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看護医療学科

2019.10.30

畿央祭・ウェルカムキャンパス がんカフェ「きらめき」を開催!~看護医療学科

2019年10月19日(土)畿央祭初日に、畿央祭・ウェルカムキャンパスの看護医療学科・看護実践研究センター共催企画として、がんカフェ「きらめき」を開催しました。   3回目の今年は、「がんになっても働くことについて知ろう・語ろう ―治療と仕事の両立支援―」をテーマにして、「両立支援コーディネーター」として、第一線で活躍されている開業保健師の藤吉奈央子さんを講師にお招きしました。   ▼ご講演頂いた開業保健師の藤吉奈央子さん   日本では、2人に一人ががんになり、3人に一人ががんで亡くなっており、もはや他人事ではない病気です。 がんの治療は手術による入院期間が減ってきており、通院による化学療法や放射線療法を継続していく必要があります。医療の進化に伴い、働きながら治療を継続することも可能な時代となっています。     藤吉保健師からは、ご本人からの相談内容から、「がん=仕事を辞める」という選択を早まることは、経済的な損失だけでなく、やりがいや生きがいを喪失し、その後のQOLに影響することから、会社だけでなく社会全体で意識を変えていく必要性や治療をしながら仕事を続ける上での会社での受け入れ方について説得力ある内容でお話していただきました。参加された方々は「両立支援コーディネーター」の存在や活動を知らなかった方がほとんどで、真剣にメモを取られ、終了後も熱心に質問されていました。   また、地域の皆様・保護者の皆様を中心として、また本学の卒業生を含め40名近くの来場者があり、リピーター来場も増えてきました。       そして、今年も学生によるアロマハンドマッサージが大好評でした! 担当した学生からは、以下の感想が寄せられました。     【学生の感想】 今回がんカフェに参加された方や学生にアロママッサージをさせていただきました。マッサージを受けられた方全員が、「気持ちよかったです。」と言ってくださり、こちらも参加させていただいてよかったなと思いました。マッサージ中はお話もさせていただき、短い時間ではありましたが参加者の方々には満足感を得てもらえたのではないかなと思います。 4回生 足立将希   練習のときに緩和ケア病棟でも導入されているリラックス効果を目的としたマッサージだと教えてもらいました。マッサージを行った来場者の方も「ポカポカした」「気持ちよかった。いい香りですね。」と話しながら表情も徐々に穏やかになっていく様子が伝わりました。看護師として、これから臨床に出た際にも、この経験を生かしていきたいと思います。 4回生 畑中陽太郎   自分自身や身内が “がん” と宣告された時、今までの生活とがんと宣告されてからの生活との変化について「相談できる場所と力になってくれる人がいる」と知っておくことは、がんになっても、なった後でも「一人ではない」という安心感に繋がるということを学びました。またアロママッサージを通して多くの方に感謝の言葉と笑顔を頂いたことで、人を癒し、癒されることの素晴らしさを実感しました。 2回生 濱岡咲良   初めてアロママッサージを行って、一般の方や先輩方と交流することができ、良い経験になりました。 2回生 徳田真奈   今後も当事者の方と住民の方との交流の場となるよう継続して開催していきたいと考えます。                                             看護医療学科教授 松本泉美 看護医療学科助教 中西恵理   【関連記事】 認知症啓発日本縦断イベント「RUN伴」応援企画 in 畿央祭!~看護医療学科 畿央祭ウェルカムキャンパス がんカフェ「きらめき」を開催!~看護医療学科

2019.10.23

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.74~体力・骨密度測定会 in 畿央祭!

こんにちは。TASK※(健康支援学生チーム)、看護医療学科2回生の東條真納美と乾由樹子です。 令和元年10月20日(日)に行われた第17回畿央祭(学園祭)にて、65歳以上の方を対象とした体力・骨密度測定会をTASKが担当しました。   ※TASKはThink,Action,Support for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。   測定内容は、握力、足趾握力、ファンクショナルリーチテスト、30秒立ち上がりテスト、骨密度、体組成、身長の7項目です。   ▼握力の測定   ▼骨密度の測定   今年は天候にも恵まれ、多くの参加者に測定に来ていただきました。昨年に比べると定員数を少なくして、その分来ていただいた方ひとりひとりへの丁寧な対応を心がけ、またTASKスタッフ同士で連携能力をおおいに発揮してスムーズに測定・アドバイスができたという印象です。   また、受付から測定終了まで参加者の方1人につき1名のスタッフが付き添うことで、日常生活、不安に感じることや、仕事の話など沢山お話を聞かせていただきました。測定結果のフィードバックも、一人ひとり丁寧に行われていて非常に有意義な時間だったように感じました。   私たちは、今回来ていただいた方を案内しながら、測定結果を簡潔に説明する係をしました。最初は緊張しましたが、来ていただいた方々と会話するにつれて緊張がとれ、楽しく活動をすることができました。昨年の畿央祭のTASKの活動よりも来ていただいた方と会話する機会が増え、人に結果をどのように伝えたらよいか、どのような言葉を使ったらよいかを学ぶことができました。   ▼測定結果の説明   「毎年畿央祭での測定を楽しみにしている」と言ってくださる方もいて、やりがいも感じることができました。また来年も参加したいです。   ▼最後は恒例TASKの「T」で記念撮影   看護医療学科2回生 乾由樹子 東條真納美   ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。

