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理学療法学科

2014.11.27

国際学会「Society for Neuroscience」参加レポート!~大学院健康科学研究科

2014年11月15日(土)~19日(水)に、アメリカのWashington D.C.で開催されたSociety for Neuroscienceに参加させて頂きました。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターからは森岡周教授、冷水誠准教授をはじめ、森岡研究室の大学院性5名(修士課程4名、博士課程1名)が演題発表しました。 本学会は毎年多くの演題が募集されており、今回は世界各国から神経科学の研究者が31000人以上参加し、15000以上の演題発表が行われました。このような大きな規模の学会は国内では見当たらず、私自身初めて国際学会に参加させて頂くこともあり、様々な職種の方々が会場内で所構わず議論されている環境に大変感銘を受けました。 本学会は英語での発表であり、私は意見交換など大変苦労しましたが、森岡周教授や冷水誠准教授、博士後期課程3年の大住倫弘さんといった先生方が英語で円滑に意見交換をしている姿を見て、次に国際学会に参加する際には、「自身の考えをもっと正確に伝え,有益な意見交換を行う」といった目標をたてることができました。 また、今回共に参加した同期入学の修士課程2年保屋野健悟さん、脇聡子さん、後輩である修士課程1年の高村優作さんが発表している姿から多くの刺激を頂き、今後いっそう切磋琢磨し自身の研究・臨床を磨いていきたいと感じました。森岡研究室では日頃の授業においても研究内容に対して議論しあうことが多く、大変恵まれた環境です。研究室内でお互いを鼓舞しあえる環境にあることは本当にありがたく、何よりも自身を成長させてもらえるものだと改めて感じました。 本学会に参加し研究発表、意見交換を行えたことは、私自身にとって貴重な経験となりました。本学会を通して「自分の安心できる範囲で留まらず新しい環境に飛び込むことで多くのことが学べること」、多くの演題発表を聴講する中で「自己の研究能力の向上には想像力、知識の幅が必要であること」、今後社会的に貢献ができるような研究をしていくためには「自己の考えに対して、賛同や批判的な意見をして下さる人脈」などが重要であることを学ぶことができました。 最後になりましたが、このような貴重な経験ができたのは畿央大学の研究活動に対する手厚い支援と、森岡周教授をはじめとする多くの方々のご指導やご協力があってのものです。このような環境で学ばせて頂いていることに深く感謝し、この経験を今後の研究や臨床に結びつけるように励んでいきたいと思います。   畿央大学大学院健康科学研究科神経リハビリテーション学研究室 修士課程2年 湯田智久

2014.11.26

卒業生が4回生に国家試験勉強の経験談を講演しました!(理学療法学科)

今年度の理学療法士国家試験は2015年3月1日(日)、2日(月)に行われます。 各学科でそろそろ国家試験に向けた勉強をはじめていますが、理学療法学科ではそんな4回生の国家試験対策とモチベーションアップのために『理学療法総合演習』の授業で、毎年、卒業生から国家試験についての勉強ノウハウを聞く機会を設けています。 11月18日(火)には、今年2回めの講演会が行われ、聴講していた学生からは早くも国家試験に対する意気込みが感じられました!!     【講演した卒業生のコメント】 私たちは今年3月に卒業し、4月からそれぞれ病院で働き、臨床を半年経験しました。社会人として働く中で、学生とは違う責任の重さや対人関係、また座学や教科書では得ることのできない知識や技術を常日頃から学んでいます。実際に患者様と向き合うことで、臨床現場の楽しさを経験し、理学療法士として仕事のやりがいを感じています。 私たちも畿央大学に在学中は、先生方のご指導や協力を経て国家試験に無事合格することができました。今度は私たちが母校に何か還元したいという気持ちと、後輩が無事国家試験に合格し、理学療法士の仕事のやりがいと楽しさを知ってほしいと思いがあり、今回講義という形でお話しをする機会をいただきました。 内容としては、国家試験の概要、実際に私たちがしていた勉強方法・時間の使い方を一つの方法としてアドバイスさせていただきました。4回生の皆が真剣に話を聞いてくれており、国家試験に対する真剣さが表れているのではないかと感じました。講義後には、個別にたくさんの質問を受け、こちらもこのような機会を得てよかったと思いました。 今回の私たちの話を国家試験の勉強法として多少でも参考にしていただくことができ、全員が頑張って国家試験に合格して理学療法士になっていただければと思っております。 畿央大学の理学療法学科の合格率が、3年連続100%となることを心より願っております。 あんしん病院  前原  駿 愛仁会リハビリテーション病院  松江 愛奈   【参加した4回生の感想】  卒業研究発表も終わり、国家試験も迫ってきていることで焦っていました。 その様な中、先輩から勉強方法をお聞きしたことで、今後どの時期にどのように勉強すればいいのか参考になりました。 今回講演に来てくださった先輩たちのように頑張って勉強して必ず国家試験に合格し、臨床現場で楽しく働けるようになりたいと本気で思いました。

