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畿央大学×地域連携

2020.11.04

食育SATシステム説明会を開催!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良

2020年10月27日(火)、畿央大学でいわさきグループの方々をお招きし、食育SAT(サッと)システム※1説明会が行われました。 2020年度初のヘルスチーム菜良※2の活動となり、新しく加わった1回生とともに学習しました。   (※1)食育SATシステム…フードモデルを用いて1食分の食事バランスを栄養価で計算し、5段階で評価されるシステムです。 (※2)ヘルスチーム菜良…管理栄養士養成課程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。   私たち1回生は今回初めて説明を受けて、どの世代の方でも一目で栄養バランスが分かるため食事について楽しく学ぶことができることを知り、食育SATシステムを多くの人に体験してもらいたいと感じました。   食育SATシステムはオープンキャンパスや畿央祭などで使用されますが、今年はイベントを開催できなかったため、使用する機会がありませんでした。 畿央祭で「健康カロリーチェック」を実施! オープンキャンパス企画「一食の栄養量を調べよう」レポート! 来年度オープンキャンパスや畿央祭が開催された際には、食育SATシステムを用いて小さな子供から高齢者の方まで少しでも栄養に興味をもっていただけるようなイベントを開催したいと思います。   ▼食育SATシステム   また晴天の中マスクを着用してとなりますが、写真撮影をしていただきました。   ▼農林水産省大臣賞の賞状も持って写真を撮りました。   1回生を迎えての初めての活動でした。コロナ渦で活動できる機会が減っていましたが、新メンバーを迎え無事に活動できたことを心よりうれしく感じます。まだまだ始まったばかりですが、頑張っていきますのでどうぞヘルスチーム菜良の応援よろしくお願いします。   健康栄養学科3回生 秋山愛奈 1回生 植田里穂 ●ヘルスチーム菜良の情報はこちらからご覧になれます。

2020.10.09

今井町のまちづくりをオンラインで学ぶ!~人間環境デザイン学科1年次配当「景観・まちづくり演習」

人間環境デザイン学科では、身近な建築やまちに直で触れることを目的とする「景観・まちづくり演習」という授業があります。毎年、実際に歴史あるまちを訪れ、そこに暮らす人の話を聞き、建築に触れることで、自分たちの身近な環境のデザイン、地域社会(コミュニティ)について考えていきます。   前半の授業では、橿原市にある「今井町」をテーマに課題を進めます。今井町は、重要伝統的建造物群保存地区に指定され、かつては『大和の金は今井に七分』といわれるほど繁栄した町です。現在も500軒もの町家が連なり、一般の方々が生活する「生きた町」であるのも魅力の1つです。今年度は遠隔での授業となりましたがMicrosoft Teamsを利用し、1回生74名、教員4名、今井町から5名の方が参加。自治会・今井町並保存整備事務所の方にゲストスピーカーとして講演していただきました。     今井町のまちづくりについて、住民の皆さん目線での今井町、そしてこれまでの今井町と畿央大学との交流についてお話していただきました。これまでもこれからも、今井町の魅力あるまちづくりにむけて住民の皆さんと共に様々な取り組みをされていることを教えていただきました。   【参考】今井町での活動が見える「人間環境デザイン学科」の一日   今後はグループに分かれて、各先生方から出題されたお題についての議論を行います。遠隔ではあるものの、1回生同士でのグループワークでどんな最終成果物が出るのか今からとても楽しみです。実際にみんなで現地に足を運ぶ事は出来ませんが、衛星地図を利用して今井町の町並みを見学し、頂いた資料を参考にチームワークが試されるときです!     先生方も遠隔でグループワークのアドバイスを行います。「畿央大学が奈良県にあるからこそできる学び」を存分に活かして、充実した授業になるように期待しています!   人間環境デザイン学科 助手 小松智菜美   【関連記事】 今井町“みんなでつくろう!”床几プロジェクト~人間環境デザイン学科 江戸時代の街並みが残る今井町を見学!~人間環境デザイン学科「景観・まちづくり演習」 三井田ゼミ「町家改善計画~今井町~」~人間環境デザイン学科 今井町のまちづくり見学会へ行ってきました!! 人間環境デザイン学科

