2013.04.09
twitterやUSTREAMなどSNSを活用した授業と学外演習に参加しました。
教育学部の授業科目「ネットコミュニケーション」では、twitter(短文投稿)やUSTREAM(映像配信)などSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を活用した授業がおこなれています。 学生自身が情報発信者になることで、新たな教育の可能性について考えることができました。 USTREAMを使った演習では、カメラの前で、学生一人ひとりが自らの特技を解説しながら実演する様子を「生放送」し、視聴者はSNSを通して質問をすることにより、双方向のコミュニケーションが可能になりました。 ↓ 写真は、段ボール工作の様子です。 また、大阪市内(日本橋)での学外演習では、「twitterかくれんぼ」が行われました。twitterかくれんぼのルールは、 ①1人が先に移動し、居場所の周辺をtwitterにて写真付きでツイート(投稿)する。 ②残りの学生が写真付きのツイートを確認し、どこにいるのか探す というものです。 数年前から学内では行われていたのですが、学外は初めての試みとのこと。受講生には当日の集合時間のみ知らされており集合場所もtwitterの情報頼りでした! 「隠れる」場所は、大阪日本橋にある店舗に限定され、それぞれの趣味が反映されたオススメのお店(電子部品、プラモデル、ウィッグ等)に隠れていました。全員が集まってからは、店内を見学したり、お勧めのポイントを聞いたりして、楽しく過ごしました。 フィールドは思った以上に広く、写真とツイートのみという情報の少なさから非常に難度の高い活動になりました。学生によっては「大阪日本橋は庭のようなもの!」と豪語する学生もおり、少ない手がかりから居場所を特定する姿はさながら名(迷?) 探偵のようでした。 参加者一同、楽しみながらも、肖像権、著作権、個人情報など情報を扱う難しさや、気軽にコミュニケーションできるというSNSの特徴にも触れ、それぞれの学習へとつなげていました。 SNSは利用の仕方によっては便利なコミュニケーションツールとして、また今回のようなtwitterかくれんぼのように情報発信を基にしたさまざまな教育活動に活かすことができます。 しかし、SNSの種類によっては知り合いだけではなく不特定多数に情報発信するものがあり、情報を取り扱う際のマナーやモラルについて考えなければならないことが多くあり、このようなことを将来子どもたちに教えなくてはと改めて思いました。 情報活用の多様化や情報モラル等をSNSの実践を交え楽しみながら学ぶことのできる「ネットコミュニケーション」の授業は非常に価値あるものでした。 (教育学部 4回生 岩田侑一郎)
2013.04.05
理学療法学の教科書シリーズ「標準理学療法学 神経理学療法学」 発刊!!
本学の理学療法学科 森岡 周 教授が編集・執筆をつとめた「標準理学療法学 専門分野 神経理学療法学」が発刊されました。 この「標準理学療法学」は物理療法学や骨関節理学療法学、内部障害理学療法学などの各専門分野にてシリーズ化され、ほとんどの養成校にて教科書として長年使用されています。また、全国養成校の図書館には必ず所蔵されていると言っても良いほど、まさしく理学療法教育のスタンダードとされている書籍です。今回そのシリーズに、新たに神経理学療法学が加わり、森岡教授はもちろんのこと松尾 篤 准教授、岡田 洋平 助教そして私、さらに客員講師である信迫 悟志 氏といった本学のメンバーが執筆しています。それはまさに、神経理学療法分野のスタンダードが畿央大学を中心に構築されつつあるということを証明しています。 本書は、病態からその障害論を含めた評価・治療、意識障害や運動麻痺などの機能障害において、これまでの古典的な情報と臨床経験、そして最新の神経科学における知見が網羅されつつ、根拠に基づいた理学療法へと導くような構成となっています。さらには、「皮質連合野障害に対するクリニカルリーズニング」や「視床障害に対するクリニカルリーズニング」などといった、クリニカルリーズニング(臨床推論)という独立した章を設けています。これらの章では各臨床症状の解釈から治療選択に至るまで、臨床経験と科学的知見を融合した推論が示めされており、単なる根拠の提示だけでなく、読者自身が新たな根拠とスタンダードの構築に取り組むための方向性を示してくれています。 ということで、本書は理学療法を学ぶ学生だけでなく、日々臨床において試行錯誤している理学療法士の方々に対して、有益かつ示唆に富んだ内容に仕上がっております。その分、厚くて熱い本となっていますが、是非とも手にとってその中身を吟味して頂ければと思います。 なお、本学では今年度より「畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター」を開設し、現在だけでなくこれからの神経理学療法分野のスタンダードの中心として「最新」かつ「最先端」な情報をこれらも発信し続けるよう努力していきます。 健康科学部理学療法学科 准教授 冷水 誠
2013.04.04
橿原商工会議所連携事業「かしはらスイーツレシピ開発」で商品化!!
