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現代教育学科

2013.06.01

現代教育学科~中学校一日見学実習レポートvol.1

2013年5月16日(木)に中学校一日見学実習を大阪教育大学附属天王寺中学校で行いました。 この実習は、教育学部の英語科教育実習(中学校)の授業の一環として、将来教師をめざす学生11名が参加しました。実習の目的は、中学校での英語科教育実習を直前に控え、教職をめざす者として中学校における学習指導、生徒指導及び生徒の実態を実践的、体験的に学ぶことです。   では、当日の様子を写真とともにご紹介します。       まず、大阪教育大学附属天王寺中学校、金井副校長先生より今日一日の過ごし方についてお話を聞かせて頂きました。金井先生ご自身も英語科を担当されていたご経験から、英語教師として今日の見学実習をいかに有益に過ごすかをわかりやすく、また的確に学生に伝えて頂きました。特に金井先生が学生に伝えた「授業観察の視点」は、先生ご自身のご経験等を織り交ぜ、学生にとって非常に有意義な授業観察前の指導となりました。       その後、学生たちは、英語の授業を見学させていただきました。まず、見せて頂いた授業は、3年生の授業。授業で使われている言葉のほとんどが英語で行われている事が特徴的な授業でした。その後の振り返りでも、「英語力の必要性をさらに痛感した」という学生が数多くおりました。また、授業内では、最新の音声機器やiPad等のタブレット端末を使った内容も展開され、随所に工夫や新しい試みがあふれる授業で、学生達が真剣にメモをとっている姿が印象的でした。       続いて、見学させて頂いた授業は、1年生の授業。この授業では、日本人英語教師と英語指導助手であるネイティブスピーカーの先生とのティーム・ティーチングの授業でした。中学1年生対象に全く日本語を使わず、英語の授業をゲームや活動を取り入れている姿は、学生達にとって大きな刺激になったようです。       午後からは、金井副校長先生よりご講話を頂きました。ご講話が始まると思いきや、さすが英語の先生。ウォーミングアップと称して「チャンツ」を使った活動が始まりました。チャンツとは、ジャズのリズムに合わせて、英語のイントネーション、リズム、ストレスを自然に学ぶ事が出来る指導法のひとつです。学生たちは、軽快なリズムとともに文を読み、快活なご講話のスタートとなりました。       ウォーミングアップの後は、今日の授業見学の振り返りを行います。授業での良かった点、私ならこうするといった点をディスカッション形式で意見交換します。さすがは、4回生です。数々の授業や実習、模擬授業等を経験しているため着目点も鋭く、成長を感じさせるディスカッションとなりました。       最後に金井先生から学生達に向け「良い英語教師の条件」が伝えられました。長年、英語教師として教壇に立たれたご経験から、先生の示唆に富んだお話に全員が真剣な眼差しをしているのが大変印象的でした。   では、この実習に参加した学生の声を紹介します。   授業が始まり、教師がほとんど日本語を使わず英語で授業をすすめていることにまず驚きました。一年生と三年生の両方を見学させていただきましたが、どちらの学年においても、ほぼ英語のみの授業であり、生徒がつまずいたとしても、それを英語で助言・支援されていたり、一度指示を出して、生徒が理解していない場合には、別の言葉や言い回しで生徒に指示を与えていたりと柔軟な対応をされていました。英語を教える際、教師の英語力がいかに重要か、ということを改めて痛感しました。   英語科の指導が生徒全員に理解させようとすることはいかに難しいか、また、理解させるために教師はしっかり教材研究や授業準備をしなければいけないし、教材研究や授業準備をすることの大事さを学びました。6月から始まる中学校英語科教育実習がとても不安でしたが、大阪教育大学付属天王寺中学校で1日実習をさせていただいて、早く実習に行きたい気持ちが強まりました。   この一日見学を通して、たくさんのことを学ぶことができたのはもちろん、大学で学んできたことを実際に現場で確認することができました。今まで学んできたことが自分の力になっていると実感できた一日でした。   学生達は、この一日見学実習を通して教師の仕事の大変さと偉大さを知り、教職を目指す気持ちがなおいっそう引き締まった様子でした。この実習を終えた学生達の顔は、以前と全く違ったようにも見えました。   いよいよこれから、中学校への英語科教育実習が始まります。畿央大学で得たこと、学んだことを糧に、中学校でさらにたくさんの事に気づき、学び、成長してくれることだと思います。学生達のこれからの飛躍に大いに期待しています!   教育学部 深田將揮

2013.05.29

学生広報スタッフblog vol.70~「Twitterかくれんぼ」レポート!

