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看護医療学科

2016.12.12

奈良県断酒連合会から学ぶアルコール依存症~看護医療学科「公衆衛生看護学概論」

保健師選択科目 公衆衛生看護学概論 住民組織活動への支援や連携を考える―奈良県断酒連合会長ご夫妻による講義―   看護医療学科2年次配当「公衆衛生看護学概論」は、保健師資格取得のための必須科目ですが、看護師希望の学生も履修しています。 地域での看護活動の実践には、地域住民の予防や健康増進に対する意識を高め、支援を必要としている個人やその家族を住民同士で支えあえるようにグループづくりをすることや、その活動が良い方向に発展していくように支援していくことが必要になります。 そのような目的をもって組織化された住民のグループ活動を「住民組織活動」と言います。本学では、支援を必要とする個人やその家族と住民組織活動の関連を理解するために、奈良県断酒連合会長である新井様と奥様を講師にした授業を行っています。     この講義は、3年前の保健所実習で参加した保健事業でご一緒させていただいたことをきっかけに講師をお願いして、今年で3年連続となり、断酒連合会の啓発活動の一貫として応諾いただいています。 まず奥様から、一家の大黒柱が過度の飲酒により色々な問題を起こすようになったことや「止める」と言いながらまた飲酒を繰り返す姿を見て、家族でありながら見放してしまう境地に陥るようになる家族の苦悩を切々と語られました。最後に入院した病棟の看護師長から断酒会に夫婦で参加するよう勧められ、半信半疑で参加したところ、自分たちと同じ問題を抱えた人やその家族と出会い、ようやく自分たちのことを理解してくれる人々と出会えた喜び、そして一番つらかったのは、断酒できない本人だったと気づかされたことなど話してくださいました。     新井様からは、断酒会の例会に参加し「今日1日飲まない」ことを繰り返し、20年断酒を継続できているのは、理解してくれる人や家族の支えであることを話してくださいました。またアルコール依存に対する偏見の歴史と対策、保健所や市町村での啓発活動について、分かりやすいスライドを用いての講義に加え、これから看護の道を進む学生たちに、アルコール依存に対する正しい理解を基盤に、病院や地域で支援者として活躍してほしいと熱いエールをいただきました。   学生は、講義の間とても重い話でしたが真剣に聴き入っていました。また講義終了後には夫妻に駆け寄って話を聞く学生もいました。 講義後の受講票には、「アルコール依存症については知っていたが、家族やご本人の苦痛や本当の気持ちを知ることができた」「家族や本人の思いや苦痛を理解し、心身のケアをすることが必要であることを学ぶことができた」「前回の授業で聞いた“セルフヘルプグループ”の実際の活動や役割、その重要性が理解できた」など、たくさんの感想が綴られていました。 こういった当事者の方々のお話を直接聞くことは、より現実として学生にインパクトを与え、看護者としての役割の自覚を促し、学生自身の今後の飲酒行動などの保健行動の方向性につながるものと考えています。 看護医療学科 教授 松本泉美

