2014.07.04
大学院生の論文が、神経心理学雑誌に掲載!~健康科学研究科
6月25日発行の「神経心理学」(2014 Vol.30 No.2)に私が修士課程在籍中に行った研究内容をまとめました「脊髄損傷者の下肢運動イメージ能力」が掲載されました。 (http://www.neuropsychology.gr.jp/journal/journal_j.html) 本論文では、脊髄損傷者を対象として下肢の運動イメージ能力について調べました。運動イメージの評価にはTime dependent motor imagery スクリーニングテスト(TDMI)とThe Kinesthetic and Visual Imagery Questionnaire(KVIQ)の2種類を用いました。TDMIは運動イメージの時間的側面を評価し、KVIQは運動イメージの鮮明度を「視覚イメージ」と「運動感覚イメージ」に分けて評価します。分析では、脊髄損傷者をさらに完全損傷者と不全損傷者に分類して運動イメージ能力の比較を行いました。結果は、脊髄損傷者で運動イメージの時間的側面は維持されていましたが、不全損傷者では視覚イメージが低下していることが明らかにされました。それとは逆に、完全損傷者では健常者と同様に視覚イメージが運動感覚イメージより高い鮮明度を示す傾向にあることがわかりました。 今回の研究は、脊髄損傷者の運動イメージの特徴を明らかにした初めてものであり、脊髄損傷者の病態を理解する上での有用な資料になることを期待しています。今後は、脊髄損傷者に対する運動イメージを利用した治療法を模索・提案していくとともに脊髄損傷者の様々な病態について理解を深めていけるよう研究を進めていきたいと考えています。 普段、私は理学療法士として病院に勤務し、脊髄損傷者のリハビリテーションの援助をさせていただいております。そのような日常で感じた疑問に関して、大学院の研究で明らかにすることができ、うれしく思っております。掲載された論文が、少しでも脊髄損傷後のリハビリテーションに生かされることを願っております。 また、掲載された「神経心理学」は、1985年に創刊された歴史ある雑誌です。神経心理学は、脳損傷や発達障害による高次脳機能障害を中心とした脳に関連する様々な内容を取り挙げる分野になります。脊髄損傷自体では脳損傷が伴うわけではありませんので、脊髄損傷後の脳機能について取り挙げられることは少ないのが現状です。その中で、私の論文が神経心理学に掲載されたことは、非常に光栄に思っております。理学療法士のフィールドのみならず、色々な立場の方に見ていただけることは、これからの私の研究の糧になると感じています。さらに、今後も社会に貢献していけるよう研究に取り組み、公表していきたいと思います。 最後に、研究に快く協力してくださった脊髄損傷者の皆様、ご指導いただきました森岡 周教授、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの信迫悟志客員講師、研究内容についてアドバイスしてくれた研究室の仲間達にこの場をかりてお礼を申し上げます。 畿央大学大学院 健康科学研究科博士後期課程 神経リハビリテーション学研究室 佐藤剛介
2014.07.04
奈良県4大学の「ヘルスチーム菜良」の合同活動報告会に参加しました!~健康栄養学科
2014年6月28日(土)に帝塚山大学でヘルスチーム菜良の4大学合同報告会がありました。 ※「ヘルスチーム菜良(なら)」は奈良県健康福祉部健康づくり推進課が主導で管理栄養士養成課程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成されています。 今回の報告会の参加人数は約40名で、畿央大学からは学生5名が参加しました。 まずはじめに、各大学の活動報告を行いました。 ▼こちらがその様子です。 畿央大学では、学食ヘルシーメニュー開発や食育サッとシステムを使用した食教育、畿央祭での食育などの報告をしました。 他大学では、学祭で出店をしたり食堂に置く栄養素や食品についてのポップの作成を行っているそうです。 他大学の活動を知ることができて私たちの今後の活動に活かしたいと思いました。 その後、それぞれ持ち寄った手作りお菓子を食べつつ、ヘルスチーム菜良で今後取り組みたいことについてグループワークをしました。これから4大学で交流を深め、お弁当などを共同開発をしていきたいという話になりました。 ▲ごぼうのケーキやみかんのチーズケーキなど、それぞれヘルシーなお菓子でした。畿央大学からはテンペのパウンドケーキを持っていきました 報告会に行かせていただき、管理栄養士をめざす他大学の学生と交流する機会は、良い経験となりました。このような活動にこれから積極的に参加していきます!! ▲報告会に参加したメンバーです! 健康栄養学科4回生 平林 大周 3回生 上薗 季子 2回生 佐々野 優希、篠田 有希、堀内 悠里 【過去の記事】 2013/01/18ヘルスチーム菜良「学食メニューの開発」第1弾 2013/01/21ヘルスチーム菜良「学食メニューの開発」第2弾