2014.11.19

女性専用フィットネスクラブ「カーブス広陵店」と連携した健康講座を開催しました。

畿央大学隣のエコール・マミ南館マミホールで約60名のカーブス会員が受講!   エコールマミ北館2階の女性専用フィットネスクラブ「カーブス広陵店」と畿央大学は2011年4月から連携し、地域のみなさまの健康増進のため定期的な骨密度測定、運動や食事に関する相談会、健康に関する講演会を行っています。 同店は2010年に開業し1年後には会員数300名、その後毎年100名ずつ会員数を伸ばし現在600名を超える規模にまで成長している人気の高いフィットネスクラブです。   2014(平成26)年11月15日(土)エコールマミ南館のマミホールにおいて、畿央大学理学療法学科松本大輔先生による第6回カーブス健康講座が開催されました。     年齢層としては子育てを終え「自分の健康」に強い関心を持ってこれからの人生を楽しく健康で長生きしたい、そのために1日30分間カーブスで体を鍛えたいと願う50歳代後半から70歳代の方々がほとんどです。 そこで、松本先生の講座内容は、 ①健康寿命と介護予防 ②更年期(中高年期)と運動の関係 ③美しいカラダを作るための姿勢と歩き方 の3つの観点からお話していただきました。     日本人の平均寿命が女性86.30歳、男性79.55歳(H22年)ですが、健康寿命(日常的に介護を必要とせず、自立した生活ができる期間)は女性73.62歳、男性70.42歳で、その差女性12.68歳、男性9.13歳というこの期間をできるだけ伸びるよう、普段から生活習慣病の改善にどう取り組んでいくかが重要です。 そして、姿勢を伸ばして美しいカラダを作る大切さを説いていただきました。   【関連記事】 女性フィットネスクラブ「カーブス」の骨密度測定会を実施しました。