2016.12.08

平成28年度「臨地実習指導者研修会」を開催!~看護医療学科

2016(平成28)年12月3日(土)午後よりP302講義室において、看護医療学科「臨地実習指導者研修会」を行ないました。この研修会は、看護医療学科の臨地実習指導者および本学教員が学生の看護実践能力の向上に向けて協働し、効果的な実習指導を行うことを目的として、また日頃の学生指導を振り返るとともに相互の交流と親睦を深める機会として年1回開催しており、今回で6回目となります。     当日は晴天でかなり暖かい日となり、各施設・病院から71名もの臨地実習指導者の方々にご参加いただき、本学教員を含めると100名を超え、盛況となりました。   第1部は、一般社団法人日本ほめる達人協会 特別認定講師の井内律子先生に、「ほめて育てる今どきの学生」というタイトルでご講演をいただきました。井内先生は、看護師としてご勤務の傍ら、同協会特別認定講師としてもご活躍されておられます。ほめる達人協会(通称、「ほめ達」)という協会があることは知っていましたが、お話を伺うのは初めてで、実はかなりわくわくしながら聞いておりました。 先生ご自身の「できない」「叱られる」ことの繰り返しから、「認めてもらえない」「自分の居場所がない」という思いになり、自分自身に自信が持てず、自分が嫌になる経験を経て、「ほめ達!」と出会ったそうです。「ほめ達!」の講習を受けることで自分自身が変わることで、人の観方や接し方が変わり、良い人間関係が築けるようになった経緯からスタートしました。先生のご講演から、内容をかいつまんでご紹介したいと思います。 「ほめ達!」は、「心の内戦状態を終わらせる」のモットーのもと、うつや自殺者の減少をめざしています。「ほめる」ことは、人の価値、モノの価値、出来事の価値を発見して伝えることです。人のいいところを見つけて伝える、それが欠点やマイナスであっても良いことに転換するよういします。そのときに口癖として使うのが「すごい!」「さすが!」「すばらしい!」の3Sです。それに加え、「そうくるか!」や「惜しい!」というのもよいとおっしゃっておられました。 また、「すみません」を「ありがとう」に言い換え、「でも」、「だって」、「どうせ」(3D)の否定語を使わないことも大事だとおっしゃっておられました。     教員も実習指導者も学生を「ほめる」こともあれば「叱る」こともあります。先生は、ほめることと叱ることの考え方は同じであり、叱るときは決して他人と比較しないことを強調されておられました。 本日の講演は「学生の価値を発見して伝える」ことを主なテーマとし、上記項目の多岐にわたる講義内容でした。 講義の合間には、参加者同士で、握手をして笑顔の交換をする自己紹介、動画を観察して観えているものや観えていないものに気づく、だまし絵で角度を変えて観る、一番いい笑顔を作るワーク、話しかけられても「徹底的に無視する」ワークを取り入れ、実際に体験することで実感でき、笑いにあふれ楽しく学ぶことができました。   第2部では、食堂に場所を移し、ワールド・カフェが開かれました。ワールド・カフェは、会議室で日々繰り返される機能的な会議よりも、カフェで行うようなオープンで自由な会話を通してこそ、活き活きとした意見の交換や新たな発想の誕生が期待できる、という考え方に基づいた話し合いの手法です。本研修会でも初めて取り入れることにしました。     まず、実習指導者、本学教員をシャッフルし18のグループに分け、1部の講演に基づいて自由なテーマを設定し意見交換を行いました。その後、グループに1名だけを残し、他のグループに行って、お茶を飲みながら別メンバーと話すというラウンドを2回行った後、また当初のグループに戻ってきて、他グループでの意見交換をもとにまとめる、という流れでした。 本来、ワールド・カフェでは、その内容を発表することはないそうなのですが、いくつかのグループに発表してもらうことにしました。その内容は、「指導が困難な場合のほめ方」、「自信のない人をどう指導するか」、「ほめ過ぎた学生の未来はどうなるか」などで、本当に自由闊達な意見交換ができました。     最後に、1部の講演をしてくださった井内律子先生と本学看護医療学科長の河野由美教授による講評があり、楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。実施後のアンケートにも、今回はとても楽しく、他施設の実情も知ることができ、本当によかったとのお声を多数頂戴しました。     本研修会には、本学の卒業生も参加してくれていました。看護師の勤務の後、現在は、奈良県川上村で保健師をされておられる、看護医療学科4期生(2015年3月卒)の本めぐみさんからお話を伺うことができました。   研修には初めて参加させていただきましたが、参加できてとても良かったと思います。1年の看護師経験の後、現在は、市町村保健師として働いています。まだ、指導者の立場ではありませんが、今回の研修は新人看護師のときのことを思い出しながら聴くことができました。保健師として指導者側になるのは先の話ですが、指導前にこのような場があればよいなと思いました。仕事に活かせるような具体的な話もあり、また頑張ろうという気持ちになりました。ありがとうございました。   卒業後にも様々な接点がありますが、今回の臨地実習指導者研修会においてもお話ができることは、私たち教員にとっても大きな喜びです。また、実習を受ける学生たちの励みにもなるでしょう。 今後も臨床側、大学側が「同じ思い」で進みつつ、学生に還元できるよう努力を重ねていきたいと思います。   看護医療学科 准教授 文 鐘聲        教授 松本 泉美

2016.12.02

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.32~傷病者メイクを体験!

