2014年8月の記事
2014.08.04
「地域看護活動論」実践発表会レポート!~看護医療学科
2014年7月23日(水)に4回生の看護医療学科の学生による「地域看護活動論実習」の学びの発表会が開催されました! 「地域看護活動論実習」は、看護師になるための実習とは異なり、保健師について勉強するために保健所や市町村保健センターで実習を行いました。病院との違いは、地域で生活している住民の生活と健康の関連性を考え、疾病予防と健康の保持増進のためにどのような対策が行われているかを学習しました。 私たちは、4月からこの実習のために、地区踏査に現地へ出向き、資料・インターネットなどからの情報を集め、何度もグループワークを重ねて、その地域の特色や健康課題をアセスメントするという準備をしてきました。 今回の実習では、その健康課題の解決の方法として学生による健康教育を実施するため、実習に行くまでに健康教育案を企画立案しました!! しかし、すぐにその案が通るはずもなく、先生や指導保健師者の助言や指導をいただき、何度も修正を重ねていきました。 健康教育時のシナリオを考え、必要な媒体(パンフレットや掲示物など)を用意しなければならないため、準備は実習開始ギリギリまでかかりました。 このブログでは、各グループが地域に合わせて試行錯誤し、がんばって実施・発案・プレゼンした内容をレポートしていきたいと思います!! 実践発表会は2つの会場に分かれて行われました。 私の会場の実習地域は、10市町村でした。 実習での健康教育は、健康課題から企画することを原則としていますが、事前に実習市町村からテーマが設定されているグループもありました。 母子を対象とした市町村では、児の成長発達の促しや起こりうる事故の防止をする目的で、赤ちゃん体操や寝返りの仕方、自宅の危険箇所について健康教育を行いました。参加者の反応は、実施後のアンケートで「これからの育児に役立てようと考えた」と答えてくれた方が半数以上となっていました。そのなかで、健康教育には参加者に伝えたいという思いが大切であるという学びがあったそうです! 乳児をもつ母親に対する歯の磨き方を実施したグループは、参加者の反応も良かったようです。育児全般についてお母さんは不安や心配を抱えていて、初産婦であれば尚更そうであると考えられます。そのため、母子の悩みや相談に答えることは、保健師の重要な役割であり、このような事業を実施することで少しでも不安や心配を軽減するように働きかけることが大切だと思いました!! 幼児(2歳半~3歳未満)の虫歯予防に着目し、親子で楽しみながら、虫歯になる習慣を知り、子どもの虫歯予防につなげることを目的とし教室を実施グループでは、親子が対象だと子どもに気を取られるので、集中することが難しいようでした。面白くない話は耳に入ってこないし、健康教育を行うにあたって、まず大切になることは参加者が少しでも興味を持てるように工夫することだと思いました。 成人を対象とした市町村では、骨粗鬆症や骨を丈夫にするための方法について、ウォーキング教室時の初めの10分間を利用して実施していました。 短い時間の中でいかにポイントを押さえて伝えるのかが難しいようでしたが、骨を丈夫にするために“今行っているウォーキングを続けてください!”というようにつなげていくことができるので、参加者の行動継続や行動変容に役立つ良いアイデアだと思いました!!! 熱中症のリスクやその予防方法を理解してもらうことを目的に実施したグループでは、参加者が健康への意識が高く積極的で良い反応だったそうです!これは、私の担当した地域でもそうだったのですが、地域の保健事業に参加している住民の方は、ほとんどの方が健康意識の高い方であると言えます。健康教育の対象者は、そのような健康意識の高い人だけでなく、その他の人へ発信していく必要があると思います。 なぜなら、保健師活動の対象は地域の人々全員となるためです。そのために、参加者の集め方や実施場所の工夫が大変重要になると感じました! 私が実習した市では肺がん・胃がんによる死亡率とがん検診の受診率に着目し、対象者が少しでも受診意識を高めて、私生活の中でがん予防のための工夫をしてもらえるようにするため、企画し保健師にプレゼンしました。実際の住民の方には実施できませんでしたが、健康教育を行うにあたっての工夫や進行方法など学ぶことができました!! また乳がん自己検診について実施した町もあり、乳がんの女性の罹患率はガンの部位の中で最も高いです。