タグ
理学療法学科
2016.09.26
卒業研究で女性向けパンツを共同開発!~理学療法学科 瓜谷ゼミ
9月15日(木)、卒業研究で機能性を持たせた女性用のパンツの開発に携わらせていただけるということで、ゼミを担当していただいている瓜谷先生と神戸市にあるアパレルメーカー、株式会社バリュープランニングにお伺いしました。 この会社では、アパレルの中でも「パンツ」に特化し、生地から商品化までのすべての段階を自分たち自身でとことんこだわりぬくことで、機能性・デザイン性ともに最高品質の商品を作っておられました。 そんなValue Planningさんとわたしたちが今回共同研究として提案することになったのは、骨盤ベルトの機能を持たせたパンツです。一見普通のパンツに見えても履くだけで楽に美しく歩けるようになるという嬉しいパンツを目指して、今回私は、腰痛の原因として考えられることや、どの位置にどれほどの圧をかけるとよいかなどの先行研究をまとめたものを、Value Planningの担当の方々の前で発表させていただきました。そしてそれをもとに、開発中のパンツで検証していくべきところを話し合い、明確にしていきました。 また、実際に良いパンツを作るために工夫された社内を見せていただき、肌でこだわりを感じることができました。 全く異なる2つの職種が1つのゴールを目指す貴重な機会に、今回卒業研究として参加させていただくことをうれしく思います。Value Planningの方々とお会いできたことで、最高の商品を作るために力になれるよう、改めて努力したいと思います! 理学療法学科3回生 北村 葵 【関連記事】 理学療法学科教員が衣料品メーカーと商品開発の共同研究!
2016.09.17
理学療法学科 海外インターンシップ in 台湾 vol.4~日本に戻って報告会を開催!
今年度よりスタートした理学療法学科の海外インターンシップ。3回生16名が9月8日(木)から13日(火)の日程で台湾の国立台湾大学と中国医薬大学に出向き、色々な活動を行ってきました。 帰国後に開かれた報告会のレポートが届きました! 9月13日(火)-14日(水) 9月13日(火)、台湾では台風が接近中でしたが、どうにか無事日本に19名全員が到着しました。 そして、帰国した翌日には畿央大学で海外インターンシップの報告会を行いました。 当日9時に集まり、報告会の最後の準備です。ぎりぎりになりましたが、何とか報告会開始の11時に間に合わせることができました。 最初に今北先生からのあいさつがあり、学生の発表に移りました。現地で学んだことを生かして、最初は英語であいさつ! 発表内容は台湾に行くまでの準備、英語の練習の様子から始まり、台湾の理学療法や訪問させていただいた国立台湾大学や中国医薬大学の特徴など、多岐にわたりました。 お世話になった方々にお礼の言葉を述べ、学生からの発表は終了となりました。 最後に健康学部長の金子先生にコメントをいただきました。 『他を見て自分を知るというのは素晴らしいことです。これからもこの取り組みが続けられるようにしていってください。』という力強いお言葉が特に印象に残りました。 来てくださった皆さん、ありがとうございました!この報告会に参加して、もしくは私たちからの直接の感想を聞いて海外インターンシップに興味を持ち、来年以降に参加したいと思う学生がいてくれると嬉しいです! 最後になりましたが、今北先生、松本先生、宮本先生をはじめ、この海外インターンシップ開催にご協力頂いたたくさんの方々、本当にありがとうございました。皆さんのおかげで私たちは、学生のこの時期に素晴らしい経験をすることができました! 理学療法学科3回生 喜多郁果 ▼平成28年度海外インターンシップ 参加学生・教員 【関連記事】 理学療法学科 海外インターンシップ in 台湾 現地レポートvol.3 理学療法学科 海外インターンシップ in 台湾 現地レポートvol.2 理学療法学科 海外インターンシップ in 台湾 現地レポートvol.1
2016.09.14
理学療法学科 海外インターンシップ in 台湾 現地レポートvol.3
今年度よりスタートした理学療法学科の海外インターンシップ。3回生16名が9月8日(木)から13日(火)の日程で台湾の国立台湾大学と中国医薬大学に出向き、色々な活動を行ってきました。 現地入り3日目に台北市から台中市に移動、4日目には翌日に訪問する中国医薬大学での発表準備などを行いました。その後、台湾5日目のレポートです! 台湾5日目 9月12日(月) China Medical University(CMU) 中国医薬大学に行ってきました! 台湾では新学期が9月から始まるそうで、CMUは当日が授業初日でした。初日で忙しい中、CMUの先生方も学生もとてもあたたかく迎えてくださいました。 最初に、CMUと畿央大学のそれぞれの先生方からあいさつがありました。 