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現代教育学科

2020.02.17

2019年度「マミポコ・親子ひろば」後期第5回活動報告!

近隣の未就園児の親子を対象に、第2・第4火曜日の午前10:00から畿央大学の和室を親・子・大学生のコミュニケーションの場として提供している「マミポコ親子ひろば」。自由遊び、手遊び、絵本の読み聞かせ、体操遊びなどをして元気いっぱい活動しています。   【第5回:1/14 (火)】 〇好きな遊び ◯体操遊び「ひっつきもっつき」 ◯絵本「だるまさんが」   今回は9組の親子が参加してくださいました。 好きな遊びでは、お気に入りのおもちゃで遊ぶだけではなく、発語をする場面が多く見られ、お友達と譲り合っておもちゃを使ったりする姿も見られ、保護者の方々と1年を通しての成長を振り返る時間となりました。     体操遊び「ひっつきもっつき」では、親子でお尻をくっつけあったり、ほっぺをくっつけあったりして、子どもたちの笑顔が溢れる時間となりました。     今年度の活動は今回で最後ということで、1年の活動をまとめた手作りのアルバムと、2020年の干支である、ねずみをモチーフとしたメダルをプレゼントしました。 アルバムには車が動く仕掛けがあったり、ロケットが飛ぶ仕掛けがあったりして、子どもたちが保護者の方々と一緒に楽しそうに遊んでくれていました。     今年度もたくさんの親子に来ていただき、本当にありがとうございました。 学生スタッフ一同、活動の中でたくさんのことを学ばせていただきました。 また、子どもたちや保護者の方々の笑顔を見ることができ、とても嬉しかったです。   来年度もマミポコ親子ひろばは実施される予定です。たくさんのご参加お待ちしております。     現代教育学科3回生 田中さくら   *来年度の予定は5月初旬ごろにHPにて発表する予定です。   【関連記事】 2019年度「マミポコ・親子ひろば」後期第3・4回活動報告! 2019年度「マミポコ・親子ひろば」後期第1・2回活動報告! 2019年度「マミポコ・親子ひろば」前期第4回活動報告! 2019年度「マミポコ・親子ひろば」前期第3回活動報告! 2019年度「マミポコ・親子ひろば」前期第2回活動報告! 畿央大学付属幼稚園の園児たちが大学に来てくれました!~マミポコ・親子ひろば 2019年度「マミポコ・親子ひろば」前期第1回活動報告!

2020.01.11

同窓会レポート~教職クラブODEN

桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)では、卒業後の同窓生のつながりを活性化することを目的に、一定数以上集まる同窓会の開催を補助しています。 ▶同窓会開催にかかわる補助について(大学ホームページ)   今回は、教職クラブODENの同窓会レポートをお届けします!     2019年12月28日(土)に、教職クラブODENの同窓会を行いました。毎年恒例で行われているこの同窓会ですが、今回は卒業生33名、在学生21名の合計54名の大人数で行われました。小学校、幼稚園や一般企業に務めている卒業生と在学生の交流を目的として行われています。卒業生にとっては、大学の頃の熱い気持ちを思い返す良い機会で、在校生にとっても社会で働いている卒業生と話ができる良い機会です。   卒業生は、クラブの話、大学でしていた活動などの話を在学生と一緒に語り合いました。この同窓会にはODENの1期生も居るので、このクラブができた目的やどのような苦労があったなど、直接在学生に話をしていました。気づけば1期生は卒業してから、もう10年が経っていました。一回り以上も年下の在学生もいましたが、教育の話はどんな年代の人としても教育に対する熱さは同じだ、ということに気づきました。     年を重ねるにつれ、どんどん歴史が深くなってきた教職クラブODENに所属できていたことは、今振り返ってもやはり素晴らしいことだと思います。しかも、毎年こんなにも縦のつながりのある、同窓会をすることができるのは、やはり島先生と奥田先生のおかげだな、とも思いました。まだまだ、これから歴史を重ねていき、ODENの活動が活発になることを願うとともに、教員や社会人としての仲間が増えることに対する嬉しさも感じました。また、来年の同窓会も今から楽しみです。   現代教育学科3期生 關 恵祐