2019.10.23

認知症啓発日本縦断イベント「RUN伴」応援企画 in 畿央祭!~看護医療学科

2019年10月20日(日)畿央祭2日目、認知症サポータ講座、認知症啓発日本縦断イベント「RUN伴2019(RUN TOMORROW)」やアプリ体験(きおトレ)会を同時開催しました。   ~RUN伴(ランとも)とは~ 今まで認知症の人と接点がなかった地域住民と、認知症の人や家族、医療福祉関係者が一緒にタスキをつなぎ、日本全国を縦断するイベントです。認知症の人と出会うきっかけがなかったがために、認知症の人へのマイナスイメージを持ってしまいがちな地域の人々も、喜びや達成感を共有することを通じて、認知症の人も地域で伴に暮らす大切な隣人であることを実感できます。RUN伴(ランとも)は、そんなあらゆる人々の出会いの場をデザインし、顔の見えるつながりを各地で生んでいます。   ●認知症サポーター養成講座 畿央大学の併設校である関西中央高校の生徒さんと一緒に、認知症サポーター(オレンジサポーター)養成講座を受講しました。畿央祭2日目の日曜日開催だったので、学園祭に来てくださった一般の方にも声を掛け、参加していただきました。高齢の方だけでなく、小さな子どもさんを連れた夫婦の方も参加されていました。オレンジサポーター養成講座の内容としては、養成講座後に行う「RUN Tomorrow(RUN伴)広陵町」やオレンジリングについての説明、認知症の種類や症状の特徴、対応するときに知っておきたいことなどでした。       過去にも学内においてオレンジサポーター養成講座などに参加し、認知症を理解する大切さを学んできましたが、それらを学んできたのは学生が中心でした。今回のように、畿央祭の日に養成講座を開くことは、地域の方に認知症について知ってもらう良い機会になると思います。しかし、本日一般の方への呼び込みをしましたが、実際に参加されたのは、残念ながら少数でした。今後このようなイベントの日に行う場合、養成講座に参加してみようと思えるような工夫や宣伝が、今以上に必要になってくると思えました。   また今後も高齢者数の増加に伴い、認知症の方は多くなっていくため、認知症理解の必要性は益々高まっていきます。高齢の方のみならず高齢者と共にある若い年代の方にも認知症の理解は大切であり、興味を引くような工夫が必要になると考えます。将来看護師になる者として、まず自分自身が認知症についてのイベントに参加し、若い年代の人にも興味を持ってもらえるような工夫について考えていきたいと思います。   ●RUN伴 この取り組みは、認知症の啓発イベントで全国的に実施されています。畿央大学のある広陵町では、オレンジのTシャツを着た方々が町内の介護施設から出発し大学に向かって走ってこられました。大学に到着した際には、とても清々しい笑顔が見られました。   ▲RUN伴参加者の方々が走ってこられたところを、水を配りながら出迎えています。お疲れ様です!   私たちは、関西中央高校の生徒さんたちと一緒に、その方々の到着を出迎えた後に、大学を出発し近所に走り出しました!走るということ自体があまりなかった生活の中で、大学の周りを一周走ることはとても大変でしたが、皆で共に走ることで一体感が得られ、成し遂げた時には達成感がありました!認知症の人でも、誰でも共に行動することで、同じように感動を分かち合うことができると感じました。また、今後参加する機会があれば参加していきたいと思いました。   ▲走って大学まで戻ってきました!しんどいながらもみんな笑顔です!   ▲みんなガンバって走りました。いいね!   ▲全員で写真撮影!本当にお疲れさまでした!   ●RUN伴 ゴールイベント 2019年の広陵町のRUN伴は、70名以上の参加で大成功でした。広陵町職員を始め介護関連の施設や一般企業、個人参加のチームが集まり取り組みを進めてきました。大学に到着後、教室に移動してゴールイベントを開催し、冬木正彦学長からご挨拶をいただきました。     この取り組みを通して町の中での人の繋がりが広がり、認知症の取り組みがより一層すすむようにとのお言葉に、参加者全員、勇気と元気をいただきました。続いて老年看護学領域の山崎教授から取り組みの経過の紹介、各チームリーダーとOrange Projectの畿央生、実行委員からのスピーチヘと進み、ゴールイベントはとてもいいムードに包まれました。そして、今年、実行委員会企画として取り組んだスライドショーを、即席のダイジェスト版で観賞しました。各チームの今日の様子が良く分かり、なかなか見応えがありました。フィナーレは関西中央高校の生徒会長による一本締めでお開きといたしました。   RUN伴奈良2019 広陵町 実行委員長 : 看護医療学科准教授 上仲久   ▲Orange Projectのメンバー、大活躍でした。   ●アプリ体験(きおトレ) どのぐらい自分の記憶力があるのかな? 測定アプリを体験していただきました。内容は、画面にでてくるイラストを暗記した後に、指定された他の課題を実施し、再び暗記したイラストを思い出すとか、時計を書くなどといったものが含まれています。参加の呼びかけを行いながら、学生・一般の方を合わせて50人程度にアプリを体験していただけました。20分程度かかる測定にはなりますが、高校生も合わせて幅広く体験していただけました。実際点数化されて結果が出てくるため、終了した際には「おぉ。」「え、そんなに点数があるの。」と皆興味津々で見て頂けたので良かったと思います。また、アプリの入力に対して文字が打ちにくいなど感想もあり、今後に活かすために貴重なご意見を多くいただけたと感じます。   ▲学生がアプリの使い方の説明をしました!   ▲アプリを体験しているところです!   高齢化が進む中で、アプリの入力をする機会がほとんどない方もいるかもしれませんが、タブレットを用いながら入力をしていくことで、今どれぐらい覚えることができるのかなど、自分自身を知ることに繋がると感じるため、今後活用されていけば認知症の早期発見と記憶力を維持させる取り組みにも繋げられるのではないかと思いました。 今後看護師になるにあたり、このようなアプリがあること、体験ができたことを胸に刻んでおきたいと思います。                              看護医療学科4回生 林野杏綺・藤井梨恵   【関連記事】 Orange Project「認知症になっても安心して暮らせるまちづくり」in熊本大学~看護医療学科 認知症啓発の列島リレー「RUN伴」に参加・協力!~看護医療学科 認知症の方々とタスキをつなぐ「RUN伴」に参加・協力!~看護医療学科 「RUN TOMO‐RROW 2016 in 広陵町」に学生ボランティアとして参加!~看護医療学科