普段大学で日本語を話す先生が英語で話す姿はやっぱり新鮮です。話しているのを見て、すごいな~!私も上手に話したいな~!と思う学生は多かったと思います。 あいさつの後、いよいよプレゼンテーションのスタートです! 最初にCMUの理学療法学科長のSun先生からお話がありました。CMUは台湾の私立大学のうち学力が第1位で、国立大学を入れても第2位と台湾でもトップレベルの私立大学になるそうです。 その後は、国立台湾大学と同様に松本先生からのプレゼンテーション、足趾筋力計のレクチャーの後に、私たち学生から“日本の観光について”、“畿央大学について”、“日本の医療について”を英語でプレゼンテーションしました。 松本先生から足趾筋力の必要性の説明や足趾筋力計を用いた計測方法のレクチャーの後、足趾筋力のトレーニング法も伝授しました。足趾を使ってジャンケンをして楽しく筋力トレーニングをしました。CMUの学生も一緒に参加してくれて、とても盛り上がりました!!! 私たちからのプレゼンは2回目ということで、「より良く発表したい!」とみんな意気込んでいました! 改善できた点もたくさんあったのですが、やはり聞く相手が違うと返ってくる反応も変わります。そのときにパッと英語で返すのが難しく、戸惑いも多かったです。更にスキルアップしたいと感じました。 ランチはCMUの学生と一緒に英語でコミュニケーションをとりながらいただきました.デザートに台湾の人気土産のパイナップルケーキやレモンケーキをプレゼントしてくれました。 午後からは病院とラボ見学に行きました。病院は運動療法室、小児理学療法室、水治療法室などたくさんの部屋に分かれていて、多くの患者さんが治療を受けていらっしゃいました。 日本と特に違うと感じたのが、患者さんの家族も一緒にリハビリに参加している場合が多いことです。台湾では、患者さんと共に暮らす家族が病院でのリハビリに参加し、トレーニング法や介助方法を一緒に覚えて帰ったりするのがほとんどだそうです。 他にもバーチャル映像を用いて治療する装置や、歩行の運動学習をするためのマシンを体験しました。バーチャル映像の中での運動は、五十肩の治療で行ったりするそうです。 ラボ見学では、ラットを用いた基礎研究を見せていただきました。皮膚ガンやアルツハイマーのモデルのラットがいました。低出力レーザーの効果や薬の開発の研究を行っていると聞きました。基礎研究が専門の今北先生は特に興味津々の様子でした!! 見学の後は、実習室へ行き、Andy先生の脊椎疾患の術後の理学療法評価についての考え方のレクチャーを受けました。 その後に、CMUの学生のAlexとJulianから台湾の理学療法についての発表がありました。日本では医療に対しての診療報酬は1点につき10円ですが、台湾では治療を行って同じ点数でもその年の予算によって1点につき金額が変わると聞いたときは衝撃でした。2人のプレゼンは英語も上手で堂々としていて、とても素晴らしかったです。 最後にみんなでオタクダンスと盆踊りを踊って終わりました。盆踊りで着ていたハッピをプレゼントしたらとても喜んで着てくれました!! 夜はCMUと畿央の学生が4グループに分かれて、ナイトマーケットへ!美味しい屋台の食べ物をごちそうしてくれました。台湾の学生の優しさや面倒見の良さに感謝感激しっぱなしでした。台湾最後の夜にそれぞれ楽しい思い出もできたと思います☆ CMUの皆さん、ありがとうございました!! 理学療法学科 3回生 喜多郁果 【関連記事】 理学療法学科 海外インターンシップ in 台湾 現地レポートvol.2 理学療法学科 海外インターンシップ in 台湾 現地レポートvol.1
2016.09.13
理学療法学科 海外インターンシップ in 台湾 現地レポートvol.2
今年度よりスタートした理学療法学科の海外インターンシップ。3回生16名が9月8日(木)から13日(火)の日程で台湾の国立台湾大学と中国医薬大学に出向き、色々な活動を行ってきました。現地より台湾2日目のレポートです! 台湾2日目 9月9日(木) 今日は国立台湾大学にてレクチャーを受講し、プレゼンテーションも行いました。また、PTセンターなども見学しました! はじめに、Dr.Lin先生から台湾大学についての説明がありました。国立台湾大学の規模、理学療法学科の特徴などをお話ししていただきました。スライドも言葉も英語で、また知識不足なところもあり、話をつかむのが大変でした。 その後、今北先生からあいさつがあり、Dr,Lin先生とのプレゼント交換を行いました。 次に、大学内の研究室の見学をさせていただきました。 研究室の中に、トレッドミルや3次元解析装置があったり、エコーやベッド、その他の機械が所狭しと並んでいたり、とにかく研究室が大きくてびっくりしました。それぞれの研究室で先生に簡単なレクチャーをしていただきました。 研究室の見学の後は大学を出て、近くにあるPTセンターの見学をさせていただきました。