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理学療法学科

2023.11.28

瓜谷ゼミがインソールのセミナーに参加しました!~理学療法学科

11月19日(日)、神戸市東灘区にある「足育ROOM」というところで、健康科学部理学療法学科3回生のゼミ生と一緒にインソールのセミナーに参加してきました。「足育」とは、生涯自分の足で歩き続けるための基礎づくりをするために、足の機能を守り、足を育てる事です。「足育ROOM」では、幼児から高齢者、アスリートなどすべての方の足のお悩みをサポートし、オーダーメイドインソール作製を行っています。   今回は、一般社団法人mysole協会という団体が行っているセミナーに参加させていただきました。 mysole協会はオーダーメイドインソールを通じて、足元から全身への健康に特化し、予防医療の観点から日本のみならず世界の健康寿命の向上を目的とする協会です。   セミナーでは足部の重要性や足部の構造の基礎、mysole協会で作成しているインソールの特徴などを講義で学んだあと、インソール作りの基礎となるパッドを用いた評価を実技練習しました。 被験者の足部の観察、片脚立位・歩行・ランジ動作等の評価を行い、被験者の方の反応を見ながら足底にパッドを貼付しながら、どのようなインソールにするかデザインしていきます。 学生たちもお互いに被験者となって実技練習に取り組みました。     終了後は併設されているインソールのショップや、インソールにも使用されている素材で作られたサンダルのショップの見学もさせていただきました。       学生たちも非常に楽しかったようで、いい経験をさせていただきました。 一般社団法人mysole協会の皆様、ありがとうございました!   理学療法学科 准教授 瓜谷 大輔   【関連記事】 「第11回日本運動器理学療法学会学術大会」院生レポート~健康科学研究科 「第11回日本運動器理学療法学会学術大会」在学生レポート~理学療法学科 学部生と大学院生が第11回日本運動器理学療法学会学術大会に参加しました~理学療法学科・健康科学研究科 卒業研究に向けて、瓜谷研究室が合同勉強会を実施!~理学療法学科 奈良学園大学 池田教授による質的研究勉強会を開催!~健康科学研究科 瓜谷研究室 大学院生が「第33回岐阜県理学療法学会学術集会」で奨励賞に選出!~健康科学研究科 瓜谷准教授の研究成果が2年連続で学会表彰されました!~健康科学研究科 「第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会」に教員・大学院生が参加!~健康科学研究科

