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理学療法学科
2014.01.27
平成25年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会を開催しました。
2014年1月25日(土)、26日(日)において、畿央大学神経リハビリテーション学研究室(大学院:森岡研究室)主催による「平成25年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」を信貴山観光ホテルにて開催しました。 本研究室では例年、この時期に研究大会を開催しており、今回は※M1、M2、D2、D3から合計16題の研究計画ならびに研究成果の発表が行われました。昨年は12題の発表であったのに対して、今年は16題と発表数が増えており、また、そのテーマも痛み、姿勢・運動制御、社会性、高次脳機能、そして小児など幅広く行われました。M1の発表においても、研究計画だけでなくプレ実験などの研究成果についての報告も多くあり、森岡教授を始め、多くの方々から批判的かつ前向きなサジェスションを頂きました。写真は参加者の集合写真であり、遠くは福岡から院生や博士修了生が一堂に会しました。 研究大会は、藤田さん(D3)の開会の挨拶から始まり、その後、14時から18時まで10題の発表が行われました。畳の敷いてある純和室の大部屋が会場であり、いつもの学内の雰囲気とは異なるため、長時間の発表であるにも関わらず、良い意味で緊張感を保ちながら活発な議論が行えました。このように、非日常の環境で研究に関する議論を行えることも、この研究大会の利点であります。 初日の発表を全て終えると、緊張感のある雰囲気も一転して、和やかな雰囲気で懇親会が開催されました。普段は研究に関する内容の会話が多いのですが、この場では、肩肘張らない日常の話から、研究や臨床に関する話を多くの方とすることができ、研究室内での交流を深めることができました。本研究室の院生は、そのほとんどが病院等の臨床での仕事をしながらの社会人大学院生であり、このようにゆっくりと時間をとって交流ができる場というのは、非常に貴重な機会であり有意義な時間でした。 翌日は朝から昼過ぎまで6題の発表が行われ、引き続き活発な意見交換が行われました。ここでも立場や学年、研究テーマの違いという垣根を越えた前向きな議論が行われました。他人の研究であっても、自分のことのように考え、意見し議論する。そんな関係が本研究室には存在しています。それは、研究に対する単なる知的好奇心ではなく、それぞれリハビリテーションの専門家として、患者や対象者に対して、何か少しでも良いものを提供できないかという信念が根底にあるからだと感じました。研究大会の最後は、森岡教授による閉会の挨拶で終えました。真に良い研究を行い、社会に貢献するためには、異なる知識や価値観、専門性などの垣根を越えて、互いに切磋琢磨することが重要であることを改めて学ぶことができました。そのため、異なる職種や専門性を背景に、多くのメンバーが在籍している本研究室では、自身の研究のみに盲目的にならずに、広い視野でリハビリテーションの発展に寄与できる研究を行えるものと考えております。 最後に、我々M1にとっては初めての研究大会への参加でありましたが、先輩や修了生の方々の研究や、議論している姿を実際にみて、多くの研究に触れることによって、今後の自身の研究に対する意欲がより一層強くなりました。今後、森岡教授の指導のもと、少しでも社会に貢献できる研究が行えるように、多くの仲間と共に切磋琢磨してまいります。 (M1 石垣 智也) ※畿央大学大学院では、所属を、修士課程(Master)を「M」、博士後期課程(Doctor)を「D」としています。(たとえば修士課程2年目を「M2」、博士後期課程3年目の所属を「D3」といいます) 【関連記事】 ●「平成24年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」 ●「平成23年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」 ●「平成21年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」 ●「平成20年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」
2014.01.15
本学教員が策定した奈良県オリジナル体操を、NHKが取材!