鬼はどこに消えた?居場所を教えて、探して Twitterかくれんぼ!   初めまして、教育学部4回生、新米学生広報スタッフこと小松です! 今回は西端律子先生の指導のもとで行われ、5月11日(土)の朝日新聞の記事にもなった『Twitterかくれんぼ』についてレポートしたいと思います! ※朝日新聞の記事は図書館入口通路に掲示されております。   Twitterとは? ミニブログ(一言ブログ)の一種。 140文字以内の投稿(ツイート)を投稿して、受信登録(フォロー)し合っている人たちと共有するサービスのこと。 文字だけでなく画像の投稿も可能になった。   Twitterかくれんぼ とは? その名の通りTwitterを使った遊びです。 鬼(隠れる人)はTwitterの画像投稿を使って自分が隠れている位置を見つける側に伝えます。 その画像を元に探す役の人たちが、どの場所にいるのか見当を立てて鬼を見つけに行きます。 勿論、鬼はそのままだとすぐに見つかってしまうので 画像を投稿した後に移動をして行方を眩ませます。 それを繰り返していき、鬼を捕まえたらゲーム終了です! ゲーム参加者だけでなく、世界中の誰もがこのゲームの様子をTwitter上で見ることができるのが特徴! 以前のTwitterかくれんぼの記事はこちらからどうぞ →twitterやUSTREAMなどSNSを活用した授業と学外演習に参加しました。   それではさっそく、Twitterの画面と共にTwitterかくれんぼの様子を見て行きましょう! まずはジャンケンで鬼を決めます。     鬼が無事に決まったら、鬼はさっそく隠れ場所を探しに出かけます。 この間、探し役はTwitterなどを見て鬼が隠れるのを待ちます。     ひとりで隠れる鬼の寂しげな言葉が聞こえてくるやもしれません。     ※#kionetcomというのはTwitterでタグと呼ばれるもので、Twitterで検索をすると#kionetcomというタグが付けられた投稿のみを見ることが出来ます 今回は隠れる鬼が1人に対して探す役が5名となっています。 場所は畿央大学の学内!ありとあらゆる場所に隠れ、ありとあらゆる場所を探していきます!     画像がTwitterに投稿されました。 どうやら鬼が無事に隠れたようです。 鬼が隠れたらTwitterかくれんぼ開始の合図! さっそく、Twitterが騒がしくなっていきます。       (さらに…)

2013.05.23

小学校科学クラブ活動支援事業2013年度の第1回目授業を行いました。

昨年度SPP採択事業に続く2013年度はレゴロボット組立に加えてたくさんの理科実験も計画!   2013(平成25)年5月20日午後、畿央大学からもっとも近く教育実習先でもある真美ヶ丘第2小学校科学クラブでの課外授業として今年度1回目の授業を行いました。この課外授業は昨2012年度はSPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)採択事業として実施しましたが、本年度は畿央大学(指導教員:奥田俊詞教育学部准教授、福森貢看護医療学科教授、協力:学部生)による独自の地域社会貢献事業として行います。 この日は科学クラブ32名(4~6年生)の新部員による初めての活動で、8班への班分けと部長・副部長選出に続いて、奥田先生から今年のテーマについて説明がありました。       教育用レゴロボットはいろんなパーツとセンサーの組み合わせで変幻自在なロボットが作れます。でもそれは人間がインプットしたプログラム(命令)に従って直角に曲がったり、障害物を検知すると止まったり音や光を察知して独自の動きをするなど夢が広がります。昨年は1年間10数回の授業で8班ごとに8種類のロボットを製作しました。今年はロボット製作に加えて、万華鏡やカラフルこまなど理科実験を多く取り入れて子どもたちの科学に対する好奇心を刺激する多彩なメニューを考えています。さて、この子たちの中から未来の科学者が誕生するでしょうか、とても楽しみです!!         昨年2012年度SSPレゴロボットを作ろう!ブログ

