タグ

理学療法学科

2023.07.10

令和5年度 在外研究員レポートvol.1~なぜフランストゥールーズへ?

本学には教育研究水準の向上および国際交流の進展に資するため、学術の研究・調査等のため外国に在外研究員を派遣する制度があります。2023(令和5)年4月1日から2024(令和6)年3月31日までの期間、フランス南西部トゥールーズにあるトゥールーズ大学病院、老年科、加齢研究所(Institute of Aging, Gérontôpole, Toulouse University Hospital)で理学療法学科 松本 大輔准教授が、研究活動を行っています。フランスから現地レポートが届きましたので、ご紹介します。 私は4月から在外研究員として、フランス南西部のトゥールーズにあるトゥールーズ大学病院、老年科、加齢研究所(Institute of Aging, Gérontôpole, Toulouse University Hospital)で、高齢者の健康増進、フレイル予防につながる研究活動を行なっています。 今回は、フランスの研究所を選んだ理由や研究所について紹介します。    なぜ、フランス? 高齢化率(全人口に対する65歳以上の人口割合)が7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」と呼ばれます。日本が初めて7%を超えたのは1970年で、フランスは1864年と日本より約100年早く高齢化を迎え、長期にわたって高齢者対策に取り組んできています。     参照:高齢化の国際的動向|令和2年版高齢社会白書(全体版) - 内閣府 (cao.go.jp)   なぜ、トゥールーズ? トゥールーズ大学病院(Institute of Aging, Gérontôpole, Toulouse University Hospital)はフランスで初めて老年専門科として立ち上げられました。また、フランスが国として進めるFrance Santé 2030(フランス健康2030)の老年科部門の代表の病院・研究所として今年選ばれました。代表であるBruno Vellas教授は、国際老年医学会(IAGG)の会長を経験されておられます。また、IAGG会長時にフレイルについてまとめたWHITE BOOK ON FRAILTY(フレイル白書)の編集責任を務められました。 日本でもサルコペニアや低栄養のスクリーニングで用いられるMini Nutritional Assessment (MNA)も業績の一つであり、フレイル・サルコペニア研究で世界的に有名な研究者の一人です。   ▲Bruno Vellas教授   また、実践にも力を入れています。WHOの共同研究機関であるWHO Collaborating Centre for Frailty, Clinical & Geroscience Research, and Geriatric Trainingとして、WHOの掲げる地域レベルでの介入ガイドラインである高齢者のための統合ケア(Integrated Care for Older People:ICOPE)の実装研究に従事しています。地域在住・外来高齢者に対し、専用アプリや専門家を用いて健康チェックを行ない、早期発見・早期介入の仕組みが出来上がっています。   私はGérontôpole, Toulouse University Hospitalの6つの病院・研究所の中のInstitute of Agingに所属し、研究所の代表のPhilipe de Souto Barreto教授の指導を受けています。 Philipe教授はNEJM、Lancet、BMJ、JAMA Intern Medなど権威のある雑誌に掲載された経験を持ち、施設入所高齢者に対する運動推奨に関する国際WGを主導され、ガイドラインも執筆されています。   ▲Philipe de Souto Barreto教授   私は、Geroscience(老化と加齢関連疾患への生物学的研究)に焦点を当てたINSPIRE(INStitute for Prevention healthy agIng and medicine Rejuvenative)という研究プロジェクトのデータ分析に関わらせていただくことになりました。基本的にはオフィスで、研究計画書の作成、データ分析、論文執筆の準備をしています。   在籍研究者は老年科医(ブラジル)、神経内科医(イタリア)、疫学(メキシコ)、薬学(台湾、フランス)、スポーツサイエンス(フランス)とさまざまで、それぞれ自分のテーマで分析・論文執筆を行なっており、皆さん、日中は非常に静かで集中しています。また、月に数回、外部の研究者の来訪やミーティングがあります。ランチタイムになると、ミーティングルームに集まり、世間話から歴史、文化、政治など1時間ほど会話を楽しみます。学校で習ったような歴史的事実がそれぞれの国の立場によって見え方が異なることを気付かせてくれます。日本のことをよく聞かれるので、お互いのことや自国のことを深く知るきっかけにもなっています。また、研究者としてキャリアについても、いろんな意見や考え方を聞かせていただき、日々刺激を受けています。   さらに、両教授を含め、今まで読んでいた論文を執筆された研究者もいるので、直接意見交換・指導を受けられることは、在外研究員ならではの貴重な機会であると感じています。   まだ2ヶ月が経過したところですが、送り出してくださった皆さんの感謝を忘れず、少しでも多くのことを吸収できるように過ごしていきたいと思います。   理学療法学科 准教授 松本大輔   関連記事 令和5年度 在外研究員 研究計画説明会を開催しました。

