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看護医療学科
2017.12.07
平成29年度「臨地実習指導者研修会」を開催!~看護医療学科
2017年12月2日(土)午後よりP301講義室において、看護医療学科「臨地実習指導者研修会」を行ないました。 この研修会は、看護医療学科の臨地実習指導者および本学教員が学生の看護実践能力の向上に向けて協働し、効果的な実習指導を行うことを目的として、また日頃の学生指導を振り返るとともに相互の交流と親睦を深める機会として年1回開催しており、今回で7回目となります。 当日は12月らしい寒さに包まれつつも陽ざしの穏やかな晴天に恵まれ、各施設から47名もの臨地実習指導者の方々にご参加いただき、本学教員を含めると70名を超え、盛会となりました。 <第1部 講演> 「発達障害の特性とその多様性について 多様性を持ったヒト(学生)を理解する」 畿央大学教育学部現代教育学科 准教授 大久保賢一 第1部は、本学の教育学部現代教育学科の大久保賢一准教授にご講演をいただきました。大久保先生によると「『発達障害の特性』は誰もが皆、多かれ少なかれ持っているもの」とのことで、誰もが持っている多様な人の特性について理解を深めることで、看護や実習に活かすことを趣旨として講演がされました。 講演は、発達障害の定義や法的な位置づけから障害学生の実態、発達障害の特性とそれに伴って経験している困難、発達障害における支援の難しさ、そして支援の方法へと、私たち参加者の頭の整理を促しながら、より具体的、実践的な内容へと講義を進めてくださいました。また、1つ1つ具体例を示して説明してくださいましたので、関わりの難しい学生の状況と照らし合わせながら、理解を深め、彼ら・彼女らが抱えている困難を再認識することができました。 そして、支援に関する基本的な考え方として「スキルトレーニング」「ツールの使用」「環境設定」の3点を挙げ、それぞれについて具体例を挙げて説明してくださいました。テンポ良くわかりやすい先生のお話に引き込まれ、あっという間に1時間が過ぎてしまいました。 特に印象的なものは「発達障害はスペクトラム(連続体)。この特性は誰もが持っているもので、この特性を一定以上持っていて、適応の障害を抱えている場合に発達障害と診断される」「発達障害そのものは基本的には治らない。それは良い・悪いで判断されるものではなく、その人の特性であり文脈によって長所にも短所にもなる」というお話でした。発達障害を抱える人を新たな視点で理解することができました。 最後に先生は、発達障害学生にとっての実習は「学生として失敗が許容されている中で、体験的に手ごたえを獲得していく機会」と捉え、大きな意義があるという言葉で結んでくださいました。この言葉をいただき、「発達障害(と思われる)学生の実習は大変」とだけで捉えるのではなく、彼ら・彼女らにとっての実習の意義を再考し、その特性に応じた支援をする必要があるのだと再認識させて頂きました。大久保先生のご講義にはその支援へのヒントもたくさんちりばめられていて、さっそく明日からの実習に活かすことができそうです。 <第2部 ワールドカフェ> 第2部では、食堂に場所を移し、ワールド・カフェが開かれました。ワールド・カフェは、会議室で日々繰り返される機能的な会議よりも、カフェで行うようなオープンで自由な会話を通してこそ、活き活きとした意見の交換や新たな発想の誕生が期待できる、という考え方に基づいた話し合いの手法です。本研修会では昨年度にこれを取り入れたところ、好評を博したため、今回もこの方式を採用することにしました。 まず、実習指導者、本学教員をシャッフルし11のグループに分け、最初は自己紹介の後、1部の講演での気づきや理解したことを意見交換しました。その後、グループに1名だけを残し、他のグループに行って、お茶を飲みながら別メンバーと話すというラウンドを2回行った後、最初のグループに戻ってきて、他グループでの意見交換をもとにまとめる、という流れでした。 第2ラウンド以降は、1部の講演に基づいて、発達障害を抱える人の支援に関する3つの基本的な考え方である「気づき(理解)を促す工夫」、「ツールの活用」、「環境設定」のテーマをグループごとに設定し、意見交換を行いました。和気あいあいとした意見交換でしたが、指導者の皆様が「できない学生には一緒に介入する」、「まず、患者の安全を確保した上でやらせてみて、うまくいかなかった理由を一緒に振り返る」など、学生の状況に応じて寄り添い、成功体験ができるように工夫をしてくださっていることをお聞きし、実習に携わる一教員として本当にありがたく思いました。 本来、ワールド・カフェでは、その内容を発表することはないそうなのですが、いくつかのグループに発表してもらうことにしました。その内容は、気づき(理解)を促す工夫として「学生の不安や悩みに気づく指導者の姿勢が重要」「笑顔で学生に接する」、ツールの活用では「人材がツール、モデルとなる人が人材として人を育てていく」、環境設定としては「相手を理解するためには上司からの発信が重要」など、いずれも素晴らしい発表内容でした。 最後に、本学看護医療学科長の河野由美教授による講評があり、楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。実施後のアンケートにも、発達障害のことが良く理解でき、学生指導だけでなく新人の指導でも活用できる、他施設の実情も知ることができ、本当によかったなどのお声を多数頂戴しました。 今後も臨床側、大学側が「同じ思い」で進みつつ、学生に還元できるよう努力を重ねていきたいと思います。 看護医療学科 教授 山本裕子・准教授 文鐘聲 【関連記事】 平成28年度「臨地実習指導者研修会」を開催!~看護医療学科 平成27年度 臨地実習指導者研修会を開催しました~看護医療学科 平成26年度 臨地実習指導者研修会を開催しました。(看護医療学科)
2017.12.04
広報「こうりょう」でKAGUYAプロジェクト特集の連載開始!