2014.11.17

理学療法学科卒業研究発表会を開催しました。

2014年11月8日(土)・9日(日)に理学療法学科卒業研究発表会が行われました。 在学生および教員から当日の様子についてレポートが届きました!   【卒業研究発表会当日まで】 理学療法学科4回生、庄本ゼミの柿本優生です。 庄本ゼミは、昨年2013年11月頃には研究内容(神経筋電気刺激による呼吸循環動態への影響)を決め、12月にはその研究に関する論文を読み、ゼミ内で論文を発表し合っていました。 2014年1月~2月にはゼミ内でプレ実験を行い、実施に関しての改善点などを話し合いました。 3月~7月までは、学外の長期実習などで研究を進められませんでしたが、8月下旬には実施計画書を書きつつ被験者を集め、何度もプレ実験を行いました。 9月中旬には本実験を始め、データ収集やデータ整理を行い、10月下旬には統計、解析を終えている状態でした。 11月に入って卒業研究発表会に向けて資料用スライド、発表用スライドを同時進行で夜遅くまで作成して、本番を迎えました。 ザッと書きましたが、私のゼミは比較的スムーズに研究を進められたと思います。 その理由として、実習前にはテーマを決めて、早めに準備ができていたこと。 また、私のゼミは4人で1つの研究をしているのですが、役割分担を上手く行い、チームとして動けていたからだと思います。 そのようなことを踏まえて、後輩の皆さんへアドバイスできることは、 早めにテーマを決め、早めに研究に取り掛かることだと思います。 もう取り掛かっているゼミもあると思いますが、 来年も有意義な研究発表会になることを願っています。   【発表会当日】   平成26年11月7日~8日の2日間にかけて、 全42演題の熱い卒業研究発表会が行われました。 全て活発かつ興味深く、質疑応答では先生方や在校生から 沢山の意見・質問が飛び交う有意義な発表会になったと思います。     このような有意義な発表会になったのも研究について無知な私たちに朝から夜遅くまで 付き添って教えていただいた 先生方の手厚いご指導のおかげだと思います。 ありがとうございました。   また、卒業研究発表会に向けて 仲間と助け合い、時にはぶつかり、そして話し合い、試行錯誤し... いい研究を作り上げようという皆の熱い思いが 結果に現れたのだとも思います。 とてもいい経験ができました。     発表が終わった後は、庄本ゼミ好例の「創作お好み焼き 満月」さんで 最高のお酒と最高のお好み焼きで打ち上げをしました。 研究や発表のフィードバック、熱いお話を頂きながら、最高の時間を過ごしました。 庄本ゼミは打ち上げまでが発表会なのです。     発表までのプロセスや飲み会などの経験・学びを活かして 理学療法士になった時に日々の業務をこなすだけでなく、臨床の疑問を研究していけるような熱い理学療法士になりたいと思います。 理学療法学科4回生 柿本 優生   ●理学療法学科教員から   11月7日、8日の2日間で42演題の発表が行われました。 テーマは脳科学、コミュニケーション、物理療法、心理、姿勢、スポーツ、子ども・妊産婦・高齢者への調査、動物実験による基礎研究など、理学療法をさまざまな角度から見た幅広く、1発表7分では収まりきらない内容と熱い思いが詰まった発表でした。   理学療法学科の卒業研究は、3回生の前期から各教員のゼミに配置され、英語論文の抄読や研究計画の準備を少しずつ行ってきました。 3回生の2月~4回生7月末までは病院実習があり、実習を終えてホッとする時間もなく、就職活動、国家試験勉強と併行しながらデータ収集・解析、結果の解釈から考察、プレゼンテーション作成、発表準備と、慌しい中で多くの時間を研究に費やしました。   理学療法士の学会に出せるほど深く考えられた内容もたくさんあり、年々質が高くなってきているのが感じられ、また今年は以前と比べ、質問が多く、活発なディスカッションができていたのが印象的でした。   本学の特徴として、指導教員の専門分野が多分野に分かれており、また、それぞれの教員自身も学会発表や論文掲載で日頃から研究に対し研鑽しています。そのような教員から指導を受けることでより深く、また幅も広く洗練された研究が可能となっています。   学生たちは教員からの厳しい?指導の中、夏休みもなく毎日、毎日、夜遅くまでデータ解析を行ったり、文献を読んだり、発表の準備、・・となかなか大変な日々を送りました。 実験をより精度のいいものにしようと、1からデータを取り直すこともあります。 3年半の学生生活と病院実習で培った学習・経験・タフさ?を活かして、物事をより深く考えることができるようになっており、夜遅くまで教員と熱い議論になることも。   この機会に養った思考は研究以外にも非常に役に立つはずです。また、卒業生の中には病院に就職してからも、「患者さんをよくしたい!」「自分の技術や能力高めたい!!」ということで大学院に入学したり、大学に足を運んで教員と一緒に研究を行ったりしています。   今回の卒業研究を通して、物事を客観的に捉え、深く突き詰めていくことを経験し、患者さんをよりよくするために努力するマインド「All for Patients」がさらに育ったのではないかと思います。「選ばれる理学療法士」になり続けるための土台として本学の学びがあればうれしい限りです。   これからは休むことなく、国家試験100%合格をめざして、猛勉強!!! 理学療法学科教員 一同

2014.11.10

第7回運動器疼痛学会学術大会に参加しました!(大学院健康科学研究科)

10月25日(土)・26日(日)に山口県ANAクラウンプラザホテル宇部で『第7回運動器疼痛学会学術大会』が行われました.   畿央大学大学院健康科学研究科神経リハビリテーション学研究室からは,D3大住倫弘さん,D2佐藤剛介さん,M2今井亮太,M1片山修さんが演題発表しました.そのなか,D2佐藤剛介さん,M2今井亮太は優秀賞候補にノミネートさました.結果は次回『第8回運動器疼痛学会』で発表されます.     シンポジウムでは「運動器疼痛に対する臨床的アプローチとその根拠」について,4名のシンポジストが様々な視点から講演されました.村上孝徳先生(札幌医科大学リハビリテーション医学講座),「上肢CRPS症例に対する運動療法の効果-fMRIによる皮質認知領域検討-」,池本竜則先生(愛知医科大学運動療育センター・痛みセンター)「運動療法の実際とその効果」,信迫悟志先生(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター客員研究員)「運動器疼痛に対する神経科学に基づいたアプローチの試み」,石田和宏先生(我汝会えにわ病院リハビリテーション科)「腰部疾患における運動療法の効果とその根拠」.座長は矢吹省司先生(福島県立医科大学整形外科学講座),森岡周先生(畿央大学大学院健康科学研究科主任・教授)でした.     シンポジウムの中では,末梢や全身に対する運動療法や急性疼痛,慢性疼痛への運動療法など,痛みの評価を細分化し適切な運動療法を実施していくための議論がなされていました.また,今までに評価や治療を行う上で考えられていた「痛みの多面性」についても再考していく必要性があると感じました.これからはMotivation,報酬,学習などを応用したリハビリテーションを実施していくことが大切であり,今までの運動療法を見直す必要性を感じました.加えて,痛み治療においてはMotivation,報酬,学習をはじめとした様々な視点や知識が重要であることを感じました.畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターでは,「高次脳機能学部門」,「社会神経科学部門」,「身体運動制御学部門」,「発達神経科学部門」の4つの領域で研究を行っています.大学院での授業では包括的にすべての講義を聞き,ゼミでは様々な分野から指摘・助言を頂ける環境です.このような研究領域を超えたコミュニケーションを図れることは,すぐに共同研究が行えるニューロリハビリテーション研究センターの強みであると思えます.これからは疼痛をテーマとした研究であっても,他の領域の人達と協力していくことでさらなる知見を発信していけるように思います.よりいっそう疼痛分野での研究を発展させ、より質の高い研究を提供できればと考えています.     次回の『第8回運動器疼痛学会』は,2015年の12月に名古屋で行われます.次期大会長は,理学療法士である日本福祉大学の松原貴子教授です. 10月25日に行われた懇親会での松原教授の挨拶では,コメディカルといった表現ではなく,全員をメディカルスタッフとして扱われることを伝えていました.こうした職種をこえた連携は,疼痛分野における本当の意味でチーム医療による治療の発展の一つになると考えられます.我々もこういった世の中の流れには乗り遅れないように精進していきたいと思います.   畿央大学大学院健康科学研究科神経リハビリテーション学研究室 修士課程2年 今井亮太  ※ M;Master(修士課程) D;Doctor(博士後期課程)