2020.05.22

卒業制作が養父市の公民館に展示!〜人間環境デザイン学科〜

人間環境デザイン学科を今春卒業した矢野です。私の「卒業制作」について、ご紹介させていただきます。   人間環境デザイン学科では4回生に卒業制作に取り組みます。卒業論文でも卒業制作(作品)でも、まず、テーマを決定しなければなりません。私は兵庫県養父市で生まれ育ちました。縁あって畿央大学に進学しましたが、卒業制作では何か地元に貢献できるものにしたいと思いました。自宅の近くにある小学校の廃校舎を利用して地域の活性化はできないだろうかと考え、市役所の方に協力していただきながらテーマを決めました。姉と兄の母校である小学校だったこともあり、私にとっても身近な建物でした。少子化によって廃校となったものの、まだまだ施設設備が整っていたため地元の方も色んな利用の仕方を企てていましたが、小学校の形から脱し、用途を変更することでもっと地域の活性化につながるよう計画を練ってみようと、テーマは『であい~旧出合小学校リファイニング建築による地域創生計画~』としました。   廃校舎を用途変更する過程で、養父市の良さを地域外の人に知ってもらいながら、地域の人々の交流の場にもしたいと考えたとき、加藤先生(人間環境デザイン学科教授)にサードプレイスという考え方を教えていただき、採用することにしました。サードプレイスとは、自宅や職場とは隔離された、心地の良い第三の居場所のことをいい、以下のような8ヶ条があります。   1)個人が思いのままに出入りでき、もてなすことを要求されず、全員が心地よく、くつろぐことができる中立地帯 2)会員等アクセスに制限なく、あまねく人々が入ることができる 3)会話が楽しく、活気で満ちている 4)アクセスがしやすく、中に入る人々が協調的 5)常に“新参者”を快く受け入れる“常連”がいて、いつも心地よい空気をつくる 6)日常に溶け込む簡素な外観をしている 7)明るく遊び場的な雰囲気を持っている 8)もうひとつの家、リビング、家族的な存在である     上記のことを踏まえ、私は、様々な年代や立場の人が気軽に集い交流する場でありながら、新たな活動やコミュニティの構築、移住者と地域の人たちの出会いを促す拠点となり、交流のなかで地域住民が日々の暮らしを伝え、この場を拠点とした周辺の自然や文化に触れながら過ごすことで “住みたくなる、帰ってきたくなるまち” にできるような計画を提案し、卒業制作としました。   この卒業制作は養父市市役所の方にも「感激した」と評価していただき、現在、養父市の公民館ロビーに、模型とコンセプトボードを展示していただいています。実際に暮らしていたまちの将来について、拙いながらも市役所の方と関わりながら考えられたのは大きな経験となりました。成果物のクオリティとしては高いとは言えないものでしたが、世の中の流れから生まれた身近な問題解決を自分のやってみたいという気持ちと合わせてテーマとして挑戦できたことは、今後の社会人生活でも活かしていけると思っています。     いつまで続くか分からない新型コロナウイルス感染症の影響により、遠隔授業、就活のイベント中止等、今までとは異なる制限のされた毎日を過ごしている学生が多いと思います。私自身も4月に新入社員として入社したものの、基本はリモートワークになり、会社には週1回しか出勤できていません。しかし、“こんな状況下だからできること”もあります。皆さんも自宅待機によって以前よりも自由な時間が増えたのではないでしょうか。その時間をどう使うかで、自宅待機期間後にコロナの時期を振り返った時、ネガティブな印象だったのか、良い機会だったかな、と思えるかで大きく差が出ると思います。実習や就活、部活動など、できない焦りも多いとは思いますが、きっとできることはあります。ぜひ、周りの人も巻き込んで楽しく自宅待機を過ごしてくださいね!   人間環境デザイン学科2020年3月卒業生 矢野眞子 【関連記事】 令和元年度 卒業研究講評会を行いました~人間環境デザイン学科