NHK奈良放送局「ならなび」で、本学教員が策定したオリジナル体操が取り上げられます! 後期高齢者医療広域連合と奈良県による「奈良県健康長寿共同事業」では、誤嚥※や転倒予防のためのオリジナル体操の策定に向けて様々な取り組みを行っています。 ※誤嚥(ごえん)…食べ物等が気管に入り込むこと。 誤嚥により高齢者が肺炎を発症する事例が多いことから、「誤嚥しにくい身体」をつくり、かつ同時に「転倒しにくい身体」をつくるための全身運動を、本学理学療法学科の高取准教授が連携して策定しました。それが「なら健康長寿体操(仮称)」です。 今回はNHK奈良放送局により取材があり、体操の効果検証を行っている現場の様子と、策定者である高取准教授のインタビューが下記の通り放映される予定です。ぜひご覧下さい。 【放送番組】 NHK奈良放送局 「ならナビ」 【放送時間】 平成26年1月16日(木)18:10~19:00 (この中で約5分間) 【内 容】 体操の実践、効果検証(身体測定)の様子について 体操の特長や効果測定の状況について(畿央大学理学療法学科 高取 克彦 准教授) また、高取准教授は2月1日(土)15:30より本学にて行われる「畿央大学公開講座」において、 「姿勢・呼吸・運動機能からみた誤嚥性肺炎の予防」~あなたは力強い咳ができますか?~ をテーマにした講演を行う予定です。 講座の詳細およびお申し込みは大学ホームページをご覧下さい。
2013.12.24
プロ野球チームのコーチに学ぶ!~理学療法学科「キャリア発展セミナー」
こんにちは、理学療法学科4回生の濱田晴信です。 2013年12月11日(水)に行われた「キャリア発展セミナー」について書かせていただきます。 今回は、理学療法士で埼玉西武ライオンズのコンディショニングコーチをされておられる米田進先生に3、4限目と2コマの講義をしていただきました。 今までキャリア発展セミナーは何回か行われてきましたが、個人的には一番楽しみにしていた講義です。 まず3限目は、米田先生の経歴について教えていただきました。 簡単に紹介させていただくと、橿原高校-行岡医学技術専門学校-星ケ丘厚生年金病院-東洋紡績-巨人-埼玉西武ライオンズとなります。 プロのコンディショニングコーチに至るまでのことについて教えていただきましたが、やはり自ら積極的に行動していくことが重要だと痛感しました。 また下積み時代の話などもしていただき、輝かしい経歴を支える貴重な経験になっていることがわかりました。 4限目は、トレーニングについて講義していただきました。 トレーニングの基礎から、実際にプロで行われているトレーニングまで教えていただきました。最後にはトレーニングのデモンストレーションをしていただきました。 どのようにトレーニングを行っていけばいいか、将来役立つ情報を学ぶことができました。 またデモンストレーションでは、ストレッチポールを用いた運動など様々なことを実践しました。実施後の違いから、被験者からは思わず驚愕の声も聞こえてきました。 今回、キャリア発展セミナーということで米田先生に講義をしていただきましたが、理学療法士として将来どのような道に進むのかという幅を広げていただける内容でした。 私としては、米田先生のようにスポーツの現場で活躍したいという夢があるため、非常にためになりました。 この講義を参考に将来プロの現場で活躍できるように、積極的に行動していこうと思います。 最後に、今回講義をしていただいた米田先生、貴重なお話ありがとうございました。 畿央大学 理学療法学科 4回生 濱田晴信
2013.12.17
第19回 KSM(Kio Study Meeting)を開催しました!
こんにちは 本格的に寒くなってきましたね。 畿央大学理学療法学科4期生の山野です。 12月15日(日)に、2013年最後となる理学療法学科卒業生による勉強会KSM(Kio Study Meeting)を開催しました! 私は今回から参加させていただくことになりました。(*^_^*) 今回は、藤原さんの「症例検討」、中田さんの「マネージメント」、佐藤さんの「腰痛に対するリハビリに関する相談」の3本でした。 藤原さんの症例検討は、食事動作の獲得や、ケアマネージャーなど介護領域の多職種連携の取り方など、訪問リハビリならではの検討内容でした。参加したみなさんは各領域からいろいろな指摘やアドバイスをしながら、楽しいディスカッションをすることができま した。 中田さんのマネージメントに関しては、日頃考えることが少ない内容ということもあり新鮮でした。 私たち理学療法士の多くが働く病院や施設も、一般企業のように理念や目的意識をしっかり持ちながら患者様や利用者様へ質の高いものを提供していくことの必要性、それに見合った対価をいただき組織を運営していくという意識を持つことが大事であると感じました。 「経済なき理念は戯れ言、理念なき経済は犯罪だ」という言葉が印象的でしたね 。 最後の腰痛に対するリハビリのディスカッションは、実技を交えながら股関節と体幹の関連やタスクレベルのコントロールなどをみんなで出し合いました。 最後はミーティングで来年の予定の確認をして終了しました。 今回はかなり濃いディスカッションを4時間にわたって行ったので、みんなクタクタになってましたね(^^;; それだけみんな集中して考えて頭を使っていたんでしょう。終わった後のコーヒーがとても美味しかったです。^ - ^ 次回は年が明けて1月12日に開催予定です。正月ボケした頭をフル回転させて、また内容の濃い時間にしたいと思います! 仕事も遊びも本気! ではでは、みなさん 楽しいクリスマスとお正月をお過ごしください。また来年お会いしましょう♪ 畿央大学大学院 山野宏章
2013.12.10
学生広報スタッフBlog vol.110~理学療法研究会SAPS、12月の活動報告!