2013.05.16

海外ボランティアレポート~カンボジアで村の小学生に体育を教える活動

こんにちは、教育学部2回生の西川実輝です。先日の春休みに海外ボランティアとしてカンボジアに行ってきました。その時の報告をいたします。   私は教師になる上で、多様な視点から物事を考えられるようになりたい、視野を広げたいと思い、今回「カンボジアの村の小学校の子どもたちに体育を教える活動」という海外ボランティアに参加しました。カンボジアの小学校は午前と午後の二部制です。そのため子どもたちは1日4時間しか勉強できず、読み書きを優先すると体育の授業をする余裕がありません。丈夫な体をつくることだけでなく、勝敗による嬉しさ・悔しさやルールを守ること、最後まで諦めないことを伝えるためにも、私たちは運動会の開催を通して体育という授業を伝えてきました。また、遊具の少ない校庭にタイヤの遊具も作りました。   タイヤを使った遊具をつくり、遊び方を伝えました     カンボジアの子どもたちは元気で活発でした。石や貝殻などがたくさんある校内を裸足で走り回ります。それでも怪我をしないことには驚きます。子どもたちとの交流の中で一番感じたのは、どこの国であれ子どもは子どもだということです。男の子にくすぐると、くすぐり返してきます。女の子には「行こう!行こう!」と手を引かれ、何度もすべり台をすべりました。いたずら好きな子もいれば恥ずかしがって後ろの方から見ている子もいます。机の中にあったノートには落書きがありました。   裸足でかけっこする子どもたち    カンボジアの母語はクメール語です。ほとんど会話ができないので初めはどのように関わっていこうか戸惑いましたが、3人の子に「スォスダイ(こんにちは)」と話しかけると他の子も集まってきて、いつの間にかたくさんの子どもと輪になり遊んでいました。私が笑うと子どもたちも嬉しそうに笑い、私もそんな彼らを見て笑います。言葉が通じなくても子どもたちと笑って遊んでいる中で、笑顔は世界共通だと感じました。   そんな子どもたちは「勉強が好き」「家族が好き」「カンボジアが好き」「今が幸せだ」と迷わず言います。私はこれまで恵まれている国にいることだけで優越感のようなものを持っていたことに気付きました。でも考えてみると、日本の子どもにおいて不登校やひきこもり、自殺などの問題があるのが現実です。また、自殺者は日本の方がずっと多いのです。日本のすべての子どもたちに「今、幸せですか?」と聞いてみたいです。物質的な豊かさは世界でもトップであり、何不自由ない日本で今が幸せだと迷わず言える子どもはどれだけいるのでしょうか。当たり前の生活の中で、恵まれていることに気付くのは難しいと思います。でも日本は今よりもっと幸せを感じられるはずだし、感じるべきだと思います。カンボジアは確かに貧しい国でした。しかし、カンボジアってどんな国?という問われたとき、私は、笑顔の溢れるとても素敵な国だと答えます。私はカンボジアから生きていく上で本当に大切にすべきものを教わったように感じます。   「今 幸せですか?」という問いに答える子どもたち   この活動では、全国から参加した26人の仲間と出会いました。運動会で行うオリジナルの応援合戦や準備体操をみんなで考え、夜には自分の思いや夢を語り合いました。同世代ということもあり、彼らから強い刺激をもらいました。活動後も今度は日本で何かできることはないかと話し合い、日本やカンボジアについて自分たちの感じたことや学んだことを、多くの人たちに伝えようということになりました。この方法は唯一私たちができることであり、さらに日本だけでなくカンボジアへのボランティアにも繋がるのではないかと考えています。    男組女組に分かれての綱引きの前に、応援合戦 (男の子に向かって応援中)   私はこの活動から、子どもたちに夢を与えられる教師になりたいと感じました。そのためには自分がたくさんのことを知らないといけません。 そこでまず、畿央大学で自分の専攻に加えて他の専攻も学ぶことを始めました。自分と違った夢をもつ人たちとも関わり、違った世界を見る。自分の視野を広げることが、子どもたちの夢を広げることに繋がると考えています。 これからも目標の教師像に向かって、様々なことに挑戦し、経験を重ねて成長していこうと思います。 現代教育学科2回生 西川実輝

2013.05.13

「マミポコ親子ひろば」の活動が始まりました!