乳がん検診は痛みを伴う印象があり、なかなか検診へ行く機会がない女性でも知識を得ることで簡易的に自ら実施することもできると思いました!! 高齢者を対象とした市町村では、高齢者人口の増加に着目し、腰痛の予防・軽減を図ることと、事業に参加することで高齢者の閉じこもりを予防することを目的とした健康教育を実施した結果、参加者は「スッキリしたわぁ」「家でもできそう」という良い反応を得ることができたそうです。 健康課題としての『高齢化』は他の地域にも共通していることでした。少しでも予防できることがあるならば、勧めていく必要があると感じました! 認知症に着目したグループは、発症リスクの減少方法や脳の活性化を図る体操を取り入れ、認知症予防の必要性を説明したそうです。対象者を65歳以上の高齢者(要支援・要介護認定者は除く)に限定し、参加者を集め実施をすると、開始前は交流がなかった参加者が、教室の中での体操の時などに話すなど交流されている様子もあったそうです。このように、事業に参加してもらうことで、地域の人々のつながりを作ることにも保健事業の利点だと思いました!! そのほかにもロコモティブシンドロームに注目したグループもありました。ロコモティブシンドロームとは、「運動器の障害」により「要介護になる」リスクが高まるもので、高齢者化が進む地域では、そのリスクが高いと考えられるため、必要なことだと思いました!! 以上のように、どの市町村でも、地域の特性を考えた上で「これが健康問題じゃないのかな?」と考え、健康教育案を考えるときは「参加者の方がどのようにしたら興味をもって参加してもらうことができるかな?」「どのようにしたら参加者が主体的に参加できるのかな?」などと試行錯誤して、計画・プレゼン・実施していました。 この実習での経験は、授業や演習では体感することが難しかった保健師の活動や役割を踏まえた健康教育実施に当たっての注意点や工夫の仕方など様々なことを学び、「できた!」という達成感を得ることができました。 私たち4回生のほとんどは卒業後、看護師として社会に出ていきます。 保健師の対象者は地域住民という集団であり、病院で働く看護師の対象とは異なりますが、健康増進や疾病予防、健康回復、苦痛緩和のために対象を理解し寄り添う看護の本質は同じで、看護師であっても入院している人がどんな地域で暮らし、どのような支援が受けられるのかを知っておくことは重要だと感じました。この学びを忘れずに、社会に羽ばたいていきたいと思います!!! 看護医療学科 4回生 木村円香
2014.08.01
のびのびキャンプ2014保護者説明会を福島県で開催!~被災地支援サークルHOPEFUL
こんにちは!被災地支援サークル「HOPEFUL」の長谷川千佳と大東元気です! HOPEFULは、東日本大震災を契機として畿央大学の学生有志により設立されたサークルで、支援イベントへの参加、企画・運営などの活動をしています。その活動の一環として、2014年8月18日~20日に2泊3日で福島県の子どもを対象とする「のびのびキャンプ2014〜自分と未来〜」を福島県磐梯青少年交流の家にて開催します。 7月26日(金)、27日(土)に福島県福島市にあるこむこむという施設で「のびのびキャンプ2014保護者説明会」を開催し、代表の永田理奈、副代表の大東元気と長谷川千佳、グループ担当の本田亮介が現地に行ってきましたので報告します! 26日(金)の20:00に夜行バスで大阪を出発! 11時間の旅を終え、翌朝7:00に無事、JR郡山駅に到着しました。 ここからは、説明会準備の「永田・長谷川グループ」と、キャンプでお世話になる国立磐梯青少年交流の家への下見と打ち合わせへ行く「大東・本田グループ」に分かれて行動を開始しました。 まず、説明会準備グループ! 朝ご飯を食べた後は電車を乗り継いで、福島駅へ向かいます。 そして、福島駅ではキャンプに協力してくださり、一緒にキャンプを行う福島大学災害ボランティアセンターの菅野勇希くんと無事合流! 初対面ながらも、3人で仲良く話しながら説明会を行う”こむこむ”に到着しました。また、施設の中で同じく一緒にキャンプを行う菊池春芳ちゃんとも会えました! 着々と準備を進めていく途中で保護者の皆様が何人かいらっしゃって、だんだん緊張が高まっていくなか… 13:20、保護者説明会が始まりました!! 保護者説明会では、のびのびキャンプが始まった経緯や目的をはじめ、今回のキャンプのおおまかなプログラム説明、タイムスケジュール、のびのびキャンプ実行委員会の組織図、危機管理体制、今回のキャンプで初めて取り入れるプログラム「思いをかたちに」などの説明を代表の永田が説明しました。 