2020.01.09

「全国助産師教員協議会近畿地区研修会」を本学開催!~助産学専攻科

2019年12月7日(土)、本学にて「2019年度全国助産師教員協議会近畿地区研修会」が午前・午後の2部構成で開催され、運営を本学助産学専攻科が担当しました。午前は助産師のみ、午後は本学理学療法学科および現代教育学科教員による特別講演をおこないました。   午前の部 「助産師国家試験問題を作ろう」参加者32名     講師に杉浦 絹子教授(名古屋女子大学)をお招きして、助産師国家試験作成のポイントを詳しく説明頂いた後、参加者は5人のグループに分かれて話し合い、助産師国家試験問題作成をしました。問題作成の意図やポイントについて最終各グループ発表を行い、全体理解を深めることができました。     杉浦先生からは、本学のパソコン(情報管理システム)の準備ができており、今回は、作成した問題を登録する目標達成までスムーズにできたと高く評価していただきました。   午後の部 特別講演「学生を認知行動科学の視点から理解する」参加者58名 「学生の主体性を育むために」理学療法学科 森岡 周教授     脳科学の視点から、人間の行動の根拠と他者とのダイナミックなコミュニケーションとの関係を大脳皮質の発達・進化を解説しながら述べられました。複数の神経細胞の間に発生する相互作用と人間の創造活動の関連を具体例にそって説明して頂きました。     さらに、モチベーションとキャリア・内的動機づけとの根拠となる脳神経細胞活動について説明され、主体感および学習効果を向上させる関わりについて述べられました。特に他者への共感と分析的思考を両立できないことを知り、助産学実習での具体的な関わりを考える機会となりました。我々が人間らしさの特徴・主体感のメカニズム・社会的随伴性と信頼関係についてどうこれから理解していくかの方向性を示唆していただきました。   「学生を認知行動科学の視点から理解する」現代教育学科 大久保 賢一准教授     森岡先生の脳神経科学的視点の内容を受け、大久保先生からは、人間の多様性と個別性について、専門職養成の教育現場において、「特定の困難性や支援ニーズを抱える学生がいた場合」の関わりの具体的な例を述べていただきました。行動のきっかけ・行動・行動の結果に段階を分けて関わりの具体をあげ、行動をつなぎ合わせる方法と行動の結果に対するフィードバックを具体的で前向きなものにすることが大切であることを説明されました。最後に「発達障害支援」とはある意味で「異文化コミュニケーション」であるという視点と課題をいただきました。     参加者の感想 講演内容が大変理解し易く、行動の脳神経科学的根拠を知り、行動へのかかわり方を教育の現場からの具体例を知ることで、今後の活用への見通しができた参加者の声が多く聞かれました。「もっと聞きたかった」など第二弾の講演を希望する声も多くありました。     最後の質疑応答でも積極的な意見交換が交わされたことからも、今回のテーマは、教育の現場での関心事であり、対応策を求めるニーズが高く共鳴したものであったと痛感しました。   多数のご来場、ありがとうございました。   助産学専攻科 講師 上原麻利

