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健康科学研究科
2017.02.03
運動器リハビリテーションセミナー「臨床研究編」を開講しました。
平成29年1月29日(日)、平成28年度最後となる「畿央大学運動器リハビリテーションセミナー」が開催されました。本セミナーは『エビデンス編』、『上肢・体幹編』・『下肢編』、『臨床研究編』の4回シリーズで構成されており、今回は臨床現場での日々の疑問を客観的に解決する手法を学ぶことを目的とされた『臨床研究編』を実施しました。 今回はこれまでの座学中心の講義よりも少人数制で実施したため、参加者とスタッフおよび教員との距離が近く、参加者一人一人がどのような分野に興味を持っているか、臨床でどのような問題を抱えているかなど、質問や意見交換をしあうことができました。そのため、参加者のみならずスタッフ自身にとっても有意義な時間となりました。 1講義目は「臨床で使える研究法」というテーマで、運動器リハビリテーションセミナーの代表である福本准教授による講義を開始しました。この講義では、研究計画の立案方法、倫理的配慮、論文作成において必要な基礎知識について、福本先生のこれまでの経験に基づきお話しして頂きました。 2限目、3限目は、瓜谷准教授や大学院生および修了生が中心とした体験学習が行われました。トルクマシン、足趾握力計に加え、ハンドヘルドダイナモメータ、重心動揺計、加速度計を用いた測定を実施しました。受講者の方々には実際に検者のみならず、被検者として客観的な測定の体験をして頂きました。 4限目、5限目からは、コンピューター室へ移動し、本学で統計学に関する授業を担当されている福森先生による講義および演習が行われました。まず「臨床データを用いた統計法」というテーマにて講義を行って頂き、統計解析の必要性について説明して頂きました。その後、講義内容を踏まえた「臨床データを用いた統計学演習」として、統計ソフトを用いて、2限目、3限目に取ったデータの解析を行いながら、統計手法を学びました。 6限目は、大学院生を中心に「結果の分析とディスカッション」を実施しました。ここまでのセミナーで得られたデータによる統計解析の結果から、実際に教員およびセミナースタッフと受講者でディスカッションをしながら分析を行いました。参加者だけでなく福本先生、瓜谷先生、大学院生もディスカッションに加わり有意義な時間となりました。 最後になりましたが、本年度の運動器セミナーを受講して頂いた皆様、ありがとうございました。来年度も運動器リハビリテーションセミナーを開催いたします。これまでに頂いた皆さまのご意見も参考にしてさらに満足していただけるようパワーアップをして実施していきます。皆様の受講を心よりお待ち申し上げております。 平成29年度運動器リハビリテーションセミナーの次年度プログラムは2017年2月下旬に掲載予定です。 →平成28年度運動器リハビリテーションセミナー 畿央大学健康科学研究科 修士課程修了 幸田仁志 理学療法学科 准教授 福本貴彦 【関連記事】 運動器リハビリテーションセミナー「下肢編」を開講しました。 運動器リハビリテーションセミナー「上肢・体幹編」を開講しました。 平成28年度運動器リハビリテーションセミナー「エビデンス編」を開講しました。
2016.12.21
畿桜会主催「第10回理学療法特別講演会」を開催しました。
平成28年12月18日(日)に畿央大学L103教室にて畿桜会(同窓会)主催の「理学療法特別講演会」が開催され、卒業生28名、在学生5名を含む約50名の方が参加されました。今回は畿央大学理学療法学科1期生の徳田光紀先生をお招きし、「大腿骨頚部骨折術後の理学療法の理論と実際」というテーマでご講演いただきました。 徳田先生は畿央大学大学院健康科学研究科博士後期課程の第1号の修了生でもあり、現在は畿央大学の客員研究員も務めておられます。前半は現在報告されている最新の情報をたっぷり示していただき、後半は徳田先生の臨床における取り組みをご紹介いただきました。 徳田先生が取り組んでいる「物理療法分野」の話がたくさん出てきましたが、私自身の知識不足もあり、ここまで多くのエビデンスがあることを知りませんでした。しかし、今回講演を聴いた事で、まだまだ自分が患者様にできることがたくさんあるな、と明日からの臨床や研究に対して、とてもモチベーションが上がりました。 講演後は食堂に会場を移して、懇親会を行いました。各職場のことや研究のこと、何気ない日常の話まで色んなことを先輩・後輩の隔たりなく話して盛り上がりました。 こうして「卒業生が帰ってくる場所がある」ということがありがたいと感じました。今後も同窓会役員として卒業生が気軽に集まれる場を作っていきたいと思いますので、是非みなさん集まりましょう! 理学療法学科4期生代表幹事 南大阪病院 山野 宏章