2014.11.07

北海道大学・畿央大学合同ゼミを行いました!(森岡研究室)

平成26年10月21日(火)、22日(水)の2日間で、北海道大学大学院の浅賀忠義先生の研究室と我々が所属する畿央大学大学院の森岡研究室の身体運動制御学部門のメンバーで合同ゼミを開催しました。     浅賀研究室では姿勢・運動制御が専門でフィードフォワード制御・フィードバック制御や歩行開始に関連する制御について床反力計や三次元動作解析装置を使用した研究を行っておられました。 解析や実験設定についてMatlabやLabview等を使用してプログラムから作成されており、厳密にデータ解析を行う技術を持っておられることに尊敬の念を抱きました。 本大学からはD3:植田、M2:石垣、菅沼、脇が脳波を用いた姿勢制御や神経学的な側面を含んだ研究を紹介させていただきました。 運動学的な領域に長けている浅賀研究室の皆さんとのディスカッションは非常に実り多いものとなり、自分の研究に対して反省すべきことも含めて多くを勉強させていただきました。     私は神経科学的な観点から歩行開始の脳波測定を行っていますが、北海道大学で歩行開始を研究されている武田さんと情報交換を行えたことはとても有意義であり、行動学的なデータ解析や実験手順について多く学ばせていただきました。 互いの研究室で得意とするところが異なっている分、それぞれの強みを活かして一つの研究を作り上げることができる可能性に気持ちが高ぶり、今後共同研究を行っていける関係を築くことができました。     また、合同ゼミ以外にも懇親会や研究室の見学の場でも、有意義な情報交換ができ今後につながる関係性に喜びを感じる時間となりました。     今回の合同ゼミ開催をご快諾いただき、貴重な時間を割いてご参加くださいました浅賀先生をはじめ、手厚くすばらしいおもてなしで迎えてくださいました北海道大学大学院生の皆さんに深く感謝申し上げます。 この素晴らしいつながりを続けていく為にも、次回は是非とも畿央大学にお越しいただき、共に実験や解析を行うことができればと思っています。 最後になりますが、このような機会を与えて下さった森岡先生、畿央大学大学院生の皆さんにも感謝申し上げます。 本当に有り難うございました。   畿央大学大学院健康科学研究科 神経リハビリテーション学研究室 修士課程 脇 聡子 ※ M;Master(修士課程) D;Doctor(博士後期課程)