2014.07.03
奈良県中央卸売市場連携「マグロを使ったメニュー開発プロジェクト」給食実習の第4弾「奈良×イタリアンランチ」登場
今年のテーマ食材はもっともポピュラーな「マグロ」! 給食実習ランチでは珍しいイタリアンに! 畿央大学と奈良県中央卸売市場との連携事業は2年目を迎え、今年も健康栄養学科の前期授業「給食経営管理論実習Ⅱ」(指導教員:上地加容子准教授、冨岡華代助手、小西佳奈助手、3回生76名)のなかで、「マグロを使ったメニュー開発」でマグロをテーマに取り組んでいます。 2014年4月17日の第1回目授業では同市場内の水産物卸協同組合(吉田理事長)から当日朝一に競り落とされたキハダマグロ体長1.5m約40kgを頂き、その解体実演が調理実習室において行なわれ、そのあと新鮮なお刺身にしていただきました。 2014(平成26)年7月3日、調理実習に入って4回目の教職員・学生向けランチメニューの提供です。この日学生たちが作ったメニューは、実習ランチでは珍しい「イタリアン」の昼食で、マグロと野菜の冷製パスタ、大和まなのポタージュスープ、夏野菜のマリネ、デザートはオレンジゼリーで暑い夏でも食べやすいセットメニューでした。 細麺パスタとマグロ、パプリカ、きのこ、キャベツをガーリックを効かせて食欲をそそるメインディッシュに仕上げています。 見た目よりボリュームがあって満腹になります。 大和まなのポタージュはまなのくさみがなく上品な味、そしてさっぱりお酢の野菜マリネも夏バテ防止にぴったりの一品です。 ランチ提供タイムは11時30分から13時の1時間30分ですので、実習学生たちはそれまでに食べ終え、サービスに徹しなければなりません。美味しい実習時間ですが、教職員・学生のみなさんへのサービスも大事な授業の一貫です。 いつも12時前には冬木智子学長先生に食べていただくため、数人で学長室を訪れます。 学長先生にご挨拶をして今日のランチの特徴を伝え、また学長先生からお話をいただくのも、学びのひとつです。 【関連記事】 給食第1弾「海の幸たっぷりランチ」 給食第2弾「大和野菜たっぷりランチ」 給食第3弾「まぐろ御膳」
2014.07.02
学生広報スタッフBlog vol.130~被災地支援「のびのびキャンプ2014」第二回セミナーを開催!
こんにちは!学生広報スタッフで、被災地支援サークル「HOPEFUL」の本田亮介です。 HOPEFULは、東日本大震災を契機として畿央大学の学生有志により設立されたサークルです。被災地支援イベントへの参加、企画・運営などの活動をしています。活動の一環として、2014年8月18日~20日に2泊3日で「のびのびキャンプ2014〜自分と未来〜」を福島県磐梯青少年交流の家にて開催します。 のびのびキャンプは「福島県の子どもたちに大自然の中で思いっきりのびのびと遊んで、心と身体のリフレッシュをしてもらいたい!」という思いで始まったキャンプで、今年で4年目を迎えます。 キャンプ本番に向けての事前研修会として、2014年6月21日(土)第二回セミナーを開催しました。そのことについて少し報告をさせていただきます。(第一回の様子はこちら) 5月に参加メンバーが確定してまだ期間が短いせいか、みんな少し緊張気味のスタート。 まずは、教育学部の永渕先生の「子ども達との関わり方」についての講演です。永渕先生はのびのびキャンプ発足当時から関わりを持たれており、当時の先生方の思いや活動の形などについて語っていただきました。 発足当時のことを知らない1・2回生や初参加のメンバーにとってはとても貴重な話で「これからいろいろ調べていこうと思った」などの声が多く、みんなの意識が変わったと思います。 永渕先生は、さまざまな子どもとの関わり方や言葉がけについて詳しく説明していただきました。子どもと関わるにしてもただずっと面倒を見ておくのではなくて、時には少し「離す」ことも大切とおっしゃっていました。離すと言うのは放っておくのではなくて、子どもと遊んでいる中で自分の世界に入り出した場合いつまでも関与せずに、少し距離をおいて遊ばせておくということです。大人から関わらなくても子ども達は自然と寄ってきます。もし自分から寄って来れない子の場合はこちらから寄って話しかけたり、違う友達との繋ぎの役割を果たすことが大切です。 