2023.11.16

卒業生らの研究が国際学術雑誌に掲載されました!~理学療法学科

この度、理学療法学科1期生の中村 潤二さん(本学客員准教授/博士後期課程修了)、4期生辻本 直秀さんの研究が国際学術誌に掲載されました。 お二人の勤める西大和リハビリテーション病院は、本学の学生も実習施設としてもお世話になっており、多くの卒業生が理学療法士として勤務している施設の一つです。今回、卒業生の論文が同時期に同施設から掲載されるというのは快挙です。   中村さんと辻本さんのお二人から論文内容をそれぞれご紹介いただきました。   中村 潤二さん(理学療法学科1期生) 【論文名】 Effects of postural-control training with different sensory reweightings in a patient with body lateropulsion: A single subject design study   脳卒中後には、様々なバランス障害が生じますが、その中の一つであるBody lateropulsion (BL)は、座位や立位、歩行などの際に身体の側方傾斜が生じる障害です。この原因には、前庭脊髄路などの姿勢の制御に関連する神経機構の障害が関連していることが考えられています。しかし、このBLメカニズムもまだ明らかではなく、治療方法についてもほとんど調査されていません。   この研究では、BLを呈した症例の方に、バランス機能やバランス制御に関連する神経機構の評価などを詳細に行ったうえで、視覚情報に頼った状態でのバランス練習や、視覚に頼らずに体性感覚情報に頼った状態でのバランス練習を行った際の影響を比較しました。その結果、この症例では、視覚に頼らず、体性感覚情報に重きを置いた状態での練習の方が、バランス機能の向上がみられました。またバランス制御に関連する神経機構の評価を行った結果、神経機構の変化自体は乏しく、あくまでも代償的なバランス機能の改善であることが示されました。   今回は、一例のみの報告ですが、国際学術誌にBLの治療介入の調査報告が示されたのは、世界初であり、BLの方の理学療法を推進するための貴重な情報になると思われます。   辻本 直秀さん(理学療法学科4期生) 【論文名】 Predictors indicating the continuous need for a knee-ankle-foot orthosis in stroke patients at 1 month after onset   脳卒中発症後に重度の片麻痺を呈した方は、踏ん張ることができずに立つ、歩くことが困難になります。そのような方に立つ、歩くための練習を行う場合、膝や足首の固定性を高め、踏ん張りをサポートする長下肢装具を使用します。この練習効果を考えるうえで、長下肢装具は患者の足の長さや太さに合わせたものを使用することが望ましく、長期的に使用する場合には、本人用の長下肢装具を作製することが推奨されています。   しかし、脳卒中の急性期では、長下肢装具が完成するまでの2週間という非常に短い期間に足の麻痺が改善し、長下肢装具が不要になる患者も存在します。これまで、急性期病院で長下肢装具を作製するか否かの判断は、臨床家の経験に依存する側面が大きく、客観的な判断基準は確立されていませんでした。   私達が行った研究では、以前所属していた急性期病院で実施された装具作製についてのカンファレンス実績から、多種多様なデータを解析し、長下肢装具が必要であった患者の状態を調査し、麻痺側膝関節の自動伸展角度が高い精度で発症1か月後の長下肢装具の必要性を予測し得ることを報告しています。   ▲:写真左より(中村氏、辻本氏)   これらの成果が得られたのも、畿央大学在学中から高いレベルの教育を受けることができたことや、学術活動の重要性を教えていただいてきたからこそだと思います。この場を借りて、日頃から支援いただいている畿央大学の皆様に深く感謝申し上げます。   西大和リハビリテーション病院 理学療法士 中村 潤二、辻本 直秀 論文情報 Nakamura J, Nishimae T, Uchisawa H, Okada Y, Shiozaki T, Tanaka H, Ueta K, Fujita D, Tsujimoto N, Ikuno K, Shomoto K. Effects of postural-control training with different sensory reweightings in a patient with body lateropulsion: a single-subject design study. Physiother Theory Pract. 2023.   Tsujimoto N, Abe H, Okanuka T, Seki T, Fujimura M, Predictors indicating the continuous need for a knee-ankle-foot orthosis in stroke patients at 1 month after onset. Journal of Stroke and Cerebrovascular Diseases. 2023.     関連記事 修了生が「第21回日本神経理学療法学会学術大会」で奨励賞を受賞!~健康科学研究科 本学教員、大学院生の論文が学術優秀賞に選ばれました~理学療法学科・健康科学研究科 客員研究員の渕上 健さんの総説論文が「Journal of CLINICAL REHABILITATION」に掲載されました〜ニューロリハビリテーション研究センター