2014.10.30

第29回KSM(Kio Study Meeting)を開催しました。

畿央大学健康科学部理学療法学科4期生の熊本です。   10月26日(日)に畿央大学4期生が中心になって行っている「理学療法勉強会」、KSM(Kio Study Meeting)第29回を行いました。 今回は都合のつかないメンバーも多く、5人の参加となりました。   初めに南君が「治療の原則-骨折、急性期の筋力低下-」というテーマで発表してくれました。骨折治癒に必要とされる適度なメカニカルストレスに関してや、筋力増強訓練の捉え方など、普段臨床や学生教育を行う中で生じる疑問について話をしてくれました。運動を用いた“循環動態へのアプローチ”という視点を皆でディスカッションすることが出来ました。     次に櫻井君が「肩関節の痛みについて」症例を交えて発表をしてくれました。 神経、筋、骨関節など多くの組織で複雑に構成されている肩関節に関して、解剖学的特徴や痛みにつながる関節内圧の変化について、見やすいイラストを用いながら説明してくれました。 症例に関しては、痛みの部位だけでなく、周辺部位の評価の仕方や夜間時痛の捉え方など様々な意見が出ました。     最後は山野君が「変形性関節症の治療戦略-メカニカルストレスの視点から-」というテーマで膝OAに関する発表をしてくれました。 山野君は畿央大学の運動器セミナーでも講義をしており、多くの先行研究での知見を含めた発表をしてくれました。また後半は実技も行い、アライメントを整えた状態で運動を行うことの大切さを実感をもって学ぶことが出来ました。     いつも終わった後は、疲労感とともに臨床に対するモチベーションが上がるのを感じます。 来月でKSMは30回目を迎えます。 共に成長出来る仲間と、その環境を与えて下さる畿央大学の方々に感謝しながら、学んで行ければと思っています。   健康科学部理学療法学科4期生 熊本

2014.10.24

理学療法学科教員がThe Social Brain Conferenceに参加しました!

The Social Brain Conferenceに参加しました!   今回,私は10月5日から8日までCopenhagen(Denmark)で開催されたFederation of European Neuroscience Societies主催のBrain Conferenceに参加し,演題発表(「Imitation of a facial expression accelerates an emotional understanding of the others in men」)をしてきました. 今回のテーマは,いま話題のSocial Brain(社会脳)であり,社会神経科学研究に関連する約150名の研究者が世界中から集いました.150名という人数制限のある小さな会議の場では,ほぼ全員が発表者としての役割があり,朝から晩までずっと一緒に過ごす合宿のような会議でした.会場となったMoltkes Palæは,1702年に建築された由緒ある歴史的な建物であり,建物内の静寂と歴史を感じさせる情緒溢れる香りに包まれた会議でした.     さて,会議は朝9時半から夜10時半まで続き,夜のポスター発表ではワインを片手に熱い議論が繰り広げられました.今回の会議では,女性研究者の参加が多く,彼女たちのパワーは凄まじく,まさに「肉食女子,草食男子(笑)」のような構図もありました.また,今回の議長はBlakemore,Waal,Rizzolattiの3名であり,彼らのスピーチを直接聞けたことも非常に参考になりました.     帰国後,翌日には畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター主催の「第1回社会神経科学とニューロリハビリテーション研究会」が開催されました. 「社会」は「脳」の産物であります.その「社会」はヒトの「脳」が作った「人工物」なのだと思いました.その「人工物」と「脳」の関係を突き詰めて研究した先には,いったい何があるのでしょうか?「何か足りない?」ことに気づくかもしれません.社会脳,社会神経科学研究は,世界的にもスタートしたばかりで,まだまだ未踏の地が満載な研究領域です. 今後,ますます発展する可能性があると同時に,この学際的研究を通じて「わからないこと」が「わかる」という発見に,興味津々な毎日をこれからも過ごしていきたいと思うのです.     畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 畿央大学理学療法学科 教授 松尾篤    

2014.10.21

第1回社会神経科学とニューロリハビリテーション研究会が開催されました!