近隣の未就園児の親子を対象に、毎週月曜日の午前10:00~、畿央大学の和室を親・子・大学生のコミュニケーションの場として提供している「マミポコ親子ひろば」。   4月から2013年度の活動が始まりました。4月は自由遊び、絵本の読み聞かせ、体操遊びなどの活動をしました。子どもたちがより楽しめるように、新しい玩具や絵本を増やして、学生が主体となって月に一回親子で出来る遊びの時間をとることにしました。             4月は歌遊びや手遊びを中心にしました。「♪あなたのお名前は」は歌に合わせて子どもの名前を聞いていく遊びで、子どもたちは保護者の方と元気に名前を言っていました。「♪とんとんとんとんひげじいさん」は親子で触れ合う遊びで、子どもたちは保護者の方と触れ合うことで自然に笑顔がでていて、とても嬉しかったです。       月に一回学生が主体となって遊びをする機会もいただくことが出来たので、これから学んだことを活かしていきたいと思います。今期も親子ひろばが良いものになるように学生スタッフ一同頑張っていきますのでよろしくお願いします。  

2013.04.16

11th International Meeting of Physical Therapy Science in Shanghai 出張報告

表記の学術大会(会期:3月22-24日)が中国・上海市東亜体育賓館で開催され、研究発表を行いました。   題目は、“Reliability and Validity of the Athletic Injury Psychological Acceptance Scale (AIPAS)”であり、当方が代表担当させて頂いている本学健康科学研究所プロジェクト研究部門(森岡教授統括)の課題研究では、コアな部分を扱っています。今回の研究発表の内容は、既に受理され、近刊予定にある学会誌の論文に基づきます。本研究のサンプルは、十数年前に提出した修士論文のものでほぼ全体を占めています。私的な感情を付与するなら、十数年前の負傷データがようやく陽のあたる場所に近づいたという点に安堵感を覚えています。   初日は、上海への移動。日本からの参加者は、国際医療福祉大学の教員・学生やOBのメンバーで占めており、関西国際空港から出国したのは、私だけでした。上海浦東国際空港で全員が合流し、龍陽路駅までの約30kmをリニアモーターカーで移動。   そこから送迎バスにて、会議場近くのホテルへと再び移動。このリニアモーターカーは、最高速度430km/hを計測するとのこと。この時は、300km/hで走行していました。   二日目の午前には、上海市内の新天地の街を散策し、中国共産党の第1回会議が催された記念館を参観しました。       午後には、上海中医薬大学の附属病院を訪問し、リハビリテーション施設を見学しました。   私がかつて勤務していた医療機関は、患者さんのリハビリテーションに係る運動処方・指導もありましたが、主として体性疼痛の緩和を目的とした施術に力を入れていました。そこでは、急性期反応や慢性・固定期、回復期における患者さんの反応の特異さと反応に応じた心理的支援の重要性を強く認識しました。また、研究課題の性格から、アスレチック・リハビリテーション現場のスタッフが集う症例報告会に参加していた時期もありました。しかし、今回のようにリハビリテーションの器具や装具を意識して拝見したのは、恥ずかしながら初めてのこと。理学療法の専門家であられる先生方は口々に、「懐かしい!」と仰せられていましたので、その晩にホテルへ帰ってから、ここで撮影した写真の一部を研究協力者である本学理学療法学科の先生にメール添付で送ることにしました。この視察を通し、日本の理学療法の中国進出への気運を感じ、中国の理学療法界もまた、日本の動向にいかに追随してきたのかを肌で感じることができました。    三日目は、学術会議でした。企画当初は太倉市第一人民病院での開催が予定されていましたが、渡航直前になり、冒頭に述べた会場に変更されました。午前中に基調講演が催され、午後にポスター発表及び口頭発表が企画されました。なお、私はポスター発表に参加しました。研究発表は計17演題あり、さすがに心理学領域の研究発表は6演題と少なかったです。臨床・応用系の発表は私以外にはなく、知覚-運動や生理心理系を扱う実験心理学的な研究が3件、理学療法士養成に係る教育心理学的な研究が2件認められました。個人的に関心が持てたのは、Charcot-Marie-Tooth病患者さんを対象とした介入研究でした。この病は下腿部が筋萎縮し、歩行障害他を伴うというもの。この研究では、療法評価を扱う変数に自覚的疲労感とEMG(筋電図)を用い、双方の指標から介入効果を検討されていました。指標の選択・開発、実験・調査の環境条件やサンプル確保に苦心されている点に共有できる感覚を覚えました。他方、患者さんにとっての出来事のもつ意味への無条件的関心という心の臨床の視点に立った時、このレベルの心の層を扱う研究を成立させていくことへの大きな壁を再認した次第です。     最後になりますが、所属や専門を異にする私に対し、ご配慮下さいました丸山仁司学会長や霍明先生をはじめとする国際医療福祉大学関係各位のご厚誼に厚く感謝し、御礼申し上げます。   なお、この度の海外出張は、畿央大学開学10周年記念事業の一つである健康科学研究所プロジェクト研究助成を受けて行われました。記して御礼申し上げ、今後の本学での教育・研究活動に反映させたく存じます。   教育学部准教授 辰巳智則