2023.11.14

大学院生が第2回超適応国際シンポジウムでポスター発表!〜健康科学研究科

2023年10月28〜29日に京都大学でThe 2nd International Symposium on Hyper-Adaptabilityが開催されました。 ニューロリハビリテーション研究センターからは、修士課程1年の大西空さん(宝塚リハビリテーション病院/本学理学療法学科13期生)と修士課程2年の木下 栞さん(JCHO星ヶ丘医療センター)と私、佐藤悠樹(宝塚リハビリテーション病院/本学理学療法学科14期生)がポスター発表を行いました。     発表演題 大西 空 Relationship of the corticospinal tract in the uninjured hemisphere to lower limb motor function and gait in severe stroke patients(重度脳卒中患者における非損傷側の皮質脊髄路の興奮性と下肢運動機能および歩行能力との関係) 木下 栞 Mirror Visual Feedback Modulate Cortico-Muscular Coherence -Case series-(ミラー視覚フィードバックは皮質-筋コヒーレンスを変調する -ケースシリーズ研究-) 佐藤 悠樹 Effects of Anodal tDCS on the Cerebellum Combined with Physical Therapy on Sway in Cerebellar Ataxia Patient: An ABA Single Case Study(小脳への陽極tDCSと理学療法の組み合わせが小脳性失調患者の重心動揺に与える影響:ABAシングルケースデザイン)   本シンポジウムは,文部科学省科学研究費補助金によって立ち上げられた新学術領域「身体-脳の機能不全を克服する潜在的適応力のシステム論的理解(略称名:超適応)」の国際シンポジウムです。本領域は脳機能への障害に対する神経系の超適応原理を脳神経科学とシステム工学の密な連携によってアプローチすることを目的としており、超適応メンバーの先生方の研究結果の発表に加えて、海外から招待された研究者の講演が行われました。また国際シンポジウムということで、全ての講演や質疑応答が英語で行われ、終始レベルの高い活発な議論がなされていました。最新の脳神経科学やシステム工学に関する知見を学ぶことができ、理学療法士として未来のリハビリテーションのあり方を考える大変貴重な機会になりました。また海外の研究者の講演では、世界トップレベルのリハビリテーションについて学び、海外のリハビリテーション技術の発展には大変驚かされ刺激になりました。 本研究室からは大西さんと私がそれぞれ脳卒中の非損傷側の皮質脊髄路の興奮性と下肢機能および歩行能力の関係ならびに小脳に対する経頭蓋直流電気刺激が小脳性失調患者の重心動揺に与える影響についてポスター発表を行いました。参加者はリハビリテーション職以外の方が多かったですが、著名な先生方や他分野の研究者の方々からの質問をいただき、様々な視点から意見を交換することができました。今後はいただいた意見をもとに、研究の課題解決やさらなる研究の発展に繋げていきたいと思います。 最後になりましたが、このような貴重な経験ができたのは森岡周教授、大住倫弘准教授をはじめとする研究室の仲間のご指導と、畿央大学の手厚い支援があったからであり、ここに深く感謝申し上げます。     大学院 健康科学研究科 修士課程2年 佐藤 悠樹 宝塚リハビリテーション病院 理学療法士 畿央大学 健康科学部 理学療法学科 2020年3月卒業   関連記事 学部卒で研究成果が「Brain Sciences」に掲載!理学療法学科13期生大西 空さんをインタビュー! 大学院生2名が4週にわたってラジオ出演!~FM大阪「マクセルmeetsカレッジナレッジ」 修了生が「第21回日本神経理学療法学会学術大会」で奨励賞を受賞!~健康科学研究科 しびれ感に対する新たな経皮的神経電気刺激の効果~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 第12回IAGGアジア/オセアニア国際老年学会議および第65回日本老年医学会学術集会で教員、大学院生らが発表!〜理学療法学科・健康科学研究科 大学院生が「第33回岐阜県理学療法学会学術集会」で奨励賞に選出!~健康科学研究科 大学院生が国際学会「ESOC2023」でポスター発表!〜健康科学研究科 日本物理療法合同学術大会2023で大学院生が優秀賞を受賞!~健康科学研究科

2023.11.09

令和5年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート

2023年11月3日(金)に開催された理学療法学科卒業研究発表会を瀧口先生が教員視点でレポートします! 卒業研究発表会ではスポーツ、運動制御、脳科学、症例報告、基礎研究、地域高齢者、呼吸器、ウイメンズヘルス、コミュニケーション、統計学と内容は多岐に渡る発表がありました。 本年度は今までには発表がなかった、臨床現場での症例報告もあり、実際の症例の方から貴重な知見を得ることができました。また、3回生からも活発な質疑応答があり、とても盛り上がった発表会となりました。     4回生は堂々と発表されている姿が印象的でした。長い時間準備してきたものを7分間という時間で全てを伝えることは難しかったと思います。しかし、プレゼンテーションは自身の考えを整理し、他者にわかりやすく伝える最も良いトレーニングであると思います。この能力は、働いてからとても重要になると思います。この発表会をすることで、研究をするだけでなく、成果をいかにわかりやすく伝えるかいうプロセスを経験することが重要だと思います。     研究の内容は多岐に渡っており、本学教員の専門性がかなり活かされていると感じました。本学理学療法学科の教員は、各々異なる研究領域を有しており、学生にとっては理学療法学分野の様々な専門性を学ぶにはとても良い環境ではないかと感じました。     3回生にとっては、難しく感じた内容もあるかもしれませんが、研究法について具体化されたのではないでしょうか。4回生はこれから国家試験対策が本格化しますが、最後まで気を抜かずに走り抜けて頂きたいと思います。     理学療法学科 助教 瀧口 述弘   関連記事 令和4年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート 令和4年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート 令和3年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート 令和3年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート 令和2年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート 令和2年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート

2023.11.03

筋収縮、血圧・心音、呼吸機能測定について学習!~理学療法学科「生理学実習」

今回は、理学療法学科の授業の中で、1回生の後期にある「生理学実習」の様子をお伝えします。 この授業では、実験動物を用いて、生体の仕組みを理解することや、学生自身が被験者になって心電図や呼吸機能を測定し理解を深めるものです。 各回3グループに分かれて授業を行い、前半では活動電位・筋収縮、血圧・心音、呼吸機能測定について、後半では、血球観察・皮膚感覚・心電図についてそれぞれ学習し、生理機能を計測するうえでの基礎的能力の修得、計測に及ぼす諸条件の影響などを学びます。 この日の授業は、筋収縮、血圧・心音、呼吸機能測定についての授業を3グループに分かれて行いましたので、その様子をそれぞれ学生がレポートします。     グループA 「活動電位・筋収縮」   神経と筋肉に電流を加えることによる収縮の程度を観察する基礎実験を行いました。 座学で事前に内容を学んでいましたが、明確に理解することはできていませんでした。しかし、実際の筋肉や神経を観察することで具体的な仕組みを知ることができて、イメージが湧きました。 実験は行うことが一番大変なことだと思っていましたが、本当に大変だと感じたのは実験後のレポートでした。実験内容の目的、方法、実験から得られた結果や考察を文字に起こすことが初めてのことで、大変でしたがとても勉強になりました。 私が一番面白いと感じたことは、強縮という収縮が重なることで単収縮よりも強い強度の収縮力が生まれる現象を観察できたことです。 理学療法学科 1回生 南村 和奏     グループB 「血圧・心音」   聴診器と血圧計を用いて測定する聴診法で血圧の測定と、聴診器を用いて大動脈弁領域、肺動脈弁領域、三尖弁領域、僧帽弁領域の4か所の心音の聴取を行いました。座学の生理学では構造や仕組みを学び頭の中で想像し、覚えることが主であったため実際はどうなっているのかイメージができておりませんでした。この実習で実際に血圧の測定や心音の聴取をすることで、頭の中で想像していたことが、より具体的になりイメージできるようになりました。 さらに、今まではイメージすることが難しくあいまいにしていたことを、結果を考察する際に多くの参考文献や論文を読むことで、より理解を深めることができました。 理学療法学科 1回生 米田 有希     グループC 「呼吸機能測定」   呼吸機能測定では、安静時の呼吸量を測定し、呼吸器機能障害の有無や喫煙者・患者の測定結果と比較して病態などを考察しました。また、安静時や息こらえ時、運動負荷時の酸素飽和度・脈拍・呼吸数を測定し、それらの変化過程やメカニズムを考察しました。実習では、予測される測定結果ではない場合の要因や、各測定方法など新たな学びがあり、理解が深まり実際に行うことの重要さを改めて実感しました。更に、教科書や資料では部分的な理解になりがちでしたが、実習で一連のメカニズムをつかむことができ、点と点を線でつなぐことができたと感じました。 そして、今まで学んだことを理解できていると再認識したことで自信に繋がり、より一層勉学に励みたいと感じ、モチベーションアップにも繋がりました。 理学療法学科 1回生 富山 博子     【関連リンク】 令和5年度「全学年症例検討会」を開催しました~理学療法学科 1回生が球技大会で交流を深めました!~理学療法学科 「チーム医療ふれあい実習」レポート!~理学療法学科 学生広報スタッフblog vol.249~「発達系理学療法学Ⅰ」レポート!

