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畿央の学びと研究
2017.08.17
学生広報スタッフblog vol.226~理学療法学科「KIO元気塾」レポート!
学生広報スタッフ、理学療法学科3回生のKです!今回はKIO元気塾について書かせていただきたいと思います。 KIO元気塾は、理学療法学科3回生の希望者が中心となって教員の指導のもと、病院を退院された後の近隣の方々に運動などを通じて心身機能や活動レベルの向上をはかる取り組みです。3回生の春休み・4回生前期に長期の学外実習を控える私たちにとって、実習前に臨床評価を学内で実践的に学ぶことができる貴重な機会となっています。 前期では4月から7月まで週2回の合計24回行われました。10人1グループごとに1人の利用者さんを受け持ち、2人がペアを組んで交代に受け持っていきます。 事前報告書や事後報告書を先生に提出し指導していただいた上で、当日も先生とともに元気塾を行っています。毎週ミーティングを行って前の週にしたこと、これから何かをしていくかなどを話し合い、最終的には教員や参加した学生全員で症例発表を行いました。 これまでの2年間で学んできたことをどのように臨床でいかしていくのか、よくわかりました。今回の学びを後期の元気塾や長期実習でいかしていきたいと思います!! 今回のブログで少しでもKIO元気塾の雰囲気が伝われば嬉しいです! 【関連リンク】 畿央生の一日ってどんな感じ?「理学療法学科」編(YouTube) KIO元気塾のクリスマス会(2015年) ●過去の学生広報スタッフblogはコチラから!!
2017.08.16
オープンキャンパスで栄養バランスチェック!~ヘルスチーム菜良
8月12日(土)13日(日)にオープンキャンパスが開催されました。 ヘルスチーム菜良(※1)から学生がスタッフとして参加し、「食育SATシステム(※2)」を用いて、日頃の食生活を見直そうという取り組みを行いました。 (※1)ヘルスチーム菜良…管理栄養士養成課程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成され、食育啓蒙活動などを行っています。 (※2)食育SATシステム…フードモデルを用いて1食分の食事バランスを栄養価で計算し、5段階で評価されるシステムです。 8月12日(土)には161名。8月13日(日)には137名もの多数の方に来ていただき、その日の昼食や今食べたいものをフードモデルから選んでもらい、栄養バランスの評価を行いました。食育SATシステムの結果を見て、生活習慣病のリスクとして気を付けるべき栄養素についてアドバイスをさせていただきました。 12日(土)に参加したスタッフは、1回生3名と2回生2名と3回生3名で、まだまだ知識が足らない1回生も上回生に助けてもらいながら栄養相談に参加しました。今回の活動で栄養相談に応じることの難しさをとても痛感しましたが、最後に「ありがとう」と言われた時には安心感を得ました。 また、一見バランスのよさそうな献立でも、食塩が多すぎたり脂質が多すぎたりと、5段階で最も評価の良い星5つまたその下の星4つを取る方は少なくバランスの良い献立を考えることの難しさを実感しました。 これからもヘルスチーム菜良で食育を通して栄養に関する様々な活動をしていきたいと思います! 健康栄養学科 1回生 安松由華 【過去の『ヘルスチーム菜良』のBlog記事を読む】
2017.08.15
広陵町の体験型イベント「いのちを守るまちづくり」に参加!~ヘルスチーム菜良