通常は医師が出した処方によって理学療法士が理学療法を行うのに対し、PTセンターでは、医師の処方なしで直接理学療法士が診ることができます。センター内には治療ベッドを置いた個室の診察室や運動するための器具、インソールなどの装具を作る部屋もあり、3Dプリンターでインソールを作っていることには驚きました。 昼食は、台湾大学の大学院生・学部生と一緒にいただきました。はじめはなかなかコミュニケーションをとれませんでしたが、話しているうちに片言の英語で通じることが分かってきて、お互いの地元の話をしたり、簡単な言葉を教えあったりしました。 午後1番は松本先生による日本の理学療法の現状についてのレクチャーでした。日本の話なのにも関わらず初めて知ることもあり、自分の理解度の低さに気づきました。また、日本から持ってきた足趾筋力計のレクチャーも行い、1台プレゼントしました。 次に、Dr.Sam先生から台湾の理学療法教育についてのレクチャーを受けました。そのなかで、DPTプログラムの説明もしていただきました。DPTプログラムとは、6年かけた教育のことで、台湾大学では今年の9月から開始されます。日本では最短3年で理学療法士の資格が取れるのに対し、その倍の時間をかけて教育を受けるということに驚きました。ただし、年数より中身が大事だというお話もあり、もっとしっかり授業を受けて自分を高めていかなければならないと感じました。 Dr.Sam先生のお話のあとは、私たち学生が3つのテーマのについてプレゼンをしました。 一つ目は「日本の観光地について」で、関西の紹介を寸劇を交えて紹介しました。台湾大学の方々がとても大きくリアクションしてくださり、たくさん笑ってくださったので良かったです。 二つ目は「畿央大学について」で、文字通り畿央大学についての発表をしました。台湾大学の方々が楽しそうに聞いてくださったので、畿央大学の良さも伝わったかなと思います。 三つ目は「日本の医療について」で、とくに理学療法に焦点を当てて発表しました。とても真剣に聞いていただけてうれしかったです。全員、初めての英語のプレゼンでうまく話せるか、言いたいことが伝わるか、不安でとても緊張しましたが、最後までしっかりプレゼンすることができて良かったです!!! 台湾大学の大学院生からAPTSA(アジア理学療法学生連盟)の紹介があり、APTSAは台湾大学が本部で、アジアの理学療法学生の交流する場であるという説明を受けました。日本語で聞く説明とまた違っていて面白かったです。 最後に、私たち学生が余興として、「ヲタクダンス」と「うらじゃ音頭」を披露しました!想像以上に盛り上がって、最後には台湾大学の方々も加わっていただき、みんなで楽しむことができてとても嬉しかったです!!! 台湾大学でのプログラムを終えた後は台湾大学の大学院生の方々に、台北101とその周辺を案内していただきました!交流を深めることができてとても楽しい時間を過ごすことができました!台湾大学の方々が優しく接してくださったので、本当に嬉しかったです。 次は12日の中国医薬大学の訪問に向けてしっかりと準備をしたいと思います! 【関連記事】 理学療法学科 海外インターンシップ in 台湾 現地レポートvol.1
2016.09.12
イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.1
9月3日(土)から9月23日(金)にかけて、9名の畿央生がイギリスのカンタベリーでの短期語学留学プログラムに参加しています。 学生からのレポート、第1弾です! こんにちは! 理学療法学科3回生の大佐古健太です! 今回はホームステイ先のカンタベリーでの出来事について話たいと思います。 僕のホームステイ先はお父さんと息子と猫がいます。いつも家に帰ると猫達が僕を迎えてくれます!笑 その後、ファーザーが帰ると、料理に興味があるので料理の手伝いをします。非常にインターナショナルなクッキングで見たこともない調味料を使い、ここ数日はイタリアン トルコ料理 メキシカン料理と多彩な料理を食べました! (写真はトルコ料理とタコスです。) これもイギリスが嘗て太陽の沈まぬ国と言われていたヴィクトリア女王時代の名残なのかもしれないなぁ、なんかを思いながら毎日楽しく食事をしています。 その後はファーザーと現地の文化や歴史についてあるいは僕から日本について歴史や文化について話を何時間もさせてもらっています。今度の週末は家からもってきた邦画を一緒にみます。 家での生活も非常に有意義に過ごさせてもらっています。 また学校では文法やイディオムの英会話授業を受けています。上から三つ目のクラスということもあり内容も中々ハードです。 (授業プリントです。) それでも何とか話についていこうと寝ずに受講しています。でも少しでも違う国の人々と話せることは貴重で楽しい経験です。これからの残りの期間もしっかり授業についていけるよう頑張りたいです!