2023.10.20

「第11回日本運動器理学療法学会学術大会」院生レポート~健康科学研究科

10月13日(金)~15日(日)に開催された第11回日本運動器理学療法学会学術大会で、瓜谷研究室の関連として、6つの研究発表を行いました。前回の学部生(4回生)からのレポートに引き続き、大学院生の山藤 滉己さんに学会に参加した様子をレポートいただきました。 第11回日本運動器理学療法学会学術大会は福岡県にある福岡国際会議場で開催され、本学からは瓜谷 大輔准教授と共に以下の学生が参加し発表して参りました。   <健康科学研究科 健康科学専攻> 粕渕 賢志、山野 宏章(博士後期課程3年) 安浦 優佳(博士後期課程2年) 森 一晃、山藤 滉己(修士課程2年) 佐々木 紀奈子(修士課程 修了生)   <健康科学部 理学療法学科> 八色 凜汰朗、天野 洋和、田中 章太郎、天野 亜美、平田 奈々子(4回生)     瓜谷 大輔准教授がご登壇されたクリニカルディベートは本学会から初めて開催されたプログラム内容でした。臨床現場でよく遭遇する腰痛に対する考え方において「局所のメカニカルストレスに対する身体的側面を重視した考え方」あるいは「中枢神経系由来に起こる腰痛を重視した考え方」がありどちらが正しいかは、私自身非常に難しい問題だと感じておりました。     中枢・局所の領域で活躍されている先生方が登壇され、瓜谷 大輔准教授からは腰痛患者様の抱える痛みの一因が身体的側面にある場合の対処として使用できる「Classification system」についてご講演をされました。 瓜谷 大輔准教授はじめ他の先生方の意見も踏まえると、腰痛患者に対する理学療法の展開は、介入した時点から動作によって起こる局所由来なのかあるいは過去の痛み経験によっておこる中枢由神経由来の問題なのか総合的に評価し捉えていく事の重要性を再認識させていただきました。     院生や学部生の演題発表に対しては否定的な質疑は非常に少なく、我々の研究をさらに患者様に還元できるような前向きな意見をいただくことができました。また、通常よりもディスカッションの時間が長く、より多くの意見を伺えたと思います。     今回、学部生にとっては初めての全国学会の参加であり、参加者の大半が臨床現場で働く理学療法士の先生である中で非常に緊張をしていたと思います。一方、学部生の方々は堂々とポスター発表をしており、自身たちが行った研究内容に対する質問もスムーズに対応しておりました。   我々の演題名は以下となります。いずれも様々な意見をいただき多くの議論ができました。   <発表演題> 瓜谷 大輔准教授 クリニカルディベート「「腰痛に対する理学療法~局所か中枢か~」 「Classification systemに基づいた腰痛患者の理学療法~運動の専門家としての理学療法士の腰痛患者への関わり方~」   <口述発表> 粕渕 賢志(健康科学研究科 健康科学専攻 博士後期課程3年) 「慢性足関節不安定性有症者の着地動作における前額面での下肢衝撃吸収機能の検討」 山野 宏章(健康科学研究科 健康科学専攻 博士後期課程3年) 「変形性膝関節症患者における自律神経機能の特徴」 山藤 滉己(健康科学研究科 健康科学専攻 修士課程2年) 「変形性膝関節症患者における抑うつ症状が長期的な健康関連QOLに与える影響」   <ポスター発表> 八色 凜汰朗(健康科学部 理学療法学科4回生) 「伸縮性テープの貼付が歩行時の下腿三頭筋の張力に与える影響」 佐々木 紀奈子(健康科学研究科 健康科学専攻 修士課程 修了生) 「臨床で行える方法で評価した肩甲骨運動と肩関節機能の関係」     このような全国規模の学会で院生と学部生が発表する経験ができたのは瓜谷 大輔准教授をはじめとする研究室の仲間の意見やご指導のおかげです。この場を借りて深く感謝申し上げます。   健康科学研究科 健康科学専攻 修士課程2年 山藤 滉己   【関連記事】 「第11回日本運動器理学療法学会学術大会」在学生レポート~理学療法学科 学部生と大学院生が第11回日本運動器理学療法学会学術大会に参加しました~理学療法学科・健康科学研究科 卒業研究に向けて、瓜谷研究室が合同勉強会を実施!~理学療法学科 奈良学園大学 池田教授による質的研究勉強会を開催!~健康科学研究科 瓜谷研究室 大学院生が「第33回岐阜県理学療法学会学術集会」で奨励賞に選出!~健康科学研究科 瓜谷准教授の研究成果が2年連続で学会表彰されました!~健康科学研究科 「第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会」に教員・大学院生が参加!~健康科学研究科