8月6日(日)にヘルスチーム菜良(*)の活動として、さわやかホールで行われた広陵町主催のイベント「いのちを守るまちづくり」に参加させていただきました。 (*)ヘルスチーム菜良…管理栄養士養成課程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動、レシピ開発に取り組んでいます。 ▲野菜の断面で作られたスタンプで遊べるコーナー いのちを守るまちづくりイベントでは、食育活動として野菜の断面で作られたスタンプで遊べるコーナーや食育SATシステムを使って普段の栄養バランスをチェックできるコーナーの他、体力測定や積み木を使った保育などたくさんの催し物があり、ヘルスチーム菜良からは畿央大学健康栄養学科の学生2名がスタッフとして参加させていただきました。 ▲理学療法学科の学生が、地域の方々の体力測定を行っています 私たちは会場に到着してから1時間ほど、広陵町特産のなすを使ったチンジャオロースの調理のお手伝いをさせていただきました。ここでは、調理担当の皆さんから野菜を均一に切る方法などを優しく教えていただきました。 ▲なすのチンジャオロースを調理中 出来上がったなすのチンジャオロースは地域の方々に試食していただき、レシピの紹介もしました。なす、ピーマン、パプリカなど色とりどりの野菜を使うことで色鮮やかな料理となっており、味もとてもおいしかったです! ▲なすのチンジャオロースの試食 調理をお手伝いさせていただいた後は、食育SATシステム(**)を使って広陵町住民の方々の食事バランスをチェックさせていただきました。 (**)食育SATシステム…フードモデルを用いて1食分の食事バランスを栄養価で計算し、☆5段階でわかりやすく評価するシステムです。 食育SATシステムのコーナーにはたくさんの方にご来場いただき、普段の食事で生活習慣病のリスクとして気を付けるべき栄養素を知ることができてよかったというお声をいただきました。また、お子様からご年配の方まで楽しみながら栄養バランスについて学んでいただくことができました。 ▲最後に、食育活動の関連コーナーの皆さんと記念撮影。ご指導ありがとうございました! 【参加したメンバーの感想】 たくさんのベテランの管理栄養士さんとお会いでき、さらに一緒にイベントを運営出来るというとても贅沢で価値のある機会だったと思います。お手伝いする中で、包丁の使い方のコツや、効率よく作業する工夫を教えていただいたり、地域活動されている方の栄養指導の様子を間近で聞くことが出来たりと、憧れと学びを深められるとても良い機会でした。 また、食育SATシステムが大人気で、沢山の来場者と食事についてのお話が出来て楽しかったです。このイベントを通して、運営者の皆さんや、栄養士の先輩方、参加者さんと、多くの出会いがあり、親しみを持つことができました。参加することができて本当によかったです。(健康栄養学科3回生 安部 瞳) このイベントに参加して、多くの広陵町住民の方々と普段の食事についてお話しすることができました。このような広い年代層の方々が普段の食事をどのようにしておられるかを知る機会はなかなかないため、どのような食事にどういう料理・食材がいいのかを私たちも管理栄養士の藤井先生の栄養指導を聴きながら学ばせていただきました。今回の活動を通して保健センターの皆様や管理栄養士の方々にとても親切にしていただき、管理栄養士として学ぶことの多さや、地域の方々とのふれあいの大切さを改めて実感しました。(健康栄養学科3回生 䋆田 ななえ) ヘルスチーム菜良は今後も様々な食育活動に取り組み、食を通じて町や地域の健康の増進に役立てられるよう頑張ります! 健康栄養学科3回生 䋆田ななえ 【過去の『ヘルスチーム菜良』のBlog記事を読む】
2017.08.14
「バーンデザイン」農業小屋アート~人間環境デザイン学科