3つの味のスイーツ『山の神様』が4月1日から販売されます! 平成21年度から始まり4年目となった、橿原商工会議所と畿央大学健康栄養学科(指導教員浅野恭代教授)の平成24年度連携事業「かしはらスイーツレシピ開発」で1回生グループ(塩谷・西川・西尾・柴田・仙度)が創作した3つの味が楽しめるスイーツ『山の神様』が4月1日から販売されることが決定! お披露目を前に2013(平成25)年3月28日、お礼と試食を兼ねて3人の学生が近鉄八木西口駅前のお好み焼き店“はないちもんめ”(女将:中峰統子さん)を訪ねました。 “はないちもんめ”さんは八木西口駅すぐ、橿原郵便局隣で橿原市役所徒歩30秒、大和八木駅徒歩4分という好立地にある繁盛店です。お好み焼きを食べたあとのデザートとして女性客向けにちょうどよく、お店の雰囲気にもマッチするとしてメニューに加えていただきました。女将の中峰さんは橿原商工会議所の会員で、このプロジェクト開始から参加・応援してくださっていて、学生たちが創ったレシピをもとに何度も試作と改良を重ねてくださいました。大和三山に見立てた「いちごムース・黒蜜きな粉・抹茶あずき」の3味で奈良大和の葛をベースにしているほんとうに美味しい健康スイーツです。 畿央大学と橿原商工会議所との連携商品が地元繁盛店で販売デビュー直前ということで、奈良新聞社(竹内記者)も取材に来られ、学生たちは緊張した面持ちで作品に込めた思いを語っていました。このあとみんなで“はないちもんめ”こだわりのお好み焼きを食べて、心もお腹も満腹!幸せなひとときでした。 近鉄線大和八木駅・八木西口駅前にあって橿原市役所・橿原郵便局・南都銀行などオフイス職員の方々の昼食処、夜は居酒屋処として人気の“はないちもんめ”さんに立ち寄って『山の神様』をぜひ味わってください。心優しい女将さんと若いイケメンのスタッフが出迎えてくれますよ!
2013.04.03
現代教育学科1回生 小学校一日見学をレポート!
3月7日(木)午前・午後と、今年も、小学校一日見学を実施しました。毎年、大阪教育大学のご配慮により、同大学附属天王寺小学校でお世話になっています。今年度の参加者は、65名でした。 ご存知のように、教員養成大学である大阪教育大学の附属小学校は、多くの教育実習生の指導をされています。また、教育研究校として、各教科等の指導や教材開発等の研究に積極的に取り組まれ、全国から多くの教員が研修に来られる学校です。 将来、教員をめざす1回生にとっては、先進的な教育や指導の実際を拝見し、多くの知識や技術、教育観を体中で吸収できるチャンスです。 8時30分から附属小学校の先生によるオリエンテーションを受け、午前中に「4時間の授業参観、昼食をはさんで清掃指導の参観、午後2時からは同校副校長である八木義仁先生から将来教員をめざす学生へのご講話を頂くという、学び多い、充実した一日となりました。 学生の学びを、学生の文章からいくつか紹介します。なお、文章は、数人の学生の文章をまとめた部分もあります。 まず、多くの学生が驚いたのは、子どもたちの主体的な姿勢や子どもたちに考えさせる授業です。 …… 算数「大きな数の計算をしよう」では、これまでの学習に比べて、数が大きくなったにもかかわらず、子どもたちが式を立てることができたことに対して、先生が、「数が大きくなったのに、どうして分かるのでしょうか。」と投げかけただけで、子どもたちは次々と挙手をし、自分の意見を堂々と述べていました。 また、友達の考えのよさを指摘しながら、さらに自分の意見を付け足そうとしている姿にも驚きました。 …… 子どもたちが実験内容を自ら決めていることに驚き、担当の先生に質問しました。すると、子どもたちには、1、2学期を通じてずっと磁石の勉強の中で、こうしたらこうなるという法則を教え続け、子どもたちの考えの足りないところなどに気づかせてきたからだと教えてくださいました。