2023.10.19

「第11回日本運動器理学療法学会学術大会」在学生レポート~理学療法学科

今回、10月13日(金)~15日(日)に開催された第11回日本運動器理学療法学会学術大会で、瓜谷研究室の関連として、6つの研究発表を行いました。その中で学部生を代表して4回生の八色 凜汰朗さんに学会に参加した様子をレポートいただきました。 今回、「伸縮性テープの貼付が歩行時の下腿三頭筋の張力に与える影響」をテーマに、初めてポスター発表をさせていただきました。ポスターの作製や発表の準備は大変でしたが、ゼミのメンバーや先生のおかげで良い発表ができました。     発表後にはやってよかったと思うとともに、また参加したいと思うような学会でした。 大変なことはたくさんありましたが、実際に学会に参加したことで、経験のある先生方や違う意見を持った方とディスカッションができ、新たな視点や改善点、自分の課題は何なのか知ることができ、自身の成長にもつながったと感じています。     また、実際の臨床の現場での体験談や経験といったリアルな声も聞くことができ、研究や発表を何のためにするのか考える良い機会となりました。     これから、学会発表をしてみたい、何か面白いことがしたい、現地のおいしいごはんが食べたいという方は失敗を恐れずにぜひ学会発表にチャレンジしてみてください。きっと良い経験ができると思います。 理学療法学科4回生 八色 凜汰朗   【関連記事】 学部生と大学院生が第11回日本運動器理学療法学会学術大会に参加しました~理学療法学科・健康科学研究科 卒業研究に向けて、瓜谷研究室が合同勉強会を実施!~理学療法学科 奈良学園大学 池田教授による質的研究勉強会を開催!~健康科学研究科 瓜谷研究室 大学院生が「第33回岐阜県理学療法学会学術集会」で奨励賞に選出!~健康科学研究科 瓜谷准教授の研究成果が2年連続で学会表彰されました!~健康科学研究科 「第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会」に教員・大学院生が参加!~健康科学研究科 変形性膝関節症の患者さんは自らの病状とどのように向き合っているのか?~理学療法学科教員 患者教育プログラムは変形性膝関節症患者さんの自己効力感の向上に有効か?~理学療法学科教員 変形性膝関節症に関する研究の途中経過が学会誌に掲載されました~理学療法学科教員

2023.10.18

学部生と大学院生が第11回日本運動器理学療法学会学術大会に参加しました~理学療法学科・健康科学研究科

10月13日(金)~15日(日)の3日間、福岡国際会議場で開催された、第11回日本運動器理学療法学会学術大会に参加しました。瓜谷研究室の関連では6つの研究発表を行いました。   今回は理学療法学科4回生の八色 凜汰朗さんをはじめ、5人のゼミ生が自分たちの卒業研究の成果をポスター発表しました。この研究ではバイオメカニクス研究で数々の業績を残されている、埼玉県立大学の小栢 進也准教授にもご指導いただきました。研究計画からデータ測定・データ処理、ポスター作成まで、臨床実習や国家試験対策の勉強、就職活動にも取り組みながら頑張って準備してきました。     当日は堂々とした発表ができ、また質疑応答にもしっかりと対応できていました。困ったときのために私も学生たちの横で待機していましたが、私の出る幕は全くありませんでした。質疑応答では質問だけでなく、研究についての有益なアドバイスもたくさんいただきました。     今回の学会発表に至るまで色々とご指導いただきました小栢先生をはじめ、ご協力いただきましたすべての皆様に感謝いたします。ゼミの4回生たちには今回の経験を糧に大きく成長して欲しいと思っています。     当研究室関連の研究発表は以下の通りです(氏名は筆頭演者)。   <口述発表セレクション演題> 小栢 進也(埼玉県立大学) 「変形性関節症の痛みを多面的に評価する Intermittent and Constant Osteoarthritis Pain (ICOAP)日本語版の作成」   <口述発表> 粕渕 賢志(健康科学研究科 健康科学専攻 博士後期課程3年) 「慢性足関節不安定性有症者の着地動作における前額面での下肢衝撃吸収機能の検討」 山野 宏章(健康科学研究科 健康科学専攻 博士後期課程3年) 「変形性膝関節症患者における自律神経機能の特徴」 山藤 滉己(健康科学研究科 健康科学専攻 修士課程2年) 「変形性膝関節症患者における抑うつ症状が長期的な健康関連QOLに与える影響」   <ポスター発表> 八色 凜汰朗(健康科学部 理学療法学科4回生) 「伸縮性テープの貼付が歩行時の下腿三頭筋の張力に与える影響」 佐々木 紀奈子(健康科学研究科 健康科学専攻 修士課程 修了生) 「臨床で行える方法で評価した肩甲骨運動と肩関節機能の関係」   理学療法学科・健康科学研究科 准教授 瓜谷 大輔   【関連記事】 卒業研究に向けて、瓜谷研究室が合同勉強会を実施!~理学療法学科 奈良学園大学 池田教授による質的研究勉強会を開催!~健康科学研究科 瓜谷研究室 大学院生が「第33回岐阜県理学療法学会学術集会」で奨励賞に選出!~健康科学研究科 瓜谷准教授の研究成果が2年連続で学会表彰されました!~健康科学研究科 「第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会」に教員・大学院生が参加!~健康科学研究科 変形性膝関節症の患者さんは自らの病状とどのように向き合っているのか?~理学療法学科教員 患者教育プログラムは変形性膝関節症患者さんの自己効力感の向上に有効か?~理学療法学科教員 変形性膝関節症に関する研究の途中経過が学会誌に掲載されました~理学療法学科教員