2016.09.12
平成28年度「チーム医療ふれあい実習」を終えて
『チーム医療ふれあい実習』は、理学療法学科1回生、看護医療学科1回生、健康栄養学科臨床栄養コース2回生の学生たちが学科の枠を超えてグループを編成し、チーム医療が実践されている医療現場を訪れ、チーム医療に携わる専門職としての資質や態度を養うもので、本学の特色ある学びの一つになっています。 今年度は8月22日(月)~26日(金)、10施設に分かれて実施しました。以下、学生たちの学びの様子を紹介します。 【健康栄養学科】 私達は、患者さんが言葉に出さない本当の気持ちを理解することを目標に、この実習に参加しました。 実習に行く前は、患者さんの表情、雰囲気が暗いのではないかと思っていました。しかし実際行ってみると、明るい患者さんが多く、看護師さんとも楽しそうに触れ合っていました。また、患者さん自身が積極的にリハビリに参加していて、「早く家庭復帰したい!」という思いが伝わってきました。 2日目に嚥下食体験をさせていただき、私達が普段食べている食事とは見た目、匂い、量も大きく違っていて、味も単調で毎日食べていると飽きる味だと感じました。腹持ちもよくなく、リハビリで身体を動かした患者さんには「物足りない」といった声も多くありました。また、入院当初は食べたいという意欲が湧かなかった摂食障害の患者さんに好きな食べ物を聞き、食事を変えたところ、だんだん食べるようになり、笑顔が増えたというお話も聞き、食事も医療の一環であると感じました。患者さん一人一人に合わせた食事を提供することは手間がかかるし大変なことですが、患者さんが心身ともに健康になるためには、重要なことだと分かりました。 私達はこの実習で、病棟やリハビリでたくさんの患者さんとふれあい、話しているうちに患者さんが心を開いていってくれるのが分かりました。将来、管理栄養士として働くことになったらこの実習で学んだこと、感じたことを思い出し、生かしていきたいです。 健康栄養学科2回生 河邊彩花・末吉葵・原口千佳 【看護医療学科】 実際に病院へ行き、病棟やリハビリ室など現場を見ることで、様々な職種の役割や関係性を知ることができました。見学やそれぞれ専門の方のお話を聞いて、理学療法士が看護記録を確認してリハビリの計画を立てること、言語聴覚士と管理栄養士が患者さんの食事の形態について相談すること、看護師や理学療法士、ケアマネージャーが患者さんの退院後の生活について考えることなどを知り、ひとつの医療には多くの職種が関わっているのだということが分かりました。 チーム医療ではそれぞれの職種が患者さんの情報を共有し、様々な視点からひとりの患者さんを見ることで、その人に合った医療を考えることができるのだと感じました。 チーム医療ふれあい実習を通して他職種との関係、専門性を理解していることが大事だと思ったので、これから他学科との関わりも大事にして看護について学んでいきたいと思いました。 看護医療学科1回生 神田 菜々子 【理学療法学科】 施設実習では、外来、回復期リハビリテーション病棟、栄養科、リハビリテーション科を4つのグループに分かれ、3日間かけて回りました。外来では、患者さんに看護師さん等が常に付き添っていました。栄養科の栄養指導は患者さんのご家族にも日程を合わせて行っているそうです。また、実習の中で入院されている患者さんと話す機会を設けていただきました。その中では高齢者や、自分の身に不安を感じている患者さんとコミュニケーションをとることの重要性と難しさを自らの肌で感じられました。 チーム医療を医療現場で見て、私は何よりもコミュニケーションが大切だと感じました。患者さんとは、その人に合った医療を提供するためにその人自身についての情報を会話の中で引き出し、またその会話の中で表情をみて患者の状態を知る。医療者間ではカンファレンスだけでなく、個々の話し合いでも頻繁に患者についての情報を交換するなど、さまざまな種類のコミュニケーションを磨くことが大切で、それがいい医療を提供することに直接つながるのだなと感じました。 実習を終えてみて、私が一番思ったことは今できることを精一杯するべきだということです。現場で活躍するための土台となる専門的な知識を養い、畿央大学の生活のなかで多くの経験をし、コミュニケーション能力を向上させたいと思います。 協力してくださった施設の方々、このような経験を、時間を割いて設けていただきありがとうございました。この学びを忘れることなく、夢に向かっていきたいと思います。 理学療法学科1回生 藤田 大輝 将来、自分たちがチーム医療を担う一人であることを改めて自覚し、それぞれが目標を新たにしたことでしょう。その目標に向かって、今回の学びを生かしながら歩んでいってほしいと思います。 看護医療学科 講師 小林 智子
