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健康科学専攻(博士後期課程)

2012.08.17

畿央大学呼吸・循環リハビリテーション研究大会 -大学院:田平研究室-

2012年8月11日・12日の残暑厳しき折、畿央大学田平研究室主催の『平成24年度 呼吸・循環リハビリテーション研究大会』が、三重県伊賀市にあるサンピア伊賀(上野の間)で開催されました。この研究大会も今回で第3回を数え、演題登録数も年々増え、2日間で14演題の発表がありました。 三重県伊賀市といえば『伊賀忍者のふるさと』、『俳聖松尾芭蕉の生誕地』として有名な場所です。 一歩足を踏み入れると、同じ志を持つ仲間、自然と歴史に囲まれ、本学の建学の精神「徳をのばし、知をみがき、美をつくる」にふさわしい研究大会となりました。 1日目は14:30開始。田平教授の開会のあいさつがありました。続いて、田平教授、1期生増田さんが座長を務め、M2の5名(赤壁さん、井上さん、今津さん、平山さん、芳野さん)と卒業生4期生乾さん、鈴木さんの発表がありました。発表後の質疑応答では、ときには厳しい意見もありましたが、温かい言葉も多く、より的確なアドバイスをもらい、私たち聴衆にとっても大変勉強になるものでした。 4時間に及ぶ1日目の発表後は、松尾芭蕉にゆかりのある天然温泉「芭蕉の湯」につかり、みんなで一日の疲れを癒しました。 19:00から懇親会があり、その宴会のころには、共通の話題をもつもの同士、和気あいあいと話をすることができました。そして、専門領域の話題が尽きず、二次会も行われました。次の日発表があるにもかかわらず、全員が遅くまで二次会に参加しました。 誰も強制されていないのに全員参加している光景に、田平研究室の調和と居心地の良さを感じました。 2日目は7時に起床し、朝食後、9:00から発表開始となりました。座長はD3井出さんが務め、M1の4名(山下さん、山本さん、わたし、久保さん)と卒業生3期生眞鍋さん、1期生増田さん、田平教授の発表がありました。私たちM1は計画している研究案の発表が主でした。また、眞鍋さん、増田さんは循環器系の発表で、機器の説明から症例紹介まで、充実した内容でした。最後に、田平教授にも発表をして頂き、院生が行っている研究テーマに則した内容の講義で、非常にまとまりのある研究大会となりました。 この2日間で感じたことは、田平研究室は現役院生の関わりだけではなく、卒業生ともつながりを持つことができ、卒業生にも親身になって相談にのってもらえる、素晴らしい環境です。研究分野は、呼吸器系だけではなく循環器系の基礎研究から臨床研究まで幅が広く、かなり多岐にわたる内容を行っている研究室です。 完成した全員分の抄録を眺めていると「自分も頑張らないと!」と励みになり、来年度は一回りも二回りも成長して、この研究大会に参加したいと思いました。 (M1 森田 真一) ※M;Master(修士課程) D;Doctor(博士後期課程)。現在、修士課程4期生までが卒業しており、5期生がM2(2回生)、私たち6期生がM1(1回生)です。

2012.08.08

運動器リハビリテーションセミナー(応用編)が行われました!

今年度から理学療法学科の新たな取り組みとして開催しました『運動器リハビリテーションセミナー』。8/5(日)に、その第2回目「応用編」を行いました。 このセミナーは運動器疾患に対する理学療法アプローチの基礎となる解剖学、運動学を始め、基本的治療アプローチであるstretching, strengthening, coordinationなどを最新のtopicsを交えて「もう一度学ぶ」というrecurrent教育を重要なコンセプトの1つとして掲げています。 参加者は本学卒業生をはじめとした若手理学療法士が多く、どの講義も真剣な眼差しで聞いておられました。 今回の内容は関節可動域運動および伸張運動の基礎から応用、筋力増強運動に関する最新の知見を含む運動効果、転倒予防のための身体機能に関する研究動向、神経筋協調トレーニングにおいては、その定義からバイオメカニクスとの関連性についてまで掘り下げた内容でした。 どの講義も、若手理学療法士が明日からでも臨床場面に取り入れることができ、治療プログラムを計画するにあたって参考となる内容ではなかったでしょうか? 次回はいよいよ実際の疾患・障害別のリハビリテーションについての「臨床編」です。 乞うご期待を! 【参考記事】 運動器リハビリテーションセミナー(基礎編)開講!! https://www.kio.ac.jp/information/2012/06/post-517.html

2012.06.25

畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー(基礎編)開講!!