こんにちは!健康支援学生チームTASK※、看護医療学科2回生の徳尾野楓です。   ※TASKはThink,Action,Support for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を越えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。   11月22日(火)に、奈良県立医大学で12月3日(土)に行われるメディカルラリーのボランティアのためにムラージュという傷病者メイクの方法を習いました!     看護医療学科堀内先生をはじめ、災害看護論を受講している4回生の方々と卒業生に丁寧な指導を受け、楽しみながらリアルな傷を作ることが出来ました。     ほとんど同じ材料を使って、打撲、熱傷、切り傷、擦過傷など様々な傷を作ることが出来ることを知り、とてもおもしろかったです。     TASKからは7人、12月3日(土)に開催される第2回奈良メディカルラリーでムラージュのお手伝いをさせていただきます。競技者の方々に、できるだけリアルに感じてもらえるようなムラージュができるように頑張ってきます!   ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。

2016.11.22

御所市連携コミュニティカフェ開催レポートvol.57~「認知症カフェ」を開催!

11月11日(金)御所市「金曜カフェ~つどい~」にて、認知症カフェが開催されました。       今回は看護医療学科の南部先生による認知症についての講義が行われました。認知症の症状や治療に対する理解を深めながら、自分で出来る対策などを学びました。また、認知症の方への関わり方について、参加者の皆さんで意見交換を行いました。     今回の参加者の皆さんは、認知症に対して不安な気持ちや、介護について難しさを感じていらっしゃるようでした。この講義を通して、認知症の方との関わりの中で、ユーモアで場を和ませるような働きかけについて、楽しみながら学ぶことが出来ました。     次回の認知症カフェは、2017年1月13日(金)に開催されます。 午後からは、認知症介護における様々な問題について意見交換を行い、解決方法について議論し合う相談会が行われます。認知症に関心のある方や、何かお困りごとがある方はぜひご参加ください。 人間環境デザイン学科 4回生 松下真純   【関連記事】 過去の「御所コミュニティカフェの取り組み」記事を読む

2016.11.07

広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト~高齢者調査についての研究発表を行いました。

第75回日本公衆衛生学会総会でKAGUYAプロジェクトの高齢者調査についての 第1弾となる研究発表を行いました。   平成28年10月26日(水)から28日(金)にかけて、大阪のグランフロント大阪で開催された第75回日本公衆衛生学会総会に、KAGUYAプロジェクトメンバー文准教授と松本助教で参加し、ポスターセッションにて研究成果の発表を行ってきました。        KAGUYAプロジェクトのシステム構築については、9月にプロジェクトメンバーの宮崎誠助教が第15回情報科学技術フォーラム(於:富山大学)にて先んじて発表を行っており、今回は、広陵町在住高齢者を対象とした調査に関する成果に関しての発表です。 日本公衆衛生学会総会は日本全国の研究者、教育者だけでなく、市町村の保健センターなどの実務担当者が一堂に会し、研究成果、特色のある取り組みについて発表する場であり、今回は約2000演題の発表が行われました。また、メインテーマは「次世代の健康社会実現のための公衆衛生人材育成」で、まさにKAGUYAプロジェクトのめざすものです。     近年、健康は個人の努力だけではなく「地域の力」「社会の力」も重要だと言われており、地域のつながりや、社会経済的要因が健康に影響を及ぼすことも明らかになってきております。 そこで、今回は、「高齢者のソーシャル・キャピタルと健康-KAGUYAプロジェクトベースライン調査-」というタイトルで、広陵町と協力し、広陵町住民の65歳以上の高齢者8,004人全員に「健康長寿のヒケツ」についてのアンケート調査を2016年3月に実施した結果を分析したものについて報告しました。 ソーシャル・キャピタル(地域のつながり)の一つの指標として、「互酬性の規範」を実践しているか(見返りがなくても、他者のため・地域のために実践することはあるか?)ということに着目して分析した結果、 実践している方は、実践していない方よりも、健康的な生活習慣で、病気が少なく、ソーシャル・キャピタルも高い ことが明らかになりました。また、社会経済的要因も関係しており、格差の解消に向けた取り組みが必要であることや実践している地域住民には今後、住民リーダーとして関与してもらうなど、多様なアプローチの可能性を示唆する結果となりました。   様々な地域の研究者や実務担当者の方からの質問やご意見をいただき、少なからず関心を持っていただけたのではないかと思います。畿央大学は、今後も研究・実践を続けKAGUYAプロジェクトを通して広陵町の健康づくり、まちづくりに貢献していきます。   ※この事業は、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(平成27 年度~平成31 年度)「ソーシャル・キャピタル創出とヘルスケアデータ一元化による地域包括ケアシステム研究拠点の形成」の助成を受けて実施されます。     【関連記事】 広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト「畿央大学シニアキャンパス」を開催しました。 KAGUYAプロジェクト紹介リーフレット 広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクトfacebookページ 広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」の記者会見を行いました。 畿央大学ヘルスプロモーションセンター