日本では、農業の就業人口は20年前と比べると約半減しているといいます。また、農業の高齢化は益々上昇傾向にあります。奈良県の(香芝市)関屋地域も例外ではありません。 人間環境デザイン学科の加藤プロジェクトゼミでは、アートによって農業を応援できないだろうかと考え、昨年より「バーンデザイン」という農業小屋アートプロジェクトに取り組んでいます。 今年はバーンの他に、かかしデザインを加えて、昨年度より充実したプロジェクトになりました。 8月9日(水)、10日(木)に、加藤プロジェクトゼミの学生が3班にわかれ、2つのバーンとかかしの制作を行いました。 近鉄電車の車窓からは昨年のバーンも合わせてよく見えます。電車で関屋駅近くを通過される際はバーンデザインを探してみて下さい。 まずは、関屋駅を西方向に徒歩10分ぐらいに位置する、線路際にあるAバーン 手元の紙に絵を描くのと比べると、大きいシャッターに絵を描くことは想像以上に難しく、それを指示するのもとても大変でした。暑いなか日焼けもして、とてもしんどい場面もありましたが、みんなでひとつの作品を作り上げてみて、とても達成感がありました。 電車から見えるのは一瞬ですが、農業促進かつ、周りの緑に溶け込んだスポットになればいいな、と思います。 Aバーン班長 3回生 前田 千央璃 【Aバーンのオーナー堀川様のコメント】 作品、拝見いたしました。うちの小屋に、可愛く、そして綺麗な絵を描いていただき喜んでおります。多くの方の目に触れて、心を和ませて貰えればと思っています。この暑さの中、一生懸命に汗を流された学生の皆様に感謝いたします。 関屋駅から東方向にあるBバーン 今回電車から見える面が2面あったので、2面で1つのデザインを考えました。 電車から見えるのが束の間、さらに小屋までの距離が遠いという理由から、あえて目立つ色使いでシンプルなデザインにしました。そして、より遠近法が感じられるよう、手前にかけて塗るスペースを変えていきました。 小屋の持ち主である石阪さんの似顔絵が縦2メートルほどあったので、下書きから最後までとても大変でしたが、ご本人も喜んでいただけるほど綺麗に仕上げることができて良かったです。 Bバーン班長 3回生 清水 星花 かかし カカシを作るための材料を集める作業から始まめましたが、服はどするか、強度をあげるためにどんな部材を使うかなどで悩みました。検討した結果、マネキンを使うことになりましたが、手足の関節部の接合や、雨が降ってもすぐ痛まないようにする工夫など沢山の問題が出てきて大変でした。今回、畑の中の椅子に座らせた姿で作品を設営しましたが、地盤があまり良くない所での設営もまた難しかったです。 手作りアルミ缶の風車を一緒に置き、良いものが出来たと思います。 カカシを作る機会なんて滅多に無いと思うので、とても貴重な経験をさせていただきました。これからも関屋の方達との交流を大切にしたいです。 かかし班長 3回生 谷口 茉侑 暑さでダウン寸前でした。普段食べないアイスが体に染みわたりました。デザイン通り描くには、下準備が大変だなと思いました。 3回生 庄野 真理子 昨年度のバーンデザインは初めてのプロジェクトでしたので、私自身が小屋のオーナー様に交渉をしました。今年は思い切って交渉も学生に任せようと、春休みに学生たちにオーナー様に会いに行くよう指示しました。内心不安ではありましたが杞憂に終わりました。かえっておじさん(私)が行くより若い学生たちのほうがウケがよかったようです。そのあとはスムーズにデザインも進み、いよいよ当日を迎えました。が、台風5号の影響で前期試験が延期になり、初日は2回生全員が参加できず、その分3回生が奮闘してくれました。2日とも猛暑日で学生たちが熱中症にならないか気が気でなりませんでしたが、最後までやり遂げてくれて、本当にゼミ生に感謝しています。 Aバーンに興味をもたれた香芝市曽根自治会長様が突然現場に来られて、新しい空き家のプロジェクトのお誘いを受けました。様々な形でバーンデザインが繋がっていくことに大変嬉しく思っています。 人間環境デザイン学科 准教授 加藤信喜 【加藤ゼミ関連記事】 大学隣接の商業施設で、バレンタインディスプレイを担当! 畿央祭展示「紙庵」 「バーンデザイン」関屋農家小屋環境アート 駒川商店街でシャッターアートに挑戦!