2019.12.26

在学生・卒業生合同キャンプを実施しました!~現代教育学科 深田ゼミ

こんにちは、現代教育学科・深田ゼミに所属している3回生の岡田舞香、八谷美咲、疋田孝志です。2019年11月30日(土)、12月1日(日)の2日間、奈良県の下北山村にある下北山スポーツ公園ーきなりの郷へキャンプに行ってきました。その時の様子を報告します。   このキャンプの目的は、学外での活動を通して、ゼミ内の親睦を深め、また、将来、社会人として企画、運営などを行う際に必要な知識、技能について実践的に学ぶことを目的としています。また、今回は、現代教育学科の卒業生(深田ゼミOBOG、現役の小学校教員6名)を招き、教育の現場について話を聞く場を設けました。秋のキャンプは、深田ゼミの恒例行事で、3回生と4回生の12名、卒業生6名、深田先生の総勢19名で行いました。今回は、私たち3回生の3名が代表幹事をしました。では、キャンプの様子をお伝えします!   【1日目】 キャンプ初日。天候にも恵まれ、全員が元気よく集合しました。大学から下北山村までは、車で約2時間。車中では、今夜の料理のこと、先輩方とは、4月から教員として働いていることなど、たくさんの話をして盛り上がりました。途中、休憩を取りながら、無事にきなりの郷に到着しました。   ▼私たちが宿泊したロッジ   到着後、さっそく夕食の準備を始めます。夕食は、班に分かれて料理対決です。班ごとに作るテーマが決められており、「あったかお鍋」や「“インスタ映え”をテーマにした料理」、「お肉を使った料理」、さらに卒業生の方には「焼き鳥」を作ってもらいました。どの班もそれぞれ工夫があり、すごく美味しかったです!     夕食後は、敷地内にある温泉でみんなでほっこり。一日の疲れを癒しました。帰り道、ふと夜空を見てみると…そう、満天の星です!寒空の中の天体観測でしたが、これぞ、キャンプという醍醐味を堪能することができました。     【2日目】 朝食は、みんなで作る「セルフサンドイッチ」と「あったかスープ」です。様々な具材をテーブルに並べ、お気に入りの具材を挟んでおいしくいただきました!朝からサンドイッチと温かいスープでお腹も心も満たされました。 朝食後は、敷地内のパターゴルフ場に移動し、みんなでパターゴルフ対決です。ほとんどのメンバーがパターゴルフは、初体験。でも、バンカーがたくさんあるコースや、曲がりくねったコース、坂道コースなど、そうは簡単にいかないコースばかりで経験の有無関係なく楽しむことができました。そんな変わったコースばかりで最初は思うようにならず、難しく感じていましたが、段々と慣れていくに連れて白熱した戦いになりました。 そして、優勝は、卒業生の高野先輩と深田先生!(タイスコア)深田先生は、いつになく真剣な顔で、学生よりも楽しんでいらっしゃいました!(笑)     白熱したパターゴルフ後は、みんなでキャンプの定番「カレー」作りです。お米を研ぐ者、野菜を切る者、テーブルをセッティングする者・・・みんなそれぞれの役割で、あっという間にカレーが出来上がりました。屋外で調理して、食べるカレーは、格別でした。思い出の味となりました。     昼食後は、みんなで記念撮影。   4回生の皆さんとは、卒業まであと少し…悔いのないように思い出をいっぱい作りたいなと思います!     卒業生の皆さん お忙しい中、参加していただきありがとうございました。 皆さんから学校現場の大変さや、教師としての喜びなど、いろんな話が聞け、とても有意義な時間になりました。本当にありがとうございました。   幹事として、先輩方や先生にも助けられ無事2日間終えることができました。     深田ゼミでいられることが本当に幸せです!深田ゼミ最高!!!!   現代教育学科3回生 岡田舞香、八谷美咲、疋田孝志