2023.10.18

生活期リハビリテーションにおける理学療法士の役割と働き方~理学療法学科 第9回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」

最前線で活躍する卒業生が講演! 第9回テーマは「生活期リハビリテーションにおける理学療法士の役割と働き方」   理学療法学科では昨年度から新たに「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催しています。 リーダーシップをもった次世代の理学療法士育成を目的にし、臨床現場はもちろん、スポーツ現場や地域リハ、教育機関など幅広い分野の第一線で活躍する卒業生がその魅力や想いを後輩のためだけに語ります。在学生にとっては入学後早期から職業理解を深め、自らのキャリアを考えることやモチベーション向上へとつなげる絶好の機会になります。 他大学に先駆けて理学療法学科を開設した畿央大学にしかできない先進的な取り組みです。 今年度は、第7回の佐藤 秀幸さん(4期生/甲南医療センター)、第8回田津原 佑介さん(3期生/貴志川リハビリテーション病院)に続き、今年度3回目となる第9回は木村 圭佑さん(7期生/(株)アールイーコンセプト 事業部長)を講師に迎え、「生活期リハビリテーションにおける理学療法士の役割と働き方」をテーマに講演いただきました。木村さんは卒業後、大阪狭山市にあるさくら会病院で理学療法士として急性期・回復期・外来リハを経験。病院でのリハビリを終えた方の生活や入院を繰り返す方の再発防止ができないかという問題意識から生活期リハビリや、予防領域への興味を持つようになり、生活期領域に関わる(株)アールイーコンセプトに入社。現在は事業部長として社内全体を統括されています。     講演では、「地域住民の医療・介護・健康づくりの拠点となる、かかりつけヘルスケアコミュティを創造する企業」という企業理念のもと、フレイル予防プロジェクト、要支援・事業対象者向けデイサービス、要介護者向けデイサービス、訪問看護ステーションという4つの事業を説明いただきました。     説明の中で、加齢、病気、ケガなど心身の状態が変わる中、継続的にかかわる為には、その状態に合った受け皿を作ることが必要とし、現在事業を複数展開していること、利用し続けてもらうためにも、もらって嬉しい計画書づくりや、コミュニケーションをとれる機会を増やす為に、データ管理やトレーニングメニュー作成を簡略化することなど、利用者の視点に立った取り組みが端々に見受けられたように感じました。   講演後の質疑応答では、1回生だけでなく、学外実習を終えた4回生からも質問があり、それぞれの疑問に対して、丁寧にご対応いただきました。   講演後も質問に来る学生の姿があり、在学生の為に時間を割いていただきありがとうございました。   木村さんから後輩の皆さんへのメッセージ セミナーに参加してくださった皆様、遅い時間にも関わらずありがとうございました。セミナーの冒頭で皆様にお尋ねした「生活期リハビリテーションのイメージ」と、セミナーを終えてからのイメージは変わりましたか? 今回セミナー後にいただいた質問に「デイサービスや訪問サービスをなかなか卒業できない場合どうするのか?」というものがありました。確かにサービスを利用しなくても生活が安定していれば、利用終了することは可能かもしれません。ですが、利用終了した後その方はどう過ごすのでしょうか?デイサービスに行かなくなったものの、その後運動せず閉じこもってしまえば、また体が弱ってしまいます。私が、生活期リハビリテーションで大事にしているのは、その人のその時に応じた受け皿を提供し、安心して自分らしい生活を送っていただくことです。今回のセミナーでもその部分を一番伝えたいと思い、お話しさせていただきました。その時に応じた受け皿を提供するために、理学療法士として、適切な評価や治療を行うスキルを磨くことはもちろん大切ですが、評価や治療の手前で、その人としっかり話をして、信頼関係を築くことはもっと大切なことだと思います。     理学療法士を目指す皆様には、これからさまざまな壁や困難があるかと思います。しんどくなることも、疲れてしまうこともあるかと思います。知識を深めるために勉強すること、適切な評価や治療のために技術練習をすることは、大切ですが大変なことです。大変な思いをしてまで何のために勉強し、技術を磨くのでしょうか?その本質は、担当する方に信頼してもらうこと、喜んでもらうことではないでしょうか。知識、技術を高めることが最終目標ではなく、その先にある担当患者様、利用者様との信頼関係や、喜んでいただくことを目標にすれば、大変なときも踏ん張れるのではないかと思います。理学療法士を目指した初心を忘れず、卒業までの大切な時間を過ごしていただき、また理学療法士として一緒にお仕事ができれば幸いです。     次回は11月29日(水)18:00〜19:30、小森 清伸さん(7期生/堺市立総合医療センター)を講師に迎え「理学療法士としての目覚め」をテーマに講演いただきます。   【関連リンク】 理学療法学科 回復期リハビリテ−ション病棟で勤務する理学療法士の魅力~理学療法学科 第8回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 急性期病院で勤務する理学療法士の魅力~理学療法学科 第7回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 「臨床・教育・研究」が揃ったスポーツ理学療法士の魅力~理学療法学科 第5回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 女性理学療法士が活躍できる場所~理学療法学科 第4回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 卒業生に学ぶチーム医療のリアル~理学療法学科 第3回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 大学病院で働くということ~理学療法学科 第2回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催 第1回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科