平成24年度ニューロリハビリテーションセミナーがスタート! 畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー基礎編を冬木記念ホールで2012(H24)年6月23日,24日の2日間にわたり実施しました。北は北海道から南は九州まで日本全国から約300名の参加者でホールは満たされ,大盛況でした。全講座の講師を畿央大学ニューロリハビリテーショングループが担当し,リハビリテーションの実施に不可欠な中枢神経系の各部位の構造と機能に関する知見を紹介しました。2日間のハードなスケジュールでしたが,最後まで熱心に受講していただき,中枢神経系の理解の基盤となる知識を共有する貴重な時間になったと講師一同喜んでおります。     2日間のハードなスケジュールでしたので,受講者が利用できるcafé Neuronブースを設けました。Neuron caféは受講者に癒しのひとときと,講師陣との,また受講者同士のコミュニケーション,意見交換の場を提供するための場として昨年より設けています。 また今回から各講座の内容をそれぞれ1枚にまとめたパネルの展示と関連書籍の販売も始めました。いずれも多くの方々に利用していただくことができました。   また初日終了後に開催された懇親会には130名以上の受講者にご参加いただき、講師陣や大学院生も交えて大いに盛り上がりました。 本年度も今後応用編,臨床編,実践編を実施します。講師一同,準備を整え,受講者の皆様のお越しをお待ち申し上げております。

2012.06.04

畿央大学運動器リハビリテーションセミナー(基礎編)開講!!

畿央大学運動器リハビリテーションセミナー(基礎編)を開講しました!! 平成22年度からスタートしたニューロリハビリテーションセミナーに続き、今年度よりスタートの「畿央大学運動器リハビリテーションセミナー」の第一回目となる【基礎編】を、6月3日(日)に開催いたしました。基礎編については受付開始日の夜には定員〆切となり、多くの希望者に受講して頂けない状況になって申し訳なかったのですが、実施当日には全国各地から100名を超える方々にご参加いただきました。 基礎編では、臨床現場では日頃あまり触れる機会のない、運動器リハビリテーションのための基礎研究についての内容が中心でした。9時から18時まで、「骨」・「筋」・「関節」・「神経」・「バイオメカニクス」について学び、5コマにわたる研修会でしたが、参加者の皆さんは、熱心に聴講しておられました。 スタッフ側もはじめての開催とあって試行錯誤しながら企画・運営をしてきました。本セミナーでは8月に応用編、10月に臨床編、来年1月に実践編を開催する予定です。実践編については現在も受け付けています。 これからも参加者の方々の反応やご意見も参考にしながら、さらに充実したセミナーにしていきたいと思います。 ご期待ください!