こんにちは!学生広報スタッフ、理学療法学科3回の吉堂早紀と西山文香です。 今回は12月1日に行われたSAPS(Studying About Physical therapy by Students/理学療法研究会)全体活動の恒例行事「模擬患者」について報告したいと思います! 内容としては、 4回生…ある疾患の患者さん役とバイザーさん(指導者さん)役 3回生…理学療法士役 という設定で、問診から検査測定、評価、動作指導までやってみよう!というものです。 1・2回生はというと、見学や質問などをします。運動療法実習室と理学療法実習室を使って、1~4回生混成の1班5~6人で構成された9班に分かれました。この日までにそれぞれの班の3回生は事前に対象となる疾患について調べたり、検査項目を決めたり…と準備を行い、1・2回生は4回生の先輩と事前に勉強会を行いました。 まずは、問診による情報収集やバイタルチェックをします。その後は各班で考えた検査・測定を行い、これらの情報から3回生は話し合って評価を行いました。そしてここからは各班により異なりますが、日常生活で必要となってくる動作の練習や指導をできる範囲で行いました。最終的には考えられる問題点や原因、今後どのようなアプローチを行うべきか、というところまで考えました。そして、最後に4回生の先輩方からアドバイスや注意すべきこと、考え方などをフィードバックしてくださいました。 5時間という限られた時間ではありましたが、何度も考える時間を与えていただき、アドバイスもたくさんしてくださり、私たち後輩にとって本当に良い経験になりました。4回生の先輩方も国家試験の勉強で忙しい中、準備・協力・指導していただき、2回生は今ちょうど検査・測定の授業を受けていると思うので復習・予習の良い機会だったと思います。1回生は初めて見る光景だったかもしれませんが、今回の活動で現場での理学療法士のイメージが少しできたのではないかと思います。そして、この機会を今後大いに生かしていきたいです! ▼最後に、参加した3回生で記念撮影!
2013.12.04
女性専用フィットネスクラブ・カーブス広陵「健康講座」が開催されました。
メタボとロコモの予防を実践するために! 気軽にいつでも1ヶ月内に何回でも好きなときに運動が続けられる、をキャッチフレーズに全国約1,200店舗、会員数約40万人を擁する女性専用運動教室「カーブス」。 会員の中心年齢は50歳~60歳台が半数以上の健康づくりに関心のある方々に好評で、カーブス広陵店も開設1年目300名程度から今では500名を超えています。畿央大学は2011年から連携して会員向けに「骨密度測定」「健康講座」を実施し健康増進を後押ししています。 2013(平成25)年11月30日(土)マミホールにおいて14時から15時まで、畿央大学健康科学部理学療法学科松本大輔先生による実技を交えた講演「今からでも遅くない!メタボとロコモを予防しよう!」が行われました。 普段カーブスに通って体力づくりや痩身に励む40数名の女性が集まり、松本先生の講義を受けられました。平均寿命とは別に「日常的に介護を必要とせず自立した生活ができる期間(=健康寿命)を伸ばすこと」が大事で、奈良県および県内市町村レベルの順位からみて低位置にあり、自分の健康寿命は自分で管理する術を解説していただきました。 広陵店(片嶋宏之オーナー)は「一人ひとりの目標=いつまでも友達と山歩きがしたい、ご夫婦で旅行を楽しみたい、などを実現する」をこの事業を通してお手伝いしています、と語ってくださいました。 片嶋宏之オーナーは今年から大和高田市内のカーブス店舗を引き継ぎ、当初100名足らずだった会員数も現在約150名へ順調に増やされています。畿央大学はみなさまの健康維持・増進のため少しでもお役に立てればと願って、行政・NPO・企業などいろいろな形での連携を行っています。
2013.11.29
第18回KSM(Kio Study Meeting)を開催しました!