2020.03.04

「日本認知症ケア学会 2019年度 中国・四国ブロック大会」教員・学生参加レポート~看護医療学科

「一般社団法人日本認知症ケア学会 2019年度 中国・四国ブロック大会」が2020年2月23日(日)に岡山県倉敷市で開催されました。このイベントに参加した教員と学生からのレポートです!     【教員レポート】 大会のテーマは「紡ぎ」。メインステージでは大会長の片山貞夫先生から認知機能が低下したとき、当事者やその家族が経験する自尊心の傷つきや苦悩などが具体的に紹介されました。当事者にしてみれば、朝から晩まで怒られてばっかり…。家族にしてみればしっかりしてくれよ、という不安や焦り…。その中で、たとえ認知機能が低下しても、人間としての尊厳を保ち生き生きと生活できるようにするためには、人と人との紡ぎが大切ということを話されました。また、ワクチンを使用しての治療によって原因物質の一つであるアミロイドβやタウタンパクを大幅に減少させることができること、そして近い将来、日本でも使用できる見通しも紹介されました。     大会長の講演の後に、本学(看護医療学科)山崎尚美教授によって「グローバルに”紡ぐ”これからの認知症ケア」と題した教育講演がありました。これまで畿央大学において科学研究費等を受けて取り組んできた老年看護・ケアの教科書づくりを中心に具体的に紹介されました。そして、次の課題として次世代の認知症ケアを担う仲間づくりの一つとして、Orange Projectの活動が紹介されました。学生のこの取り組みへの参加者からの反応はとりわけ大きく、その後、学生さんの活動が頼もしかったです、見学に行きたいです、ぜひそのような学生さんの就職をお願いしたいなど、いくつもの問い合わせなどがありました。   看護医療学科 准教授 上仲久(老年看護学領域)    【学生レポート】  私はこの学会で「認知症高齢者における慢性疼痛への看護についての文献研究」を発表しました。この発表は1年程前から卒業研究テーマとして取り組んできたもので、過去の研究論文を年代順に数えてみると、認知症高齢者の疼痛に注目され始めたのは最近であり、とりわけ認知症高齢者の慢性疼痛についての研究は十分及んでいないことが明確になりました。そして、これまでの文献から慢性疼痛は骨関節系の症状として多いけれども、気分障害とも関係しているということから、認知症高齢者の生活背景や価値観、心理状況といった全体像を把握して看護することが重要であることを報告しました。     学会に参加して、認知症について研究されている方々の発表も聴講しました。その中でも、認知症高齢者は快幸感が減弱することが多くなるため、認知症高齢者の楽しみを見出すような関わりが必要であるという内容に心をひかれました。学会に参加して新たな考えや知識、気付きを得ることができ、私自身の考えや視野が広がり成長に繋がったと思います。また、この学会のメインステージの教育講演は、畿央大学の山崎先生がなさっておりアジアの中で老年看護を、ベトナム、台湾、韓国、オーストラリアとの交流や共同で実際に取り組んできた内容を話しておられました。     ここに至るまでの上仲ゼミでの研究論文作成は、不安なことや分からないことがあったとき、丁寧な指導を受けることができ、支えていただけるような環境が整っていました。研究をしていくことの楽しさを知ることができ、学会での発表も経験することもできました。また、Orange Projectの活動など様々なことに参加してきたことを含めて、私自身の強みになったと思います。 最後になりましたが、このような機会を与えてくださり、ご指導いただきました上仲准教授や山崎教授に深く感謝を申し上げます。   看護医療学科4回生  紀伊玲央奈   【関連記事】 第18回公開講座「当事者とともに創る認知症ケア」が開催レポートが届きました!~看護医療学科 認知症ケアに取り組む新サークル「Orange Project in KIO」が始動! 第18回日本認知症ケア学会でKAGUYAプロジェクトの研究成果を発表!~看護医療学科 第18回日本認知症ケア学会に参加・発表!~看護医療学科教員