2016.11.04

「奈良県認知症ケア専門士会」第7回研修会が行われました。

10月31日(日)畿央大学で、奈良県認知症ケア専門士会第7回研修会が行われ、67名の参加者がありました。   開会にさきがけて、奈良県認知症ケア専門士会会長の山崎(本学看護医療学科教授)が挨拶をして開会しました。 そして、今回の講師は花戸貴司先生です。花戸先生は、滋賀県の東近江市永源寺診療所所長、三方よし研究会(患者よし、機関よし、地域よし)実行委員長を務められています。 花戸先生は地域医療に取り組まれており、今回の講演は「住み慣れた地域で最期まで生活する」ことの意義と日頃から心がけておくことについてエピソードを交えてお話されました。他の人の助けがないとほとんど何もできなかったAさんが、ひ孫が生まれ、その世話をしているうちに元気になり、ほとんど助けなしでも自分で生活ができるようになったこと。はじめての血圧測定を緊張して汗をかきながら行う医学生に「先生、がんばりや」といったBさん、自分が主役の自宅でこそ出る言葉です。 「住み慣れた地域で最期まで生活する」ためには日頃から「ご飯が食べられなくなったときどうしたいか」を家族と話をしておくこと、近所の方とのつながりを大切にしておくこと、地域の連携には診療所や訪問看護や薬局、行政だけではなく「ひ孫」や認知症の方を保護したあと警察署ではなく地域に連絡してくれる「おまわりさん」も入ってもらうことを教えていただきました。     講演の後はグループで話し合ったことを次のグループに伝えていく「ワールド・カフェ」で、地域包括ケア、丸ごとケア、総合事業などのkeywordsを基に意見交換の場を行いました。「元気なときから近所付き合い」・「祭りで地域を盛り上げよう」・「専門家をうまく活用」・「施設ときどき家」など自分の住む地区で自分たちが明日からできることを考えていました。今回は、地域包括支援センターで保健師として働く卒業生(2期生)の参加もありました。また、メッセージの中には「畿央大学良いよ。いつもいい講演をありがとうございます」と私たちを応援してくださるものを見つけました。     現在で認知症ケアに関する研修会の開催も第7回となりましたが、これからも頑張って企画していくパワーをいただいた気がしました。参加者の皆さま、おつかれさまでした。     看護医療学科 寺田美和子 【関連記事】 奈良県認知症ケア専門士会総会・第5回研修会を開催!~看護医療学科教員レポート 「奈良県認知症ケア専門士会」第1回研修会が開催されました。