2023.07.04

読売テレビ「朝生ワイド す・またん!」で、理学療法学科 岡田准教授が「つまずき」の解説を担当!

読売テレビ「朝生ワイド す・またん!」に理学療法学科 岡田洋平准教授の解説がテロップで紹介されました!   視聴者の疑問を集めて調査する「さかなのとれたてリサーチ」内で、「年をとるとつまずきやすくなる?」という疑問に対して、歩行障害のスペシャリストとして取材を受けました。   ▼読売テレビ公式YouTubeチャンネルより     つまずきの原因は、「床面とつま先の間隔(トゥクリアランス)の低下」とし、若い人が何もない平らな場所を歩く時に床面とつま先の間隔は通常1cmから2cmですが、年齢を重ねるごとにこの間隔のバラつきが大きくなり、0.5cm以下から4cmほどの幅へと広がるとのこと。そして、この間隔が小さくなってしまった際につま先が床に引っかかってつまずいてしまうという風に考えられているそうです。     またこのバラつきが大きくなることの予防方法として、自宅でも簡単にできるつまずき防止の運動も紹介され、スタジオでは実演もされていました。   詳しくは読売テレビのYouTubeチャンネルをぜひご覧ください!  

2023.06.23

第12回IAGGアジア/オセアニア国際老年学会議および第65回日本老年医学会学術集会で教員、大学院生らが発表!〜理学療法学科・健康科学研究科

今回、第12回IAGGアジア/オセアニア国際老年学会議と第65回日本老年医学会学術集会が同会場で約1週間(IAGG:2023年6月12日〜14日、第65回日本老年医学会:2023年6月16日〜18日)にわたって行われました。コロナ禍以前の状態に戻った完全対面式での開催です。 畿央大学地域リハビリテーション研究室からは、IAGGアジア/オセアニア国際老年学会議で高取 克彦先生がポスター発表を行い、第65回日本老年医学会学術集会では、私、山坂 宏太(客員研究員、神戸医療福祉専門学校三田校)、高取先生、山本 泰忠先生(博士後期課程2年、宝塚リハビリテーション病院)の3名が口述発表を行いました。 両学会とも昨年に引き続き、高齢者の「主観的幸福感:subjective well-being」「レジリエンス: resilience(困難をしなやかに乗り越える回復力、適応力)」という用語がトレンドであると実感した他、前回より「AI」を含むテーマが多く発表されていた印象を受けました。急速な時代の流れを感じます。 第12回IAGGアジア/オセアニア国際老年学会議   理学療法学科/健康科学研究科 高取 克彦 テーマは「Bidirectional relationships between subjective age and higher-level life functions in community-dwelling older adults: A 3-year prospective study of the KAGUYA project(地域在住高齢者の主観的年齢と高次生活機能の双方向の関連性について-KAGUYAプロジェクトの3年間の前向き研究)」です。     本研究は、主観的年齢と高次生活機能との双方向の関連性を交差遅延効果モデルと同時効果モデルを用いて検討したものです。手段的日常生活活動(IADL)よりも高いレベルの生活機能(新しい機器を扱う能力や自ら地域活動に参加し役割を果たす能力など)と主観的に感じる若さとの関係性を前向きに調査したもので、今回の結果から「気持ちの年齢が若さは高次生活機能の向上を導き、生活機能が高いことは気持ちを若返らせるという双方向性の関係」が報告されました。 第65回日本老年医学会学術集会   大学院健康科学研究科 博士後期課程2年 山本 泰忠 山本先生は「地域在住高齢者における身体活動量と社会参加数の関連を調整する中心性について」というテーマでご発表されました!     ▼山本先生の口述発表の様子     本研究は、地域在住高齢者が通われる集いの場のグループの中からリーダー的存在の高齢者(オピニオンリーダー)をソーシャルネットワーク解析という手法により特定し、中心性(個人のリーダーシップ:あるグループ内で支持を集める度合い)が、身体活動量と社会参加数との関連に対して、どのように影響するのかについて検証したものとなっております。その結果、中心性は身体活動量と社会参加数との関連を弱めることが明らかとなり、個人のリーダーシップの強さは社会参加が少なくても身体活動量を保てることを意味することが報告されました。本研究の内容を踏まえると、地域でご活躍される各職種の方々は、グループ内でリーダー的存在の育成をしていくことで、参加者の身体活動や社会参加を増やしていくことにもつながるかもしれません! 今後も山本先生の地域に根差した研究活動を応援しております!   ▼参加時の写真:山本 泰忠先生(左)と私(山坂 宏太)     理学療法学科/健康科学研究科 高取克彦 そして、高取先生は「地域在住高齢者における subjective age と新規要介護発生との関係―KAGUYA プロジェクト縦断調査―」というテーマでご発表されました!   本研究は、昨年の同学会発表内容に生存曲線分析、Cox比例ハザード解析を加えて、主観的年齢と新規要介護状態の発生との因果関係に迫るデータを示したものになります。結果として、「実年齢より上」に感じる高齢者は、自身で感じる年齢が「年相応」や「実年齢より若い」と感じた高齢者と比較して新規要介護発生のリスクが高まることを示しました。 二度見してしまうような目を引くテーマで、またとても興味深い結果で驚きました!     客員研究員/神戸医療福祉専門学校三田校 山坂 宏太 私の発表は「地域在住要介護高齢者の sedentary に与える座位姿勢関連要因の影響について」というテーマで発表させていただきました。     本研究は、要介護高齢者の座位姿勢から得た骨盤傾斜角度が身体活動や座りがちな生活を意味するsedentaryに影響するかどうかを検討したものです。     本研究の結果は、座位姿勢が不良者(骨盤後傾している者)は、身体活動時間が減少し、sedentaryが増加する可能性があることを示しました。本研究は残念ながら対象者数が不十分であったことから明白にできなかったところはありますが、本研究を通じて研究の流れや注意点などを理解することができました。また今回のように学科発表まで行うことができました! ここまでご指導いただいた高取先生をはじめ、地域リハビリテーション研究室の先生方に深く感謝申し上げます。   今回の学会はIAGGと日本老年医学会と連続して行われましたが、老年症候群を取り上げたテーマは現在も多く、さらに超高齢社会である本邦や高齢者人口の増加が推計されている各国では重要なテーマとなっています。 今後も超高齢社会における有意義な研究を継続し、学会、学術誌などを通じて広くアウトプットして行きたいと思います!   令和4年度畿央大学健康科学研究科修士課程修了生 客員研究員 神戸医療福祉専門学校三田校 山坂宏太 お問い合わせ先 畿央大学 健康科学部 理学療法学科 教授 高取 克彦 k.takatori@kio.ac.jp 地域リハビリテーション研究室ホームページ   【関連記事】 後期高齢者のフレイルはそのステージにより改善・悪化因子が異なる可能性~運動系社会参加活動の増加は前フレイルから健常への移行に寄与  「令和4年度地域リハビリテーション活動支援事業」成果報告とミーティングを開催!!〜地域リハビリテーション研究室+TASK卒業生チーム 修了生が学術大会長賞に!第9回日本予防理学療法学会学術大会・第9回地域理学療法学術大会参加レポート~健康科学研究科 第64回日本老年医学会学術集会で教員が発表!~健康科学研究科