こんにちは。 畿央大学理学療法科4期生の中田宏樹です。 第18回目の卒業生勉強会を11月24日に開催しました。 卒業しても共に学び続けたいと思い設立したKSM(kio study meeting)ですが、なにげに一年半経ちました。継続は力なり。 自分の病院だけでは得られなかった知識、考え方が得られており、嬉しく思います。 ちなみにいつも貸して頂いてるのはここのお部屋です。 今回は森岡さんの「慢性期のねんざについて」、上田さんの「Upper Extremity Interventions」、そしてミーティングを行っています。 まずは森岡さん。 捻挫って、スポーツをする人にとってすごい多い疾患なんですよね。 そして嫌なことに一回捻挫してしまうと何回もやってしまう… 森岡さんはそれを解決したいとの熱い思いを込めて、熱心に文献を読み、勉強会に行き、得た知識を伝達してくれました。 彼はわざわざ岡山から帰阪して参戦してくれてます。そして向こうでも勉強会企画を立ち上げたようです。そのうち合同勉強会、合同飲み会なんてのもやりたい思ってます。 ちなみに岡山からの参加者はもう一人いてるんですが、そんな地方から参加してくれる人がいるってことが、勉強会の質の高さを表してくれていると自負しています。(彼らが帰阪した際に関西の友人と会ってるのは、きっとついでです。きっと…) 続いて上田さんの発表。 医療は常に進化している。それを思わせるようなプレゼンをしてくれました。 今回の中で印象に残ったのは、最新の物理療法機器達。麻痺で身体が動かない人に対して電気刺激で身体を動かすものがあるんですが… ずいぶん小型化が進み実用的になってきてる印象を受けました。 ディスカッションは今後の高齢化社会にまで話が及びました。 高齢化社会先進国の日本で、医療機器や介護機器メーカーが日本で成功し、それを基に世界へ飛び出して行く。そんな未来が透けて見えました。 そして今回はミーティングです。 実は12月からメンバーが二人長期離脱します。 櫻井さんと南さん。二人とも今の職場を退職し、驚くべきことにリュック一つで世界一周の旅に出るのです。 自分の枠を広げ、世界の様々な価値観に触れてくることで、一周りも二周りもおっきくなるだろう二人に期待です。 話がそれました。 そういったメンバー長期離脱の経緯から、一度今までのKSMを見直そうと今回はミーティングにしたんですね。 ミーティングはブレインストーミング方式にしました。 積極的に自分の意見を出してもらうため、良い点、悪い点、今後の希望など紙に書いてもらってます。 そして話し合ったのですが…みんな素晴らしい。 興味深いアイディアがたくさん出てきました。 今までの自身の得意分野を出すスタイルから一歩飛び出て、より効率的にスキルアップをめざすことに。 でも実はまだまだ話したりず…来月もミーティングすることになりました。 その中で今後は少しメンバー増やしてもいいかなって話が出てきたので、もし興味ある方がいましたら kio_study_meeting@yahoo.co.jp(KSM代表:中田) まで連絡ください。ちなみに1月には新年会も考えてます。 連絡をくれた方には、現在の方針など説明させて貰いたいと思います。気軽にどうぞ♪ とりあえず決まっているのは定期的に発表してもらうこと、出来るだけ毎月参加すること(みんな仕事やら勉強会やらで全員揃った試しがないですが…笑) アフターファイブが人生って言葉をたまに聞きますが、仕事が楽しかったら人生は二倍楽しい。仕事を楽しくするには、やっぱり勉強することが大事やと思います。 プライベートも仕事も両方楽しんでいく。 そんな集団を作っていきたい今日この頃です。 最後にいつもお世話になっている庄本先生はじめ、関係者の方々、そして駄文に最後までお付き合い頂いた方、本当にありがとうございました。
2013.11.25
ポルベニルカシハラスポーツクラブ連携「しらかし健康フェスタ」に協力参加しました。
畿央大学と奈良県立医科大学がポルベニルカシハラと連携、ミニ健康講座を開講! 地域の健康とスポーツ普及を柱としているNPO法人ポルベニルカシハラスポーツクラブ(福西達男理事長)と畿央大学は2011(平成23)年度から連携して「子ども体力測定」に取り組んでいます。 橿原地区最大の神宮前ニュータウン・白橿町(白橿北小学校)において2013(平成25)年11月24日(日)ポルベニル主催「しらかし健康フェスタ」が開催され、畿央大学理学療法学科福本貴彦准教授が体バランス維持と転倒防止や外反母趾矯正のため足趾握力の重要性についてのミニ健康講座を開講しました。 今年2回目となる「しらかし健康フェスタ」は40数年前はニュータウンとして若い世代層の人口構成であったのが高齢化が進み健康長寿社会実現のため開催されています。 ポルベニルはもともと白橿北小学校に隣接する幼稚園で子ども体力向上支援を行ってきており、その延長として白橿町連合自治会の協力のもとに子どもから大人まで幅広い層の住民の方々にスポーツの楽しさを知っていただき体力増進を図る趣旨が受け容れられ地域に貢献しています。 小学校体育館の中では健康講座、太極拳講座、全身揉みほぐし、身長、体重、体前屈、立ち幅跳び、足趾握力、運動場ではボール投げ、ボール蹴り、25m走などの測定会が行われ、多くの住民の方々が参加しました。