他の授業でも言えますが、しっかりと理解を深めることで、自ら思考できる力がつくのだと分かりました。 授業の流れの作り方にも、学生は感動したようです。 …… 音楽の授業で、大半の児童が準備できた時点で、先生は、前奏を弾き始めました。すると、準備のできている児童は早速弾きはじめ、その人数が次第に増えていき、一曲が終わるときには全員の準備がそろい、その後の班練習にスムーズにつながっていきました。 …… 国語の時間に、全員で本読みをするとき、先生は、「どうしてその読み方をしたの」と尋ねられました。そして、それを基に、登場人物の心情をみんなで考える授業になりました。 また、子どもへの接し方や注意の仕方についても、多くの学びをしたようです。 …… 先生は、とにかく、児童の質問や話をしっかりと聞き、丁寧に答えておられました。特に、児童全員の目を見て話しておられたことに、私はとても感動しました。私も、この先生のような教師になりたいと強く思いました。 …… どの授業でも心に残っていることが、先生と子どもたちとのコミュニケーションの活発さです。先生が問いかけることで、子どもたちは一生懸命に考え、自分の考えをもつことができていました。そして、みんなの前で自分の考えを発表し、それが自信となって、さらに積極的になっているように思いました。 …… テストを返しているとき、テストの点数を他の人と比べて教室がざわつき始めたのに対して、先生は、「自分のできなかったところを見直すことがいちばん大切なんだよ。」「どこをどのように間違えたかが分かると、自分というスポンジが大きくなっていくんだよ。」と言われました。教室は、すっと静かになりました。一瞬一瞬のチャンスを逃さず、子どもたちに伝えていける教師になりたいと思いました。 また、このほかにも、親しく声を掛けてくれる子どもたちの笑顔、ノートの取り方、教室の中での教師の立ち位置、学年の段階の違い、子どもたちとの信頼関係の築き方など、多くの感動や学び、気づきがあったようです。 さらに、異なる学年を参観できる機会を与えてくださったこと、学生の質問に快く答えてくださったことなど、心より感謝申し上げます。 午後は、八木副校長先生による講話でした。大村はま先生の紹介などを交えながら、「子どもへの愛情と熱意だけでは、教師は絶対にやっていけない。」「教師は人を育てる能力・技術を持っていなければならない。」といったお話をしてくださいました。多くの学生が心を打たれたようで、これからの自分の姿を想像し、勉強への意欲を高めることができました。 …… 八木先生のお話をうかがい、初めて気づくことや納得することが多いでした。でも、まだまだこの発見は、自分にとっては氷山の一角にしか過ぎず、私の想像以上に、教育について知らないことが多くあると思います。専門職としての技術をしっかりと持って、子どもの前に立とうと思いました。これからの三年間の大学生活で、教師として生きていくことの意味や責任をしっかりと踏まえ、勉強するべきだと思いました。 …… 教師は、熱意だけではだめだと教えていただきました。決して、熱意をなくすのではなく、熱意を持ち、求められる能力を持った教師にならなければならないと思いました。そのために、大学生の内に身に付けておくべき知識や技能、能力を、大学の講義やボランティア活動などから得て定着させ、子どもの「できない」を「できる」に変えられるような教師になりたいと思いました。 最後に、この一日を代表するような言葉です。 …… 今日の一日見学で、「本当に教師としてやっていけるだろうか」という不安と「いや、教師になってみせる」という二つの気持ちがさらに深くなった。しかし、後者の気持ちのほうが強くなった、よい経験だったと思う。 大阪教育大学、並びに、同大学附属天王寺小学校の先生方や子どもさんたちに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
2013.04.01
2012年度の卒業祭を開催しました!