学生からは子どもとの関わり方が難しいと感じた、という声が多く聞かれました。予想外のことが起きたそのときに適切な対処ができるのかがみんな不安に感じています。できるだけの準備をした上で、自分のできる最大限のことにチャレンジして取り組んでいくことが大事であると、今回の講義で学びました。 また、大震災から時間は経過しているとは言え、被災地の子どもたちが心にどんな傷を負っているのかは誰にもわかりません。日常会話でも不用意に傷つけてしまうことがないよう、より注意する必要があることを改めて確認しました。 後半は、私が司会進行をしてロールプレイをしました。3グループに分かれて、「3つの問題」について話し合いました。 【1】子どもたちから「原発についてどう思う?」と聞かれたら、どのように対応しますか? 【2】団体行動が苦手なA君がいて、集団になじめずに他のことをしているのを見て他の子ども達が「A君と一緒に活動したくない」と言いました。このときあなたならどうしますか? 【3】活動自体に興味を持てずに参加したくなかったり、苦手な活動に参加しない子どもがいたら、どう対応しますか? それぞれ過去のキャンプで実際に起きたことで、どのような対応が適切か各グループごとに話し合いました。どの問題も「絶対」という答えはなく、なかなか意見がまとまらず苦戦しているグループもありましたが、全員が当事者意識を持って真剣に考える貴重な時間になりました。 しかし、いざ子ども達を目の前にして活動していると、予想もしていなかったことが起きると思います。その時、即座に適切な対応をするのは容易ではありません。今回のようにロールプレイをしてさまざまな場面を想定してキャンプに臨んでいくことも、大切な準備のひとつです。 これからは本格的に準備が始まり大変になっていくと思いますが、残り1ヶ月ちょっと、参加者全員の力を合わせて頑張っていきたいと思います。 活動の様子についてはまた随時報告する予定です。これからもHOPEFUL、そしてのびのびキャンプ2014をよろしくお願いします! 現代教育学科2回生 本田 亮介 【関連リンク】 畿央大学のびのびプロジェクトfacebookページ 学生広報スタッフBlog vol.129~被災地支援「のびのびキャンプ2014」に向けて!
2014.07.01
奈良県中央卸売市場連携「マグロを使ったメニュー開発プロジェクト」給食実習第3弾「まぐろ御膳」
今年のテーマ食材はもっともポピュラーな「マグロ」 本日のランチはその名も「まぐろ御膳」! 畿央大学と奈良県中央卸売市場との連携事業は2年目を迎え、今年も健康栄養学科の前期授業「給食経営管理論実習Ⅱ」(指導教員:上地加容子准教授、冨岡華代助手、小西佳奈助手、3回生76名)のなかで、「マグロを使ったメニュー開発」でマグロをテーマに取り組んでいます。 2014年4月17日の第1回目授業では同市場内の水産物卸協同組合(吉田理事長)から当日朝一に競り落とされたキハダマグロ体長1.5m約40kgを頂き、その解体実演が調理実習室において行なわれ、そのあと新鮮なお刺身にしていただきました。 2014(平成26)年6月26日、調理実習に入って3回目の教職員・学生向けランチメニューの提供です。 この日学生たちが作ったメニューは、その名も仰々しい「まぐろ御膳」という愛称の昼食で、まぐろのすり流し汁、まぐろの梅ぇ南蛮漬け、大和野菜の彩り煮物、デザートはおさつのち~ず蒸しぱん、白ごはんはしらすがのっていました。名称のとおり、まぐろがいっぱい出てきました。 前期授業テーマのマグロは奈良県中央卸売市場水産物卸協同組合(吉田理事長)から、また野菜は同市場青果卸協同組合(西川理事長)を通して仕入れていますので、どれもが新鮮です。 確かに食べる側から見ると、今までの給食実習ランチでは味わえなかった食材の鮮度の良さとそれを生かす工夫が感じられます。 教職員をお客さまとして迎え、栄養価表や食材アピール媒体、食欲をそそるメニュー作成など、きめ細かな心遣いも調理グループの評価を高めます。もちろん、お味が良いのがベースにあってこそですが。 食後には必ず学生たちがつくったアンケートが配られ、味がおいしい・まずい・濃い・薄い、量が多い・少ない、見た目の良さ・悪さなどメニュー1品ごとに5段階で採点され、その結果が次のメニュー開発に生かされています。 【関連記事】 給食第1弾「海の幸たっぷりランチ」 給食第2弾「大和野菜たっぷりランチ」
2014.06.28
自ら考え、自ら学ぶ~現代教育学科2回生「合同ゼミⅡ」の取り組み~