2016.10.28

海外インターンシップの最終報告会を畿央祭で開催!~看護医療学科

10月22日(土)、畿央祭1日目!私達、海外インターンシップ組は最終報告会を行いました!今回はその模様についてリポートしたいと思います。   発表の前日から、みんなで準備!立て看板を作ったり、設置したり・・・あちこちみんなで走り回りました。     準備を終えると、いよいよ発表会の実感が湧き、みんなそわそわしてきました。(笑) でも、大事な飾り付けも忘れずに!     発表が始まり、教室を見渡すと、予想以上にたくさんの方々が来てくださっていました。めっちゃ緊張~!しながらも、頼もしく成長した2回生がきっちりした挨拶で始めてくれました。     9月の学内報告会を終えてから、頂いた助言をもとに、より分かりやすく、より伝わりやすく、発表内容を修正して臨みました。発表を始めると、来場くださったみなさんの優しい雰囲気もあり、緊張もほぐれてきました。自然と発表にも熱が入ります。オーストラリアと日本の医療環境の違い、看護教育体制、緩和ケアや認知症ケアの実際、現地学生や講師との交流の様子などなど・・・ それらに対する自分たちの考えとともに、オーストラリアで学んだことを一つでも多く伝えられるよう、頑張りました。     それでも、途中カミカミになったり、スライドを飛ばしてしまったりしてしまいましたが・・・なんとか無事発表を終えることができました。みなさん、ご清聴ありがとうございました!   実は今回、この発表に向けて、「学生特製☆インターンシップ総集編ムービー」も用意していました。発表が終わったのち、残り時間に来てくださった方には個々にその動画をみて頂き、学びについて学生から直接説明させて頂きました。   主な質問&説明内容としては、 オーストラリアでの看護制度の違いから日本との比較ができたこと 緩和ケア施設見学や認知症バーチャル体験をすることにより自身の学びを深めることができたこと ラトローブ大学での学生から今後の勉学への姿勢に関しても考えたこと などがありました。さらにインターン先が海外であることから、英語力の程度や自身の困ったこと、オーストラリアにおける生活風景に関して感じたことについてもお伝えしました。他に畿央大学を通う上での看護師保健師助産師の授業内容や看護学生の勉学状況に関しての質問もありました。 また、発表を聞き終えた方々からは、こんな声も頂きました。 ・日本とオーストラリアの緩和ケアの違いなど、普段の自分の大学で講義を受けているだけではわからないようなことが勉強できてよかったです。(10代/女性) ・私も看護の道を志しているので、主体的に学ぶ大切さを感じることのできる有意義な時間でした。(20代/女性) ・短い期間でたくさんの学びがあったことに驚きました。今後の課題等まで発見されており、今後に活かされることを期待しています。(40~50代/女性) ・海外での異文化に触れた経験を活かして頑張ってください。(40~50代/男性) 発表会には、計約30名の方に来場していただけました。たくさんの方が興味を持ってご参加くださったことに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました!   最後になりましたが、この海外インターシップという素晴らしい機会を与えてくださった畿央大学,準備をしてくださった先生方,職員の皆様,オーストラリアで私たちを受け入れてくださった研修先の皆様,そして私たちの希望を聞いてくれ,送り出してくれた家族に改めて感謝を伝えたいです。本当にありがとうございました!     看護医療学科インターシップメンバー一同 【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ報告会を開催 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.6 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.5 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.4 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.3 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.2 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.1

2016.10.20

乳がん患者のための「入浴着」開発が話題に!~看護医療学科×人間環境デザイン学科

本学看護医療学科中西恵理先生の研究の様子がTV放映されました。その後、視聴者や関係者の方から問い合わせが多数寄せられており、その様子を知っている者として紹介します。   中西先生が取り組んでいるのは、乳がん術後の女性が、自宅や温泉などで着用する入浴着の開発です。     入浴着は既にインターネット等で販売されていますが、高価なものや、人によっては着用しづらい形のものもあり、「誰もが着用しやすくてデザインの良い、リーズナブルな入浴着を作りたい」という思いから取り組まれたそうです。     この入浴着は、人間環境デザイン学科の村田浩子先生とゼミ生の協力を得て、実際に乳がん経験者の方々の意見を聞きながら試作を重ね、着用感の改良を目指しています。   今回は、宿泊施設の入浴場で、この入浴着を使用することの理解を得るための調査に出向かれた様子がNHKで放映されました。調査に協力していただいたのは、奈良県川上村のホテル杉の湯です。ホテル側からは、衛生面への対応として、宿泊先がリースすることが良いという貴重なご意見をいただきました。この様子の放映後、TV局にもホテルにもそして中西先生のもとにも数多くの問合せが寄せられ、その反響に先生ご自身がびっくりされています。放映もこれまで3回を数えています。     今後、実用化に向けて、調整可能なデザインや素材などさらに改良を重ね、奈良県内で提携企業を得て、早く他の人と入浴することをためらっている女性の元に届くようすることと、この入浴着を置いてくれる施設を増やしていきたいとのことです。 そして、この入浴着が乳がん術後後の女性が自分らしくいきいきと生活するためのツールとなり、それを支える社会づくりに貢献したいという思いで研究・開発に取り組まれています。                               看護医療学科 教授 松本泉美 現在は下記URLより視聴可能です。 NHK奈良放送局リポート http://www.nhk.or.jp/nara/program/report/index.html#1014