2016.09.02
同窓会レポート~理学療法学科1期生・2期生同窓会!
今年も恒例になっている同窓会を開催しました。理学療法学科1、2期生でのキャンプも今年で10回目です。卒業してからはや10年記念すべき同窓会に今年は家族での参加が多く、総勢30名での参加になりました。 1年間同窓会を楽しみにしてくれている仲間の笑顔は晴れやかでした。子どももすくすく育っており、卒業生たちは良きお父さん、そしてすばらしい理学療法士に育っています。 まだまだ10年目の中堅理学療法士ですが日々精進し、民宿では日々の仕事の話、プライベートな話に盛り上がりました。家族も増えたことで奥様たちとの交流もでき、育児の話などもできました。 さすがに皆が30歳を超えてきただけあり、夜更かしするパワーは少しずつ減退しています。(笑) 今年も全員で海へ行きBBQをしたり海水浴を楽しんだり、民宿に帰ってからは子どもたちと花火をすることが出来き、大人、子ども共々楽しむことが出来ました。今年も限られた時間精一杯遊び尽くすことができました。 また、来年も元気で皆に会えることが楽しみです。来年はまた家族が増えそうです!! 理学療法学科1期生 中川和明 ●畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)は、一定人数以上の同窓会開催を支援しています。 詳細は大学ホームページ「同窓会開催の補助」をご覧下さい。
2016.08.15
大学院生の研究結果がNeuroreport誌に掲載されました!
安定している外部対象物(例:壁など)に軽く触れると、立位姿勢が安定化する「ライトタッチ効果」と呼ばれる現象があります。 畿央大学大学院健康科学研究科(理学療法学科4期生)の石垣智也らは、経頭蓋直流電気刺激(transcranial Direct Current Stimulation:tDCS)を用いて左後部頭頂皮質の神経活動を抑制すると、右示指の接触により得られていたライトタッチ効果が減弱することを明らかとしました。これは、接触による立位姿勢の安定化を脳活動の側面から説明する基礎的知見になるものと期待されます。 この研究成果は、Neuroreport誌(Cathodal transcranial direct current stimulation of the posterior parietal cortex reduces steady-state postural stability during the effect of light touch)に掲載されています。 研究概要 不安定な環境下(暗所,狭い床面,高所など)において、軽く壁や手すりに軽く触れるだけで立位姿勢が安定化することは日常生活でも経験されます。このように、力学的作用に依らない程度の力の接触によって、立位姿勢の安定化が得られることをライトタッチ効果といいます。ライトタッチ効果は、リハビリテーションの場面においても杖の使用や手すりへの軽い接触、または、理学療法士が軽い身体的接触により患者の動作介助を行う際などにも用いられます。このライトタッチ効果は、感覚入力から自動的に生じる受動的な要素と、接触点に対して意識的に定位する能動的な要素によって構成されると考えられており、本研究では後者の能動的なものに焦点を当てて行われています。 石垣らは先行研究で能動的なライトタッチ効果に関係する脳活動についての検討を行っており、左感覚運動皮質領域と左後部頭頂皮質領域の脳活動が右示指の接触により得られるライトタッチ効果と関係することを報告しています。このようにライトタッチ効果と関係する脳活動は示されていますが、あくまでも関係性を示すものでありライトタッチ効果を得るために必要な脳活動、つまり因果関係は明らかになっていませんでした。そこで研究グループは、経頭蓋直流電気刺激(transcranial Direct Current Stimulation:以下,tDCS)という脳活動を修飾することできるニューロモデュレーション技術を用いて、左感覚運動皮質と左後部頭頂皮質の脳活動を一時的に抑制させた際のライトタッチ効果について検討を行いました。