2019.10.15

2019年度第3回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」を開催!~看護医療学科

畿央大学と御所市高齢者対策課地域包括支援センター、住民が共同で運営している「金曜カフェ〜つどい〜」で2019年度第3回「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」(認知症カフェ)が10月10日(金)に開催されました。「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」は、御所市認知症啓発事業として、畿央大学健康科学部看護医療学科老年看護学教員と御所市高齢者対策課地域包括支援センター、住民が共同して行っているものです。当日の様子を参加した学生がレポートします。     2019年10月10日(金)、第3回目となる認知症カフェ(通称:オレンヂカフェ)を開店しました。この日は、100歳体操後に学生4人、地域ボランティア6人を含む合計39人の参加がありました。     <午前の部> ~丹野さんのお話~ 第一部は、宮城県仙台市から来ていただいた丹野智文さんの講演会が行われました。 「認知症になって思うこと」がテーマでしたが、丹野さんの今までの体験や話をするになかで「認知症を特別なこととして捉えないで欲しい」、「家族は今までの認知症になる前の本人の姿を思い描いで嘆いているが、できないことばかりではない」、「できることもあるので取り上げないで欲しい」「本人を目の前にしてできないことばかり言い続けないで欲しい」など当事者の視点での話をされていました。   参加していただいた方は全員真剣に丹野さんの話を聞いており、認知症に対する考え方が変わったと発言してもらいました。また、とてもよかったと感激されて、午後からもお礼を伝えに参加してくださった方もいました。このように認知症に対する偏見や考え方の違いを人々に理解してもらうことをより社会に取り入れていくことが課題であると学びました。   ▲丹野智文さんの講演会の様子   この日は御所市のRUN伴が開催されており、オレンジカフェの前をランナーの方々が通ったため、みんなで応援を行いました。ランナーの方々もカフェに参加している方々もお互い励ましあい、とても盛り上がりました。   ▲ RUN伴応援の様子   ~学生レクリエーション~ 第二部は学生企画によるレクリエーションでした。この企画は、学生と身体を動かしたり、頭を使ったりすることがしたいという地域住民からの要望で昨年度から取り入れたものです。                                                                              学生が考えたお題を参加者の方に見せ、その内容を知らない参加者の方にジェスチャーしてもらい当ててもらうというゲームでした。伝えられるよう工夫したり、当てようと考えながら発言したりする前向きな姿も見られました。最後のゲームでは、丹野さんが出題者として参加してくださり、とても盛り上がったゲームとなりました。   ▲学生企画によるレクリエーション   今までは、認知症の症状や認知症にならないために学ぼうとしていた方々も、丹野さんというご本人の話を聞くという機会を作ることで、認知症を身近なことと感じ、価値観や考え方を変えていくことができるということを学びました。 このような学びから、価値観・考え方が変化するような啓発活動に積極的に取り組んでいくことが今後の自分たちの課題だと考えました。今回、参加してくださった丹野さんありがとうございました。   ▲学生と地域ボランティアの皆さん   <午後の部> ~認知症について語り合う会~ 午後からは、17人の参加で本人やご家族の方との「語り合う会」を行いました。初めて参加された方も最初は緊張していましたが、ケアマネジャーさんやファシリテータ役の話しかけで途中からは今までの生活の様子やこれからの不安など自然と会話をされていました。   「Orange project in 畿央大学」参加者大募集!! 今年度より、山崎ゼミと上仲ゼミのゼミ生で「Orange project 」という活動を始めました。今後は、畿央大学の他学部・他学科の皆さんともサークル活動として設立したいと考えています。これは、認知症になっても暮らしやすい町づくりを目指すために熊本大学で行われていた啓発活動を奈良県にも広げようという活動です。サークル設立の際には4回生有志で認知症の方々のために学生ができることはなにかを考えながら活動しようとしていますので、他学科、特に後輩の皆さんにもぜひ参加をしてほしいと思います。   認知症ケアを含めた医療・福祉の場を知る機会にもなりますし、教育学部の方は介護実習の際のイメージづくりや健康科学部の方は認知症の人やその家族とともに新しい認知症ケアを考えることができると思います。今までの主な活動はRUN伴の参加、認知症カフェのサポートですが認知症カフェでは、人間環境デザイン学科の方は認知症の人にやさしい環境・コミュニティづくりや健康栄養学科の方はカフェのメニュー作りなど協働すれば学生の力で新しい社会を創ることが可能だと考えます。一緒にサークルを立ち上げましょう!皆さんの参加をお待ちしています。   ▼Orange project について   ▼Orange projectの活動内容について(画面をクリックすると活動内容についての説明を見ることが出来ます)   次回の「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)  in 御所」は2020年2月14日(金) です。 多くの方の参加をお待ちしています。 看護医療学科4回生 野口美波   【関連記事】 ・過去の「御所コミュニティカフェの取り組み」記事を読む