2020.02.28

第18回 公開講座「当事者とともに創る認知症ケア」が開催レポートが届きました!~看護医療学科

2020年2月21日(金)、畿央大学では第18回目の公開講座が開講されました。参加者は82名で、プログラム内容は、畿央大学健康科学部看護医療学科教授の山崎尚美先生による「当事者とともに創る認知症ケア」をテーマとした講演と、まほろば倶楽部代表の平井正明氏による「若年性アルツハイマーと向き合って」というテーマでの講演、また希望された方の中から先着順での「きおトレ」アプリ体験でした。公開講座についてレポートさせていただきます。   山崎尚美先生による講演 「当事者とともに創る認知症ケア」   大きく分けて「認知症サポーター養成講座」「認知症施策」「オレンジプロジェクト」「当事者の語り」について講演してくださいました。講演を通して、認知症にならないことを目標にするのではなく「認知症になってもその人らしく、地域で暮らすことができるように支えあうこと」が大切だということを学びました。 講演の中で、2014年に国連障害者権利条約「Nothing About us,Without us.(私たちがいないときに、私たちのことを決めないで)」ということが提言され、また当事者の方が2004年に開催されたアルツハイマーの国際会議で発言したことの紹介がありました。2004年では、まだ認知症に対して良くないイメージを持つ人が多かったですが、そのような時代頃は認知症であることをカミングアウトすることによって、認知症の当事者が暮らしやすくなるのではないかと考えたようです。確かに認知症の当事者ではない私たちはその症状を想像するしかありません。そのため、想像してつくった政策は当事者が本当に困っていることを解決する政策になっていないかもしれません。だからこそ、「認知症だから話が通じない」というような偏見をもって、会話することをあきらめるのではなく、当事者の言葉を聞き、当事者・その家族の日常生活や困っていることを聴く、それが、当事者が困難に思っていることを解決することや互いに支えあい暮らしやすくするためにも重要なことだと再認識しました。     平井正明氏による講演 「若年性アルツハイマーと向き合って」   平井正明さんは、56歳の時に若年性アルツハイマーの初期と診断されました。この初期症状では物忘れはほとんどなく、身体のバランスがとりにくい、頭痛がするという症状があるようです。私は若年性アルツハイマーと言えば記憶障害が主症状であると思っていましたが、平井さんは体験談の中で記憶障害がほとんどないとおっしゃっていたので非常に驚いたとともに、認知症・若年性アルツハイマーといっても人によって症状は違うということを知ることができました。 その後平井さんは障がいをもつ子どものための「あおぞら倶楽部」を創設され、そのボランティアとして天理大学の学生と交流されています。その縁で結婚して日本に住むようになった外国の方がおり、その方が認知症となって日本語が話せなくなったときに、母国語での会話を楽しめるよう、天理大学に来ている留学生と会話できる機会をつくったと紹介されていました。このことから、できなくなったことを再びできるように努力するのではなく、今できることを続けその人の暮らしが少しでも豊かになるよう環境を整えることが大切だと学びました。また、様々な活動を行うことは人とのつながりを広げ、家庭というコミュニティ以外にもかかわりを持つことで孤独を感じることを防ぎ、社会性をもつことを促進すると感じました。認知症の進行を遅らせるには、規則正しい生活を送る・栄養をとる・十分な睡眠をとる・社会参加が大切で、私たちが所属するオレンジプロジェクトのサークルでも、参加してくださる方々のコミュニティを拡大し、社会参加の一部として機能するものになってくれる活動にしたいと思いました。     「きおトレ」アプリ体験 講座終了後は希望者20名を対象に、自分の認知機能を知ることができるアプリを体験していただきました。記憶の能力を知る課題をしているときに参加者の皆さんは「何があったかな」と必死に思い出そうとしてくださっていました。私も「きおトレ」アプリを体験したときは、野菜の絵があったことは覚えているのですが、何の野菜かを思い出すことができずもやもやしていました。「きおトレ」の結果をふまえて大切なことを忘れないようにメモをとる習慣をつけようと思いました。     今回の講座を通して、認知症の当事者が“その人らしく暮らす”ことができるように、周囲の人はどのように接したらよいのか、実際にどのような活動があるのかを学ぶことができました。授業でも認知症について学びますが、百聞は一見に如かずというように、当事者の方から話を聴くことは認知症についてより深く理解するいい機会となりました。多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。   Orange Project in KIO 看護医療学科 2回生 東條真納美   【関連記事】 認知症ケアに取り組む新サークル「Orange Project in KIO」が始動! ・過去の「オレンジカフェ」記事を読む ・過去の「RUN伴」記事を読む