2023.06.15

奈良学園大学 池田教授による質的研究勉強会を開催!~健康科学研究科 瓜谷研究室

2023年6月13日に奈良学園大学の池田先生をお招きして、瓜谷研究室の院生に向けて質的研究勉強会を行っていただきました。     みなさんは、「やさしさ」とは何ですか?と問われると答えられますか?   やさしさというのはみんなあると良いなと思いつつも、個人個人が少しずつ違う捉え方をしていると思います。 瓜谷研究室では普段、量的研究を行うことが多いのですが、最近「やさしさ」のような主観的なものや量的に測定しにくいものなどを扱うのって難しいよねという話がよく挙がっていました。そこで、今回池田先生に勉強会の開催をお願いすることにしました。 私は以前から池田先生に質的研究はそういった主観的なものを扱うのが得意な手法だと伺っていたので興味があったのですが、なかなか勉強する時間が取れなかったこともあり、今回はとても良い機会になりました。 池田先生の講義の中で、質的研究とはどういったものか、どんな手法があるのか、質的研究の質について学ぶことができました。       量的研究と質的研究のどちらが優れているといったことではなく、量的研究が得意とする部分、質的研究が得意とする部分など扱いたいものによってしっかり使い分け、時には組み合わせながら、自分が明らかにしたいことに近づいていくことが重要だというメッセージがとても印象に残り、改めて自身の研究の根底にある目的を考え直す良い時間になりました。   院生からもたくさんの質問や意見が出て、活発なやり取りが見られてとても有意義でした。 今回の勉強会のおかげで、研究への考え方、用いる研究手法の選択肢の広がりができ、今後の研究をより深めていけるイメージが沸いて、とてもワクワクしています。 本勉強会の内容を踏まえて、瓜谷研究室のメンバーでより社会に役立つ研究を進めていきたいと思います!       健康科学研究科 瓜谷研究室 博士後期課程 山野 宏章(理学療法学科4期生)   【関連記事】 大学院生が「第33回岐阜県理学療法学会学術集会」で奨励賞に選出!~健康科学研究科 瓜谷准教授の研究成果が2年連続で学会表彰されました!~健康科学研究科 「第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会」に教員・大学院生が参加!~健康科学研究科 変形性膝関節症の患者さんは自らの病状とどのように向き合っているのか?~理学療法学科教員 患者教育プログラムは変形性膝関節症患者さんの自己効力感の向上に有効か?~理学療法学科教員 変形性膝関節症に関する研究の途中経過が学会誌に掲載されました~理学療法学科教員

2023.06.11

大学院生が「第33回岐阜県理学療法学会学術集会」で奨励賞に選出!~健康科学研究科

2023年6月11日(日)に岐阜県大垣市情報工房で第33回岐阜県理学療法学会学術集会が開催されました。 瓜谷研究室から、私(山藤 滉己:修士課程2年)が口述発表を行いました。       本学会は約250~300名程度が参加し、基礎研究・症例報告・観察研究等の幅広い発表内容が報告されました。 今回、私は「人工膝関節置換術術後患者における術前の運動恐怖と退院時の身体機能の関係」という研究内容を報告し、その内容が奨励賞に選出されました。 本研究のテーマは、人工膝関節置換術後患者の術前の運動恐怖が退院時の身体機能と関係があるのか?ということです。今回の結果から術前に運動恐怖が強い場合、退院時の歩行能力が低下しており、術前のリハビリテーションの際に運動恐怖を低下させる介入の必要性が示唆されました。 数ある演題の中から、奨励賞に選出していただき、大変嬉しく思います。 今後も変形性膝関節症・人工膝関節置換術術後患者さんの心理社会的側面に関するリハビリテーション介入の一助となるよう研究活動・臨床に取り組んでいきたいと思います。       【口述発表】 山藤 滉己(セレクション演題) 「人工膝関節置換術術後患者における術前の運動恐怖と退院時の身体機能の関係」   最後になりましたが、今回の発表にあたりご指導いただきました瓜谷大輔准教授、予演会にお付き合いして下さった瓜谷研究室の皆様、研究データ収集を手伝ってくださった社団医療法人かなめ会山内ホスピタルリハビリテーション部の皆様に深く感謝申し上げます。   健康科学研究科運動器リハビリテーション学研究室 修士課程2年 山藤 滉己   【関連記事】 瓜谷准教授の研究成果が2年連続で学会表彰されました!~健康科学研究科 「第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会」に教員・大学院生が参加!~健康科学研究科 変形性膝関節症の患者さんは自らの病状とどのように向き合っているのか?~理学療法学科教員 患者教育プログラムは変形性膝関節症患者さんの自己効力感の向上に有効か?~理学療法学科教員 変形性膝関節症に関する研究の途中経過が学会誌に掲載されました~理学療法学科教員  