2019.12.25

2019年度後期「マミポコ・キッズ」第3・4回活動報告!~現代教育学科

こんにちは、マミポコ・キッズです!   私たちは畿央大学に地域の子どもたちを招待して、様々な遊びを行っています。 今回は2019年後期の第3・4回の活動の様子を振り返ってご紹介します!   第3回:11月24日 第3回では、地域の方をお招きして、伝承遊びを教えていただきました。6つのブース「ぶんぶんゴマ」、「あやとり」、「紙飛行機」、「坊主めくり」、「とんとん相撲」、「お手玉」をグループごとにまわり、地域の方に教えていただきながら遊びました。   ▼左:「あやとり」うまくほうきを作れたかな? 右:「とんとん相撲」地域の方と勝負だ! ▲「紙飛行機」地域の方に飛ばすコツを教えてもらおう!   ▲「ロンドン橋」地域の方と一緒に遊ぼう!   最後に、「じゃんけん列車」のゲームを地域の方も一緒に参加して遊びました。じゃんけんをしてだんだん列を長くしていき、最後には全員で一つの列になることができました。地域の方ともたくさん関わり、楽しんで遊んでいました。   第4回:12月15日 第4回では、お宝の位置が書かれた地図を発見し、みんなでお宝を探す「たんけん」をテーマに活動しました。 まず、探検の準備をするために「めざせたんけんマスター」というゲームをしました。このゲームは、グループの色のじゅうたんに乗り、お題の答えとグループの答えが違っていたら、だんだんじゅうたんが小さくなっていくというものです。出されたお題に対してグループの友達と一生懸命に考え話し合い、一つの答えを出すことができました。   ▲「めざせたんけんますたー」探検の準備をしよう!   次に、目の前に突如現れた岩を倒すために「こわしてすすんで」というゲームをしました。このゲームは、目の前に現れた岩を倒すために魔法の球を投げるものです。大きな岩に玉を上手に当て、グループの友達と協力して倒すことができました。   次は、「めくってみつけて」で隠れている鍵を探し出すゲームをしました。このゲームは、オセロを原型とするゲームであり、キノコ役・トナカイ役の大学生と、子どもたちが対戦するというものです。子どもたちは一つでも多くの鍵を探し出そうとグループの友達と作戦を立て、たくさんの鍵を集めることができました。   最後にクマに宝箱のありかを教えてもらうために、クマと一緒に「おしえてどうぶつさん」というゲームをしました。このゲームは、大学生が最後に言った言葉の文字の数で集まるものです。子どもたちは、クマや他のグループの友達とたくさん関わりながら、遊びを成功させ、最後にたくさんの笑顔をみることができました。   ▼「こわしてすすんで」大きな岩を壊せたかな? ▲左:「めくってみつけて」キノコ達に負けずに鍵を探そう! 右:「おしえてどうぶつさん」クマと仲良くなれたかな?   最終回の活動に参加して頂いた保護者の方を対象にアンケートを実施しました。 「参加してよかった」「毎回楽しみにしていた」「他の学校のお友達や違う学年のお友達と遊ぶ機会ができたのでよかった」「来期もまた参加したい」といううれしいご感想・ご意見をたくさんいただきました。保護者の方からいただいたご意見を参考にして、よりよいマミポコ・キッズにしていきます。   これで、後期の活動は終了となりますが、来年度も前期から活動は行う予定です。子どもも大学生も成長でき、楽しめる活動になるよう、頑張っていきます。今後も活動の様子をブログで紹介するので、ぜひご覧ください。   また、来年度からマミポコ・キッズの参加申し込み方法が変わります。2020年4月1日になりましたら、ご案内を開始いたしますので、畿央大学のホームページをご確認ください。     マミポコ・キッズでは毎回当日スタッフの方のご協力のもと活動を行っています。これからも、たくさんの当日スタッフの方の参加をお待ちしております。今後とも、マミポコ・キッズをよろしくお願い致します。   現代教育学科2回生 竹上はるか(おと)                           1回生 柴田舞 (まい)                                 御崎夢乃(ゆめ)   【関連記事・リンク】 マミポコ・キッズ マミポコ親子ひろば 2019年度後期「マミポコ・キッズ」第1・2回活動報告!~現代教育学科 2019年度「マミポコ・キッズ」第3・4回活動報告!~現代教育学科 2019年度「マミポコ・キッズ」第1・2回活動報告!~現代教育学科

2019.12.20

2019年度「マミポコ・親子ひろば」後期第3・4回活動報告!