2020.02.19

2019年度第4回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」を開催!~看護医療学科

畿央大学と御所市高齢者対策課地域包括支援センター、住民が共同で運営している「金曜カフェ~つどい~」で「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」(認知症カフェ)が2020年2月14日(金)に開催されました。「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」は、御所市認知症啓発事業として畿央大学健康科学部看護医療学科老年看護学教員と御所市高齢者対策課地域包括支援センター、住民が共同して行っているものです。当日の様子をレポートさせていただきます。     今回は、地域の方17人、地域のボランティア4人、大学教員2人、オレンジプロジェクトの学生6人、社会福祉士の大学院生(見学者)1人、が参加しました。今回は、御所市(上田洋品店跡)で行われる最後のカフェ(延べ、27日間開店)になりました。そして、私たちオレンジプロジェクトの記念すべき第一回の活動日でした。 今回は午前の部に参加させていただきました。   <午前の部> ~ミニ講義~ 畿央大学の島岡助手による認知症サポーター養成講座が行われました。テーマは、「認知症を学び地域で支えよう」です。講義を聴いて印象に残っているのはデンマークのサポート制度についてです。高齢者の難聴が認知症に影響を及ぼす可能性があるということで、デンマークでは高齢者の補聴器の使用率が高く、補聴器の使用者の特徴にあわせた機能を追加することなどのアドバイスを、補聴器の使用歴が長い高齢者ボランティアが行うということに驚きました。補聴器についての助言をメーカーの人に聴くのではなく、実際に使用している人に聴くということは、これから補聴器を使用する人が相談しやすいということだけでなく、補聴器についてアドバイスをする人にとって人の役に立っている、社会に貢献しているという満足感を得ることができると思いました。こういった補聴器の使用のサポート体制は、加齢による老人性難聴が原因で日常生活に困難が生じることを防ぎ、これから補聴器を使用する人、これから使用する人に助言をする高齢者ボランティア両者のQOLを高めることにつながると思いました。 御所市の「金曜カフェ~つどい~」で講義の前に住民の方が百歳体操を行っていました。地域の人が集いやすい場所で、互いに健康を維持し支えようとする取り組みをおこなうことは認知症であろうとなかろうと社会から孤立しないため、お互いのQOLを高めるには大切な活動だと学びました。   ▲ミニ講義の様子   ~フリートーク~ 御所市の住民の方とフリートークをさせてもらいました。最初は緊張していましたが、参加してくださったかたが日常の生活での不安や趣味だったことをたくさん話してくださいました。多くの人と話し関わることで、自分とは違う生活の様子を知ることができました。話してくださっていることに対して相槌を打ちながら聴き、自分から発言をするということはあまりありませんでしたが、フリートーク後に「話を聴いてくれてすっきりできた」と言っていただきました。自分がその人の話に対して相槌を打ち聴こうとする態度をとることが大切だと改めて実感することができました。   ▲カフェで住民さんとの交流   初めてオレンジプロジェクトに参加させていただき、少ない時間でありましたが学ぶこともありました。今回で御所市でのオレンヂカフェの開催が最後ということで、1回しか参加できませんでしたがありがとうございました。   ▲ボランティアさんと集合写真   看護医療学科2回生 東條真納美   <午後の部> 午後は「認知症について語る会」を行いました。参加者は、認知症の方のご家族、地域包括支援センター職員、介護関連施設の職員、ボランティアの方、畿央大学(老年看護学)の教員、見学者2人などで、9人が集いました。 今回は、認知症のご家族を介護しておられた方の話が中心となりました。独居生活をされていた認知症の方のご家族が、真夜中に何度もご本人から電話がかかってその都度車で駆けつけたり、タクシーで迎えに行き受診したりしたご苦労を語られていましたが、その方のお顔には最後まで義父を看取った満足感のようなものを感じました。このように自分の介護経験を振り返り誰かに話すことで、ご家族にとっても心の整理になる。認知症カフェはいろんな職種や立場の違う方々が集い、認知症のことを真剣に話し合う場だからこそ、安心して介護の苦労も話すことができるのだと改めて実感しました。   6年間、御所市と共同・連携して行ってきた「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」は今回をもって一旦終了となります。これまで参加してくださった皆様、ボランティアの方々、長い間本当にありがとうございました。   次年度からは、オレンジプロジェクトメンバーが中心となり、広陵町地域包括支援センターと協働で広陵町内にオレンジカフェ(認知症カフェ)を企画・運営する予定です。お近くの方や認知症にご興味のある方はぜひ立ち寄りください。私たちと一緒に認知症について考えましょう。   看護医療学科 助手 島岡昌代   【関連記事】 ・過去の「御所コミュニティカフェの取り組み」記事を読む

2020.02.17

2019年度「マミポコ・親子ひろば」後期第5回活動報告!