現代教育学科2回生「合同ゼミⅡ」では、学生のキャリア形成を支える、新たな取り組みを行っています。学生が自ら考え、自ら学んでいる様子をお知らせします。 まず、前半の取り組みで自分に必要な学びは何なのかを明確にしました。それに続いて、現在、個々に必要な学びを自ら組み立て、自ら学んでいます。 その2本柱が5つの選択授業と社会人になるために必要な一般教養の学習です。 5つの選択授業では、外部講師をお招きして、手話、美文字、板書術、読み聞かせ、整容(化粧・着こなし)の講義を3回(のべ14回)実施します。その中から、自分が必要と考える3つ を選択して受講します。 自ら学ぼうと選択した授業なので、どの講義も真剣そのものです。 講師の先生方のおかげで、真剣に、かつ楽しく学べる講義となっています。 それでは、講義の様子を紹介します。 ▼手話の時間、手話を実際にしているところです。手話に関しては、2014/6/16のブログ記事「手話で楽しくコミュニケーション~現代教育学科『合同ゼミ』」に詳しく出ています。 ▼美文字の時間です。美しく読みやすい文字を書くことは、自分の印象アップにつながります。そのコツをつかもうと練習しています。 ▼板書の時間です。板書のポイントについての講義のあと、実際に書き、さらに上達するポイントを教えていただきました。 ▼読み聞かせの時間です。読み聞かせのための絵本選びや読み方について教えていただいた後、実際に読み聞かせをしました。 ▼整容(メイク)の時間です。自分がいつも使っているメイク道具でいかに印象をよく見せることができるのか、真剣に鏡を見ています。 ▼これは、整容(スーツ)の時間です。TPOに合わせた着こなしの方法や、いつまでも格好良 く着るための手入れの方法などを学びました。 社会人になるために必要な一般教養の学習では、一般教養のテキストを用います。自分が学ぶ内容を自分で決め、類似したところを学びたいものが集まって、一緒に学びます。 ▼これは、一般教養の学習をしている時間です。グループで勉強の範囲と方法を決めて学んでいます。わからないところがあれば、3・4回生と大学院生からなるSAがサポートしてくれます。 「合同ゼミⅡでの取り組みがきっかけとなって、自分でこんな勉強を始めました」という嬉しい声も聞かれるようになりました。 教育学部現代教育学科2回生担任団 西尾正寛、岡本啓子、粕井みづほ、衛藤昌子、Randy Muth、八木義仁、細越寛樹、横山朋子 文責:現代教育学科 教授 粕井 みづほ
2014.06.25
第24回 KSM(Kio Study Meeting)を開催しました!
2014年(平成26年)5月25日に理学療法学科卒業生による勉強会KSM(Kio Study Meeting)が開催されました。 畿央大学6期生の藤原がブログを担当させていただきます。 KSMは畿央大学理学療法学科の卒業生が立ち上げた勉強会ですが、現在は4期生、6期生のメンバーが参加しており、急性期・回復期・クリニック・デイサービス・訪問サービス・自費診療領域などさまざまな臨床領域で働いている卒業生、また経験年数もさまざまで、広い視点でのテーマ・ディスカッションができています。 前回から中枢領域・整形領域・自由テーマといったようなテーマを絞って、体系的に行っています。 今回は中枢テーマでは佐藤さんによる「延髄レベルでの出血にて障害を生じた症例に関する発表」、自由テーマでは中田さんによる「腰痛症患者の評価、治療戦略といった実技」の2本でした。 佐藤さんの症例検討は、画像所見から予測した疾患の障害像の予測から実際の患者さんの動作をみんなで行い、身体機能面での評価の検討やそれぞれの視点から問題点の抽出を行い治療戦略を立案しました。多くの視点からのディスカッションができその患者様のADL(Activities of Daily Living/日常生活動作)向上に向けて前向きな意見交換ができました。 次に、中田さんの実技では、参加メンバーで腰痛を持っている3名を被験者として、みんなで問題点を話し合い、実際に治療を行い、治療効果を検討しました。 それぞれの訴えやアライメントなどを実際にみんなで検討することでより理解が深まり臨床の幅が広がりました。 さまざまな環境で経験を重ねたメンバーが、そのひとの症状や生活を改善する、といったひとつの目標に対して、経験や知識、技術、考えを共有することで、また臨床での患者様に反映できています。 学校でのつながりを深めることができる環境に本当に感謝です。 理学療法学科6期生 藤原 菜津 【今までの記事】 第23回 KSM(Kio Study Meeting)を開催しました! 第22回 KSM(Kio Study Meeting)を開催しました! 第21回 KSM(Kio Study Meeting)を開催しました!