2013.04.12

平成25年度 『教育学部 新入生宿泊研修』を開催しました

教育学部では、4月4日(木)・5日(金)、1泊2日の新入生宿泊研修を南紀白浜で行いました。  新入生が安心して大学生活を始めることができるように、新入生同士が知り合い、先輩や先生方からアドバイスをいただけるような交流活動とともに、将来教育現場で実施する校外学習の企画力や指導力につながる体験的な研修を行うのが目的です。   ≪1日目≫  昼食はとれとれ市場でいただきました。教育学部の宿泊研修では、「食事の挨拶は手遊びで」というのが伝統になりつつあります。2・3回生の学生スタッフが前に出て手遊びを紹介すると、新入生は驚きと戸惑いの表情に包まれましたが、すぐに覚えて、元気な「いただきます」の声が響きました。 昼食後、観光地としても有名な千畳敷と三段壁を見学し、千畳敷では、紀州博物館学芸員の玉田さんから白浜の地形と歴史についての解説をしていただき何百万年も前につくられた地層の中で自然の雄大さを実感することができました。     宿泊場所であるリゾートホテルラフォーレ南紀白浜に到着後は、開講式を行い、安井学科長からの講話、ホテルの八田支配人からの挨拶、引率スタッフからの新入生へのメッセージと続き、宿泊研修のテーマソング「ガンガン」を、上回生サポーターのギター演奏で歌って開講式を締めくくりました。   その後、プリントでいただいた冬木学長からのメッセージを読んで、畿央大学を受験しようと思った理由や合格したときの気持ちを思い出し、4年間の大学生活をどのように過ごしていくのか考え、「夢をチカラに」と題して自分の決意を文章に表しました。 夕食もみんな一緒にいただきます。昼食で始めて出会った手遊びの「いただきます」も覚えることができた人が多く、元気よくいただきますができました。そのとき、ホテルのスタッフの人が見せてくれた笑顔がとても印象的でした。         夕食後、「爆笑!星のお兄さんプラネタリウムショー」という季節の星座を楽しく解説するDVDを、ホテルのロビーを真っ暗にして座布団を引いて見ました。(ホテルを貸し切りで使わせていただいているからこそできる荒技です。ホテルの皆さんに感謝です。) 実は、このDVDの解説者、星のお兄さんは、ホテルラフォーレ琵琶湖にお勤めの田端英樹さんなのです。そこで、無理をお願いして琵琶湖から出張していただき、お話を聞かせていただきました。田端さんは、体育大学を卒業後、ホテルラフォーレ琵琶湖のスポーツセンターで働くつもりで入社されたのですが、スポーツセンターにあるプラネタリウムの仕事を任せられたそうです。思ってもいなかった状況でも、前向きに考え自分の長所を生かすことで、日本でただ一人の「爆笑プラネタリウム」解説員として有名になり、CDのリリースまで実現されました。さらに、「飲食しながらライブも楽しめる新しいタイプのプラネタリウムをつくることが夢」と語られる姿から、これから人生を歩んでいく学生は勇気をいただくことができました。         ≪2日目≫ 宿泊先近くの体育館をお借りして、コミュニケーションゲームを行いました。眠そうな学生も体を動かすことで、だんだん活気づいてきます。個人からグループへと徐々に大きな集団になっていくゲームを進め、輪を作って後ろの人の膝に座るなど、協力や信頼をテーマにしたコミュニケーションゲームも行いました。 最後は、小学校で多く取り組まれている大縄飛びの組対抗戦で締めくくりました。 