近隣の未就園児の親子を対象に、第2・第4火曜日の午前10:00から畿央大学の和室を親・子・大学生のコミュニケーションの場として提供している「マミポコ親子ひろば」。自由遊び、手遊び、絵本の読み聞かせ、体操遊びなどをして元気いっぱい活動しています。   【第5回:1/14 (火)】 〇好きな遊び ◯体操遊び「ひっつきもっつき」 ◯絵本「だるまさんが」   今回は9組の親子が参加してくださいました。 好きな遊びでは、お気に入りのおもちゃで遊ぶだけではなく、発語をする場面が多く見られ、お友達と譲り合っておもちゃを使ったりする姿も見られ、保護者の方々と1年を通しての成長を振り返る時間となりました。     体操遊び「ひっつきもっつき」では、親子でお尻をくっつけあったり、ほっぺをくっつけあったりして、子どもたちの笑顔が溢れる時間となりました。     今年度の活動は今回で最後ということで、1年の活動をまとめた手作りのアルバムと、2020年の干支である、ねずみをモチーフとしたメダルをプレゼントしました。 アルバムには車が動く仕掛けがあったり、ロケットが飛ぶ仕掛けがあったりして、子どもたちが保護者の方々と一緒に楽しそうに遊んでくれていました。     今年度もたくさんの親子に来ていただき、本当にありがとうございました。 学生スタッフ一同、活動の中でたくさんのことを学ばせていただきました。 また、子どもたちや保護者の方々の笑顔を見ることができ、とても嬉しかったです。   来年度もマミポコ親子ひろばは実施される予定です。たくさんのご参加お待ちしております。     現代教育学科3回生 田中さくら   *来年度の予定は5月初旬ごろにHPにて発表する予定です。   【関連記事】 2019年度「マミポコ・親子ひろば」後期第3・4回活動報告! 2019年度「マミポコ・親子ひろば」後期第1・2回活動報告! 2019年度「マミポコ・親子ひろば」前期第4回活動報告! 2019年度「マミポコ・親子ひろば」前期第3回活動報告! 2019年度「マミポコ・親子ひろば」前期第2回活動報告! 畿央大学付属幼稚園の園児たちが大学に来てくれました!~マミポコ・親子ひろば 2019年度「マミポコ・親子ひろば」前期第1回活動報告!

2020.02.04

大学に隣接する商業施設「エコール・マミ」への令和初のデザイン提案~人間環境デザイン学科加藤プロジェクトゼミ

令和元年度は、3つの課題にチャレンジ!   人間環境デザイン学科の最も特色ある授業の一つに「プロジェクトゼミ」があります。加藤プロジェクトゼミでは、大学に隣接する大型商業施設「エコール・マミ(通称:エコマミ)」様へ、毎年デザイン提案を行っております。 令和最初の提案となり、12年目と長く続けさせていただいています。感謝しております。   ①バレンタイン装飾 場所:北館セントラルコート   バレンタイン装飾コンセプトは「Valentine chapel〜天使が叶えてくれるあなたの想い〜」です。フォトスポットとして教会を設置し、その背景にある木に来館者の方々の想い、願いを付箋で貼って、背景を完成させていく参加型になっています。吊り下げ装飾は、上から見守る天使、たくさんのお菓子、リボンを吊り下げることで、華やかかつバレンタインらしさが感じられる装飾にしました。(3回生 リーダー 岡田由希)        バレンタイン装飾メンバーは、 3回生 岡田さん(リーダー)、橋本さん、陣田さん、齋宮さん、谷村さん、稲井さん、福嶋さん、奥村さん 2回生 川西さん、高田さん、中林さん 計11名です。   ▼完成!   ~装飾メンバーからのコメント~ こんなに大きなサイズの装飾をするのは初めてだったので、吊り下げ装飾のサイズ感に苦労しました。高いところから吊り下げたときのイメージがしにくく、実際に吊り下げるまで装飾が小さくないか、寂しくならないかと不安でした。ですが、吊り下げてみるとサイズ感も良く、教会ともマッチしていて、グループ全員が満足できる仕上がりになったと思います。今はまだ寂しい教会の背景にある木も、来館者の方々の想い、願いを貼ってもらって華やかになるのが楽しみです。(3回生 岡田由希)   ここまで大きな場所をデザインすることがなかったので、初めは想像通りにいかない事が多かったです。何回も現場を見に行ってイメージしたり、大きさを調整したり、工夫をすることで良いデザインになったと思います。装飾している途中で、地域の方々にもたくさん声をかけて頂いて、毎年楽しみに見てもらえているのを感じてとても嬉しかったです。 (3回生 齋宮ひなの)     ②マーミン・ミーマンの巨大絵本の制作 巨大絵本は2月28日(金)に設置予定です。(ブログに載せますのでお楽しみに!)   ③テナントまたは、施設の内容相当のデザイン提案   100年後のエコール・マミ「未来のショッピングセンター」について、1月24日(金)、4チームがエコマミ会議室でプレゼンテーションを行いました。   ▼プレゼンの様子   ~各チームの提案内容~ Aチーム:梅林・稲田   Bチーム:勝屋・米田                         Cチーム:津瀬・前田   Dチーム:荒木・北村   3月末から4月上旬に北館セントラルコートで展示される予定です。お楽しみに!   【過去のエコールマミへの提案】 2018年度 大学に隣接する商業施設「エコール・マミ」へのデザイン提案! 2017年度 エコール・マミにバレンタインディスプレイと改修提案! 2016年度 エコール・マミで、バレンタインディスプレイを担当!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ 2015年度 エコール・マミに改修提案とディスプレイ展示! 2015年度 エコール・マミ改修を提案!~人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ(加藤ゼミ) 2014年度 エコール・マミに改修提案とディスプレイ展示!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ 2013年度 さらに発展・エコマミ提案★人間環境デザイン学科加藤プロジェクトゼミ 2012年度 4年目のエコマミ提案★人間環境デザイン学科 加藤プロゼミ 2010年度 エコール・マミ 改善案 -人間環境デザイン学科 加藤プロジェクトゼミ報告-      