2016.10.11

看護医療学科の卒業研究発表会が開催されました~ゼミ生レポート

2016年10月8日(土)に看護医療学科の卒業研究発表会が無事終了しました。4回生87名全員の発表と、聴講者として1回生から3回生まで100人以上の参加があり、例年になく大盛況でした。 約1年間にわたり卒業研究に取り組んできたゼミ生からのメッセージをお伝えいたします。この学びをさらに国家試験対策に向けてのパワーにしてほしいと思います。   【須藤ゼミ】   半年間をかけて作成した卒業論文の提出・発表会を終え、今はホッとした気持ちで一杯です。4月に研究計画書を書き始めた頃は、卒業研究の書き方が右も左も分からず、本当に書き上げられるか不安が大きかったです。文献検索を進めるなかで、自分の研究目的に沿った文献を抽出し、得られた結果から考察する過程がとても難しく、膨大な時間がかかりました。今まで文献を読んだことがなく、多くの文献から得た情報をまとめることにとても苦戦しました。苦戦して手が止まってしまう毎に、指導教員である須藤聖子先生からきめ細やかな指導をしていただき、自分自身の考えを深めていくことができました。 発表会で自分たちのゼミ以外の人の研究を聞くことで、自分が研究した分野以外のことや、自分の知らない知識を得ることができました。これらの得られた知識を今後、看護師として働く上での根拠のある看護援助につなげていきたいと思います。   【文ゼミ】   文ゼミでは、自分たちの論文を進めていく前の春休みから各自興味のある論文を持ち寄って抄読会を数回行い、先生から論文の表やグラフの読み方など基礎的なことを教わりました。そのため、論文を集めて読み、理解することは慣れたのですが、そこからどのように結果や考察をまとめていけば良いのかが難しくて、本当に論文を完成させることが出来るのか不安でした。しかし、先生からの丁寧なご指導やメンバーも一緒になって考えて意見をくれたおかげで、納得のいく論文を作り上げることが出来ました。またこれを通して、新しい発見が出来たことや、仲間とディスカッションし合えた事はとても新鮮であり、研究を行う楽しさを感じることができたように思います。 発表の準備では、聞いている人が分かりやすい発表にするためにスライドの構成や読むスピードを考えて練習しました。これから看護師として働いていくなかでも看護研究をする機会があると思うので、今回の発表は良い経験になったと感じました。 また、他のゼミの発表で、自分の研究テーマと近い発表も聞けて、新たな視点も学ぶことができてとても良かったです。 これからは国家試験に向けての勉強を頑張っていきたいと思います。    

2016.10.04

「RUN TOMO‐RROW 2016 in 広陵町」に学生ボランティアとして参加!~看護医療学科

こんにちは!看護医療学科4回生 山崎ゼミ生の辻井彩香と藤井希美です! 10月2日(日)、「RUN TOMO-RROW 2016 in 広陵町」に学生ボランティアとして参加してきました。参加メンバーは小川・亀崎・辻井・藤井・星山・森本の計6名です。 このイベントは認知症になっても安心して暮らせる地域作りをめざして、認知症の人もそうでない人もみんなでタスキをつないで日本を縦断する「認知症フレンドシップ」というプロジェクトで、北海道から沖縄までの6500kmをつないでいきます!略称は「RUN伴」といいます。   私たちは、中和~西和ルートの「広陵町総合保健福祉会館(さわやかホール)から牧野古墳」の区間をお手伝いさせて頂きました。主な役割は応援、誘導、安全確保です。 スタート地点のさわやかホールには広陵町イメージキャラクターのかぐやちゃん(中には、看護医療学科4回生小川さん)も来てくれました!   ▼学生ボランティア6名   町長さんの挨拶のあとにタスキが届き、グループホームの入居者さんがまずランナーとしてタスキをつないでいきました。学生は誘導と応援を行っていたのですが、私たちの応援に笑顔で答えてくださったことが嬉しくとても印象に残っています。 その後、私たちは3地点に分かれて応援・誘導などを行いました。   ▼各地点での引継ぎシーン   各引継ぎ場所では、たくさんのスタッフの方々・施設の高齢者の皆様・ご家族の皆様が駆けつけていました!北海道から始まったみんなのタスキがつながっていく様子を間近で体験させていただき、とても素敵な気持ちになりました。   ▼(左)広陵町介護福祉課 吉田課長さんの勇走シーン(右) オレンジTシャツを着ているランナーを見かけたら是非応援の声をよろしくお願いします。   この活動がひとつのきっかけとなり、認知症への理解や地域での支援・見守りがもっともっと広まっていって欲しいと思います!   <今後のラン伴スケジュール> 10月15日(土)東大阪〜大阪〜豊中〜明石 10月16日(日)明石〜赤穂 中国や九州・沖縄方面のスケジュールはラン伴HPをご覧ください! http://runtomo.jimdo.com/   今回、当日お世話になりました広陵町介護福祉課の職員の皆様、ご参加下さいました施設の皆様、ご家族の皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。   看護医療学科 4回生 辻井彩香 藤井希美