2017.08.09
平成29年度 運動器リハビリテーションセミナー「臨床編」を開講しました。
7月30日(日)、平成29年度「畿央大学運動器リハビリテーションセミナー(臨床編)」が開催されました。運動器リハビリテーションセミナーは、卒後のリカレント教育(再教育)の機会や最新知見を提供することで、運動器リハビリテーションに必要な知識を基礎から実践まで系統的に学べるプログラムとなっています。 前年度までのプログラムを改変し、今年度は、明日の運動器リハに使える『エビデンス編』、部位ごとに基礎から臨床応用まで学べる『臨床編』、臨床現場での日々の疑問を客観的に解決する手法を学ぶことで、未来の運動器リハビリテーションを創造する『臨床研究編(導入)』『臨床研究編(実践)』の4つで構成されています。 そして、今回は『臨床編』として、臨床で多く経験する運動器疾患を中心に、各関節の関節構造・運動学・疾患に対する治療戦略を多くの研究論文から考察した内容になっていました。 まず、1講座目は「肩関節のリハビリテーションと最新の知見」というテーマで、運動器リハビリテーションセミナーの代表である福本准教授による講義を開始しました。解剖学・運動学の振り返りから、ガイドラインや最新のエビデンスを用いて、どのように臨床現場で診ていくかについてご紹介いただきました。 2講座目、「肘・手関節および体幹の最新知見とリハビリテーション」については、健康科学研究科修了生で他機関にて活躍されている梅山和也先生、粕渕賢志先生からお話いただきました。梅山先生からは近年、高齢者だけでなく、勤労者でも問題となっている腰痛を中心に、粕渕先生からは肘・手関節についてアプリケーションを用い、実際の関節の動きを確認しながらご説明いただきました。また、粕渕先生の研究テーマである「ダーツスローモーション」については整形外科の教科書でも取り上げられるようになっており、まさにホットトピックになりつつあるとのことでした。 【写真上;梅山先生】 【写真下;粕渕先生】 3講座目は、「変形性膝関節症とその人工関節の最新知見とリハビリテーション」として、健康科学研究科修了生の平川善之先生から、運動器疾患で最も多く経験する変形性膝関節症および人工関節置換術後の治療戦略について、実際に身体を動かしたデモンストレーションを入れながら、経験の浅い受講者の方にもわかりやすくご説明いただきました。 4講座目は、「フレイル・サルコペニア・ロコモーティブシンドロームの予防」について、松本から、老年学のトピックであるフレイル・サルコペニア・ロコモーティブシンドロームについて現場で落とし込めるように整理し、説明させていただきました。 全体を通して、4講座ともかなりの情報量でしたが、参加者の方々は熱心に聴講され、個別で質問もされていました。なかなか自分だけでは、それぞれの分野の最新の知見を調べて理解するのは難しいと思いますが、それぞれの講座でまとめていただき、臨床に戻ってから、しっかり考えるための素材がつまっていたのではないかと思います。 最後に、今回の運動器セミナーを受講して頂いた皆様、ありがとうございました。次回は今年新たに臨床研究編を二つに分けたプログラムを開始しますので、楽しみしておいてください。 臨床研究編(導入) 平成29年10月8日(日) 詳細 臨床研究編(実践) 平成30年1月28日(日) 詳細 お申し込みはコチラから! 理学療法学科 助教 松本 大輔 【関連記事】 平成28年度「臨床研究編」レポート 平成28年度「下肢編」レポート 平成28年度「上肢・体幹編」レポート 平成28年度「エビデンス編」レポート
2017.08.05
「Kio オレンヂカフェ 分かちあい in 御所」を開催しました。