2020.01.06

認知症ケアに取り組む新サークル「Orange Project in KIO」が始動!

皆さん、こんにちは!本日は、皆さんに”OrangeProject”の紹介と、サークルメンバーとして一緒に活動する仲間を募集するために投稿させていただきました。興味のある方は、是非一度連絡してください!     ▼Orange Projectの活動内容について(クリックすると活動内容についての説明を見ることが出来ます)   チーム医療・チームケアは今では当たり前ですが、認知症施策推進大綱(厚生労働省:2019)で2020年からの社会に共生と予防を掲げています。また、SDGsでは「すべての人に健康と福祉を」で「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」ことを推進しています。   サークルに参加することで、学内の講義や座学では学べない認知症ケアを含めた医療・福祉の場(特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・有料老人ホーム・グループホーム等)を知る機会にもなりますし、教育学部の方は介護実習の際の認知症のイメージづくりや健康科学部の方は認知症の人やその家族とともに新しい認知症ケアを考えることができると思います。今までの主な活動はRUN伴の参加、認知症カフェのサポートをしてきましたが、認知症カフェでは、人間環境デザイン学科の方は認知症の人にやさしい環境・コミュニティづくりや健康栄養学科の方はカフェのメニュー作りなど協働すれば学生の力で新しい社会を創ることが可能だと考えます。理学療法学科の方は身体を動かし、認知症の進行を緩やかにする認知症予防に協力できます。 どの学科の方でも大歓迎です!大学生活で地域に貢献したことはきっと自分たちの強みにもなるはずです。   ぜひ、私たちと一緒に、オレンジプロジェクトを、畿央大学を盛り上げていきましょう!     まず、“OrangeProject”の紹介をします。 “OrangeProject”とは、熊本県を中心に活動している(熊本大学・熊本保健大学・崇城大学)認知症啓発のための学生ボランティア団体で、 “認知症になっても安心してくらせるまちづくりに貢献する”をコンセプトに、認知症啓発運動を行っているオレンジプロジェクトを示します。 OrangeProject 紹介Youtube    次に、サークル立ち上げまでの経過を説明します。 私たち”OrangeProject”は昨年の夏から、”OrangeProject”のサークルを畿央大学でも立ち上げようと取り組んできました。7月には熊本大学に立ち上げのためのヒアリングに行き、あやの里というグループホームで開催されている認知症カフェ”as a Café”を見学してきました。   ▼ as a Caféでの説明   ▼熊本大学のメンバーとの交流   私たちは、奈良県内の地域住民の方々と協力して認知症カフェや認知症サポーター養成講座、RUN Tomorrow(通称RUN伴)などの認知症啓発のボランティア活動を行いながら、看護医療学科を中心にリクルート活動を続けてきました。 そして、当初は看護医療学科4回生9人で発足された”OrangeProject”も、今では1回生から4回生の23人の仲間が集まってくれ、2019年12月18日(水)についに畿央大学のサークルとして立ち上げることができました!!   これからも“認知症に優しいまち広陵町 認知症に強い大学”畿央大学として学生生活をさらに 活気づけていけるようなサークルを目指したいと思います!   ▲高校生と認知症サポーター養成講義   ▲RUN伴 過去のRUN伴ブログ   ▲オレンジカフェでの学生企画 過去のオレンジカフェブログ   認知症の方は年々増え続けています。家族や身近なひとたち、また私たち自身もいつか認知症になるかもしれません。認知症の方も、認知症でない方も、安心して笑顔でくらせる優しいまちづくりをみなさんも一緒に行いませんか? 特に1・2回生の皆さんを大募集中です。 4回生はもうすぐ卒業ですが、OGとして卒業後もオレンジプロジェクトのメンバーと一緒に、活動に参加したいと思います!   看護医療学科4回生 辻林もも   【関連記事】 ・過去の「オレンジカフェ」記事を読む ・過去の「RUN伴」記事を読む