2023.06.01

大学院生が国際学会「ESOC2023」でポスター発表!〜健康科学研究科

2023年5月24日から26日にかけてドイツのミュンヘンで開催されたEuropean Stroke Organisation Conference 2023が開催されました。 本研究室からは、乾さん・古賀さん(博士後期課程)と、私(蓮井成仁 博士後期課程)が発表を行いました。   【発表演題】 乾 康浩 Factors associated with decreased gait speed on uneven surface in stroke patients (脳卒中患者における不整地での歩行速度低下に関連する因子)   古賀 優之 Characteristics of hemiplegic shoulder pain differ according to the extent of the pain site (片麻痺性肩痛の特徴は、痛みの部位の範囲によって異なる)   蓮井 成仁 Characteristics of gait in post-stroke patients during the rehabilitation process: a preliminary study using muscle synergy analysis (脳卒中患者のリハビリテーション過程における歩行特性:筋シナジー解析を用いた予備研究)         本学会は、脳卒中に関連した幅広い一般演題ならびにシンポジウムが設けられており、どの発表会場を訪れても非常に活発な議論がなされていました。 脳卒中後のリハビリテーションに関わる演題では、国をまたいだ多施設共同研究が多く示されており、その大規模データと結果には終始圧倒されました。また、未だに分析が難しい現象や症状に対して、介入効果の有無だけではなく、大規模な症例の長期にわたる縦断的な変化から介入の可能性を検討しようとされる姿には非常に感銘を受けました。 本研究室からは、1日目に古賀さんと私がそれぞれ脳卒中後の肩痛特性ならびに脳卒中の縦断的な歩行回復の特性について、2日目に乾さんが脳卒中後の不整地歩行についてポスター発表を行いました。質問には、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といったセラピストだけではなく、医師にも多く来ていただき、発表時間があっという間に過ぎていく感覚を受けました。質問内容は建設的であり、さまざまな職種から新たな視点を頂戴することが多くあり、今後の課題として日々の研究活動ならびに臨床へ生かしていきたいと思いました。 最後になりましたが、このような貴重な経験ができたのは森岡周教授をはじめとする研究室の仲間のご指導と、畿央大学の手厚い支援があったからであり、ここに深く感謝申し上げます。     博士後期課程2年 蓮井成仁   【関連リンク】 理学療法学科 大学院 健康科学研究科     【関連記事】 大学院修了生のColumbia University留学に向けた壮行会を開催!~森岡研究室 森岡 周教授のコメント論文が「Physics of Life Reviews誌」に掲載されました~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 多くの理学療法士が購読する「理学療法ジャーナル」の特集を本学教員が企画!~理学療法学科・健康科学研究科 日本物理療法合同学術大会2023で大学院生が優秀賞を受賞!~健康科学研究科 第27回日本神経理学療法学会サテライトカンファレンス@畿央大学、開催レポート!

2023.05.09

急性期病院で勤務する理学療法士の魅力~理学療法学科 第7回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」