3月24日(日)に、2012年度の「卒業祭」を冬木記念ホールにおいて開催しました。 卒業祭は昨年も行われたようですが、主に教育学科が中心となり企画していたそうです。しかし、今年の卒業祭は学科を飛び越えて企画しようと考えました。また、卒業生だけでなく、在校生も多く集めて卒業をともに祝おうということになりました。 畿央大学は、学年や学科を問わず、交流を深めることができる大学であると僕たちは思っています。 そのため、大学生活を共に過ごした同級生、先輩・後輩の思い出が強く残っています。 その出会いや交流を忘れないためにも、全学年・全学科を招待することに意味があると思います。 企画は4回生4人で行いました。国家試験など忙しい中、11月頃から企画し始めました。 4年間で築いた繋がりを活かして、たくさんの団体に声をかけました。しかし4人だけで企画するのは少し大変でした。 今年の卒業祭は、軽音楽部や軽音サークルのEMCさんによる演奏、ダンス部によるダンスパフォーマンス、景品の当たるビンゴゲーム、カラオケ大会などを企画しました。観客動員はあまり多くありませんでしたが、とてもかっこいい演奏やパフォーマンスは時間を忘れさせてくれたし、ビンゴゲームでみんな大いに盛り上がりました。 主催メンバーである卒業生として、大学生活の最後のいい思い出ができたことを嬉しく思っています。集客という点では課題を残しましたが、来年も是非ともこの卒業祭を引き継いで盛り上げていってほしいと思います。 最後になりましたが、今回出演していただいた方々、卒業祭に参加していただいた観客の方々にはとても感謝しています。ありがとうございました。 卒業祭主催メンバー 理学療法学科 高橋健嗣 松岡勇祐 首藤隆志 健康栄養学科 堀川一真 看護医療学科 難波佑太朗 現代教育学科 岡田渉
2013.03.31
現代教育学科卒業生が「公立幼・保対策ゼミ同窓会」を開催!
公立幼稚園教諭・保育士になった教育学部の卒業生が、学年を超えて集合! 2013年3月23日(土)、今年度の公立幼稚園・保育園採用試験をくぐり抜けた現代教育学科4期生(2013年3月卒)と私たちの先輩である1~3期生による「公立幼・保対策ゼミ同窓会」が大阪市内で行われました。 仕事がお忙しい中でたくさんの卒業生に参加していただいた結果、20名近い人数となり、この日のためにわざわざ遠方から駆けつけて下さった人もいらっしゃいました。先輩方は働き始めるとなかなか会えない同期の友人達との久々の再会ということもあり、日々の仕事の疲れもこの時間の間は忘れ、さまざまな会話や写真撮影を楽しんでおられました。中には時間を忘れて保育について熱く語っていた先輩もおられ、私たち新卒業生は少しでも多くの情報や考え方を学ぼうと真剣に耳を傾けていました。他にも4月から社会人となり働くうえで気になっていたことや質問も先輩方からたくさん教えていただき、本当に充実した時間となりました。 またこの同窓会には、卒業生だけでなく在学中や卒業後もお世話になっている先生にも参加していただいているため、苦しかった採用試験勉強中に生まれたネタや、思い出話もたくさん出てきて、あっという間に楽しかった時間が過ぎ去ったように感じました。 今回の同窓会は去年に続いて2回目の開催で、先輩との関係作りや同期との近況報告が行えるこのような素晴らしい機会をこれからも大切にしていきたいと、強く感じました。 今年の採用試験を受ける学生の皆さんも、今はしんどいことがたくさんあると思いますが、その先にはそんな辛かった日々を超える楽しさやわくわくが待っています。来年の第3回の同窓会で皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!がんばってください! 現代教育学科 卒業生 岩本 翔太
2013.03.28
平成24年度学校インターンシップ最終報告会を行いました。