平成26年10月11日(土)に第1回社会神経科学とニューロリハビリテーション研究会が開催されました.畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターが発足後,初の研究会であり,約60名の方々にお越し頂きました.   本研究会は,ヒトの社会的行動に関連する既存の学問分野を超えた新しい視点での研究成果を取り入れながら,これまでのニューロリハビリテーション研究と融合・発展させるために,セラピストと研究者が集まりディスカッションすることを通じて,日本におけるこの分野の発展と推進に貢献することを目的として開催されました.   まず,森岡周教授によるOpening remarkからスタートしました.   「意欲」・「信頼関係」という臨床において非常に重要なキーワードについて,お話していただき,その中でも,「意欲」の「意」は外部に表出することで,「欲」は自己に内在するものであるため,意欲が出るということは外部の他者との関わりが重要であるという言葉がとても心に響きました.そして,リハビリテーションにおける患者さんとの信頼関係とは何かを問いただしていく必要があると再認識しました.     午前の部では,社会神経科学分野における研究を実践されている2名の先生に招待講演をして頂きました.   福島宏器先生(関西大学)には「共感と向社会的行動の神経基盤」と題して,先生が行われてきた研究成果も含めてご講演頂きました.自分に近しい人に対してより強く共感するという知見を脳科学的視点から再確認でき,他者理解のためには,まずは自己を知ろうとする手続きが必要であると再認識できるということをお話し頂きました.     また,川崎真弘先生(筑波大学)には,「社会的コミュニケーションにおける脳の同期現象」と題して,先生が行われてきた研究成果も含めてご講演頂きました.環境と相互作用して複雑に変化する人間の社会性を脳科学の視点から解明することの有効性を再認識し,医療者と患者様とのコミュニケーションの壁を軽減させる手法を創造することができることが分かりました.     指定演題として,本センターの冷水誠准教授が「他者を意識した目標設定が運動学習およびモチベーションに与える影響」を,私(大門恭平)が「2者の対話における身体動作の同調傾向と共感」,保屋野健吾が「視点取得と談話機能の関係」を発表させていただきました.     ポスターセッションでは,20演題の発表が行われ,70分間自由なディスカッションをする場が設けられました.リハビリテーション成立の基盤である社会的関係性に示唆を与える研究がたくさんあり,表情や対話の相互作用がたくさんみられたポスターセッションでした.     最後は松尾篤教授によるClosing remarkでした.EvidenceはEvidenceを活用する側と活用される側との人間関係があってはじめてEvidenceとなる.そして,日本人だからこそ生みだせるリハビリテーションの形があるというお言葉がとても心に響きました.この分野でリハビリテーションに関わる者だからこそすべき研究を創造したいと思いました.     最後になりましたが,この研究会に大学院生という立場で,自身の研究を発表できたことは,今後の私にとって大きな糧となりました.招待講演をして下さいました福島宏器先生,川崎真弘先生,参加していただいた皆様,本研究会の準備・運営にご協力いただいた関係諸氏,発表の場を与えて下さいました本学の先生方に深謝いたします.ありがとうございました.   畿央大学大学院健康科学研究科 修士課程2年 大門恭平    