最前線で活躍する卒業生が講演! 第7回テーマは「急性期病院で勤務する理学療法士の魅力」   理学療法学科では昨年度から新たに「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催しています。 リーダーシップをもった次世代の理学療法士育成を目的にし、臨床現場はもちろん、スポーツ現場や地域リハ、教育機関など幅広い分野の第一線で活躍する卒業生がその魅力や想いを後輩のためだけに語ります。在学生にとっては入学後早期から職業理解を深め、自らのキャリアを考えることやモチベーション向上へとつなげる絶好の機会になります。 他大学に先駆けて理学療法学科を開設した畿央大学にしかできない先進的な取り組みです。   4/14(金)今年度最初となる第7回は佐藤秀幸さん(4期生/甲南医療センター)を講師に迎え、「急性期病院で勤務する理学療法士の魅力」をテーマに講演いただきました。佐藤さんは卒業後地元和歌山県にある北出病院で急性期・回復期・生活期での理学療法士として勤務の後、大学院に進学し、臨床と研究を両立。他にもトレーナー活動や教員等の様々経験を積まれた後、専門性を高めるためスポーツ理学療法士を取得。そして更なる専門性を向上させるため、急性期病院かつスポーツ整形・スポーツドクターのいる現職へ転職されました。     講演では急性期病院の特徴や理学療法士としてできること、急性期におけるスポーツ理学療法について症例の写真や動画も交えてご紹介いただきました。   急性期病院は入院直後の期間に関わることが大半で、短期間で多くの症例数を発症初期から経験できることや、同じ疾患・障害であってもさまざまな経過を知れることが一つの魅力とお話しいただきました。さらにスポーツ理学療法士としては、日常生活レベルよりも身体機能や回復期間において求められるレベルが高くなることが多いため、競技復帰を考えたスポーツ現場との関わり、競技復帰まで継続した関わりができれば理想だと説明していただけました。   講演後の質疑応答では、スポーツ理学療法士や理学療法士としての大切なことなど現在についての質問だけでなく、1回生から3回生まで参加していたこともあって学生時代の過ごし方や卒業研究のことなど幅広い質問がありました。佐藤さんも後輩である在学生の純粋な質問一つひとつに対して丁寧かつありのままに答えていただけました。   佐藤さんから後輩の皆さんへのメッセージ セミナーに参加してくれた学生の皆さん、ありがとうございました。またセミナーに参加できなかった学生の皆さん、またいつかお会いする時がございましたら、どうぞよろしくお願い致します。   「皆さん、学生生活は楽しいですか?」   今という時を精一杯楽しみ、悔いのない学生生活を過ごしてください。 そして、理学療法士になったら、ぜひ一緒に頑張っていきましょう!         次回は6月9日(金)16:20~17:50、田津原佑介さん(3期生/貴志川リハビリテーション病院)を講師に迎え「回復期リハビリテーション病院で勤務する理学療法士の魅力」をテーマに講演いただきます。     【関連リンク】 理学療法学科 大学院健康科学研究科 「臨床・教育・研究」が揃ったスポーツ理学療法士の魅力~理学療法学科 第5回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 女性理学療法士が活躍できる場所~理学療法学科 第4回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 卒業生に学ぶチーム医療のリアル~理学療法学科 第3回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 大学病院で働くということ~理学療法学科 第2回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催 第1回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科

2023.04.13

2023年度新入生研修 学科別レポートvol.3~理学療法学科

畿央大学では入学後の不安を取り除き、担任や同級生との絆を深めるため、学科ごとに「新入生研修」を入学式直後に行っています。第三弾は、理学療法学科の様子をレポートします!   2023年4月7日(金)に大阪ガーデンパレスにて、健康科学部 理学療法学科の令和5年度新入生研修が開催され、新入生83名、4回生2名、卒業生2名、教職員3名が参加しました。   この研修会は新入学生に対し、以下の2つを考察することを目的としています。   新入生、4回生、卒業生とのコミュニケーションを積極的に図り、横と縦の絆を深めること 本学の建学の精神「徳をのばす」「知をみがく」「美をつくる」に基づき、レベルの高い理学療法士になるためには、4年間どのように学内生活を過ごすべきか       プログラムは新入生自己紹介、4回生・卒業生の講演、グループワーク、発表・質疑応答という流れで実施致しました。   新入生自己紹介 ただ名前を伝えるだけでなく、自身の特技や趣味やコメント等、しっかりと発言できていることが印象的でした。     4回生・卒業生の講演 4回生 猪俣慶音さん、森優香さんから畿央大学の良さ、授業の大切さ、余暇活動の楽しみ方、後輩に向けた熱いメッセージを伝えて頂きました。       卒業生 岡本さんからは、女性理学療法士として、家事、育児をしながらキャリアアップをした経験から、多くのアドバイスを提示して頂きました。     卒業生 飛田さんからは、自身の大学病院での業務経験から理学療法の楽しさと、理学療法士としてあるべき姿勢について講演頂きました。特に「理学療法は究極のおせっかい」というパワーワードは、多くの一回生の心に残ったようです。     グループワーク 「建学の精神と理学療法士を考える—すてきな理学療法士になるための4年間—」をテーマに行いました。積極的に意見を出し合い、楽しく取り組んでいたことが印象的でした。             発表・質疑応答 入学して間もないですが、自身の考えをしっかりと表現し、質疑応答も活発に行われました。       終始、交流を図りながら楽しくディスカッションをしており、非常に明るい雰囲気のまま研修会を終えることになりました。 新入生の皆さん、これからたくさんのことを経験すると思いますが、皆さんの横、縦の絆を大切にし、皆さんでこれから様々なことにチャレンジして乗り越え、すてきな理学療法士になってもらえたらと願っております。     理学療法学科 1回生担任 岡田 洋平、瀧口 述弘 キャリアセンター 飯山 知里     関連記事 2023年度新入生研修 学科別レポートvol.2~健康栄養学科|KIO Smile Blog 2023年度新入生研修 学科別レポートvol.1~看護医療学科|KIO Smile Blog