近隣の未就園児の親子を対象に、第2・第4火曜日の午前10:00から畿央大学の和室を親・子・大学生のコミュニケーションの場として提供している「マミポコ親子ひろば」。自由遊び、手遊び、絵本の読み聞かせ、体操遊びなどをして元気いっぱい活動しています。   【第3回:11/26(火)】 〇好きな遊び 〇手遊び「こぶじいさん」 〇体操遊び「ひっつきもっつき」   今回は8組の親子が参加してくださいました。 好きな遊びでは、新聞紙のプールでちぎった新聞紙を広げて遊んだり、電車やおままごとなどそれぞれが好きなおもちゃでのびのびと遊んだりしている姿が見られました。     片付けの時間になりおもちゃ箱を持っていくと、自ら進んでおもちゃを片付ける姿も見られてとても和やかな雰囲気で進んでいきました。 こぶじいさんは学生が前でやっているのに合わせて、ノリノリで遊んで楽しみました。歌を少しアレンジして面白おかしくやってみると、子どもたちも合わせて笑いながら真似していました。     体操遊びのひっつきもっつきは親子で体をくっつける遊びで、保護者の方も子どもたちも楽しそうに遊んでいて、とても心が温まりました。       現代教育学科1回生 楠橋愛実   【第4回:12/10(火)】 ◯好きな遊び ◯歌「赤鼻のトナカイ」 ◯クリスマス制作「プレゼントソックスを作ろう」     今回は、7組の親子が参加してくださいました。12月といえばクリスマス!ということで、壁飾りやBGMをクリスマス一色に!紙皿で作ったサンタクロースや雪だるまに子どもたちも興味津々でした。 他にも、絵本を選んでお母さんに読んでもらったり、おままごとで器用に包丁などを使ってお料理をしたりする子どもの姿が見られました。毎回人気の新聞紙プールでは、何度も何度も新聞紙を集めては「いっせーのーで!!」とお友だちとタイミングを合わせて思い切りはしゃぐ姿を見ることができ、その元気な様子に学生たちも元気をもらうほどでした。また、おもちゃのお片付けの時間にも慣れてきたのか、「あっちにも!」と自分から気付いてお片付けをしようとする子どもたちに、頼もしさも感じました。     お片付けをして、クリスマス制作をする際には、なんと特別ゲストでトナカイさんが登場!みんなで一緒に「赤鼻のトナカイ」を歌いました。それから、クリスマスの靴下作り。靴下の形の画用紙に、様々な色や模様の折り紙を糊でペッタン!素敵な靴下がたくさん出来上がり、少し早めのクリスマスを楽しみました。   今年度の活動も、残すところあと1回となりましたが、来年も親子の方々と楽しく過ごせる場所にしていきたいと考えています。よろしくお願いいたします。   現代教育学科3回生 兒嶋紗佳   ●後期活動予定はコチラ   【関連記事】 2019年度「マミポコ・親子ひろば」後期第1・2回活動報告! 2019年度「マミポコ・親子ひろば」前期第4回活動報告! 2019年度「マミポコ・親子ひろば」前期第3回活動報告! 2019年度「マミポコ・親子ひろば」前期第2回活動報告! 畿央大学付属幼稚園の園児たちが大学に来てくれました!~マミポコ・親子ひろば 2019年度「マミポコ・親子ひろば」前期第1回活動報告!