2023.10.02

日本理学療法学生協会(JPTSA)関西支部大会2023活動報告!

こんにちは。2023年9月2日(土)に日本理学療法学生協会(JPTSA) 関西支部大会を畿央大学にて開催いたしました。   今回の大会テーマは「産業理学療法~働く人のミカタ~」でした。今年は、畿央大学以外にも神戸大学、神戸国際大学、名古屋大学からも足を運んでいただきました。     午前のプログラムでは、一般社団法人 働く人の健康と安全を守る会 会長の高野 賢一郎先生にご講演をしていただきました。 講演の前には、アイスブレイクとして、「はぁ」や「そんな」などの短い言葉でお題を表現して当ててもらうゲームを行いました。お題に対する演技が意外と難しかったのですが、とても盛り上がり初めて会った方とも仲良くなることができました。     講演では、産業理学療法について実際に腰痛や転倒予防の体操、検査などの体験を交えながら教えていただき、とても楽しく産業理学療法について学ぶことができました。     午後からは、校内や学校周辺でのフィールドワークを行いました。フィールドワークでは、午前中の講演を踏まえて、3つの班に分かれて、実際に働いている人の様子や環境を見たり、働いている人にインタビューをしたりしてまわりました。 お仕事中にも関わらずご協力いただいた方ありがとうございました。    その後、フィールドワークで見たり聴いたりしたことやそれらから考えられる身体への影響、それに対する対策をそれぞれの班で発表しました。発表では、班ごとに考える視点が異なっていて、自分だけでは思いつかないような考えを聴くことができ、とても勉強になりました。     運営委員は、今年から畿央支部と神戸支部が合体し、「関西支部」となりました。関西支部としては、初めての大会となりましたが、産業理学療法について学ぶとともに、他大学との交流や縦のつながりをより深めることができ良い大会となったのではないかと思います。 最後になりますが、JPTSA関西支部大会開催にあたってご協力いただいた方々、参加してくださった皆様、ありがとうございました。     日本理学療法学生協会 関西支部運営委員広報部 理学療法学科3回生 野中 美佑   【関連記事】 日本理学療法学生協会(JPTSA)畿央大学主催 関西支部大会2018活動報告! 12/15(土)日本理学療法学生協会(JPTSA)畿央大学主催関西支部大会のご案内 日本理学療法学生協会(JPTSA)「畿央大学主催 関西支部大会」2017 活動報告! 12/10(日)日本理学療法学生協会(JPTSA)畿央大学主催関西支部大会のご案内! 日本理学療法学生協会(JPTSA)が開催したJapan Study Tourに参加!~理学療法学科 日本理学療法学生協会「畿央大学主催 関西支部大会」2016 活動報告!