2013.11.20
アジア理学療法学生学会・アジア西太平洋理学療法学会レポート!(教員より)
アジア理学療法学生学会およびアジア西太平洋学会について学生の立場からハザマさんから書いてくれましたが、理学療法学科 教員の松本がバトンタッチして、教員の立場からレポートします! ●4th congress of APTSA 初日はNew York Universityの Prof. Dr.Wen Ling先生のアメリカにおけるDPTプログラム(大学院レベルでの教育)についての特別講演から始まり、各国の教育レベルの違いについて意見交換を行いました。 ※日本は高校卒業後3年以上(3年制専門学校、4年制専門学校、大学のどれでも理学療法士になれます) また、開催校であったChina Medical Universityの学科長のProf.Sunとの大学院や海外インターンシップについての情報交換を行いました。また懇親会を通して、日本の学生は積極的に海外の学生と交流をもっていました。 2日目は、日本メンバーが企画した「各国における理学療法の将来展望」「伝統医療と理学療法」について各国の発表を行い、グループディスカッションを行いました。日本のメンバーは各グループを回って、質問に答えるなど、積極的に関わっていました。今後アジア全体として問題となる高齢化について、海外の学生は日本を高齢化先進国として関心をもち、自分たちが時代・社会を支えていく立場として質問している印象を受けました。 全体を通して、海外の学生は日本と比べ、英語が流暢であるだけでなく、自国のおかれている現状やこれから必要なことについて理解し、積極的に発言できていました。学生にとって彼らとの交流から刺激を受け、今後の学習意欲へつながったと思います。 日本の学生もこの旅の中だけでも、英語力や積極性が人が変わったように成長しており、驚きと感動でいっぱいになりました。 ● WCPT-AWP&ACPT congress 2013 私はこの学会で、奈良県健康長寿共同事業実行委員会で関わっている地域高齢者についての調査で ”RELATIONSHIP BETWEEN FALL AND PEAK COUGH FLOW IN COMMUNITY-DWELLING OLDER ADULTS” という演題で口述発表を行いました。 海外からは呼吸機能と転倒についての関連性について疑問があるという声もありながら、新しい視点であるというコメントもいただくことができました。今回は横断研究の結果のみなので、介入結果も踏まえたものを今後報告していく予定です。 上記の学会以外にも、今後、共同研究を行っていこうと京都大学 青山准教授(本学福本准教授、瓜谷助教)とNational Taiwan Universityの准教授Dr. Yu-Jen Chen、大学院生とミーティングを行い、今後も継続的に情報交換を行うこととなりました。 また、フィリピンのUniversity of SantoTomasのProf. Cheryl Ramos Peraltaと神戸大学小野准教授と地域高齢者の二カ国間比較研究について、フィリピンでの調査の準備が進んでおり、その結果を分析し、さらに日本でも同じ内容で進めていくと話しあいました。 そのほかに、海外の教員との交流を通して、日本以外のアジアでもアメリカやオーストラリアなど理学療法先進国で学位をとられた先生が多く、国際的な活動に非常に力をいれているようです。 本学には留学生はおらず、提携を結んでいる海外の大学もありません。本学として先駆的に海外との交流ができる仕組みができれば、世界で活躍する人材、リーダーの育成につながるはずだと痛感いたしました。日本のように高齢化が進み、生活習慣病の問題も出てきており、その分野に理学療法士が積極的に関わっているとのことから、日本はアジアの中でも、まだリーダーになれるほどのレベルにないことを再確認することができました。 このように、今回の学会が今後の研究の発展につながり、国際的に活動するための非常大きな一歩となりました。この経験を日本の研究・教育活動に活かし、さらに継続的に発展させられるように取り組んでいきたいと思います。 最後になりましたが,このような機会を与えていただき、貴重な経験をさせていただき、誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。 理学療法学科 松本 大輔
2013.11.19
学生広報スタッフBlog vol.107~日本理学療法学生交流会 関西支部大会レポート!