2019.10.15

奈良県認知症ケア専門士会第14回研修会 講演会&VR認知症体験レポート~看護医療学科

令和元年10月10日(木)、畿央大学にて奈良県認知症ケア専門士会第14回研修会として、おれんじドア代表 丹野 智文氏を招いた講演及び、VR認知症体験を同時開催しました   丹野智文さんの講演について 2019年10月10日(木)「丹野智文 笑顔で生きる」の著者の丹野智文さんの講演を聴講しました。今回の講演は、奈良県認知症ケア専門士会主催(畿央大学看護実践研究センター共催・広陵町地域包括支援センター後援)で開催された研修の一環で、VR認知症体験と合わせて「認知症の人の世界を理解する」ことを目的として一般・学生・教職員・医療職・介護職と幅広い人々を対象として行われました。学生88人、一般の方92人の方が聴講しました。   2004年に京都で行われたADI国際会議で日本の認知症の方2人が今の思いや気持ちを語ることで、世界で本人の意見を聴くことの重要性が見直されました。また、今までわかっていなかった「認知症の人の世界」や「実際に身体の中で起きていること」などが分かるようになり、ケア方法や治療方法も劇的に変化しました。丹野智文さんも2017年のADI国際会議において開会宣言を行い、また本学の先輩たちとも一緒に過ごしています。     丹野智文さんは39歳で若年性アルツハイマー認知症と診断を受けました。現在も会社に勤めながら「認知症の人と家族の会」に参加したり、「おれんじドア」の代表として全国の当事者の方とともに各地で相談に対応したり、認知症についての講演活動を行われています。   ▲丹野智文さんの講演の様子    今回私が講演を聞いて印象に残っているのが「認知症だから何も出来ないから全て手伝ってあげないといけないと決めつけて、できることまで奪わないでください。時間がかかっても待ってあげてください。信じてあげてください。そうすると当事者は自信を持ちます。失敗しても怒らないであげてください。危ないことに対して注意は必要ですが、当事者が怒られると感じると迷惑をかけてしまうからと自信をなくし、何もしなくなります。周りの環境さえ良ければ認知症であっても笑顔で生活することができます。介護してくれる人ではなく、できないことを一緒にするパートナーと思っています。」という言葉です。 丹野さんが堂々と自信にあふれた講演をされている姿を見て、現在の活動が丹野さん自身の生きる力になっているのだと思いました。また、認知症だからといってなんでもかんでもできないと決めつけてしまいできることを奪ってはいけないのだと思いました。認知症について勉強し、認知症の方と接する機会があっても、認知症当事者から実際にどのように思っているのかを聞くことがあまりなかったので、実際思っていることなどが分かりとても勉強になりました。今回の学びを忘れず今後に生かしていきたいと思います。   丹野智文笑顔で生きる 認知症とともに / 丹野智文 / 奥野修司 文藝春秋,2017年発刊 看護医療学科4回生 今村美穂   VR認知症体験について 2019年10月11日(金)10月10日に引き続き、看護医療学科の4回生2名がVR認知症を体験しました。全体では、学生90人、一般の方112人が参加しました。     VR認知症とは、認知症でない人が、バーチャルリアリティ(VR)の技術を活用し、認知症の中核症状を体験するものです。VR認知症で、車から降りようと一歩踏み出す場面ではビルの屋上に立っているように感じたり(視空間失認)、レビー小体型認知症では実際には存在していないものがみえたりして、恐怖や不安を感じました。一方で、ホッとする体験もしました。今自分のいる場所がどこか分からず困っていたとき、ある女性が優しく声をかけてくれ、気付けば自分も笑顔になっていました。これらの体験から、認知症と言ってもさまざまな種類があり、物忘れだけが症状だけではないことを実感しました。そして認知症の人とどのように関わるのが良いのか考えることができました。     本日のVR認知症体験最後の項目は、若年性アルツハイマー型認知症の丹野智文さんの体験でした。前日にご本人の講演を生で聴いていたこともあり、診断名を告げられる場面や奥様と会話する場面では、本当に自分がその場にいるようで少し緊張しました。そして丹野さんが全国で講演するに至り、たくさんの人々との関わりがあったことを知り、とても感動しました。 今回の体験を活かし、これからも認知症の方々が安心できるような関わりをしていこうと思いました。      看護医療学科4回生 中西美月   ●日本県認知症ケア専門士会公式HPはコチラから! ●日本県認知症ケア専門士会公式Facebookはコチラから! ●奈良県認知症ケア専門士会公式Facebookはコチラから!   【関連記事】 2019年度 奈良県認知症ケア専門士会総会&第13回研修会を開催しました!~看護医療学科 畿央祭教員企画「第12回奈良県認知症ケア専門士会研修会」~看護医療学科 平成30年度奈良県認知症ケア専門士会 第1回研修会を開催しました。