平成24年度後期は広陵町9名、香芝市28名、大和高田市14名、八尾市20名、上牧町・宇陀市・斑鳩町・田原本町・奈良市・堺市あわせて16名、計87名が活動に参加し、3月13日(水)にその最終報告会を開催しました。 全体会では学生へ本時ご助言頂く香芝市、大和高田市、上牧町の各教育委員会の先生方の紹介があり、その後、教員から最終報告会のねらいと本時の流れについて、説明がなされました。 全体会終了後、各分科会に分かれて、学生が自身の活動について発表し、成果と課題を共有し、意見交換がなされました。また、教育委員会の先生方からご講評とご助言頂きました。 ここでは,学生の報告から学校インターンシップの成果と課題についてまとめたものを紹介します。 1 学生にとっての成果 ○ 現場の先生方からの学べたこと ・ 教師教育現場で子どもと真摯に向き合う教師の姿勢を間近に見ることができた。 ・ 高学年・低学年によって教師の指導や指示の方法が違い、今後に活かしたい。 ・ 子どものいないときの教師の仕事がわかった。 ○ 子ども達とのかかわりから学べたこと ・ 子どもの立場になって会話することが大切と気付かされた。 ・ 1年を通して子どもたちの成長を実感できた。 ・ 子どもが興味・関心から発揮する力を知った。 ・ 年齢から幼いと考えていた子どもが、実際にはとてもしっかりしていて印象が変わった。 ○ 今後の学生生活への活用 ・小学校でみた授業を模擬授業でも活かしていきたい。 ○ その他 ・ 初めの頃は自分のためにインターンシップに通うという意識であったが、気がついてみると、子どもたちのために通うインターンシップへと変化していた。 ・ 途中から、学びたいこと、研修したい事を担任の先生にお願いできるようになった。 ・ 教師になりたいという意識が高まった。 2 学生にとっての課題 ○ 子どもとのかかわりについて ・ 始めは自分から近付いてくる子どもにしか関われなかった。子どもと関わるタイミングをつかむことが難しかった。 ・ けんかが起こった場面や蹴ってきたりものを投げてきたりする子どもを叱ることの難しさと大切さを感じた。 ・ どうしても友だちのような距離感で接してしまい、子どもとの距離のとり方が難しかった。 ○ 自分自身について ・ 人前で話すことが苦手・緊張することを克服したい。 3 指導助言の先生方より ・ 学校・園から,インターンシップの学生はよくやっていると報告を聞いており、引き続き来てほしいと声がある。 ・ 最終報告会での学生の悩みは、どの学生にもいえる悩みである。(昨年もほぼ同様) ・ インターンシップでは20日ほどしか学校に入っていないし、教育実習でもやはり20日ほどしか学校に入らない。しかし学校は200日ある。皆さんが経験したのは学校の日常のごく一部に過ぎない。現場は若い力を求めている。インターンシップが終わった後も時間を見つけて積極的に学校に入って行ってほしい。そして学校のことをもっとたくさん知ってほしい。 ・ 学校や幼稚園は大規模・小規模で変わってくるが、今後のインターンシップやボランティア、ディアティーチャープログラム等の多くの経験を積み重ねていく中で理解するように。 ・ 子どもは教師の一挙手一投足をよくみているので、自分から関わっていくにはまず挨拶をすることからが効果的である。しかし、行動の全てを無理に意識することはない。 ・ 子ども同士のトラブルの関わりが曖昧だといじめに発展することがあるので、子どもの声をよく聞くこと。 ・ 特別支援学級の子どもを担当した学生が多かったようだが、特別支援学級の子どもにうまく対応できるようになれば普通学級の子どもにはさらにうまく対応できるようになるので、よい経験になったと思う。 ・ 現場に出れば教育業務以外の仕事も任せられることが多いが、事務の経験的な仕事や雑務も含めて教師の仕事と考え、大切にしてほしい。 ・ 子どもへの対応力だけでなく、大人(保護者)への対応力も身に付けてほしい。 ・ 現場に出ると毎日が新しい経験の連続で、インターンシップ報告会のようにそれらの経験を振り返る時間はなかなか取れない。しかし教師としての成長のためには、忙しい中でも反省の時間を持つことが大事である。 ・ 教師の醍醐味は子どもとの心の交流を通じた充実感にある。それはお金には替えられないものである。皆さんの発表を聞いていてそのことを感じた。「こんなクラスにしたい」「こんな子どもに育てたい」という気持ちを持った教師になってほしい。
2013.03.25
客室研究員の論文が「Body in Mind」に掲載されました!