今の自分が未来を創る――これからの福島をつくっていくのは今の子どもたちです。「思いをかたちに」では、将来の夢や今の自分の気持ち、将来の自分に向けた手紙を書くなどの活動を通して子どもたちが未来に希望を持っていけるような、そんな活動にしていきたいと考えています。 一方、下見・打ち合わせグループ! 説明会準備グループを見送り、大東・本田は国立磐梯青少年交流の家へ向かいます。 途中、山の天気が崩れ、一時的な大雨にも遭遇しましたがなんとか到着。 はじめましてのご挨拶を終え、早速当日の流れや利用場所の確認などの打ち合わせが始まり、打ち合わせ後、職員の方の案内で、下見を行いました。 去年開催した「のびのびキャンプ2013」でも利用させていただきました。去年と変わらず、きれいな場所でした。 ここは、19日のプログラム、飯盒炊飯を行う野外炊飯場!子どもたちとの活動がとても楽しみです。 これは「うるし」です。人によってはさわるとかぶれてしまうことも! 危機管理のための下見でもあります。 下見・打ち合わせを終えた大東・本田グループは保護者説明会へ合流! 合流した大東・本田は、保護者の方と子どもたちに自己紹介。そこには1年ぶりに会う子の姿もありました。1年間の成長に密かに感動しておりました大東です(笑) 保護者説明会を終え、キャンプに対する期待と緊張、そしていい意味での焦りを感じたのびキャンメンバー。 これからも準備を怠らず、子どもたちと会えるのを楽しみに、子どもたちに楽しんでもらえるように、活動までの日々をがんばっていこうと思います。 のびのびキャンプ2014まで、あと3週間ほどです!! 被災地支援HOPEFUL/のびのびキャンプ2014実行委員会 教育学部 3回生 長谷川千佳・大東元気 【関連記事】 畿央大学の学生による被災地支援「のびのびキャンプ」facebookページ 被災地支援「のびのびキャンプ2014」~キャンプ本番まであと1ヶ月! 学生広報スタッフBlog vol.130~被災地支援「のびのびキャンプ2014」第二回セミナーを開催! 学生広報スタッフBlog vol.129~被災地支援「のびのびキャンプ2014」に向けて!
2014.08.01
学生広報スタッフBlog vol.136~学生が企画・運営する夜カフェを伊賀市で限定OPEN!
こんにちは!学生広報スタッフ、教育学部4回生の中井です。 今日は私たち学生が企画・運営する学外イベントについて紹介させていただきます(^○^)! 「学生最後の思い出に、チャレンジしたい!」 「それぞれの夢に向かって地元を離れる前に、地元に恩返しをしたい!」 という想いを持った伊賀市出身の学生が集まり、学生が地元で企画・運営する「夜カフェ」を6日間限定オープンすることになりました。 ▲三重県伊賀市にあるハイトピア伊賀2階、cafe agattoさんのご協力で実現しました。 この企画の発案者は、同じ畿央大学教育学部の山脇くん。夜cafeは山脇君と友人・後輩そして私を含めた4人で運営していきます。教育学部4回生は全体で約150名、4クラスに分かれています。クラスが違えば交流する機会は少ないのですが、それでも仲良くなれるのはアットホームな畿央大学の良いところですね(笑)。ちなみに伊賀から畿央大学に進学する学生は結構います! 私は途中で参加を決めたのですが、オープンを前にとてもわくわくしています。 cafeを夜だけ貸していただけるようにお願いにまわり、メニューを考え、宣伝し、フライヤーをつくり…本当に山脇くんたちが一生懸命働きかけた結果、こうしてオープンにこぎつけることができました。私は接客担当として、cafeを盛り上げていくことになります。ゼロから新しいことをはじめる難しさと同時に、楽しさも感じています。 今できることを精一杯して、このcafe&barを成功させたいという思いでいっぱいです! 【日程】8月6日(水)、8日(金)、9日(土)、13日(水)、15日(金)、16日(土)の6日間限定 【時間】19:00~23:00 【場所】cafe agattao ~ハイトピア伊賀2階 三重県・伊賀市出身の在学生・卒業生の皆様。そうでない方も、よろしければおこしください!(´ω`) 現代教育学科4回生 中井 祐香
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