2019.12.12

脳科学×教育の視点で「教育と支援のゴール」を考える〜現代教育学科「発達障害教育特論」

今年も教育学部の授業「発達障害教育特論」で、現代教育学科の大久保先生と理学療法学科の森岡先生との対談授業がありました。     第4回目となる今回は、「教育や支援のゴールとは」というテーマの元、森岡先生の脳科学的な視点と大久保先生の教育的な視点から意見交換がなされました。   その中でも私が気になったのは、「自由と幸福とは」という小テーマについてです。大久保先生の考えでは、幸福とは「自由の相互承認」であり、それは、すべての人が「自由」を感じられる状態のことを指します。また、「正の強化(ある行動に対して好ましい刺激を提示し、その行動を増やすこと)」は、コントロールするためのテクニックではなく、支援のゴールであるという考えを提案されました。これに対して、森岡先生は、脳科学的に言うと幸福には、神経伝達物質のドーパミン放出が適度にされている状態であること、そして、障害のある人は、どうしても他者に頼る場面が増えるため、自己決定の機会が制限されてしまう問題を提起されました。自由には、その人自身の意志が関わることから、選択肢を増やして対象者自身に意思決定をさせることが重要であること、そして、このような状況になれば自分は楽しいというのを認知させるとともに、それに基づき、自分で意思決定することで、得られるべき報酬を予測することができドーパミンが放出することを学びました。     今回の対談授業を受講して、考えたことが1つあります。 それは、臨床的な視点で捉えた自由と幸福という考えは、教育の場にも必要なのではないかということです。臨床的な視点において、ドーパミンを自分の脳の中で作り出すことによって幸福を感じることができるならば、教育の場においても、ドーパミンを児童生徒が自らの脳の中で作り出すことができるような工夫をすることが必要だと考えました。また、選択権を与え、自分で意思決定することが臨床的な視点での自由に繋がります。課題に取り組む時に「AかBのどちらがいい?」や「AかBのどっちだったら出来そう?」という選択肢を子どもに提示し、児童生徒が自分自身で意思決定できるようにすることが大切だと思いました。     このように、教育の場においても、臨床的な視点で捉えた自由と幸福は、教育方法・授業構成などに関わり、考え方の幅が広がると思います。今回の対談授業の内容を自分の中でさらに整理し、これからの学びや児童生徒への関わりに繋げていこうと決心しました。   畿央大学教育学部3回生 平岡大空 前田穂乃香 山田咲優   【関連記事】 「発達障害教育特論」で理学療法学科と現代教育学科の教員が特別対談!~現代教育学科(2016年) 脳科学×特別支援教育で教員特別対談!~現代教育学科「発達障害教育特論」(2017年) 理学療法学科×現代教育学科の教員特別対談!~現代教育学科「発達障害教育特論」(2018年)

2019.12.09

学校における事故防止と災害給付システムを学ぶ~現代教育学科「教職実践演習(養護教諭)」

4回生後期に開講している教職実践演習(養護教諭)は、教職に向けて最後の仕上げをし、教職生活をより円滑にスタートできるようにするための科目です。履修カルテ等を基に、大学4年間の学びを自己評価することで、不足している知識や技能等を明らかにし、必要に応じてそれらを補い、その定着を図ることを目的としています。   15回の授業のうち、前半は、養護教諭の職務や役割、教師としての使命感や愛情、責任、対人関係能力、児童生徒理解等について、講義やグループ討議を中心に行いました。後半は、学校薬剤師による学校環境衛生活動についての講義と実習、広陵町教育委員会と連携した就学時健康診断におけるフィールドワーク、模擬授業、場面指導、事例研究等を行いました。   2019年11月20日(水)には、独立行政法人日本スポーツ振興センターのご協力により、「学校における事故防止と災害共済給付システム」をテーマに、講義とオンライン請求のデモンストレーションを行いました。     学校安全部大阪給付課の岳室育子氏による災害共済制度の成り立ちや制度の概要についての講義の後、学校等からの問い合わせ事例をもとに、給付の対象や時効についてグループ検討をしました。また、同課 長川裕理氏による災害共済給付オンライン請求システムの説明を受けながら、各自のパソコンで請求書作成等のデモンストレーションを実施しました。     学校の管理下においては「不慮の災害」が多くを占めますが、学生は、多数の児童生徒を預かり、安全に教育を実施していくという学校の責任を果たすための災害共済給付制度について理解することができたと思います。以下に、学生の感想(抜粋)を紹介します。   【参加した学生の感想】 今日、災害給付制度についてのお話を聞いて、養護実習で学んだことと結び付けながらさらに詳しく知ることができました。養護教諭は、児童生徒や保護者とスポーツ振興センターとをつなぐ役割があると思っていましたが、具体的な申請方法などについては理解できていなかったため、実際に入力をしたり、事例をもとに考えたりすることで学びを深めることができました。 一方で、自分の課題も見つけることができました。公費負担制度等の災害給付制度以外の制度についての知識が乏しいと感じました。保護者や教職員に対して根拠をもって説明できるように、自治体の公的な制度についても勉強しようと思います。 現代教育学科4回生 植松友里   私は、今までに部活動中に捻挫をして日本スポーツ振興センターの災害共済給付を受けたことがありました。当時は、そのシステムについては何も知らず、先生に書類を渡したという感覚でした。しかし、今日実際に担当者の方にお話を聞き、パソコンでデータ入力をしてみて、こんなにも様々な方の助けがあって給付を受けることができたのだと思い、感謝の思いがわきました。今度は私がしっかりと日本スポーツ振興センターに関する知識を持ち、児童生徒に不利益が出ないよう、保護者にもわかりやすく説明し対応していきたいと思います。 現代教育学科4回生 橋野文香     本授業において、学生は、安全管理に関する学びを統合するなど教職実践演習の目的を達成することができたのではないかと思います。実施に当たり、多くの資料提供と、具体的、実践的な指導をいただきました独立行政法人日本スポーツ振興センターの岳室様、長川様に心より感謝申し上げます。   現代教育学科教授 髙田恵美子   【関連記事】 日本の養護教諭の役割は?~ソロモン諸島の小学校での健康支援を例に考える