畿央大学健康科学研究所客員研究員で大学院健康科学研究科の客員講師である信迫悟志氏の研究成果が「Body in Mind」 (http://www.bodyinmind.org/)の記事に掲載されました! このサイトは、痛みの臨床研究で世界的に有名なLorimer Moseley教授が、臨床家や基礎研究者と共に、身体・脳・心について関係のある研究を取り上げ、活発な議論を展開しています。痛みに関する研究が中心に取り上げられますが、他分野の興味深い研究が取り上げられたり、実際の論文では明記されていない内容の議論までされているので非常に参考になります。今回、そのサイトに本学の客員研究員の信迫氏の研究である「慢性頸部痛に対する視線方向認知課題の効果」が「Is GDR effective in the treatment of chronic neck pain?」というタイトルで掲載されました! 記事では、信迫氏が独自に考案した「他者の後方観察による視線方向認知課題」の着想に至るまでの経過や、実際に信迫氏が今までに行った脳イメージング研究と臨床研究の成果が書かれています。 信迫氏の研究成果としては2012年に国際雑誌に掲載されたものですが、その7年前である2005年から『頸部痛に対するより良いリハビリテーションはないだろうか?』という自問をしていたこともこの記事から知ることができます。2005年当時は、運動イメージによる痛みの改善や、ヒトのミラーニューロンシステムに注目が集まった時期です。信迫氏は当時の最新の臨床研究や神経科学の知見に加えて、頸部の「目標物を視覚で捉えるための協調運動」という機能に着目し、「視線方向認知課題」を考案しました。このような記事を読むと、頸部痛に対するリハビリテーションへの想い、その当時の学術的背景と歴史、自身が考案した介入を地道に科学的方法で効果検証していく姿が想像でき、感慨深い気持ちになりました。注目をされるまで努力を怠らず、粛々と臨床と研究を継続することの意味性を考えさせられました。 「Body in Mind」は、痛みの研究をしている者にとっては非常に有用な情報源であり、世界的に知られているサイトです。今回の信迫氏の記事が掲載されたことは、このような視点の痛みのリハビリテーションが世界的に認められてきているということでもあります。今後、さらなる成果を皆で協力して残して、痛みのリハビリテーションをより良いものしていくという皆の想いを強くさせてくれました。 畿央大学大学院健康科学研究科博士後期課程 大住 倫弘 【今回の記事に関する信迫氏の論文】 1. 信迫悟志, 他: 後方観察における視線方向認知の脳内機構―機能的近赤外分光法を用いた検討―. 理学療法科学 25(3); 419-425, 2010. 2. 信迫悟志, 他: 視線方向認知課題が頸部関節可動域と痛みに与える効果. 理学療法学 38(2); 65-73, 2011. 3. Nobusako S, et al.: Effectiveness of the gaze direction recognition task for chronic neck pain and cervical range of motion: a randomized controlled pilot study. Rehabil Res Pract. 2012;570387. 4. Nobusako S, et al.: Gaze Direction Recognition Task for the Rehabilitation of Chronic Neck Pain. J Nov Physiother. 2012; S1-006. これら論文のうち,1が修士論文,3は博士論文
2013.03.25
被災地支援~現代教育学科 古川ゼミ 宮城県の気仙沼を訪問