畿央大学と御所市、地域住民が共同して運営している「金曜日カフェ~つどい~」で、7月28日(金)に平成29年度第2回「Kio オレンヂカフェ 分かちあい in 御所」(認知症カフェ)が開催されました。 こんにちは! 看護医療学科4回生の大森と新郷です! 7/28(金)の認知症カフェ(通称:オレンヂカフェ)には、老年看護学分野の先生3人と私たち学生2人が行き、午前と午後に分かれてプログラムを行いました。 <午前> 松原先生による「糖尿病と認知症の関係性」についての講義 認知症カフェに来られた高齢者の方に、糖尿病のイメージについて質問をしながら、双方向的に楽しく講義をしてくださいました。 私自身も、糖尿病と認知症の関係性については、あまり知らなかったので、とても参考になりました。 御所市地域包括支援センターのセンター長による、認知症の非薬物療法の1つである「回想法」についての説明 昭和の頃の写真や映像などをスライドに示して、質問形式で行ってもらいました。 やはり、昔の写真や映像は鮮明に覚えている方もいて、積極的に答えている方もいらっしゃいました。 <午後> 認知症の家族の会の方と、認知症を家族に持つ奈良県在住の方を交えて、困っていることや、体験を話し合いました。 実際に認知症高齢者を在宅で介護されているご家族の方の、普段の困った体験などを共有し、どうしたら良いのかについて話し合っていました。 それだけではなく、各地のオレンヂカフェを巡って、抱いたイメージを話される方もいて、オレンジカフェの今後の在り方についても、議論がされていました。 ●今回の学び 認知症カフェは、認知症の方を持つ家族の方々が思いや体験を表出される場ではあるものの、認知症を抱えるご本人の方の表情が曇る場面も見受けられたことから、「自分のことを言われているのではないか」とご本人の心理的負担となっている場合も多いのではないかと感じました。話し合いの時間は、別室でゆったりと過ごしていただくなどの工夫をして、ご本人がそのような思いをしないように配慮する必要があると感じました。 今後、看護師として認知症の方に関わる際には、今日の学びを生かし、ご本人の思いにもより一層配慮して関わっていきたいと思います。 看護医療学科4回生 大森あきら 【関連記事】 ・過去の「御所コミュニティカフェの取り組み」記事を読む
2017.08.03
気仙沼でのボランティアレポートvol.5~現代教育学科古川ゼミ
教育学部の古川恵美准教授は東日本大震災以降、継続して宮城県の気仙沼で活動されています。 「気仙沼で学生がボランティアできる活動がある」と古川先生から聞いて、古川ゼミ4回生の竹内さやか、児玉歩美、宮尾春花、辻本真理奈の4人で、6月8日(木)~10日(土)まで3日間、ボランティアで気仙沼を訪問しました。多くのことを学ぶ機会をいただいたので報告させていただきます。 1日目、仙台駅から高速バスを利用して気仙沼駅へ到着したとき、新しく綺麗な駅や街の様子を見て「ああ、復興は進んでいるんだ」と感じました。しかし電車の線路が震災によって被害を受けたため、現在は仮復旧として列車の代わりにBRT(Bus Rapid Transitの略語)というバスが運行していることを聞き、震災による被害の大きさや、復興には長い時間がかかるんだと感じました。 また、タクシーの運転手さんに大川付近を案内して頂いたのですが、この辺りは建物がほとんどなく、かさ上げ工事が行われている様子に唖然としました。このとき、まだ復興途中であることや今もなお仮設住宅で暮らしている人がいること、津波の被害を受けた学校の生徒は仮設校舎で学校生活を送っていることを、決して忘れてはならないと強く思いました。 気仙沼でよく目にするのが『東日本大震災,津波浸水深ここまで』という目印です。「こんなところまで津波が来たんだ。」と声に出してはいるものの、建物の二階を飲み込むような津波の恐ろしさに、実感が伴いませんでした。 被災された方々が「津波を見て、何が起きているのか、実際に起こっていることなのか分からなかった。」とお話をされていましたが、まさに“ありえない光景”であったことを想像させられました。また、地震や津波の恐怖は、実際に被災された方々にしか分からないものだと思いました。 「何か起きたときのための備えをしておくことが大切だ」 これは、きっと誰もが聞いたことがある言葉ですが、分かってはいても「自分には関係ないだろう。」という気持ちからか、日頃から備えが出来ていない人もいると思います。気仙沼向洋高等学校の先生方から多くのことを教わりました。誰もが日頃から、少し気を付けておけば出来る「携帯電話を充電しておく」「ガソリンが1/4を切る前に給油をしておく」など、私にとって、普段の生活を見直す良い機会でした。 最終日に訪れたリアス・アーク美術館では、東日本大震災に関する展示が行われています。