2019.10.07

海外インターンシップ2019 in オーストラリア報告会!~看護医療学科

2019年10月5日(土)、看護医療学科の海外インターンシップ研修の成果発表会を行いました。   ▼発表前の様子(午前中、河野学科長からの差し入れをいただきながら、パワーポイントの修正をしました。)   12時からL301講義室で、2019年海外インターンシップ研修報告会を行いました。   ▼2019年海外インターンシップ研修報告会スタート   発表内容は、主に8日間で訪れた施設(Blue Cross Livingstone Gardens、La Trobe大学、BECC、オースティン病院)やJulieさんの講義についての概要と学びについて発表を行いました。Blue Cross Livingstone Gardensでは、「個別性を大切にし、患者さんの生活や価値観を尊重すること、時代背景を捉えて支援すること、世代間交流について」、La Trobe大学では、「日本のような受け身という授業形態とは違い、学生が主体となった授業であるという違いについて」、BECCでは、「身体拘束や認知症の患者に対してのケアについて」、オースティン病院では、「多民族国家であることから、イスラム教徒の礼拝のためのスペースや、手を洗う場所が完備されているなど、スピリチュアルを大切にすることの取り組みについて」、Julieさんの講義では、「ACPや緩和ケア、終末期ケアについて」の学びを発表しました。   ▼訪問先にて   この報告会に学長、学科長をはじめ、看護医療学科の先生方、昨年度に海外インターンシップ研修に参加した先輩を含む学部生、合計24名の方々にご参加いただきました。たくさんの方にご参加いただき、嬉しく思いました。発表は緊張しましたが、私たちが8日間で学んだことを伝えることができたと思います。   ▼質疑応答の様子   発表終わりには、質疑応答の時間を設け、冬木学長を含む3人の先生方から質問・コメントをいただきました。学長から、「オーストラリアと日本の違いについて気づいたことは何か」という質問をいただき、その時は、気づいたことはいろいろあったけれど、言葉にすることがなかったため、改めて考えるきっかけになりました。一番驚いたことは、「オーストラリアでは、家族サービスを大切にしていることで、平日はスーパー以外の店は開店するのが遅く、閉店するのが早いこと」が日本とオーストラリアの生活スタイルの相違点だと回答しました。   この報告会をもって海外研修を無事終えることができました。 研修を通して、高齢者との世代間交流の実際と意義、メルボルンの高齢者ケアや緩和ケア、オーストラリアの保健・医療・福祉制度について学ぶことができました。 海外研修で学んだこと、経験したことをこれからの学習に活かしていきたいです。                           看護医療学科2回生 胡内千智   【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.6(教員総括) 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.5 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.4 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.3 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.2 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.1

2019.10.07

令和元年度 看護医療学科卒業研究発表会を開催!

2019年10月5日(土)9:30~16:00、看護医療学科4回生97名が各教員のゼミに所属し半年かけて頑張ってきた「卒業研究」(看護医療学科4年次科目)の発表会が開催されました。     皆さん、こんにちは。看護医療学科4回生です。本日は、卒業研究発表会の報告をいたします。看護医療学科では、3回生前期から卒業研究の授業で講義を受けたあと、12月頃にゼミ担当教員(1ゼミの学生4-5人)が決定し、4回生の9月末頃まで研究活動に取り組んでいます。文献研究が中心になりますが、今までの講義や臨地実習で見たこと知ったことが実際にはどのように研究され、成果として公表されているのかを分析し、論文を作成しています。本日はその研究成果を発表しました。   【ブロック2:林・須藤・小林ゼミ】 卒業研究が始まったころは、論文の作成をどのように進めていけばよいのか全く分からない状態でした。しかし、ゼミの先生から丁寧なアドバイスをいただき、同じゼミのメンバーとともに、それぞれ異なる論文テーマについて、多角的な視点から意見交換を行い、励まし合いながら取り組むことができました。その成果もあり、卒業論文を無事完成させることができました。                                                                    発表会では、それぞれが異なったテーマで、これまでの学習や実習を通した経験をもとに個性のある素晴らしい発表会になっていたと感じました。                                                               今回の卒業論文を通して、半年間一つのテーマに沿って研究をした学びから、自分の求める看護師としてのありかたについて考えることが大切であると感じることができました。これから働いていく中でも、日々の経験からの学びを活かし、自身の看護観につなげていくとともに、患者さんに寄り添える看護師を目指していきたいです。     林ゼミ:荒川佳美・石田智香・佐々木樺李乃・高松里菜   【ブロック3:岡・乾・秋山ゼミ】   実習中で忙しいにも関わらず、先生方や3回生の皆さんもたくさん出席してくださり、ありがとうございました。ゼミの所属が1月に決まり、そこから就職活動やインターンシップ実習、国家試験勉強と平行しながら、週に1回担当の先生のゼミ室に集まり、卒業研究を進めてきました。検索ヒットした大量の論文を分析したり、海外の英語論文を訳せず読むのに時間がかかったり等、研究を進めていくうえで困難なことも数多くありました。そのたび担当の先生やゼミの仲間に助けてもらいながら、卒業研究を終了することができました。   私たちのゼミでは、「抗がん剤の曝露と対策」「看護師のバーンアウトの要因と課題」「自殺の現状と自殺に影響を及ぼす要因」「摂食障害の実態」というテーマについて研究し、発表を行いました。今回の発表に向けてパワーポイントを作成し、先生やゼミの仲間にチェックして頂いたりもして、一生懸命取組んできた研究成果を今日発表することができ、嬉しく思います。     この卒業研究で自分自身やゼミの仲間が研究したテーマ、今日の他のゼミの発表で学んだことは、来年から看護師として働くなかで、役立てていきたいと思います。                    乾ゼミ:岸田真歩・藤本祐美・湊本みのり・吉田美緒       今年度、着任後はじめての卒業研究指導でしたが、1人ひとりの問いを大切に、個人のチカラを信じることをモットーに、無事この日迎えることができたことをとても嬉しく思います。学生同士で文章チェックをするなど、学び合う仲間として良い関係の中でゼミが運営できました。 ゼミ生一人ひとりの今後のご活躍を祈っています。    ゼミ担当教員 上仲久   合計21のゼミ生たちが発表を終えました。在学中に学んだことを卒後に臨地の場で活用して、将来は看護実践の場の変改をもたらす看護職となってほしいと願います。今回の卒業研究から学会発表に繋げるなどさらに自己研鑽に励んでくださいね。   【関連記事】 平成30年度卒業研究発表会を開催!~看護医療学科 山崎・林田・對中・大友・文ゼミ 平成29年度卒業研究発表会を開催!~看護医療学科