2014.06.24
奈良県中央卸売市場連携「マグロを使ったメニュー開発プロジェクト」給食実習第2弾「大和野菜たっぷりランチ」登場
今年のテーマ食材はもっともポピュラーな「マグロ」 本日はマグロ団子入りスープ! 畿央大学と奈良県中央卸売市場との連携事業は2年目を迎え、今年も健康栄養学科の前期授業「給食経営管理論実習Ⅱ」(指導教員:上地加容子准教授、冨岡華代助手、小西佳奈助手、3回生76名)のなかで、「マグロを使ったメニュー開発」でマグロをテーマに取り組んでいます。 2014年4月17日の第1回目授業では同市場内の水産物卸協同組合(吉田理事長)から当日朝一に競り落とされたキハダマグロ体長1.5m約40kgの解体実演が調理実習室内において行われ、そのあと新鮮なお刺身にしていただいています。 2014(平成26)年6月12日、調理実習に入って2回目、この日学生たちが作ったメニューは、「大和野菜たっぷりランチ」という愛称の昼食で、マグロ団子と大和まなのスープ、マーボー丸ナス、春雨とわさび菜のサラダ、デザートはマンゴープリンでした。 ナス、人参、きゅうり、大和まななど奈良県中央卸売市場から仕入れた新鮮な野菜をたっぷり使ってのネーミングです。 マグロのすり身団子は生姜風味も良くきいていて、中華風スープの中に加えられています。 6月12日はお昼休みに、C棟エントランスホールにおいて、学業・人物・諸活動で優秀な成績を上げた学生に与える「冬木智子特別奨励賞」と「畿央大学特別奨励賞」の授与式が執り行われ、そのあとで学長先生に「大和野菜たっぷりランチ」を食べていただきました。 【関連記事】 給食第1弾:奈良県中央卸売市場連携「マグロを使ったメニュー開発プロジェクト」で「海の幸たっぷりランチ」登場!
2014.06.24
学生広報スタッフBlog vol.129~被災地支援「のびのびキャンプ2014」に向けて!
こんにちは!学生広報スタッフで、被災地支援サークル「HOPEFUL」の山地美咲です! HOPEFULは、東日本大震災を契機として畿央大学の学生有志により設立されたサークルです。被災地支援イベントへの参加、企画・運営などの活動をしています。今年からメンバーが大幅に増えて、約60人の組織に成長しました。 活動の一環として、2014年8月18日~20日に「のびのびキャンプ2014〜自分と未来〜」を福島県磐梯青少年交流の家にて開催します。 のびのびキャンプは、「福島県の子どもたちに大自然の中で思いっきりのびのびと遊んで、心と身体のリフレッシュをしてもらいたい!」という思いで始まったキャンプで、4年目を迎えます。 以前から親交のある福島大学の協力も仰ぎながら25名の子どもたちを招いて、2泊3日で最高の体験ができるキャンプをめざします。 ●過去のキャンプの様子はこちらから↓ 畿央大学のびのびプロジェクトfacebookページ 学生・教職員有志による東日本大震災支援のための「のびのびキャンプ2011」を実施! 福島の子どもを奈良へ!被災地支援「のびのびキャンプ2012」を開催しました! 学生・教職員有志の被災地支援「のびのびキャンプ2013」を福島県で開催! のびのびキャンプ2014は住友商事 東日本再生ユースチャレンジ・プログラム-活動・研究助成-2014年度と、子どもゆめ基金の助成を受けています。 キャンプ本番で大切な心構えを学んだり、メンバー全員が共通理解を深めて準備するための事前研修会として、土曜日の3,4限に計4回、大学内でセミナーを開催しています。5月24日(土)に畿央大学の学生参加者を集めて、第一回セミナーがありました。 第1回セミナーは、メンバーが初めて揃う日ということもあり、みんなとても緊張した様子でした。そのみんなが仲良くなるようにと、3限は、プログラム係の私とまえちゃんが、アイスブレイクするためのレクリエーションで盛り上げました! ▲はじめは、グループに分かれて自己紹介をしながらのゲーム。