その結果、左感覚運動皮質に対する抑制刺激ではライトタッチ効果に影響を及ぼさないものの、左後部頭頂皮質に対する抑制刺激ではライトタッチ効果の一部(側方への安定化効果)が減弱化することが示されました。 本研究のポイント tDCSによるニューロモデュレーション技術によって、ライトタッチ効果に直接的に関係する大脳皮質領域を明らかにした。 研究内容 右示指の接触により得られる能動的なライトタッチ効果は ①左感覚運動皮質領域 ②左後部頭頂皮質領域 の脳活動と関係することが先行研究で示されています。本研究ではtDCSを用いて、これら大脳皮質領域の神経活動を一時的に抑制する手続きを加えることで示される姿勢動揺への影響を検討しました。実験では、左感覚運動皮質を刺激する群と左後部頭頂皮質を刺激する群の二群を設定し、それぞれプラセボ刺激(脳活動に影響を及ぼさない刺激)と抑制刺激を加え、その前後の安静立位条件とライトタッチ条件における姿勢動揺を測定しました。その結果、プラセボ刺激と左感覚運動皮質に対する抑制刺激ではライトタッチ効果(安静立位条件に対するライトタッチ条件の姿勢動揺減少率)に対して影響を及ぼさないものの、左後部頭頂皮質に対する抑制刺激ではライトタッチ効果の一部(左右軸における効果)が減弱することが示されました(図1)。 図1:tDCSがライトタッチ効果に及ぼす影響 プラセボ刺激と左感覚運動皮質に対する抑制刺激ではライトタッチ効果に対して影響を及ぼさないものの、左後部頭頂皮質に対する抑制刺激では左右軸のライトタッチ効果が減弱することを示しています。 ※左右軸・前後軸というのは、重心が動揺した方向を示しています。 ※ライトタッチ効果(%)は負の値ほどその効果が大きいことを意味します。 この研究結果に対して研究グループは、接触に対する能動的注意に基づく姿勢定位のための高次感覚情報処理(感覚統合)が対側の後部頭頂皮質で行われており、tDCSによりこの神経活動を抑制させたためライトタッチ効果の一部が減弱したと考察しています。 本研究の臨床的意義および今後の展開 本研究成果は、ライトタッチ効果の神経メカニズムを説明する基礎的知見のひとつになるものと期待されます。本研究により、能動的なライトタッチ効果の一部に後部頭頂皮質が関与していることが明らかとなりましたが、受動的なライトタッチ効果の神経メカニズムについては未だ明らかになっておらず、この点に対する更なる研究が望まれます。 また、これまでの研究では物に対するライトタッチ効果に関する研究が数多く行われてきましたが、実際の臨床場面(動作介助など)に近い手続きである「対人ライトタッチ効果(ヒト対ヒトで接触を行う)」と呼ばれる方法に関しても近年研究が行われています。今後は、接触によって二者の姿勢制御が相互作用する場面に関する研究も望まれています。 関連する先行研究 Ishigaki T, Ueta K, Imai R, Morioka S. EEG frequency analysis of cortical brain activities induced by effect of light touch. Exp Brain Res 2016 234(6) 1429-1440. 論文情報 Ishigaki T, Imai R, Morioka S. Cathodal transcranial direct current stimulation of the posterior parietal cortex reduces steady-state postural stability during the effect of light touch. Neuroreport. 2016 Aug 5. [Epub ahead of print] 【問い合わせ先】 畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 石垣 智也(イシガキ トモヤ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: p0611006@gmail.com 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター センター長 森岡周(モリオカ シュウ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp
2016.08.08
卒業生の研究結果がClinical Rehabilitation誌に掲載されました!