既にご覧になった方もいらっしゃると思いますが、広報「こうりょう」平成29年12月1日号より、KAGUYAプロジェクト※の特集記事の連載が始まりました。 ※広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクトは、地元広陵町と畿央大学が連携して地域住民の健康を支援しながら「元気のヒケツ」を探る地域密着型研究プロジェクトです。詳細はホームページをご覧ください。 ▼画像をクリックすれば拡大できます 研究代表者の文准教授も協力して、よりよい健康づくり・まちづくりにつなげる本プロジェクトの目的や意義が住民の皆様にわかりやすく伝わるようマンガ形式になっています。 第2回からは、平成27年度、28年度に実施したベースライン調査の集計結果を、一部ではありますが、ご報告していきます。他の研究メンバーも順次登場します。 今後もどうぞご期待ください! ●広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」ホームページ KAGUYAプロジェクトに関する記事はコチラから!
2017.11.28
TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.51~11月勉強会は高齢者体験!
こんにちは!健康支援学生チームTASK※看護医療学科2回生の増田朱莉です。2017年11月16日(木)に、勉強会として高齢者体験を行いました! ※TASKはThink,Action,Support for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 今回は大学にある高齢者スーツを着用して、高齢者の日常を体験しました。内容としては、折り紙で鶴を折ったり、椅子に座っている状態から立ち上がってみたり、階段の昇り降りを体験しました。 鶴を折るのに時間がかかったり、うまく折れなかったりしたことから、指先を自由に動かせないということが分かりました。また視野が狭く、耳も聞こえにくいため、私たちが普通に過ごしている生活の中にも、高齢者にとって危険なことがあると分かりました。高齢者体験をしてみて、以前より高齢者の気持ちが分かったので、これから高齢者のために私たちができることはないか考えていきたいと思いました。 ▲TASKの「T]! 看護医療学科2回生 増田 朱莉 ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。
2017.11.14
第4回「Kioオレンヂカフェ 分かちあい in 御所」を開催~看護医療学科
畿央大学と御所市、地域住民が共同して運営している「金曜日カフェ~つどい~」で、11月10日(金)に平成29年度第4回「Kioオレンヂカフェ 分かちあい in 御所」(認知症カフェ)が開催されました。 「Kioオレンヂカフェ 分かち合い in 御所」では毎回、午前が「認知症サポーター養成講座」として認知症の講演、午後は「認知症の人の介護について語る会」として認知症の方とそのご家族、介護をされている方や介護経験者、専門家などによる話し合いの場を設けます。この日は畿央大学看護医療学科の老年看護学教員3名と御所市職員2名、市民ボランティア2名で行いました。参加者は午前8名、午後10名でした。 〈午前〉 島岡講師による『認知症の話』 認知症の方の家族の目線で書かれた絵本「ばあばはだいじょうぶ」を紹介し、作者や講演者の体験談を交えながら認知症の症状・関わり方・家族への支援などについて話をさせて頂きました。会場には、認知症の方と家族の会の方も2名来られていて、飛び入りでご自身の介護体験談も話してくださいました。参加者の中には熱心にメモを取りながら聴かれている方もいて、「体験を交えての話がよかった」「なごやかで楽しかった」と喜んでおられました。 ブレイクタイムで『おでんゲーム』 『おでんゲーム』はチーム対抗で色画用紙に9つのマス目を書き、マスの中におでんの具を記入していきます。次に、参加者の方達にどんな具を書いたのかチームで1つずつ答えてもらい、ビンゴゲームのように縦・横・斜めの列が早く揃ったチームの勝ちというアクティビティケアです。 おでんの話をすることで季節を感じ、具を想起しグループメンバーとコミュニケーションを取り、その具をどこに配置するかを判断し、書くなどの認知機能を活用する目的で行います。