いよいよ2日間の集大成、砂の造形です。 天候に恵まれ、青と白のすばらしいコントラストにみんなのテンションが一気に上がります。  西尾教授から指導を受け、作品作りが始まります。この2日間で育まれた人間関係をもとに、みんなで協力して作品を仕上げ、達成感を共有するのです。   砂を積み上げたり、水を運んで砂を固めたり、大変な作業から始まります。みんなで協力しながら砂を積み上げていくとともに、作品をどのように仕上げていくのかについてメンバーの話し合いが続きます。アドバイスを受け、表現を工夫して最後の仕上げにはいります。仕上げの段階に入ると、微妙な作業に真剣な面持ちで取り組んでいました。   完成したグループから記念撮影をします。一つの作品を作り上げる中で、お互いの距離が近くなり、作品が完成した達成感とともにメンバー同士の連帯感が生まれました。                                                                                  2日間通じて行った企画「シークレットフレンド」。                                      出発時に配られたカードに書いてある名前の人に、2日間で感じたその人のいいところをメッセージにして渡します。思っていなかった人からもらった、思いもよらないメッセージに、みんなの笑顔がはじけました。 閉校式で再び歌ったテーマソング「ガンガン」。  その歌声は開講式のときの歌声とは違う力強さを感じました。そして、出発前ロビーでホテルの方に集合写真を撮っていただきました。美しい白浜の海とともに、宿泊研修の思い出は深く心に残るものとなりました。 ホテルのスタッフの皆様、準備段階から裏方としてがんばってくれた上回生スタッフ、引率の教職員、そして、不安の中でも前向きに取り組んでくれた新入生、すべての人で作った素晴らしい宿泊研修でした。

2013.04.10

奈良県立奈良養護学校の公開研究会に学生と参加しました

一昨年度末から、特別支援教育のディジタルコンテンツ開発で共同研究させていただいている「奈良県立奈良養護学校」の公開研究会に、実際にコンテンツを開発している喜多智大君(4回生)と参加しました。   すべての学級で公開授業が行われており、いつも授業に入らせていただいている澤井先生のクラスや、タブレットPCを使った授業を展開しておられる先生の授業を拝見させていただきました。     そのほか、全体会会場では、学校オリジナルのさまざまな教材や教具が展示されており、喜多君も興味津々で体験していました。           全国からおよそ200名の先生方が参加されていました。 全体会の質疑で、沖縄県から来られた先生が 「ディジタルコンテンツはどのように作成されているのですか?」 という質問があがり、司会の先生が 「畿央大学の先生と学生さんに作っていただいています。一番後ろにおられます。」 とご紹介いただきました。 その後、その先生と名刺交換をさせていただき、喜多君も交えて、コンテンツ開発の難しさについて議論しました。 「貴重な取り組みだ。沖縄でもやっていきたい」 と言っていただいたのは、私たちにとって大変ありがたいお言葉でした。 来年度も研究室を挙げて、特別支援教育のディジタルコンテンツの開発に取り組みたいと思っております。   (教育学部 現代教育学科 西端律子)