気仙沼向洋高等学校の畠山先生が、一枚一枚の写真について当時を振り返りながら、そのときの状況や思いをお話ししてくださいました。実際に見た津波の恐ろしさ、高校の屋上で死を覚悟したこと、ぐちゃぐちゃになった建物や車、臭い等、写真を見るだけでは想像できないことや思いを知ることができました。 自然を甘く見ないこと、少しの油断が生死を分けること等を、実際に被災地を訪れることで以前より強く思うようになりました。また、被災地の学校にスクールカウンセラーが派遣されていること、養護教諭の加配措置がなされていることから、子どもの心身の健康を支えることの重要性を身に沁みて感じました。災害発生時の子どもの心のケア、子どもや教職員の心身の安全の確保、養護教諭とスクールカウンセラーの連携など、時間が足らず、学べなかったこともたくさんあります。今回の3日間のボランティアで終えるのではなく、また気仙沼を訪れて学びたいと思います。 現代教育学科4回生 竹内さやか、児玉歩美、宮尾春花、辻本真理奈 【関連記事】 気仙沼でのボランティアレポートvol.1 気仙沼でのボランティアレポートvol.2 気仙沼でのボランティアレポートvol.3 気仙沼でのボランティアレポートvol.4
2017.08.03
平成29年度 夏季エコパトロールを行いました~エコキャンパス推進委員会
平成29年度 夏季エコパトロールを実施しました! 日頃はエコキャンパス推進活動にご協力いただきありがとうございます。 さて、今年の夏も大学キャンパス内のエコパトロールを7月18日(火)から7月26日(水)のうちで5日間、昼休みや放課後に実施しました。エコパトロールでは、エコキャンパス推進委員会の教職員が緑色のタスキをつけて、校内にあるエアコンの設定温度や稼働状況、室温を巡回して確認しました。 夏季のエアコンは、基本的に「28℃設定」に協力をお願いしていますが、教室の場所や活動内容、使用人数等を考慮して、各教室に設置されている温度計を確認しながら適切なエアコンの使用を心がけてください。 ▼エコパトロール時の様子 左から隅蔵先生(健康栄養学科)、八木先生(現代教育学科)、大友先生(看護医療学科) ▼事務室の室温とエアコン設定温度を確認する金澤さん(総務部) ▼教育学習基盤センターに部分消灯をお願いしたり(写真左)、巡回中は適切な温度設定に協力をお願いしました。 巡回していると、わずかながらも、誰もいないのに照明が点けっ放しの教室がありました。教室を退出する際には、今一度、エアコンと照明OFFへのご協力をお願いします! また、各フロアーに設置してある「リサイクルボックス」をご存じですか?不要になった用紙類は、個人情報に配慮した上で是非リサイクルしてください。昨年度は16,000kgもの紙類が再利用されました。 そして、今年もエコキャンのポスターを人間環境デザイン学科の学生に作成してもらいました。力作揃いでしたので、複数のポスターを選出して教室の出入り口に掲示しています。みなさんありがとうございました。 ▼エコキャンパスポスター Design by N.Kさん (人間環境デザイン学科3回生) ▼エコキャンパスポスター Design by M.Sさん (人間環境デザイン学科3回生) 最後に、エコパトロールの結果を健康支援センターの山根先生に見て頂き、暑い夏を乗り切る上で気をつける点をお聞きしました。 夏はエアコンで室温を下げすぎると、屋外との温度差がヒートショックとなり、身体への負担が大きくなります。実際に7月以降、体調不良を訴えて保健室にくる学生や教職員が増えたそうです。急に大量の汗が止まらなくなった、気分が悪くなった、寒気がする、だるい等の症状は暑さの影響が大きいと考えられます。通学時にはエアコンの効いた電車から駅から大学までの道のり、そして教室と温度差の大きい環境に身体がさらされるので、寝不足、朝食を抜く、水分の補給が充分でない時などには要注意です。 汗を多くかいた時には水分だけでなく、電解質を含むスポーツ飲料や経口補水液等を摂るように心がけましょう。ついつい無理をしがちな試験期間中は、特にヒートショックに気をつけてください。 エコキャンパス推進委員会 【関連記事】 平成28年度 冬季エコパトロールを実施 平成28年度 夏季エコパトロールを実施
2017.08.02
2017年度「マミポコ親子ひろば」第6回活動報告!