この日も、「大根美味しいよね」「こんにゃく!」「私はじゃがいもが好きや」など楽しい声が飛び交っていました。中には「ねぎ」や「にんじん」など変わり種もあり、それぞれのご家庭によって具材も様々でおもしろかったです。 <午後> 介護者との体験談を交えて 午後は認知症の方とそのご家族、介護経験のある方などを交えて日々の思いを共有しました。認知症カフェにご興味のある方は、是非一度認知症カフェに遊びに来てください。 「Kio オレンヂカフェ 分かち合い in 御所」は奇数月の第2金曜日10時~14時(一部変更があります)に開催されます。 【今後の予定】大学ホームページからご覧いただけます。 平成30年1月12日(金)・2月9日(金) 看護医療学科 助手 島岡 昌代 【関連記事】 ・過去の「御所コミュニティカフェの取り組み」記事を読む
2017.10.25
畿央祭・ウェルカムキャンパス企画 がんカフェ「きらめき」を開催!~看護医療学科
平成29年10月21日(土)畿央祭初日に、畿央祭・ウェルカムキャンパスの看護医療学科企画として、がんカフェ「きらめき」を開催しました。 台風21号の影響による悪天候の中、地域の皆様・保護者の皆様を中心として、また本学の卒業生を含め26名の方々にご参加いただきました。当日は、済生会中和病院がん相談支援センター・地域連携室 がん看護専門看護師 小林さゆり氏をお招きし、「化学療法の副作用と上手に付き合うコツ~快適な日常生活を過ごすために~」というテーマで、ご講演いただきました。 講演では、がん治療と副作用、具体的な対処方法と治療開始時からの緩和ケアの必要性について、わかりやすくご説明いただきました。小林氏は「インターネットが普及した現代だからこそ、正しい情報を得ることで、がん治療を乗り越える力になる」と話され、参加された方々も大きくうなずいておられました。また、奈良県がんピア・サポーターとのフリートーク、乳がん自己検診モデルやがんカルタ、現在開発中の乳がん術後オリジナル入浴着の展示を行いました。 ▼人間環境デザイン学科とのコラボで制作している乳がん患者のための入浴着 奈良県がんピア・サポーターとは、奈良県がんピア・サポーター養成研修を修了された方々です。当日は、奈良県がん診療連携拠点病院等で開催されている「がんサロン」で、ファシリテーターとして活動されている、がん経験者3名にお越しいただきました。がん治療を経験した当事者として、現在がん治療中の方や、これからがん治療に臨む方と熱心に語り合っておられました。 【参加された方々の感想】 「“がんは1回かかると治らない”とかすごくつらいイメージがあったけど、今日の講演を聞いて、もし自分ががんになったときも頑張れそうな気がしました。すごくわかりやすくてよかったです」 「同級生や友人ががんで亡くなったり、手術を受けたりという話をよく聞くようになりました。自分にとっては“関係ない”と思っていたがんや治療について、今回お話しを聞かせていただいたことにより、身近なこととして感じられました。特に限られた時間のご講演で『化学療法の副作用』という点に絞られていたため、大変わかりやすく、これから先の心構えを持つことができました。ありがとうございました」 「正しい情報を理解することで安心を得る、とても良かったです。ありがとうございました!」 今回のがんカフェには、看護医療学科4回生2名と3回生1名がスタッフとして参加しました。 【参加した看護医療学科3回生 高丸華穂さんの感想】 がんカフェにお手伝いとして参加させて頂きました。ピアサポートの方に気軽に相談することができ、またがん看護専門看護師の方のわかりやすい抗がん剤治療についての講義を聴くことで、普段言えないようながんについての悩みを表出し、不安が軽減されたという意見を多く聴くことができました。また、乳がんの自己検診体験を通して、乳がんの早期発見に対する意識向上にもつながり、とても良い機会であったと思います。今後このような機会があれば、また参加させて頂きたいと思います。 2人に1人ががんにかかる時代となり、がんと共に生きる方々も年々増加しています。 しかしながら、がんと診断されたときの衝撃があまりに大きく、その辛さを誰にも打ち明けられないという方々も多く見受けられます。インターネットによって、情報が一瞬で手に入る時代だからこそ、情報量の多さに更に不安が大きくなるという悪循環に陥らないためにも、正しい情報を上手に活用することが重要なのだと痛感しました。 