キャンプ中はお互いが覚えやすいように「キャンプネーム」を使用します。 ▲メンバー全員での「もうじゅうがり」というレクリエーション。最後に人数が指定されるので、急いでグループを作ります。 ▲ゲームを通して緊張がほぐれ、仲良くなることができました! キャンプ本番でも初対面となる学生と子ども達が距離を縮める方法として、誰にでもできるゲームや遊びを通じたアイスブレイクを徹底的に活用します! また4限は、改めて「のびのびキャンプ」が始まった経緯やキャンプ中での学生の役割、昨年までのキャンプの様子について、過去のキャンプ経験者に語っていただきました。 ▲のびのびキャンプ2014副代表のほんちゃんとげんきくん ▲昨年度代表を務めたひちょりさん、プログラムリーダーを担当したざぶさんから、のびのびキャンプが始まった経緯や、キャンプに望む心が前についてお話いただきました。 いよいよ、キャンプまであと約2ヶ月です! 子どもたちと熱い夏を迎えられるよう、メンバー全員で一生懸命に頑張りたいと思っています! 今後もこのKIO Smile Blogや、のびのびキャンプfacebookページ、HOPEFULのfacebookページなどに活動の様子をアップしていきますのでチェックしてください! ▼のびのびキャンプ2014募集チラシ(クリックするとPDFが開きます)
2014.06.24
4回生が緩和ケア病棟での学びを発表~看護医療学科「終末期ケア論」
2014年6月20日(金)の1限目、看護医療学科3回生配当科目「終末期ケア論」授業内で、インターンシップ実習において緩和ケア病棟で2週間実習を行った学生有志が、自身の学びについて、後輩にミニ講義を実施しました。受講者から多くの感動の声が聞かれたので紹介致します。 ※「終末期ケア論」は金曜朝1限目の選択科目にもかかわらず、86名もの多数の学生が受講しています。 若い看護学生にとって「死」の問題は、非常に重く、暗く、辛いものとのイメージがあります。 しかし、ミニレクチャーの中での、「緩和ケア病棟は死を待つ所ではなく、最期までその人らしく生きる事を支える場所」という4回生の発言は、3回生の持つ緩和ケアのイメージを大きく変えたようでした。 3回生は4回生の話をとても熱心に聞いており、講義終了後に提出した感想文では、 「終末期ケアや緩和ケアとは暗いイメージが強かったが、イメージが払拭された」 「『看護師が患者のことを大切にすることは当たり前だが、患者が看護師に大切にしてもらっていると感じられるような関わりをすることが大切。寄り添う看護ってなんだろうとずっと思っていました。この言葉で、少し先が見えてきたように感じます。将来、看護師になったときにそう感じてもらえるような看護師になりたい』との先輩の言葉に心うたれた」 「1年上の先輩がとても偉大にみえた」 「先輩のような学びがしたい」 「とても貴重な話が聞けた」 「緩和ケア、終末期ケアについてもっと学びたい」等 多くの肯定的意見が書かれていました。 教員として学生の成長がとても誇らしく感じられる講義内容でした。 現代では2人に1人が癌になり、3人に1人が癌で亡くなる時代です。看護師は人の死を避けて通ることができない職種であると思います。 多くの看護学生に緩和ケアに関する興味を持って欲しいと願っています。 学生のレクチャーは、同じ学生の心を動かしたものと思われます。今後も先輩が後輩に学びを伝えられるような環境を大切にし、学生の興味関心を高められるように講義を工夫して行きたいと思います。 最後に、就職や国家試験勉強等で多忙の中、講義を快諾してくれた学生さん有難うございました。 また、緩和ケア病棟での実習という貴重な学びの場を与えて頂きました、国保中央病院の緩和ケアホーム飛鳥のスタッフ様・関係者の皆様には、心より感謝申し上げます。 看護医療学科 教授 河野 由美
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