2023.04.12

福本ゼミ同門会を開催!~理学療法学科・健康科学研究科

2023年3月25日に福本ゼミで同門会を行いました。コロナの影響もありなかなか対面での開催ができていませんでしたが、今回は対面とzoomのハイブリット形式で行うことができました。1期生から今年卒業したばかりの17期生まで、総勢18名の会となりました。     大学院に進学され自律神経についての研究に奮闘されている方、地域の方々と障害児を支える活動をされている方、糖尿病の健康イベントを企画・運営をされている方、自身で訪問の会社を経営をされている方などなど、、、福本ゼミは普通の人がいないのか!?というぐらい色々な場所で活動している人が多く、普段聞けない話をたくさん聞くことができました。当日参加できなかった方の中には、事前に動画を撮影し現在の活動について報告してくださったり、皆さん様々な形でご参加いただきました。同門のゼミだからこそ話せる、その時の苦労話や奮闘記など、久しぶりの対面での開催で、予定時間を大幅にオーバーするほど話が弾み、大変濃密な時間となりました。     私も久しぶりの現地での参加で、たいへん楽しい時間を過ごすことができました。また、たくさんの刺激を受け、これからも頑張っていこうと思いました。まずはベンチプレス130キロをめざして頑張ります! 来年も参加しますので、今年来ることができなかった人もぜひ一緒に参加してたくさんお話ししましょう。 皆さまの参加を心からお待ちしています。     理学療法学科11期生(2016年度卒業生) 小原 蓮

2023.04.10

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.88~広陵町のイベントで健康チェックを実施!

こんにちは、健康支援学生チームTASK※の理学療法学科3回生の野中美佑&藤井結一です! 3月11日に、広陵町を「骨折0(ゼロ)のまちへのキックオフイベント」のスタッフとして参加させていただきましたので、その内容を紹介させていただきます。   ※TASKは“Think、 Action、Support for Health by Kio University”の略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。   このイベントは、大学のある奈良県北葛城郡広陵町が主催するイベントで、町がめざす「骨折0(ゼロ)のまち」というコンセプトがJリーグ大分トリニータのめざす「プロスポーツ×社会課題解決」にマッチし、パートナーシップが得られたことでできたイベントになります。     イベント当日、私たちは参加者の方に骨密度や筋肉量、握力などの測定、結果のフィードバックを行うことで、スタッフ自身が人とのコミュニケーション力をさらに磨くことができ、とても有意義な時間を過ごすことができたと思います。       また当日は、大分トリニータのトレーナーにいろんな話を聞けたり、トレーニングを見せてもらうことができたりしてとても貴重な経験となりました。     「TASKって何?」という方は、畿央大学のホームページからTASKの過去の取り組みを見てみてください! 5月には新入生歓迎イベントを開催する予定にしていますので、決まりましたら告知させていただきます!   「参加してみたい!」という方はOutlookのメールから検索ディレクトリを使用して、「task」と検索し、連絡してきてください。参加申し込みだけでなく、質問もこちらのメールで受け付けています。   ◆メールアドレス task@kio.ac.jp ◆Twitter @kio_TASK   友達を誘ってワイワイ楽しく活動しましょう!   理学療法学科3回生 野中美佑、藤井結一     ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。     【卒業後もつながるTASK】 生駒市の地域リハビリテーション活動支援事業に向けて卒業生が集結!~地域リハビリテーション研究室with TASK