2019.11.22

日本の養護教諭の役割は?~ソロモン諸島の小学校での健康支援を例に考える

現代教育学科の髙田です。2018年度より科研費の支援を受け、ソロモン諸島国ウエスタン州ムンダにある児童数約300人の小学校で、健康診断(身長計測、体重測定、体温測定)の実施と健康教育に取り組んでいます。 ソロモン諸島国は南大西洋のオセアニアに属し、オーストラリアの北東に位置する約1,000を超える島々からなる島嶼国です。日本からムンダまでは、ブリスベン、ホニアラ経由で約20時間、乗り換えがうまくいかないとさらに1泊しなければなりません。マラリアやデング熱、結核の罹患率が高く、近年は食生活形態の変化による糖尿病や肥満の増加が問題となっています。     なぜソロモン諸島なのか?実は、本学教育学部の橋本節子教授は25年前にJICA青年海外協力隊員として、ソロモン諸島国の全寮制セカンダリースクールで活動した経験があります。当時の様子を聞き、開発途上国の支援に、感染症や生活習慣病等の健康課題の解決に大きな成果を挙げてきた日本独自の養護教諭の専門性を活かすことができるのではないかと考えました。   2018年度は、児童が自分の成長発達や健康状態を知る方法がわかることを目的に、身長計測と体重測定と体温測定を実施しました。現地の学校には身体測定の器具も体温計もないため、児童は身体測定の経験がほとんどありません。日本より、測定器具と測定の仕方についての教材、測定結果を記録する健康カード等を準備して現地に持参しました。また、測定だけでなく、現地では写真も珍しいことから児童一人一人の写真を撮り、健康カードに貼り、感想を書いてもらうなど少しでも自らの身体の成長が実感できるような工夫をしました。教員にも測定の方法を指導し、測定に積極的に関わってもらいました。測定後の児童の感想は、「happy」「excited」など肯定的なものが95.9%で、高学年では友だちと記録を比べあったり、クラスでランキングを作ったりするなど、身体測定を通した新たな活動がありました。   ▼2018年8月はじめて訪問した時の職員室の黒板。生徒の健康増進のために日本から畿央大学のチームが来るので、先生方に理解と協力を求めるメッセージが書かれています。   2019年度は、身体の成長発達や栄養状態の確認、病気の早期発見等のために身体測定や体温測定を行うという身体測定等の意義についての理解を図りました。また、児童全員に歯ブラシを提供し、3年生には紙芝居を使った歯の磨き方についての指導を行いました。他にも手洗い指導やマラリアの予防などのサンプル教材を提供したり、JICA隊員による日本のラジオ体操をアレンジしたソロモンエクササイズの紹介などを行ったりしました。2019年度の児童の感想や成長の変化については現在分析中です。2020年度はもう1校増やして、実施するよう進めています。   ▼歯磨き指導の試み 歯ブラシに少し戸惑っているのかな?   ソロモン諸島国のみなさんはとてもフレンドリーで、心温かです。また、第二次世界大戦の最後の激戦地になった場所ですが、日本人に対し好意を持ってくれています。活動の最後には、サプライズで、児童が一同、集会場に集まり、私たちにラバラバ(現地の身にまとう布)をプレゼントしてくれました。日本の価値を一方的に押し付けるのではなく、現地の文化を大切にし、現地の方と共に子どもたちの未来と健康を考え、現地に根付く支援をめざしていきたいと思っています。   ●なおこの取り組みは、中日新聞でも取り上げられています。 日本の養護教諭の役割は?途上国の支援を例に考える」   現代教育学科教授 髙田恵美子