初めての試みでしたが、がん治療中の方も来場していただき、また一般の方にもこのがんカフェ「きらめき」開催を通して、「がん」について身近に感じていただき、正しい情報を得ることの大切さを実感していただけたのではないかと思います。 今後も、がんを治療しながら“生きること”について理解を深める機会を提供できれば…と考えております。 ご参加いただいた皆様方、がんカフェの開催にご協力いただいた奈良県がんピア・サポーターの皆様、誠にありがとうございました。 看護医療学科 特任助教 中西 恵理 【関連記事】 乳がん患者のための「入浴着」開発が話題に!~看護医療学科×人間環境デザイン学科
2017.10.23
奈良県認知症ケア専門士会第10回研修会が開催されました。
10月14日(日)畿央大学で、奈良県認知症ケア専門士会 第10回研修会が行われ、17名の参加者がありました。(今回はワークショップ形式のため少人数で行いました。) 開会にさきがけて、奈良県認知症ケア専門士会会長の山崎教授(本学看護医療学科教員)が挨拶をされました。 今回のテーマは松岡千代先生(佛教大学保健医療技術学部 看護学科 老年看護学教授)による『多職種連携に必要なコミュニケーションスキルを磨こう~TRUE COLORS 入門講座~』です。 松岡先生はご自身の多職種連携の難しさ、自分とはちがう価値観を持った方々との連携の難しさを経験され、そのとき『TRUE COLORS』 を知りました。『TRUE COLORS』の勉強をされ『TRUE COLORS 認定ファシリテーター』の資格をお持ちです。 『TRUE COLORS』について TRUE COLORS(TC)は、アメリカの心理学者カーシー博士による気質と行動パターン研究をもとに発展させた、体験型プログラムです。 人間関係やチームワークの向上、ストレス軽減、自己開発へと、幅広く活かすことができます。 TCプログラムでは、人間の持つ気質を「オレンジ」「ブルー」「ゴールド」「グリーン」の4つのカラーで表現。それぞれのカラーが自分の中でどう機能しているか...ワークを体験しながら、見て、聞いて、感じて、学んでいきます。そのため、難しい専門用語を勉強しなくても理解でき、職場や家庭生活、援助や教育の現場など、さまざまな場面に活用できます。意外と多くの人が、自分と異なる気質の相手を理解できずに苦労していたり、そもそも自分本来の持ち味に気づかず、周囲に合わせて無理していたりします。 TCを学ぶと、身近な関係も、仕事の上でも、ストレスが減ってお互いの「違い」が活かせるようになります。 TCプログラムの3つの柱は • 自分を知る • 相手を知る • 違いを受け入れる TRUE COLORS ジャパンホームページより セミナーではまず自分のカラーを知り、同じカラーでグループをつくりました。そしてそれぞれのカラーの特徴を他のグループに紹介する準備を行いました。同じカラーでのグループワークは時間配分の考え方や模造紙の使い方もよく似ており、とてもスムーズにグループワークが行えました。 その後、他のカラーの特徴を聴くと自分が今まで持っていた価値観はすべての人に共通するものではないこと、そのためカラーの違う人と何かをするとギクシャクする場合があることを改めて考えることができました。 しかし、この研修会で学んだことは自分と違うカラーの人は自分が苦手とすることを得意としていている人(秩序を大切にするゴールドの人には、自由な発想ができるオレンジの人がいると視野が広がる)、カラーの違う人とプロジェクトを行うと予想以上の成果があがるだろうということです。 今回の研修会を通して、プライベートでも仕事でも自分とは合わないと思っていた人にどんどん近づいていこうと思うことができました。 研修に参加された方からは、「新たな自分の内面を知ることができた」「楽しくて、4時間があっという間だった」などの感想が聞かれました。 看護医療学科 講師 寺田 美和子 ●日本県認知症ケア専門士会公式HPはコチラから! ●日本県認知症ケア専門士会公式Facebookはコチラから! ●奈良県認知症ケア専門士会公式Facebookはコチラから! 【関連記事】 ・認知症の方々とタスキをつなぐ「RUN伴」に参加・協力!~看護医療学科 ・第18回日本認知症ケア学会に参加・発表!~看護医療学科教員 ・奈良県認知症ケア専門士会第8回研修会が開催されました。
2017.10.23