2014.10.15

東アフリカでの青年海外協力隊活動レポート!~理学療法学科2期生

こんにちは。畿央大学健康科学部理学療法学科2期生(2008年卒業)の上野友也と申します。 私は青年海外協力隊(Japan Overseas Cooperation Volunteers:以下JOCV)として2012年9月から2014年9月の2年間、東アフリカのマラウイ共和国で理学療法士として活動しました。今回、その経験について語らせて頂く機会を得ましたので、活動内容や現地での生活、JICAについてなどについて、少しずつですが触れていきたいと思います。 まずJICAボランティア事業は、日本政府のODA(政府開発援助:Official Development Assitance)予算により、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する事業です。(JICAホームページより抜粋) 途上国におけるJOCVの活動とは、技術・知識やアイデアを直接人との関わりの中で共有・伝達していく、お金のやり取りではない国際協力の方法の一つと言えると思います。職種や派遣国によって活動の形態は様々ですが、「お金によらない」「技術移転」「現場主義」という意識は、全JOCV共通のものと思います。 私がJOCVへの参加を決めたのは、大学一年生の時でした。夏休みにボランティアとホームステイを目的にトルコへ行ったのですが、そこで経験した異文化コミュニケーションや国際協力の魅力に魅せられたのがきっかけです。最初は単純に「英語が喋れたら格好いい」という理由が海外へのモチベーションとなっていましたが、将来理学療法士として海外で働く場を実際に探していくことでJOCVに応募することを決意し、「30歳までには行って帰ってくる」という目標設定を行っていました。理学療法士としてJOCVに応募するには、ある程度の実務経験が必要であったからです(最低2年)。実際に私がJOCVに参加することになったときには理学療法士として働き始めて4年経ってからであり、その間に急性期から慢性期までの臨床経験、整形系から脳神経系、呼吸器系の勉強ができたのは幸運でした。また、「理学療法」と「国際協力」の2つのキーワードに該当する現場を求めれば、JOCVに辿り着くのは難しくありませんでした。 さて、2ヶ月間の国内研修を経て、派遣国のマラウイに向かいました。ちなみに国内研修では語学研修が主に行われますが、私の英語能力はそれ程高いものではなく、正直自信はありませんでした。しかし、その時は「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と開き直り、現地での上達を目論んでいたのを覚えています(笑)。そして、やはり現地での生活や仕事は、私の英会話の上達に大きな影響を与えたものと確信しています。限定や制限をかけられた環境は人間を強制的に成長させるものだと分かったのは、JOCVを経験して気づいたことの一つです。現地で人々とコミュニケーションをとるには、もちろん現地語のスキルも必要でした。 私の任地は首都リロングウェにあるカムズセントラル病院という、マラウイでも有数の国立病院でした。職場では基本的に英語が話せれば良かったのですが、患者さんの多くは英語が話せなかったため、リハビリを行う上で必要最低限の指示や体の部位の名称などは覚えるようにしました。現地語で意味が若干でも通じると向こうの人はかなり喜びます。日本でも、外国の人にカタコトでも日本語を話してもらえると嬉しいですよね。ろくな会話はできませんでしたが、Ice breakとしての挨拶は、欠かさず現地語で行っていました。 私の要請内容は、 ①日常診療業務(患者・家族へのリハビリサービスの提供) ②現地スタッフへのリハビリ技術・知識の伝達と共有 の二本柱でした。マラウイには理学療法士を育成する養成校が1校しかなく、それも2011年に開始されたものなので、マラウイ産の理学療法士が現場にいないというのが現状でした。私が派遣されたのが2012年の終わり頃で、2013年になると養成校からの臨床実習生が病院に来るようになり、スーパーバイザーの役割も担うことになりました。 日本とマラウイの臨床実習の形式はかなり違っていました。実習が始まってすぐに実習生は患者さんを直接触り、会話し、評価・治療することが求められていました。もちろん、スーパーバイザーの指示を仰ぎながら行わせていましたが、彼らの積極的な姿勢には感じるものがありました。ただ残念ながら、そこは始まったばかりの養成校の学生たち。学校での教育環境がまだ十分に整っていないためか、基礎的な知識がかなり疎かなまま臨床実習に来ていました。理論を知らないままの治療技術、客観性が全くない評価法、患者さんの触り方や介助方法など、学生たちが見せてくれたパフォーマンスには何度も驚かされました。当初はそれらを一つ一つ説明し正しい方向へ導けるほどの英会話能力もなかったため、プレゼンの場を設けたり、実際に効果を見たり感じたりしてもらうことに重点を置きました。また、臨床実習に合格するかどうかを決める試験は、実際に患者さんを評価・治療することで行われていました。スーパーバイザーはその場で質問し、評価表に基いて学生の点数が付けられていました。驚いたことに、その場に患者さんを呼び、協力してもらうのです。わざわざ外来の日をずらして来てくれる患者さんもいました。しかし、そこはアフリカの国。全て時間通り、計画通りに行くわけがなく、当日患者さんが来なかったり、実習生が時間になっても現れなかったりしました。でも、周りのスタッフは動じることなく、サクサクっとスケジュールを変えていきました。日本では有り得ないことが、向こうでは有り得るのです。こちらの常識は、向こうにとっては非常識に当たることもあるのです。これを面白いとも取れるし、不快だと取ることもできます。そういう違いに気づいた時に人は、何らかの成長をするのでしょう。日本に帰ってからも、気づきに敏感になっていると思います。 ある程度英会話でのコミュニケーションが可能になってくると、学生たちの要望に答える形でのフィードバックや勉強会ができるようになりました。2014年7月、私が派遣されて間もない頃に実習生としてやっていた学生たちが大学を卒業しました。メイド・イン・マラウイの理学療法士が誕生したのです。