2012.02.28

ニューロリハビリテーションセミナー(実践編)を開講しました。

平成24年2月25日(土)、26日(日)に「平成23年度畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー -実践編-」が開講されました。 昨年度から始まりました畿央大学ニューロリハビリテーションセミナーも2年目となりましたが、今回の「実践編」はそれを締めくくるセミナーとなりました。 これまでのセミナーと異なり、「実践編」では脳機能イメージング研究の実際について、講義に加え、実際の機器操作、測定、解析、結果の解釈、プレゼンテーションまでを受講生に経験していただきました。 昨年同様、本学にある機能的近赤外分光法(fNIRS)装置2台と(株)島津製作所のご協力のもとさらに2台を加えた合計4台を準備しました。 そして今回は、昨年度に本学に導入された高機能デジタル脳波計Active Two system(BIOSEMI社製)の脳波計(EEG)も加え、電気生理学的側面からの脳機能測定も体験して頂きました。 「実践編」では少人数でのグループに分かれ、それぞれの装置を1日半存分に体験、装置の限界も含め理解していただけたでしょう。 プレゼンテーションの準備では、考察についてグループ内で様々な議論がなされ、それによりさらに脳機能について理解が深められたことと思います。 また「実践編」はこれまでのセミナーに比べ少人数のため、セミナーおよび懇親会でも非常に距離が近く、良い雰囲気の中、新たな人のつながりもできたと考えます。 すでに、来年度の畿央大学ニューロリハビリテーションセミナーについては、日程の案内を畿央大学ホームページなどに掲載しております。 https://www.kio.ac.jp/event/120217.html 来年度は3年目となり、一つの区切りでもあります。さらに発展したセミナーとなるよう準備をしています。 最後に、今回の実践編を開催するにあたり、測定やデータ処理について島津製作所の皆様にもサポートしていただき、機器についてより詳細な説明を提供できたことを、この場をかりて感謝申し上げます。 畿央大学大学院健康科学研究科の皆様にも2日間、セミナーの運営にご協力いただき、あわせて感謝申し上げます。   【平成23年度畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー関連記事】 ■実践編に向けた「脳波の解析に関する技術指導セミナー」 https://www.kio.ac.jp/information/2011/08/post-396.html ■臨床編 https://www.kio.ac.jp/information/2011/12/23-3.html ■応用編 https://www.kio.ac.jp/information/2011/09/post-413.html ■基礎編 https://www.kio.ac.jp/information/2011/07/23-1.html

2012.01.30

『平成23年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会』

畿央大学神経リハビリテーション学研究室(大学院:森岡研究室)主催による『平成23年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会』を2012年1月21・22日に、開催しました!! 会場は、毎年恒例で会場をお借りしている「信貴山観光ホテル」での開催となりました。 研究室のメンバーは、香川や岡山、福井など遠方からの参加も多く、年に1度、こうして皆が顔を合わせる機会はとても貴重なものに感じます。 森岡教授から挨拶があり、発表がはじまりました。 第1日目は、(※)D3信迫さんがまず座長を務め、D2の3名の経過報告を含む研究発表が行われました。 その後、D1吉岡さんが座長を務め、M2の2名の研究発表と、M1総勢11名による研究紹介が行われました。 (さらに…)

2011.12.08

平成23年度畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー(臨床編)開催にあたって

平成23年12月3日(土)、4日(日)に「平成23年度畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー」を開催いたしました。 今回はシリーズ第3弾となる「臨床編」です。早いもので、今年の最後のセミナーとなります。「臨床編」ということもあり、日々臨床現場で障害を持つ方々と対面されている参加者の方々にとって興味のあるシリーズではないかと思います。その分、講師陣もできるだけ有益で、臨床現場でのヒントになる情報を提供できるような構成を心がけました。そのために今年度のセミナーでは、毎回各シリーズで内容などに関するアンケート調査を実施し、次のシリーズにその内容を反映して、補足資料を配布するなど少しでも満足していただけるように努めております。 さらに今回の「臨床編」から「カフェ・ニューロン」も始めました。これは休憩時間にコーヒーレディーが飲み物を提供するブースです。コーヒーを飲みながら、国際学会のような雰囲気で気軽に講師と参加者が意見や情報交換ができる場所を提供したいと考えた初めての試みでした。今回のアンケート結果でもその評価は高く、満足していただけたことは非常にうれしく思っております。 「臨床編」においては、情報過多で消化不良となった部分もあるかと思いますが、必要な情報をうまく活用し、臨床で提供していただければと考えます。我々も「おもてなし」の気持ちを大切にして、畿央大学から情報発信と人のネットワークを広げ、障害を有する方々が少しでも幸せになっていただけるように願っています。そして、我々もとどまることなく進んでいきたいと考えています。

2011.11.10

大学院生の中野さんが日本学術振興会特別研究員に!