2019.10.02

卒業生との意見交換会&同窓会を開催!~看護医療学科山崎ゼミ

こんにちは!看護医療学科4回生の山﨑ゼミ生です! 卒業研究発表会が近くなってきているということでその発表の練習も兼ね、9月28日午後に前年度までに卒業された山崎ゼミの先輩方と現在の山崎ゼミ生、大学院の山崎ゼミ生12人で、山崎ゼミ同窓会&交流会を開催しました。   第1部(認知症についての話、卒業生・在校生の意見交換会)  ミニ講義では「急性期における認知症高齢者の対応」について、現状や実際の対応の仕方などについて詳しく話を聞くことができ、とても勉強になりました。   意見交換会では、山崎ゼミの卒業生の方とスィーツを食べながら、楽しく談話をさせていただきました。そして先輩方が1年目の看護師として働く中での悩みなどを話してくださり、そんななかでも、今後の課題や、もっとどんな看護をしていきたいと考えているかを聞いて、とても尊敬でき、刺激を受けました。実際に自分が働く姿も想像することができ、とても参考になりました。また、大学院での話も聞き、卒業研究で学んだことがどのように広がっていくのか理解できました。   また、Orange Project(認知症の啓発活動をしている組織の名称)としての報告もさせていただきました卒業しても自己研鑽しないといけないのだと強く感じました。今後、Orange Projectの活動をしていく上でのアドバイスもいただき、これから卒業まで、Orange Projectを後輩にも受け継いでもらえるよう、頑張りたいと思いました。   看護医療学科4回生 今村美穂 ・辻林もも     第2部(卒研発表の予演会) ゼミ予演会では、卒業研究発表会に向けて作成したパワーポイントを用いて、自身が行った研究内容について発表しました。発表後は卒業生や教員、ゼミ生同士でパワーポイントや発表方法の良い点と改善点を伝えあい、本番の卒業研究発表会でより良い発表ができるように見やすい載せ方、説明方法などを助言し合いました。昨年の発表会を経験した卒業生や、何度も卒業研究の指導をされている教員からの助言はとてもありがたく、心強く感じました。本番前にこのような機会があり緊張もしましたが、発表内容がより深まったと感じます。本番では予演会よりも良い発表ができるように努力したいと思います。   看護医療学科4回生 野口美波・藤井梨恵     ~第3部(交流会)~ 1・2部が終わった後には、交流会として先生が焼肉パーティーを開いてくださいました。途中からは2年上の先輩も参加してくださり、とっても美味しいお肉やお鍋をいただきながら、国家試験の勉強方法や先輩方の近況を聞かせていただいたり、恋愛トークも交えたりして盛り上がりました。アルコール無しでしたが、とても楽しい時間を過ごすことができました。 看護医療学科4回生 田中香名子     楽しみながら、就職後・進学後にためになる話をたくさん聞くことができ、とても良い会になったと感じました!先生方、卒業された先輩方、本当にありがとうございました!     卒業生の声 今回の勉強会で改めて認知症高齢者を取り巻く周囲環境の現状や改善の必要性を理解することの大切さを認識することができました。また現ゼミ生の方々がそれぞれの目的を持って卒業研究に取り組まれ、認知症への理解を広める活動を行っていることを知ったことで私自身もさらに自己研鑽に努めねば!!と良い刺激を受けました。                         看護医療学科 2019年3月卒業生(8期生)  野並あこ                                                                               学生の頃と違い、実際に病棟で働き始めたことにより、急性期における認知症高齢者への関わりについての問題点など、より現実的な問題として考えることが出来ました。また、同期との現状報告や、現ゼミ生との交流によって、改めて自分が何を目指して看護をしていたのか、振り返るきっかけにもなりました。認知症高齢者への関わりについて、今後も現場から何ができるか、勉強と実践を繰り返していけたらと思います。   看護医療学科 2019年3月卒業生(8期生) 前田理佳子   現ゼミ生との交流の場では、認知症の啓発活動に取り組んでいる熊本大学へ訪れたり、オレンジプロジェクトを畿央大学でも立ち上げたりといった話を聞かせていただきました。私の現役時代に経験しなかった活動にも取り組まれており、認知症について興味を持ってくれる後輩たちが増えればいいなと思いました。                  看護医療学科 2019年3月卒業生(8期生)   島野綾子                                                                               山崎先生の講義をうけ、病棟でも原因疾患の治療だけでなく認知症の症状緩和にも務めていけるようにしたいと思いました。交流会では同期のゼミメンバーと現状を報告したりと、先輩や後輩の活動の様子を聞くことができ、自分も今以上に仕事を頑張ろうと思いました。認知症に関する活動は今後も続いていくといいなと思いました。   看護医療学科 2019年3月卒業生(8期生) 井上美香   卒業以来久しぶりに山崎先生やゼミ生たちに会い、近況報告や大学時代の話に花を咲かせました。それぞれの話に刺激を受けながら自分もっと看護師として頑張っていこうという気持ちになりました。少しの間でしたが、私にとって貴重な時間となりました。久しぶりに皆さんに会えて懐かしく思いました。またこのような機会があればぜひ参加したいです。また、畿央大学にもぜひ立ち寄りたいと思います。      看護医療学科 2018年3月卒業生(7期生) 的場郁恵     私は大学院の山崎ゼミ生として、当日飛び入り参加しました。学部の山崎ゼミ生とは、認知症カフェやRUN伴などで一緒に活動していたため、久しぶりに卒業生も来ると聞いて楽しみにしていました。   4回生の卒論予演会では、内容がよくまとまっており、見やすいパワーポイントを作成していて感心しました。現在、看護医療学科の3回生は領域実習中ですが、実習で使用できる回想法や、知っておいてほしい家族の介護負担・家族介護者のコミュニケーションなど興味深い内容が多く、ぜひ3回生にも聴講してほしいと思いました。   卒業生からは、新人看護師として働く悩みや自分が次に先輩となった時、後輩に教えることができるのかなどの不安も聞かれましたが、自分の働く様子を語る時の自信に満ちた表情に、頼もしさや成長を感じました。現ゼミ生達も真剣な眼差しで先輩達の話に聞き入っており、このようなゼミの先輩・後輩が集まる機会は互いの成長に繋がるのだと実感しました。今後、皆さんが大学院へも進学してくれて、学部生・院生を交えたゼミ生の集いが続くことを願っています。   健康科学研究科 島岡昌代