こんにちは! 学生広報スタッフ、日本理学療法学生交流会運営委員2回生の片岡あすかです! 今回は、10月27日(日)に畿央大学で開催された『日本理学療法学生交流会 関西支部大会』についてレポートしたいと思います! 前回の記事にも書かせていただきましたが、日本理学療法学生交流会とは理学療法士を目指す学生同士が交流し、情報交換などを通して視野の拡大や理学療法に対する意識の向上を目的としているものです。 大阪や兵庫など近畿地方からだけでなく、広島や名古屋からも多くの理学療法士を目指す学生に参加していただきました! 今大会は、「ノンテクニカルスキル~医療者としての自覚~」というテーマを掲げ、 講演、ディスカッション、さらに学生発表やビデオ上映、懇親会などを行いました。 午前の講演では、現在訪問リハビリテーションなどを開業されている田中仁先生に「理学療法士としての誠意」をお話いただきました。十数年もの間、田中先生が寄り添っておられる患者様の事例を中心に、いかにノンテクニカルスキル(いわゆる医療技術以外のスキル)が重要であるかを教えていただきました。 その後、アイスブレーキングを取り入れた自己紹介をしたり、講演で感じたこと・思ったことを話したり、色々な視点からの考え方を見つけられたのではないでしょうか。 ▼ちなみに私も司会としてがんばりました!(笑)壇上にあがらせていただいたことで、参加してくださった方々の真剣な表情や態度をみることができて良かったです! 午後には、「患者様の求める医療者とは何か」を知る必要があると考え、実際に患者様にお話を伺った際のインタビューを上映しました。患者様の経験談から、理学療法士として患者様と一緒に悩み、一緒に考え、一緒にがんばることが大事であることを感じました。 続いて、18歳のときにバイク事故に遭われて下半身不随となり、現在プロの車椅子ダンサーとしてご活躍されている奈佐誠司先生に「患者様の感じる“寄り添う”とは」というテーマでご講演いただきました。障害を受容できていない患者様の気持ちは計り知れず、辛いときに傍にいてあげられる理学療法士だからこそ、心に寄り添って真正面から向き合っていきたいと感じ、たくさん考えさせられる内容でした。 その後のディスカッションでは、“医療者の責任とは?”や“自覚を持つために今できることは?”などをグループごとに話し合いました。色々な意見を吸収し、こんな考え方もあるんだ!と感心したり、視野も広がりました。ひとりひとりが学生のうちからできることを掲げ、将来を考えていくヒントになったのではないでしょうか? またそのほかにも、ノンテクニカルスキルについてセミナーで学んできた知識を参加者に伝えるために学生発表やポスターでの展示も行いました! そして最後の懇親会では、他大学とのつながりをつくり、たくさんの仲間たちといろいろな話を交わし合い、楽しく締めくくられました! 最後になりましたが、交流会に参加してくださった方や多くの方々のご協力のおかげで開催することができました。ありがとうございました!! 日本理学療法学生交流会 畿央大学運営委員一同 学生広報スタッフ 片岡あすか
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