平成24年度日本学術振興会特別研究員に大学院生の中野さんが採用内定! このたび畿央大学大学院博士後期課程2回生の中野英樹さんが、平成24年度の日本学術振興会特別研究員DC2に採用されました。中野さんと指導教員の森岡教授からメッセージを頂戴しましたので紹介します。    大学院博士後期課程の中野英樹です。現在、私は大阪にある摂南総合病院で理学療法士として働きながら、大学院で研究を行っています。  今回、日本学術振興会特別研究員DC2に採用していただくことになりました。採用が決定したことにすごく驚いたとともに、畿央大学の大学院生として採用していただいて大変嬉しく思っています。今回、このような結果を得られたのは、学部生時代からご指導いただいている森岡先生、充実した研究環境を提供してくださっている畿央大学、大学院での研究を理解し支えてくれている職場や家族のおかげです。本当にありがとうございます。 今回採用が決定したことにより、来年度から2年間、畿央大学で研究に専念させていただく予定です。今後も現存の自分に打ち勝つことを目標に、次へ次へと頑張っていくとともに、畿央大学から世界にむけて情報を発信できるように努めていきます。 大学院博士後期課程 中野英樹    この特別研究員の採用率は約20%であり、これまでの受入研究機関の多くが国公立大(そのほとんどが旧帝国大)、私学でも有数の大学のみの採用(詳しくは過去の採用者一覧をご覧くださいhttp://www.jsps.go.jp/j-pd/pd_saiyoichiran.html)であり、中野君の申請はまさに畿央大学としても挑戦でありました。 今回の採用は、彼の研究業績が評価されたものであることは間違いありませんし、これまでの成果を地道に公表してきたことへの評価ととることができます。来年4月からは臨床を離れ、研究に2年間専念することになりますが、この期間を存分に活かして、国際的にも通用する研究者へと成長してもらえればと思います。 一方で、この事実は受入研究機関としての畿央大学に対する評価であるととらえることもでき、大学院を開設して本当によかったと実感しています。これに続くように大学院ならびに健康科学研究所をさらに充実させていきたいと考えています。 畿央大学大学院健康科学研究科教授  森岡  周  

2011.09.19

ニューロリハビリテーションセミナー(応用編)開催しました!

平成23年9月10日(土)、11日(日)に「畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー応用編」が開催されました。  「基礎編」に引き続き、今回も参加者数が200名を超えるため、会場を冬木記念ホールとしました。ホールでは講師と参加者の距離が講義室より遠く、またホール内が暗くなることで表情が読み取りにくくなるといった心配がありましたが、質疑なども積極的に参加していただき、椅子の座り心地も含め良かったのではないかと考えます。  今回は「応用編」であり、「基礎編」での各脳部位の機能解剖から、さらにそれぞれのネットワークとしてのかかわりについて、7講座(感覚、姿勢制御、上肢運動、運動学習など)のテーマで脳のシステムを学びました。各テーマともセラピストにとって興味のある、また臨床で疑問を持つことが多い分野であると思います。アンケートでも大多数が「満足」という意見を頂き、このセミナーをきっかけに、脳の理解を深める活動を継続していただきたいと考えます。そして、講師陣も新しい情報の収集と多くの情報からより洗練した情報を提供できるよう発展させ、日々の臨床現場におけるヒントとなるような場にしていきたいと考えています。

2011.07.07

平成23年度畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー(基礎編)開催

昨年度から引き続き、第2回目となる「平成23年度畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー」が今年度も始まりました。昨年と同様、「基礎編」・「応用編」・「臨床編」・「実践編」で構成され、応募開始から1日で全編が定員を超えるという反響をいただき、改めて本セミナーの重要性を再認識しています。 そして、7月2日(土)、3日(日)にシリーズの最初となる「基礎編」が開催されました。ニューロリハビリテーションの基礎となる脳の機能、解剖について学ぶことを目的に、北海道から沖縄まで200名を超える方々に参加していただきました。 今回の「基礎編」では、新たな講座の追加や各講座内でも昨年度をもとに新しい情報を追加し、さらに充実させた情報提供ができるよう努めました。 セミナー後のテーブル討議や質疑応答でも、活発な意見をいただき、また懇親会でも様々な意見交換がなされ、講師および参加者間の仲間意識も深まったと考えます。さらに今回の「基礎編」では、セミナーに関するアンケートも実施しました。いただきました様々な意見を参考に、さらに有益な情報提供の場となるよう研鑚してまいります。