2019.09.19

看護医療学科4回生が、カンボジアでのスタディツアーに参加!

こんにちは!看護医療学科4回生の岡本悠希です。2019年8月下旬から9月上旬の3泊5日で、カンボジアの臨床医療を知るためのスタディツアーに参加してきました!2回生のときに海外インターンシップ(オーストラリア)に参加してから、ずっと海外の医療(特に発展途上国)に興味があり、いつか他の国の医療を見てみたい!と思っていたのですが、実習などで忙しくなかなか参加できる機会を見つけることができませんでした!   ▼海外インターンシップで訪れたオーストラリアの緩和ケアセンターにて     4回生になり卒業研究や国試勉強など色々と忙しいのは事実ですが、夏休みを利用して学んできたことが少しでも色んな人の目に止まればと思い、レポートを書かせていただくことにしました^_^   臨床実習を終えてから参加したため、改めて日本の医療との違いや文化の違いなど、様々なことを学ぶことができました。私がまず参加させていただいたのは、特定非営利活動法人ジャパンハートです。発展途上国を中心に活動する日本の国際医療ボランティア団体で、日本国内の複数の企業から経済的な支援を受け、活動しています。「医療の届かないところに医療を届ける」の目的のもとで活動されています。     ▲こちらがジャパンハートを設立された吉岡秀人先生です。色々な話をじっくりと聞かせてもらうこともできました。   日本からの支援物資などで医療を行われているため、1つ1つのものをすごく大切に使用されてました。私も、臨床実習のときにディスポーザブルの手袋やアルコール綿を丁寧に扱わずに捨てることもあったなあと、とても反省するきっかけになりました。     手術で使用する器具の滅菌処理や手術着の洗濯、補修などはボランティアスタッフさんだけでなく、医師、看護師、薬剤師さんなど、全ての医療職が一緒になってやっていました。もちろん日本人だけでなくカンボジアの現地スタッフもです!国籍や職業に関するヒエラルキーがなく、これぞチーム医療なんじゃないか!と思いました! 私の夢は助産師になることなので、今回は周産期医療を見学させていただきました!文字や数字が読めない妊婦さんにもわかってもらえるように、ドリアンで大きさを表現したりもしていました、ドリアンっていうのが、なんだか東南アジア感出てますよね(笑)     ▼ちなみにこれは“病室へのドリアン持ち込み禁止”の注意書きです!     お見舞い品として普段から食べられているドリアンを持ち込んで、病室が一度臭いで充満しちゃったことがきっかけで、これが張り出されるようになったみたいです(笑)他にも、尿検査するとき私たちは紙コップを使いますが、ここではペットボトルを切って再利用してました!     色んなところに工夫があってびっくりしました!他にも、病室には基本的に家族がいて、妊婦さんの両親だけでなく祖父母なども!病室にはたっくさんの子どもからお年寄りまでが溢れていました!ここで働かれている看護師さんたちに聞くと、清拭やおむつ交換は家族さんたちがしてくれるから看護師がすることはほとんどないらしいです。今の日本でも家族看護とは言われますが、仕事などでお見舞いに来れない人も多い中、カンボジアでは常に家族が側で支えているため、もっと深い家族看護ができるのかなぁとも思いました。 あと、びっくりすることに日本などからの支援によってエコー検査ができる機器が揃っていました!しかし、産科医は常駐していないため、日本人とカンボジア人の助産師さんが診断から指導までしていて、より幅広い知識と責任の必要性を感じました。カンボジアの医療のこと、資源や文化のこと、クメール語という言語、子供達の満面の笑顔、1つ1つのことに考えさせられることが多かったです。     これは実際に沐浴を担当させていただいたときの写真です。助産学専攻科の入学試験のために沐浴練習をしていてよかったなって思う瞬間でした(笑)       この方は薬剤師さんです。カンボジアは仏教国ですが、イスラム教の方もいます。こういった宗教の異なる医療従事者が一緒に働くというのは、まだまだ日本では見られない光景ですよね。     最後にみんなで記念撮影をしました。長期で働かれている日本人の看護師さんや助産師さんなどは、いろんな思いを持ちながらボランティアとして働かれていました。   今回はカンボジアの医療をほんの一部だけですが、学ぶ事ができました。日本では当たり前のことが当たり前じゃなかったり、日本にない部分がカンボジアではあったりと、いい意味でカルチャーショックを受けました。この経験も踏まえて、これからも色々な国の医療や文化について学びを深め、今後増えていくであろう外国人の患者さんや妊婦さんに少しでも寄り添える助産師になりたいなと思います!   看護医療学科4回生 岡本悠希