2013.04.09

twitterやUSTREAMなどSNSを活用した授業と学外演習に参加しました。

教育学部の授業科目「ネットコミュニケーション」では、twitter(短文投稿)やUSTREAM(映像配信)などSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を活用した授業がおこなれています。   学生自身が情報発信者になることで、新たな教育の可能性について考えることができました。    USTREAMを使った演習では、カメラの前で、学生一人ひとりが自らの特技を解説しながら実演する様子を「生放送」し、視聴者はSNSを通して質問をすることにより、双方向のコミュニケーションが可能になりました。          ↓ 写真は、段ボール工作の様子です。                                     また、大阪市内(日本橋)での学外演習では、「twitterかくれんぼ」が行われました。twitterかくれんぼのルールは、 ①1人が先に移動し、居場所の周辺をtwitterにて写真付きでツイート(投稿)する。 ②残りの学生が写真付きのツイートを確認し、どこにいるのか探す というものです。                                                   数年前から学内では行われていたのですが、学外は初めての試みとのこと。受講生には当日の集合時間のみ知らされており集合場所もtwitterの情報頼りでした!    「隠れる」場所は、大阪日本橋にある店舗に限定され、それぞれの趣味が反映されたオススメのお店(電子部品、プラモデル、ウィッグ等)に隠れていました。全員が集まってからは、店内を見学したり、お勧めのポイントを聞いたりして、楽しく過ごしました。 フィールドは思った以上に広く、写真とツイートのみという情報の少なさから非常に難度の高い活動になりました。学生によっては「大阪日本橋は庭のようなもの!」と豪語する学生もおり、少ない手がかりから居場所を特定する姿はさながら名(迷?) 探偵のようでした。   参加者一同、楽しみながらも、肖像権、著作権、個人情報など情報を扱う難しさや、気軽にコミュニケーションできるというSNSの特徴にも触れ、それぞれの学習へとつなげていました。 SNSは利用の仕方によっては便利なコミュニケーションツールとして、また今回のようなtwitterかくれんぼのように情報発信を基にしたさまざまな教育活動に活かすことができます。 しかし、SNSの種類によっては知り合いだけではなく不特定多数に情報発信するものがあり、情報を取り扱う際のマナーやモラルについて考えなければならないことが多くあり、このようなことを将来子どもたちに教えなくてはと改めて思いました。   情報活用の多様化や情報モラル等をSNSの実践を交え楽しみながら学ぶことのできる「ネットコミュニケーション」の授業は非常に価値あるものでした。                          (教育学部 4回生 岩田侑一郎)

2013.04.03

現代教育学科1回生 小学校一日見学をレポート!