2019.12.25

関屋駅前「ちゃんこ好の里」のサイン看板作成PARTⅡ!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ 

関屋駅前「ちゃんこ好の里」さんに大きなサイン看板が取り付けられたのは今年の3/28でした。その時は取り付け場所が変更になり、お店の入り口付近の線路側に鉄骨柱を組み取り付けることになりました。電車側から見ると看板がよく目立ち大成功だったのですが、お店の入り口側からは看板の裏側しか見えず、悪く言えばまるで楽屋裏のような状態でした。   ▼2019年3月の設置状況     そこで今回、店頭側にも電車側の半分の大きさの看板を取り付けることにしました。     いざ取り付けるという段階になり、大きなアクシデントが発生しました。看板の寸法が少し大きすぎて柱間に入らなかったのです。急遽現場で看板を数センチカットして何とか無事に納めることが出来ました。 ハラハラドキドキの取り付け作業でした。     ▼看板前で記念撮影                               左が勝屋君で右が米田君です。   【学生からのコメント】 当初は単調な作業でしたが、みんなで協力していくうちに面白みを感じるようになり、最終的に色塗りが終わったときはとても達成感がありました。参加できて良かったです。 2回生 津瀬彪磨   好の里さんの看板をもう一枚作ると決まり、上回生が作ってくださった看板の縮小版を作ると言われ、緊張しました。枠組みの作成と並行して下書きを描き、彩色し、完成した時、達成感と充実感を感じました。ですが、取り付け作業当日、取り付け位置に看板がはまらないという不測の事態に陥り、その場での対応に迫られ、現場で一度寸法を測り直し、看板を解体、切断して寸法を合わせ直さなくてはならなくなりました。この時、あらゆる事態を予測し、その場でも即座に対応できる判断力が必要だなと痛感しました。この経験は必ず次に活かしていきたいです。 2回生 勝屋翔太                                                          看板作成にあたって、様々な工程に取り組みましたが、依頼された物ということで少し緊張しました。依頼主の好の里さんのご要望通りの作品になっているのかというのと時間の少なさという不安があったからです。しかし、最終的に好の里さんがとても喜ばれているのを見て、安心と達成感がありました。とても貴重な体験が出来たと思います。 2回生 米田雄人   取り組みを終えて好の里さんからコメントを頂き、自分達が関わった活動が思っていた以上に地域の方々に喜んで頂けて、とても嬉しかったです。これからも今回のように喜んで頂ける作品を作れるよう、もっと色々な勉強をして、よりたくさんの方々に愛される作品を作っていきたいと思いました。外での取り付け作業中では、参加した2回生全員にちゃんこを振舞っていただき、しみしみのお野菜や鶏肉、おうどんまで入っていて、本当に美味しくてとても幸せな気持ちになりました。ありがとうございました。 2回生 麻田彩花   【最後に好の里さんから】 ご来店いただいたお客様は、立ち止まり読んでくださるようになりました。今までは私達が「この裏に畿央大学の学生さんが書いてくださった香芝市PRの看板があるんですよ!」とお声をかけないと、素通りされてしまっていました。 立ち止まって読んでくださり、お客様からお話をして来てくださる事もありました。 お客様から、すごいね!かっこいいね!若さかなぁパワーがあるね!今度電車に乗ったら見るよ!電車に乗るのが楽しみだわ!とお声を頂くと、香芝市の為に、地域活性化のために少しはお力になれたかなと、思っています。これから沿線沿いに沢山たくさん活気のある看板が増えていき、全国から注目を浴びる香芝市になればいいな!と、心から思っています。   ●相撲茶屋ちゃんこ好の里 さんの公式Facebookにて【あおぞら号】の通過の様子がご覧いただけます。   人間環境デザイン学科 准教授 加藤信喜   【関連記事】 福岡県理学療法士会ロゴマークデザインコンペ~人間環境デザイン学科加藤ゼミ G20大阪サミット シンボルデザインコンペの思い出~人間環境デザイン学科加藤ゼミ 学生が店舗デザインを担当した「izhaori」が令和元年5月1日にOPEN!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ 「ちゃんこ好の里」さんのサイン看板作成!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