2019.09.09

畿央大学夏期短期語学留学プログラム2019(イギリス)現地リポートvol. 10

8月31日(土)から19日間 イギリスで行われる夏期短期語学留学プログラムに参加!   畿央大学の短期語学留学プログラムは、毎年夏休み期間中に行われます。英語学習はもちろんのこと、英国文化に触れることができ、博物館見学や美術館での美術鑑賞、サッカー観戦、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、イギリスでの生活を満喫することもできます。   【畿央大学夏期短期語学留学プログラム2019概要】 場  所:イギリスのカンタベリー(ロンドンの南、車で2時間程の場所にあります) 研修場所:コンコルドインターナショナルスクール 期  間:2019年8月31日から19日間 内  容:2週間英語学習(ホームステイ滞在)、その後5日間のロンドン文化体験(観光等) では、夏期短期語学留学の日々の様子を参加学生にリポートしていただきます。   こんにちは、看護医療学科1回生の小泉瞭です。現在、イギリスのカンタベリーに留学中です。9月2日(月)から学校での授業が始まり1週間が経過しました。   コンコルドインターナショナルスクールという語学学校で授業を受けており、ここには様々な国から学生が来ており、一緒に授業を受けています。日本人の学生には、僕たち畿央学生だけでなく、東京の大学から来た日本人の学生もいます。学校での授業はもちろん現地のネイティブの先生が英語のみで授業を行います。先生の中には日本に詳しい方もおり、授業中にも日本についての話や質問があり、楽しく英語を学べています。   授業と授業の間には、30分の休憩があり、その間に少し街を散策できます。昼休みは1時間あるため、その間に街に出てレストランに行ったり、店で昼食を買って学校で食べたりしています。 午後に授業がある時は16時30分に終わります。イギリスの町は18時までに閉まる店が多く、放課後は店を回る時間はあまり長くないです。この1週間様々なところに行くことができました。 月曜日の放課後には学校のプログラムでカンタベリー大聖堂に行きました。ここはイギリス国教会の総本山です。ここではミサを見学しました。教会の神聖な雰囲気を味わうことができました。   ▼カンタベリー大聖堂   金曜日には、Elham Valleyに行きました。ここでは、ぶどう酒用のぶどうを育てていました。 土曜日には、Brightonに行きました。ここは海辺の町で非常に栄えていました。海が綺麗で、周りには水族館や遊園地、様々な店があり観光客も多いようです。   ▼Brightonのビーチ   日曜日は1日自由行動だったので、Margateまで行きました。MargateもBrightonと同じく海辺の町ですがBrightonより海潮の匂いが強かったです。ここでは、Turner Contemporaryという美術館を訪れました。その後、DREAM LANDという遊園地に行きました。観覧車やメリーゴーランドに乗りました。どちらも日本と違いスピードがすごく早く落ち着いて乗るものではなかったです。特に観覧車は、日本の観覧車のように個室になっておらず、開放的なもので落ちてしまう危険があるものでした。1日利用券が安く販売されていたので、たくさん回ることができ、とても楽しめるものでした。   ▼観覧車から撮ったDREAM LAND   これからカンタベリーで残り1週間滞在し、14日(土)~18日(水)までロンドンで過ごし帰国する予定です。しっかり学校や日常生活から英語やイギリス文化を学び、大きな経験値を得て日本に帰ります!   健康科学部看護医療学科1回生 小泉瞭                                                                                                                         【関連記事】 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2019(イギリス)現地リポートvol.9 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2019(イギリス)現地リポートvol. 8 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2019(イギリス)現地リポートvol. 7 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2019(イギリス)現地リポートvol. 6 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2019(イギリス)現地リポートvol. 5 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2019(イギリス)現地リポートvol. 4 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2019(イギリス)現地リポートvol. 3 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2019(イギリス)現地リポートvol. 2 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2019(イギリス)現地リポートvol. 1