2026.05.12 

「その人らしさ」を支える看護の可視化「生活機能関連図」作成演習~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」

「老年看護学援助論Ⅱ」(3年次前期必修科目)の授業では、紙面上の事例を用いて、高齢者看護に必要とされる生活機能の視点から、アセスメント、看護過程の展開を行い、高齢者の日常生活の維持に必要な援助技術の演習を通して学修しています。

今回は、4月から継続して考えてきた事例「Aさん」のアセスメントから「生活機能関連図」の作成に取り組みました。

 

生活機能関連図…病気の状態だけではなく、その人らしく生活するための「生活機能」と本人の「もてる力」がどう影響し合っているかを可視化する地図のようなもの。

「もてる力」に光を当てる

老年看護において大切なのは、病態を知るのと同時に「高齢者のもてる力」をどう活かすかという視点です。病気があっても、その人らしく暮らすには何が必要か?学生たちは付箋を手に、多角的な視点からAさんの状態を紐解いていきました。

「わかる」が広がる、グループワークの熱気

 

 

まずは、グループで意見を出し合ながらアセスメントで得られた情報を色分けした付箋に書き出し、『どこでもシート』「病態」、「加齢変化」、「社会的・心理的情報」、「生活への影響」、「看護の焦点」、「予測される危険性」の項目に分けて張り出す作業を行いました。その後、各項目の関連や成り行きを考え、情報をつなげていきました。

 

どのグループも、教員がコメントする隙がないほど、盛んな議論で盛り上がり、個人ワークでは気づけなかった視点も、仲間と話し合うことで「わかった!」と笑顔になり、自分の学びとして理解を深める姿が印象的でした。この「自分の意見を伝え、人の意見を聞き入れる」プロセスこそが、チーム医療の土台となり、より良い看護へ発展すると実感でき、未来で活躍する学生さんの姿が眼に浮かび、とてもワクワクした時間となりました。

まるで学会?緊張の発表Time

 

 

完成した「生活機能関連図」を前に、各グループの代表が発表を行いました。学びを言語化し、共有することで理解が深まったことはもちろんですが、まるで学会発表さながらの真剣な表情がとても印象的で、頼もしい限りでした。

 

これからも、対象者の「もてる力」を活かした看護について、学生とともに考え続けていきたいと思います。

 

看護医療学科

助教 伊藤 千春

 

関連記事

▼ 2025年度「老年看護学援助論Ⅱ」に関する記事

後期からの臨地実習に向けて!~看護医療学科「老年看護援助論Ⅱ」

 

▼ 2024年度「老年看護学援助論Ⅱ」に関する記事

外部講師による講義『食べたい!』を支えるケア ~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」vol.1

『実習に活かす高齢者看護技術』高齢者の個別性に合わせた援助を考える~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」Vol.2

「どこでもシート」の魔力~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」vol.3

前期の最後は高齢者疑似体験!~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」vol.4

 

▼ 看護医療学科に関する記事

「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科

2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~看護医療学科

2026年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました!

オレンジリングに込める、私たちの決意 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」

この記事をシェアする