近隣の未就園児の親子を対象に、第2・第4火曜日の午前10:00から畿央大学の和室を親・子・大学生のコミュニケーションの場として提供している「マミポコ親子ひろば」。自由遊び、手遊び、絵本の読み聞かせ、体操遊びなどをして元気いっぱい活動しています。 7月25日(火)に今年度6回目のマミポコ親子ひろばを開催し、以下の内容で交流を楽しみました。 〇自由遊び 〇絵本「いいこいいこ」「だるまさんと」 〇ふれあい遊び「ばすごっこ」 今回は2組の親子、どちらも姉弟、姉妹で参加してくださいました。自由遊びでは、おままごとをしたり、柔らかいボールを投げて遊んだりしていました。また、今回は異年齢の関わりもありました。少しずつ活動をしていく中で、お互いに関心を示す行動が増えてきたように思います。 絵本は「いいこいいこ」と「だるまさんと」の2冊を読みました。「いいこいいこ」では、お母さんに頭をなでてもらい、恥ずかしがりながらも嬉しそうにしている子どもたちの姿を見ることができました。また、「だるまさんと」は、だるまさんシリーズを好きな子どもが多く、楽しんでいただけたように思います。 前期は今回の活動でおしまいです。後期にまた参加していただく際、子どもたちの成長を楽しみにしております。ありがとうございました! 後期の1回目の活動は、10月10日(火)に和室で行います。ご参加お待ちしております! なお、今年度は定員にまだ余裕がありますので新規のご参加受付しております。 ●お申し込みはコチラから! 現代教育学科3回生 田地野佳奈 【関連記事】 2017年度「マミポコ親子ひろば」第5回活動報告! 2017年度「マミポコ親子ひろば」第4回活動報告! 2017年度「マミポコ親子ひろば」第3回活動報告! 2017年度「マミポコ親子ひろば」第2回活動報告! 2017年度「マミポコ親子ひろば」初回の活動報告!
2017.08.02
学生広報スタッフblog vol.225~JICA関西・WHO神戸センターで学ぶ国際看護!
こんにちは!看護医療学科4回生 学生広報スタッフの當摩宥佳です! 看護医療学科4回生の必修科目として「国際看護論」という授業があります。今回は、授業の一環として訪問した「JICA(国際協力機構)関西センター」と「WHO(世界保健機関)神戸センター」での学外学習について書きたいと思います!(^O^) 国際看護論とは、『国際社会の動向や世界の中の日本という立場を理解し、グローバルな視点で活動できる基礎を養うことを目的とする。 政治、経済、文化、など、さまざまな考慮すべき視点について考え、わが国の国際医療協力の概要と実例にも触れながら、異文化を持つ人々や異文化圏に住む人々への看護の在り方に対する理解を深めていく』(シラバスから抜粋)授業です。 日本と諸外国との保健医療の課題を比較し、国際看護(国際交流と国際協力)の意義と必要性を考えることや、看護師の国際間移動など、看護師を取り巻く国際状況、在日外国人の医療問題についても取り上げ、考えていきます。 私達は、7月26日(水)にJICA関西センターとWHO神戸センターを訪れました。まず、私達はJICA関西でJICA専門家※である柴田さんと、WHO神戸センターの職員である野崎さんのお話を聞きました。 ※JICA専門家とは、途上国からの要請や政府間の国際約束に基づいて、政府機関、教育機関などに出向し、政府や関係機関の職員に、技術や知識を伝えたり、制度や組織の改善を提案します。活動分野は教育や保健、医療、農業、環境など多岐にわたり多くの専門家は『技術移転型』の支援を行っています。 ▼JICA関西 まず初めにJICA関西の柴田様からご講義いただきました。柴田様は、JICA専門家としても活動されており、ODA(政府開発援助)の援助の1つである青年海外協力隊としてスリランカにボランティアで派遣されたことや、JICA専門家としての活動や技術協力プロジェクトの実際についてお話し頂きました。 ▼講義して下さったJICA関西センターの柴田様 講義の中では、途上国で亡くなった6か月の女の子の事例をだしていただき、その事例について、なぜそうなってしまったのかという「原因」と、どうすれば防げたのかとい「解決策」をグループで話し合いました。 ▼参加メンバーでのグループワーク 事例の原因と解決策を考え、それを言葉にするだけならそれほど大変ではありません。しかし、自分たちが住んでいない、行ったこともない国での問題は、実際に現地に行って住民の生活や価値観を知ったうえで、その国その地域に合った解決策を考えることが重要だと考えました。 ただ現地に行き援助を行うということは、簡単なことではありません。日本から物資を送るだけではなく、現地で住民と触れ合い知り合いながら、技術提供や教育・必要なシステム作りなど、援助を行うといった活動がとても重要であると感じました。 ▼WHO神戸センターの野崎様 次にJICA関西に隣接するWHO神戸センターの野崎様に、WHO組織や取り組みについてご講義いただきました。世界全体の「健康」を考えるにあたり、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジという考え方が重要だということ。ユニバーサル・ヘルス・カバレッジとは「全ての人が適切な質の保健医療サービスを適切な費用で受けられる」といった考え方です。WHO神戸センターはこのユニバーサル・ヘルス・カバレッジを目標にしていると分かりました。 また、これからの世界は、感染症との闘いや高齢化の進展により、医療費の高騰や保健医療人材の不足が考えられます。これから求められるイノベーションの答えは、千差万別であり、その答えを探すために、WHO神戸センターでは、様々な国のモデルを参考に研究を行っていることが分かりました。 ▼その後、WHO神戸センターの内部を、野崎様に案内していただきました! とても貴重な機会で、みんなも興味津々で見ていました。この学外学習を通し、実際に途上国に行き援助を行った方や、世界を見ている方々のお話を聞いたことで、自分の中での国際協力や海外支援といったことへの考え方が変わったような気がします。 日本にいながら、他の国で必要な援助を考えるのではなく、自ら現地に行き、実際の生活やそこに住む人々を知り、日本とは全く違う生活・価値観の中で私達は現地の人々へどんなことが出来るかを考えることが非常に需要なのだと学ぶことが出来ました。今回の学びを活かし、私も貢献できることは無いか考えながら生活をしていかなければいけないと感じました。 一緒に参加した他のメンバーにも意見を聞いたので紹介します♪ 『講義を聞いて、ボランティアで日本の母子健康手帳の制度を他国に持ち込んで知識や技術を広めていることを学びました。そして、その際には、他国の言葉、文化などを知ったうえで、取り組んでいく必要があると考えました』 『今回講義を聴講させていただき、実行すること・実現させることの難しさを感じました。途上国で起こる問題について、自分が変えたい・力になりたいと思い一歩踏み出すことは容易ではなく、実現させるために試行錯誤の連続で、何十年もそのことについ考える必要があると学びました。国際協力を行うためには、文化や環境の違いなどその場に行かなければ知ることのできない現状を調査しながら、実現に向けて現地の方々と共に学び、成長していくことが大切なのではないかと感じました』 【参加メンバーでの集合写真】 今回、ご講義いただきました柴田様、野崎様、本当にありがとうございました。また、このような貴重な場を設けてくださった堀内先生、ありがとうございました! 看護医療学科4回生 當摩 宥佳 【関連記事】 指定難病の一つ「多発性硬化症」を学ぶ~看護医療学科「成人看護学対象論」 第32回奈良県母性衛生学会学術講演会 参加レポート!~看護医療学科 廣金・藤澤ゼミ
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