第3回「Kio オレンヂカフェ 分かちあい in 御所」を開催~看護医療学科
畿央大学と御所市、地域住民が共同して運営している「金曜日カフェ~つどい~」で、10月13日(金)に平成29年度第3回「Kio オレンヂカフェ 分かちあい in 御所」(認知症カフェ)が開催されました。 「Kio オレンヂカフェ 分かち合い in 御所」では毎回、午前が「認知症サポーター養成講座」として認知症についての講義、午後は「認知症の人の介護について語る会」として認知症の方とそのご家族、介護をされている方や介護経験者、専門家などによる話し合いの場を設けます。 この日は私(畿央大学看護医療学科の老年看護学教員:寺田)と御所市職員と市民ボランティア3名で行いました。参加者は午前10名、午後13名でした。 <午前> 寺田講師による『認知症の話』と参加者全員で『フリートーク』 『認知症の話』では認知症の原因や症状・検査・治療、認知症の方やそのご家族への対応について話した後、DVDを観て認知症の方への実際の対応方法を考えました。 勉強の後は、参加者全員で『フリートーク』を行いました。認知症の方を介護されている方はおられなかったのですが、自分が認知症になったとき、夫が認知症になったとき、自分が病気になったときなど、皆さん心配しながらもその心づもりをされていることがわかりました。 「日頃思っていることを話せてよかった」と感想を頂きました。 <午後> 介護者との体験談を交えて 認知症の方を介護しておられるご家族の方の体験談を話して頂きました。認知症の妻を介護されている男性がご夫婦で来られました。夫が「介護は大変じゃないですよ」と話すと妻が「ほったらかしやからね」と笑いながらおっしゃり、ご夫婦で顔をみあわせて笑っておられた姿が印象的でした。このご夫婦を支えておられるのは娘さんです。また、介護中の方や、かつて介護をしておられた方から「周りに『家族が認知症だ』と言えるようになってから、周囲の助けがあり介護が少し楽になった」というお話しがありました。認知症サポーターが増えると介護している方が相談しやすくなると思いました。 「Kio オレンヂカフェ 分かち合い in 御所」は奇数月の第2金曜日10時~14時(一部変更があります)に開催されます。 【今後の予定】HPからご覧いただけます。 平成29年度 11月10日(金) 平成30年度 1月12日(金)・2月9日(金) 看護医療学科 講師 寺田 美和子 【関連記事】 ・過去の「御所コミュニティカフェの取り組み」記事を読む
2017.10.18
TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.48~「リレー・フォー・ライフ・ジャパン奈良」に参加!
こんにちは、健康支援学生チームTASK※の看護医療学科2回生の佐藤莉子です。 平成29年10月14日にTASKの2回生4人、1回生4人と看護医療学科の中西先生と共にリレー・フォー・ライフジャパン奈良に参加しました。 ※TASKはThink,Action,Support for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 リレー・フォー・ライフはがん患者さんやそのご家族を支援し、地域全体でがんと向き合い、がん征圧をめざすチャリティー活動です。ここでは、24時間タスキをつないで歩くイベントや、ブースの出店、みんなのメッセージが書かれたルミナリエを飾っています。 TASKは健康チェックで骨密度・足趾握力・握力の測定をしました。普段測定することが難しい、骨密度・足趾握力(足の指の握力)測定はかなりの人気でした!! また、リレー・フォー・ライフの醍醐味であるタスキもつなぎました!会場内に飾られたルミナリエに沿って歩きました。 夜になると、ルミナリエに光が灯され会場内が温かい雰囲気に包まれました。 ▼ルミナリエで表したHOPEの文字 ▼最後はおなじみTASKの「T」! 今回、がんの経験者や患者さん、支援をする方々など多くの人と関わることができました。会場内は笑顔であふれ、みんなが楽しそうで参加している私たちもとても楽しかったです。病気になっても人生を楽しむことができるそう感じた1日でした。貴重な経験をさせていただきありがとうございました。 TASK 看護医療学科 2回生 佐藤莉子 ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。