こんにちは。教育学部現代教育学科3回生、古川ゼミの玉木佑果です。 3月8日(金)から12日(火)まで、宮城県の気仙沼へ行ってきました。 今回で三度目の訪問となりました。(一度目2012年2月、二度目2012年8月) <今回気仙沼へ行った目的> ①小学校・高等学校・特別支援学校の先生方の話を聞くこと ②お母さん方の話を聞くこと ③震災から2年目の3月11日を肌で感じること 学校には、ご自身が被災者である先生もたくさんいらっしゃいます。 家が津波で流されたり、ご家族を亡くされたり、勤務していた学校が被害にあったりと、非常に辛い経験をしながらも毎日がんばっておられます。 今年は極寒だったこともあり、運動場が使えない、体育館も使えないことで、子どもたちはストレスが溜まり、苦しい状況だそうです。 2013年3月11日14時46分 宮城県気仙沼向洋高等学校 仮設校舎の職員室で先生方と一緒に黙祷させていただきました。 下記は、11日の午前中、私に授業を見学させてくださった先生から、夜にいただいたメールです。 「2年前の今、学校から3㌔内陸の中学校に避難し、真っ暗で寒い中、大勢の生徒たちといました。情報もあまりなく、信じられないことが、起こったらしいしか分からず、長い夜を過ごしました…。大きい余震が頻繁で、とにかく寒く、トイレも大変でした…。今夜もあの日みたいに、寒いですね。」 気仙沼へ行くと、毎回感じること、思うことがたくさんあります。 テレビでは決して伝わらないことばかりです。 古川先生と一緒に行動することで、分かったことがあります。 支援は信頼関係がない上では成立しないということ。 信頼関係を築くためには、継続的に足を運ぶことが必要なのだということを学びました(先生は毎月訪問しています)。 私も、気仙沼で出会い、話をしてくださった先生方や子どもたち、地域の人々に会いに、必ずまた行きたいと思います。 ▼気仙沼復興商店街 南町紫市場 「揚げたてコロッケ屋」さんの中で。 緊急派遣カウンセラーの国重先生、気仙沼市内の高等学校の養護教諭の先生、古川先生、私。 是非一度、皆さんも気仙沼へ足を運んでみてほしいです。 ▼気仙沼の有志が行っている追悼イベント「3月11日からのヒカリ2013」 光の柱には、震災の記憶を刻んでいく「いしぶみ」になってほしいという思い、未来を照らす光になってほしいという思いも込められています。 現代教育学科3回生 被災地支援サークル「HOPEFUL」 玉木 佑果 【関連ブログ】 ▼被災地支援~教育学部生有志が、宮城県南気仙沼小学校へボランティアに! https://www.kio.ac.jp/information/2012/04/post-492.html
2013.03.25
学生広報スタッフblog vol.60~被災地支援サークルHOPEFULの活動
こんにちは。 学生広報スタッフ&HOPEFULメンバーの、きーさんです! 3月10日(日)、神戸市中央区のコミスタこうべ(神戸市生涯学習支援センター)で東北支援の健康チャリティーイベント「BTB 命は宝」が開催されました。畿央大学被災地支援サークル「HOPEFUL」の有志4名(尾西、喜島、境、山野)でイベント運営のボランティアに参加。今回はこの様子について書きたいと思います☆ このイベントにボランティア参加するきっかけは昨年9月。HOPEFULメンバー3名で宮城県石巻市へ漁業支援ボランティアに行った時(学生広報スタッフblog vol.37、46参照)、たまたま同じボランティアに来ていたチームBTB(Beyond the Border)代表の森西美香さんと知り合いイベントを紹介してもらいました。 (昨年9月 写真左)真ん中が森西さん。宮城県石巻市にて (今年3月 写真右)神戸で再会!素敵な一期一会☆ イベントは、フィットネスやスポーツを通して健康を作ったり、子供向けのブースではスライム作りをしたりするもので、収益は東北の支援に充てられます。 HOPEFULメンバーはそれぞれ別々の配属となったのですが、自分は子どもフットサル教室を担当しました。準備運動で鬼ごっこをしたり、ボールを使って簡単な遊びをし、最後は小学校の学年別チームで試合をします。時折雨もぱらつく肌寒い日でしたが、子ども達は元気に走り回っていました。 ▼フットサル教室 ▼試合の様子 ▼兵庫県のマスコット「はばタン」登場!子ども大喜び♪ あいにくの天候でしたが来場者も多く、皆さん身体を動かして健康的にチャリティーに参加されていました。 きーさんも、子どもらと触れ合いながら一緒にフットサルの試合に参加したりして、楽しく活動する事が出来ました。関西と東北は距離的には離れていますが、イベントに携わった大勢の人々の思いはきっと現地へ届く事と思います。 ▼体育館の様子。午後2時46分にはここで黙祷も捧げました。 ▼HOPEFUL有志4名!
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