畿央大学大学院健康科学研究科修士課程修了生(理学療法学科3期生)の尾川達也(西大和リハビリテーション病院勤務)氏らは、患者にとって価値のある重要な生活目標を評価し、リハビリテーション目標と関連付けながら治療を進めていく「ライフゴール」という概念を用いることが、入院患者の不安の軽減や治療への参加意欲に効果的であることを明らかにしました。 この研究成果は、Clinical Rehabilitation誌(Short-term effects of goal-setting focusing on the life goal concept on subjective well-being and treatment engagement in subacute inpatients: A quasi-randomized controlled trial)に掲載されています。 なお、本研究テーマである「ゴール設定」に関する研究は、リハビリテーションにとって大変意義があると評価され、Clinical Rehabilitation誌の '30th Anniversary Issue'に掲載されています。 ■研究概要 ライフゴール概念は病気の後遺症などによって変化した環境へ適応していくために、患者が重要としている生活目標を評価して、それをリハビリテーションに取り入れるものであり、心理機能や動機づけへの効果が期待されています。しかし、リハビリテーションで実施している目標設定にライフゴール概念を追加した効果は検討されていませんでした。そこで、研究グループは通常のリハビリテーションに目標設定介入を追加しないControl1群、目標設定介入を追加したControl2群、ライフゴール概念に焦点を当てた目標設定介入を追加したLife Goal群の3群を設定し、ライフゴール概念の短期的な効果を調べました。その結果、ライフゴール概念を追加することで不安や治療への参加意欲により効果のあることを明らかにしました。 ■本研究のポイント ライフゴール概念を取り入れた目標設定を実施することで、通常の目標設定よりも治療への参加意欲に効果があった。 ■研究内容 今回、リハビリテーションで実施する目標設定にライフゴール概念を追加した効果を検討するために、以下の3群を設定しました。 【図1 本研究で設定した3群】 目標設定介入: Goal Attainment Scalingを使用し週1回のフィードバックを実施 ライフゴール概念: 患者のライフゴールを評価しリハビリテーション目標との関連付けを実施 4週間の介入の結果、心理面(不安)に関しては、目標設定介入を追加したControl2群とLife Goal群で不安の軽減が認められましたが、Life Goal群の方がより効果量が大きい結果となりました。一方、治療への参加意欲に関してはLife Goal群が他の2群と比較してより高値を示しており、リハビリテーションの目標設定にライフゴール概念を追加することで治療への参加意欲により効果があることを明らかにしました。 【図2 各群の不安と治療への参加意欲の変化】 HADS: Hospital Anxiety and Depression Scale; PRPS: Pittsburgh Rehabilitation Participation Scale **: P<0.01, *: P<0.05 ■本研究の臨床的意義 今回の結果は、リハビリテーションにおけるライフゴール概念の有効性を示す知見のひとつになるものとして期待されます。今後はより長期的な介入効果を明らかにすることが望まれます。
2016.08.02
運動器リハビリテーションセミナー「上肢・体幹編」を開講しました。
7月24日(日)、運動器リハビリテーションセミナー上肢・体幹編を開催いたしました。 全国各地から、臨床現場で活躍されている先生方75名が参加され、初夏の熱い日差しに勝るとも劣らない熱量で熱心に受講いただきました。 上肢・体幹編では、肩関節、肘・手関節、腰椎・骨盤帯を対象部位として、本学理学療法学科より福本先生と瓜谷先生、健康科学研究科修了生で他機関にて活躍されている粕渕先生と山野先生が、運動療法の基礎と国内外の研究動向や自身の研究知見などをご紹介いたしました。 今回取り扱った内容はスポーツや産業理学療法、運動器障害と呼吸器系・泌尿器系の機能障害との関連など、非常に多岐にわたるものでした。 講座で紹介した内容が、従来の理学療法の枠組みを超えて理学療法学を応用的に実践していくきっかけとなれば幸いです。 次回は10月30日(日)に「下肢編」を開催します。 多くの皆様のお越しをお待ちいたしております!!
よく読まれている記事
カテゴリ
タグ
キーワード検索
アーカイブ