2019.11.21

2019年度後期「マミポコ・キッズ」第1・2回活動報告!~現代教育学科

こんにちは、マミポコ・キッズです!   私たちは畿央大学に地域の子どもたちを招待して、様々な遊びを行っています。 今回は、2019年後期第1・2回の活動の様子を振り返ってご紹介します!   第1回:10月6日 はじめに、「ぽいぽいぱちぱち」というボールが大学生の手から離れている間、手をたたくゲームで子ども達の緊張をほぐしたあと、個性豊かで素敵な名札を作りました。   次に、「となりのとなり」というグループのみんなの名前を順番に言っていくゲームをしました。グループのみんなで顔を見合わせながら自己紹介をして、名前を覚えることができました。   ▼「となりのとなり」:友達の名前を覚えよう!   そして、「とびだせじぶん」というお題に合う言葉を他の人とタイミングが重ならないように言うゲームで、グループの友達の特徴をたくさん知ることができました。   ▼「とびだせ自分」:友達とかぶらずに飛びだせたかな?   最後の「たたんですすんで」というボートから落ちないように進んでいくゲームでは、グループの友達と協力しながらゴールまでボートを進めることができました。   ▼「ただんですすんで」:友達と協力してボートを進めよう!   初めての活動ということで、子どもたちも大学生も始めは緊張していましたが、ゲームをしていくうちに笑顔がたくさん見られるようになり、とても楽しい活動になりました。   第2回:10月27日 第2回の活動は天候に恵まれ、第2グラウンドを利用して外遊びをしました。 「なみなみじゃんけん」という波のような線の上を進み、相手のグループの友達とじゃんけんをしてゴールまで進んでいくゲームでは、線からはみ出ないように一生懸命進みながら、楽しむことができました。また、自分のグループの友達を応援する姿も見られました。   ▼「なみなみじゃんけん」:線からはみ出さないように進もう!   そして、「たからとり」という宝を取りに行くグループと守るグループに分かれて遊ぶゲームでは、グループのみんなで作戦を考えて、宝を取られないように一生懸命守っている姿や、守っている友達に何回もタッチされても一生懸命に宝を取りに行く姿が見られました。   ▼「たからとり」:たくさん宝を取ることができたかな?     マミポコ・キッズでは、毎回当日スタッフの方のご協力のもと活動を行っています。これからも、たくさんの当日スタッフの方の参加をお待ちしております。今後とも、マミポコ・キッズをよろしくお願い致します。   現代教育学科 2回生   竹上 はるか(おと) 1回生   柴田    舞 (まい) 御崎  夢乃(ゆめ) 【関連記事・リンク】 マミポコ・キッズ マミポコ親子ひろば 2019年度「マミポコ・キッズ」第1・2回活動報告!~現代教育学科 2019年度「マミポコ・キッズ」第3・4回活動報告!~現代教育学科