3月7日(木)午前・午後と、今年も、小学校一日見学を実施しました。毎年、大阪教育大学のご配慮により、同大学附属天王寺小学校でお世話になっています。今年度の参加者は、65名でした。  ご存知のように、教員養成大学である大阪教育大学の附属小学校は、多くの教育実習生の指導をされています。また、教育研究校として、各教科等の指導や教材開発等の研究に積極的に取り組まれ、全国から多くの教員が研修に来られる学校です。  将来、教員をめざす1回生にとっては、先進的な教育や指導の実際を拝見し、多くの知識や技術、教育観を体中で吸収できるチャンスです。     8時30分から附属小学校の先生によるオリエンテーションを受け、午前中に「4時間の授業参観、昼食をはさんで清掃指導の参観、午後2時からは同校副校長である八木義仁先生から将来教員をめざす学生へのご講話を頂くという、学び多い、充実した一日となりました。  学生の学びを、学生の文章からいくつか紹介します。なお、文章は、数人の学生の文章をまとめた部分もあります。    まず、多くの学生が驚いたのは、子どもたちの主体的な姿勢や子どもたちに考えさせる授業です。     …… 算数「大きな数の計算をしよう」では、これまでの学習に比べて、数が大きくなったにもかかわらず、子どもたちが式を立てることができたことに対して、先生が、「数が大きくなったのに、どうして分かるのでしょうか。」と投げかけただけで、子どもたちは次々と挙手をし、自分の意見を堂々と述べていました。    また、友達の考えのよさを指摘しながら、さらに自分の意見を付け足そうとしている姿にも驚きました。  …… 子どもたちが実験内容を自ら決めていることに驚き、担当の先生に質問しました。すると、子どもたちには、1、2学期を通じてずっと磁石の勉強の中で、こうしたらこうなるという法則を教え続け、子どもたちの考えの足りないところなどに気づかせてきたからだと教えてくださいました。他の授業でも言えますが、しっかりと理解を深めることで、自ら思考できる力がつくのだと分かりました。    授業の流れの作り方にも、学生は感動したようです。  …… 音楽の授業で、大半の児童が準備できた時点で、先生は、前奏を弾き始めました。すると、準備のできている児童は早速弾きはじめ、その人数が次第に増えていき、一曲が終わるときには全員の準備がそろい、その後の班練習にスムーズにつながっていきました。  …… 国語の時間に、全員で本読みをするとき、先生は、「どうしてその読み方をしたの」と尋ねられました。そして、それを基に、登場人物の心情をみんなで考える授業になりました。    また、子どもへの接し方や注意の仕方についても、多くの学びをしたようです。  …… 先生は、とにかく、児童の質問や話をしっかりと聞き、丁寧に答えておられました。特に、児童全員の目を見て話しておられたことに、私はとても感動しました。私も、この先生のような教師になりたいと強く思いました。  …… どの授業でも心に残っていることが、先生と子どもたちとのコミュニケーションの活発さです。先生が問いかけることで、子どもたちは一生懸命に考え、自分の考えをもつことができていました。そして、みんなの前で自分の考えを発表し、それが自信となって、さらに積極的になっているように思いました。  …… テストを返しているとき、テストの点数を他の人と比べて教室がざわつき始めたのに対して、先生は、「自分のできなかったところを見直すことがいちばん大切なんだよ。」「どこをどのように間違えたかが分かると、自分というスポンジが大きくなっていくんだよ。」と言われました。教室は、すっと静かになりました。一瞬一瞬のチャンスを逃さず、子どもたちに伝えていける教師になりたいと思いました。    また、このほかにも、親しく声を掛けてくれる子どもたちの笑顔、ノートの取り方、教室の中での教師の立ち位置、学年の段階の違い、子どもたちとの信頼関係の築き方など、多くの感動や学び、気づきがあったようです。  さらに、異なる学年を参観できる機会を与えてくださったこと、学生の質問に快く答えてくださったことなど、心より感謝申し上げます。    午後は、八木副校長先生による講話でした。大村はま先生の紹介などを交えながら、「子どもへの愛情と熱意だけでは、教師は絶対にやっていけない。」「教師は人を育てる能力・技術を持っていなければならない。」といったお話をしてくださいました。多くの学生が心を打たれたようで、これからの自分の姿を想像し、勉強への意欲を高めることができました。  …… 八木先生のお話をうかがい、初めて気づくことや納得することが多いでした。でも、まだまだこの発見は、自分にとっては氷山の一角にしか過ぎず、私の想像以上に、教育について知らないことが多くあると思います。専門職としての技術をしっかりと持って、子どもの前に立とうと思いました。これからの三年間の大学生活で、教師として生きていくことの意味や責任をしっかりと踏まえ、勉強するべきだと思いました。  …… 教師は、熱意だけではだめだと教えていただきました。決して、熱意をなくすのではなく、熱意を持ち、求められる能力を持った教師にならなければならないと思いました。そのために、大学生の内に身に付けておくべき知識や技能、能力を、大学の講義やボランティア活動などから得て定着させ、子どもの「できない」を「できる」に変えられるような教師になりたいと思いました。     最後に、この一日を代表するような言葉です。  …… 今日の一日見学で、「本当に教師としてやっていけるだろうか」という不安と「いや、教師になってみせる」という二つの気持ちがさらに深くなった。しかし、後者の気持ちのほうが強くなった、よい経験だったと思う。    大阪教育大学、並びに、同大学附属天王寺小学校の先生方や子どもさんたちに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。