この1期生たちは今年9月より、カムズセントラル病院ともう一つの国立病院の2箇所で一年間のインターンに入りました。インターンが終了して晴れて理学療法士として働けるのですが、この新人たちには雇用の問題が待ち受けていると言われています。国の予算の半分以上を寄付にて賄っているマラウイですから、国立病院にすらスタッフを雇う余裕がないのです。国が関わる雇用問題に対してJOCVにできることは限られますが、インターン・実習生の教育問題と雇用問題、この2つの大きな問題は今後も支援の対象となるものと思われます。 現地での普段の生活については、首都隊員であった私にとっては苦にならない程度のものでした。それでも、週に2〜3回は夕方から夜にかけて停電したり、たまに断水も起こっていました。一方で、地方や村で活動する隊員の場合、電気も水道もないところで生活することもあります。火が無ければ炭で火をおこし、携帯を充電したければソーラーパネルで充電、水が必要なら井戸から汲んできて煮沸して使う、といったことを2年間行うのです。ご飯を作るにしても、市場で食料がトマトと玉ねぎしか売ってない!なんてこともあるそうです。 こうして見ると、一見村での生活は過酷を極めるものにしか見えませんが、私はむしろ村での生活に憧れていました。村での生活にはご近所付き合いがあるからです。首都で生活していると、各家は防犯のためのレンガフェンスで囲まれているため、お隣さんとの交流がほとんどありません。一方で、村にいる隊員の多くは、立派なものでも藁のフェンスに囲まれている程度で、比較的ご近所との付き合いができるようでした。また、村レベルでの活動を行うため、村の人達とは仲良くなれるのです。また、家畜(犬、猫、やぎ、ニワトリなどなど)が飼えるのも村の生活ならではだと思います。私の同期の中には、飼っていた犬を日本に連れて帰った隊員もいました。自分で育てたニワトリが産んだ卵を食べる、ニワトリを捌いて調理するといったことも、隊員である間くらいしかできないでしょう。 マラウイで経験したことのほとんどは日本では経験のできないことでした。また「ボランティア」という立場でないと見えないもの、感じられないものも多かったです。そして、今の自分の理学療法士としての実力と理学療法士という仕事の可能性も感じられました。途上国で活動する場合、目標や課題を定めることが難しい場合があります。なぜなら、ある問題が見えていたとしてもそのアプローチ方法は多岐多色であり、理学療法士の垣根を超えて他職種に助けてもらわなければならないことがほとんどのケースで見られるからです。これはリハビリ分野のみならず、どの職種どの分野でも言えると思います。JOCVに参加する前の私は、リハビリ専門分野に重点を置いて活動していたように思いますが、この考えはマラウイに来てからあまり役に立ちませんでした。むしろ、いかに他の職種を巻き込むか、いかに限られた環境や資源の中でベストの選択をするかが重要であったように思います。 例えば「栄養」「教育」「母子保健」といったキーワードは、理学療法士ならば一応は心得ているものだと思います。しかし、実際にこれらにアプローチするにはどうしたら良いかは、一理学療法士にできることは限られます。しかし、理学療法士にしかできないこと、伝えられないこともあります。途上国では、私達理学療法士以外には小児麻痺の子供を持つお母さん達へ、子供の抱き方や子育ての仕方を教えられる人材はいません。脳卒中後後遺症を呈した高齢者のトランスファーの仕方を家族に教えられる人材もいません。運動(mobilization)に関する知識は理学療法士がNo1です。こういった十人十色の臨床症例は、「私達は理学療法士として何ができるのか」を常に考えさせてくれるのです。この疑問を肌で感じ、自分の答えを出すことが、私の2年間の目標でした。そして2年たった今、改めて、今後も理学療法士として頑張っていきたいと思っています。このことは、今後の10年後、20年後の自分にとっての大きな財産になるだろうと思います。自分の中で理学療法士としての基盤ができたように思うからです。協力隊に行けば全員が全員、こういった感覚を得られるとは思えませんが、自分の考えと行動を変えたいのであれば、外的環境を変化させてみるのも一つの手段かもしれません。内的環境(思考や常識、自前の理論など)を変えることは、変えたいと思っていても難しいものです。海外でなくても良いですが、自分を「限定・制限された環境(時間的、物的、言語的)」に置くことは、ある種自分の殻を破る一つの方法だと思います。私にとってはそれが海外&途上国での生活であったというだけのことで。今の日本にこういった制限はあまり見られません。敢えて言うなら、締め切りといった時間的制限は日本特有の厳しさがありますが。 これから理学療法士になろうとしている方々、理学療法士として働き始めた方々へ私がアドバイスさせて頂けるのであれば、「いかに自分の思うように行動し、変化の中に飛び込んでいけるかを考えて学んでほしい」ということです。そのことが自分に多くの気づきを与えてくれるはずです。周りと差別化し、自分の理学療法士像をしっかりと持っていなければ、今後理学療法士の数が爆発的に増加するに伴って自分の居場所を見失ってしまう恐れがあります。そのために協力隊に参加しろというのではありません。協力隊は一つのツールであり、ゴールではないからです。ですが、選択肢は多いほうが良いでしょう。ぜひ、「国際協力」というキーワードを自分の頭の中の検索機能にインプットしてあげてください。私で良ければ、ご質問などには出来る限りお答えさせて頂きます。 最後に、私の今後の目標についてですが、単刀直入に言うと、今後もこういった国際協力の現場で働きたいと思っています。ただし、今までの理学療法士としての経験も活かしたいと思っていますし、今後も自分なりの理学療法士像を追い求めていくために、「理学療法士」と「国際協力」の2つのキーワードを基に、JICAに限らずUNVやNGO,医療コンサル、国際病院も含めた幅広い視野でもって自分の活躍できる現場を探していきたいと思っています。最終的な終着点はまだ明瞭となってはいませんが、上記にあげた2つのキーワードに加え、「3つ目のキーワード」が見つかった時、自分の最終目標が決まるのだと思います。この最後のキーワードを探すために、次の5〜10年、自分の好きなことに邁進していきたいと思います。 理学療法学科2期生 上野 友也