2017.10.16
認知症の方々とタスキをつなぐ「RUN伴」に参加・協力!~看護医療学科
こんにちは。看護医療学科4回生の大森あきらと新郷智結です。 今回は、老年看護学で認知症ケアについて学んだゼミのメンバー(倉岡、藤井、繁本、的場、村松、新郷、大森)と入学センターのスタッフ、山崎先生、寺田先生の10人でRUN伴(とも)に参加しました。RUN伴は、認知症の方や家族、サポーター、一般の人が一つのタスキをつないでゴールをめざすイベントです。 私たちは、ランナーの方々をサポートするために、自転車での並走を行ったり、ゴールであるさわやかホールで待機し、ランナーを迎える役割を担いました。 ▼広陵町のマスコットキャラクター「かぐやちゃん」もお出迎え。 今回、ランナーや認知症の方やそのご家族と接することを通じて、多くの学びがありました。私たちは、エリシオン真美ケ丘から畿央大学へと走るランナーの方々、そして、畿央大学から、さわやかホールへと走るランナーの方々とともに、自転車で並走をさせていただきました。 エリシオン真美ケ丘では出発式がおこなわれ、施設に入居されている利用者の方々も笑顔で、ランナーの方を見送っていらっしゃいました。エリシオンから、チームエリシオンが出発し、畿央大学のチーム畿央にタスキをつなぎ、ランナーとして入学センターのスタッフがさわやかホール~大和高田市のあまがし苑まで走りました。 また、さわやかホールではグループホームきらめきの認知症の当事者の方も、短距離を走っておられ、マラソンを通じて当事者とご家族、支援者が一体となって取り組んでおられる姿にふれました。 当事者とご家族、支援者が一体となってマラソンに取り組むことがよい刺激となって、認知症の方もご家族も「まだまだ、私はできるのだ」というプラスの実感を得ることができ、認知機能の側面からもケアとしても、有用であると考えました。 また、応援するということそのものが、ランナーと認知症の方々とのコミュニケーションの橋渡しとして機能し、良い雰囲気づくりや認知症の方々にとって楽しいと感じる場になっているとも感じました。 ▼全員での集合写真 今回のボランティアを通じて、組織的な取り組みとしての認知症ケアの実際について学ぶことができました。将来、認知症の方々と関わる機会があれば、今回の学びを実践に活かしたいと思います。 看護医療学科4回生 大森 あきら 新郷 智結 【関連記事】 ・第18回日本認知症ケア学会に参加・発表!~看護医療学科教員 ・奈良県認知症ケア専門士会第8回研修会が開催されました。
2017.10.12
平成29年度卒業研究発表会を開催!~看護医療学科
10月7日(土)9:30~16:00、看護医療学科4回生93名が各教員のゼミに所属し半年かけて頑張ってきた「卒業研究」(看護医療学科4年次科目)の発表会が開催されました。 3回生も年明けから卒業研究が開始となるため、実習の合間ですが4回生の発表を聴講に来ていました。1つのブロックで参加延べ人数が35名前後、3ブロック同時に行われ、4回生、3回生、教員が聴講し、発表や質疑応答に緊張や笑顔が見られました。 【卒業研究を終えた4回生の声】 約半年間かけて作成した卒業研究の発表が無事終わり、今はほっとした気持ちでいっぱいです。卒業研究を始めたころは、研究計画書の書き方や論文の検索方法もよくわからず、書き終えることができるのか不安に思いながら進めていました。特に、文献検索のときには、「文献は古すぎないか」「信憑性はあるか」など、選ぶのにすごく苦労しました。しかし、指導教員から詳しく指導していただけたことや、ゼミのメンバーと集まるたびに不安な気持ちを共有し、時には実習の思い出や就職活動の話などをしながら楽しい雰囲気でやってこられたことで、最後までやり通すことが出来ました。 また、発表内容を考え、パワーポイントを作成し発表するまですべて1人でするのは初めてだったため、発表会の前はみんながすごく緊張しながら準備をしていました。緊張しながらも発表を乗り越えたことで、経験と自信に繋がりました。 また、発表会で他の学生の様々なテーマによる研究や工夫されたパワーポイントでの発表を聞き、新しい知識を得ることが出来ました。卒業研究も終わり、残りの学生生活は国家試験に向けて頑張っていきたいと思います! 看護医療学科4回生 吉中裕美
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