2025.05.29 

児童養護施設「飛鳥学院」を見学! ~助産学専攻科

2025年5月16日(金)、「ヒューマンヘルス」の授業の一環で、奈良県桜井市にある児童養護施設「社会福祉法人 飛鳥学院 」の見学をさせていただきました。飛鳥学院は、地域における在宅で子育てをしているすべての児童、家庭を対象にして、支援事業に取り組んでいる施設です。また、児童養護施設だけでなく、児童家庭支援センター、児童発達支援事業所などを展開し、連携を図ることで、より専門的な児童福祉のための支援事業を行っています。

 

最初に、施設で働く副施設長と看護師、心理士の方から講義形式でお話を伺いました。学生の質問ひとつひとつに丁寧に回答してくださり、児童養護施設での実際の生活や大切にしていること、専門職の役割など様々なことを教えていただきました。

 

特に「専門職としてではなく”1人の身近な大人”として、子どもたちの日常生活に寄り添っていくことを大切にしている」というお話が印象的で、子どもとの愛着形成や信頼関係の構築において大切なことを学ぶことができました。また、多職種連携の実際についても学ぶことができ、地域で母子を守っていくために医療職者としてどのような連携やかかわりが必要であるかを考えるとても貴重な機会になりました。

 

 

施設内の見学では、子どもたちを第一に考えた構造や環境の工夫に気づくことができました。生活の場と面談の場がしっかりと分けられており、子どもたちが気持ちの切り替えをしやすいように配慮されている点や、施設全体が木の温もりに包まれていて、まるで家族のような温かさを感じられる空間であったことが印象的でした。

 

また、KUMONや学習室の導入により、子どもたちに対して学びの場を積極的に提供していることを知り、社会的自立を目指すための手厚い支援に感銘を受けました。さらに、見学中には、子どもたちの生活の様子も間近で見ることができました。子どもたちがいきいきとした表情で走り回り、職員や仲間たちと楽しそうに関わっている姿は、まさに一つの大家族のようで、心温まる光景でした。

 

施設見学を通して、飛鳥学院は自分たちが想像していた以上に温もりや笑顔にあふれ、子どもたちが安心して暮らし、自立に向けた支援を受けられる場所であることに気づかされました。そして、そのような環境や関わりが、子どもたちの幸せにつながっていると感じました。

 

 

今回の飛鳥学院の見学を通して助産師を目指す立場として、子どもの健やかな成長には、温かみのある環境や自分を大切にしてくれる存在不可欠であることを、改めて実感しました。今後は、そうした環境をつくる一助となれるよう、関わり方や支援のあり方を大切にしていきたいと感じました。

 

お忙しい中、暖かく迎えてくださり、丁寧にご指導下さった飛鳥学院の皆さま本当にありがとうございました。

 

 

助産学専攻科14期生

谷山 優希、土橋 美月

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