2016.12.09
大学院生の研究成果がJournal of Pain Reserch誌に掲載されました!~健康科学研究科
運動を行おうとする運動の意図と実際の感覚情報との間に不一致が生じると、手足に痛みやしびれといった感覚に加え、奇妙さや嫌悪感といった異常知覚が引き起こされます。畿央大学大学院健康科学研究科博士後期課程の片山脩らは、これらの異常知覚が起こるのは頭頂領域の活動が関係していることを明らかにしました。この研究成果は、Journal of Pain Research誌(Dysesthesia symptoms produced by sensorimotor incongruence in healthy volunteers: an electroencephalogram study)に12月9日に掲載されました。 脊髄損傷や腕神経損傷といった神経に損傷が生じた後に、一般的に治癒すると言われている期間を過ぎても痛みが残存することがあります。この痛みを慢性化させる要因の一つとして、神経に損傷を受けた手足を動かそうとする意図と、実際には動かないという感覚フィードバックとの間に生まれる「不一致」があげられています。過去の研究では、このような不一致を実験的に付加すると、健常者でも「痛みの増強」や「腕の重さ」の異常知覚、あるいは嫌悪感といった情動反応が引き起こされると報告されています。しかしこれまでの研究報告では、「不一致」が生じた時の異常知覚と関係している脳領域は明らかにされていませんでした。そこで研究グループは、異常知覚と関係している脳領域を脳波解析によって検討しました。その結果、「不一致」によって生じる「奇妙さ」と右後頭頭頂領域の脳活動に有意な相関関係があることが認められました。 研究内容の詳細については畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターホームページでご覧いただけます。
2016.11.28
第9回日本運動器疼痛学会で大学院生5名および教員が発表!~健康科学研究科
第9回 日本運動器疼痛学会(東京)で大住倫弘特任助教、今井さん(博士後期課程)、片山さん(博士後期課程)、西勇樹さん(修士課程)、西祐樹さん(修士課程)、私(重藤隼人 修士課程)が発表して参りました。教育研修講演では森岡周教授が「慢性痛の脳内メカニズム」というテーマで、慢性痛の病態を前頭葉・頭頂葉の2点に着目し、研究室のメンバーの研究成果も踏まえてとてもわかりやすく説明していただきました。今回の学会では、特別講演で衆議院議員の野田聖子さんに「一億総活躍のための痛み対策」と題して、我が国における慢性疼痛に対する政治活動についてお話していただきました。講演では野田さん自身の疼痛体験も踏まえながら一億総活躍社会のために日本国民、特に高齢者の痛みを減らして健康寿命の延伸を図っていくことの重要性を述べられていました。日本における政治活動としては慢性疼痛に対する議員連盟が2年前に発足し、慢性疼痛という言葉が「ニッポン一億総活躍プラン」の閣議決定の文章に含まれるところまで活動が進んでおり、法律になるまではまだ時間はかかるものの徐々に政治活動においても慢性疼痛に対する取り組みが進んでいる現状を知りました。講演の最後に野田さんから慢性疼痛の治療・研究に取り組んでいる方々からのエビデンスの強い情報を提供していただきたいというメッセージをいただき、今後の研究活動を通して少しでも貢献したいという思いになりました。 我々の演題名は以下であり、いずれも様々な意見をいただき多くの議論ができたと感じております。 <ポスターセッション> 大住倫弘「運動恐怖が運動実行プロセスを修飾する-運動学的解析を用いて-」 今井亮太「橈骨遠位端骨折術後に腱振動刺激による運動錯覚を惹起させた時の脳活動-脳波を用いた検討-」 西勇樹「疼痛刺激による交感神経活動の時間的変動と内受容感覚との関係について」 <一般演題> 片山脩「感覚-運動の不一致による異常感覚および機能的連関-脳波を用いた検討」 西祐樹「痛み関連回避行動と人格特性の関連性」 重藤隼人「徒手牽引が有する鎮痛効果に関連する因子の検討」 近年は慢性疼痛に対する心理面に着目した講演内容が多い印象がありましたが、今回の学会では整形外科医の方から運動器の疼痛を解剖学や運動学の観点から介入した内容も含まれていたことが印象的でした。解剖学、運動学、神経生理学、心理面や社会的背景など様々な観点から痛みを捉えていく必要性をあらためて感じた学会でした。 研究室の痛み研究メンバーも研究内容は多岐に渡っているので、幅広い観点から研究活動に取り組み、私たちの研究が一人でも多くの方の痛みを解決することにつながり、エビデンスの強い情報を提供できるように、今後も研究室の仲間と協力しながら日々努力していきたいと思います。 畿央大学大学院 健康科学研究科 修士課程 重藤隼人
2016.11.24
大学院生が第40回日本高次脳機能障害学会でポスター発表!~健康科学研究科
平成28年11月11日(金)・12日(土)に長野県松本市のキッセイ文化ホール・松本市総合体育館にて第40回日本高次脳機能障害学会学術集会が開催されました。本学会は高次脳機能障害に関して国内では最も大きな学会であり、医師や作業療法士、言語聴覚士など高次脳機能障害に関わる医療従事者が数多く参加されていました。今学会は「思考のジャンプ」というテーマで行われ、2日間にわたり失行、失認、失語症などに加え、認知症や社会的行動障害など幅広い研究発表がなされていました。また単一症例に関する詳細な症例検討も多く、日々臨床で高次脳機能障害の患者様と向き合っている者として、非常に興味深い知見を得ることができました。 私(藤井 慎太郎 修士課程)は「半側空間無視における反応時間の空間分布特性―注意障害と無視症状の関連性と回復過程における推移の検討―」という演題にて発表させていただきました。この研究は、半側空間無視における注意障害と無視症状の関係性とその回復特性について、タッチパネルPCを用いた選択反応課題にて検討したものであり、現在私が大学院修士課程にて主たる研究内容として実施している内容です。発表には多くの方々にご参加いただくことができ、発表時間以外においても複数の方と討論することができました。また、高次脳機能障害に関して著名な先生方と研究内容について討論させていただき、ご意見をいただけたことは今後研究を続けていく上で貴重な経験となりました。 また今回発表した内容は、半側空間無視に関する研究を実施している5病院による多施設共同研究として実施しており、今学会では共同研究チームにて半側空間無視に対する研究を3演題発表いたしました・日頃からご指導いただいている森岡周教授、河島則天客員教授をはじめ、半側空間無視の研究を実施している共同研究チームの皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。 今後は本研究を国際論文に投稿するなど、より多くの方々へ研究結果を還元していけるように努力していきます。 畿央大学大学院健康科学研究科 神経リハビリテーション学研究室 修士課程2年 藤井 慎太郎
2016.11.22
大学院生が北米神経科学会でポスター発表をしました!~健康科学研究科
2016年11月12日(土)から11月16日(水)に,アメリカのサンディエゴで開催された北米神経科学会(Society for Neuroscience)に参加してきました.サンディエゴは気温が暖かく,湿度は日本と比べて低いので,とても穏やかでした. 本学会は神経科学を専門とする世界各国の研究者が集まる学会です.今回も世界80か国から3万人以上の参加だったようです.学会の雰囲気はとてもカジュアルで,至るところでディスカッションが行われていました.ラットなどの動物を専門とした研究が多いですが,脳卒中のテーマになるとリハビリテーションの分野も多く,世界の理学療法士や作業療法士も参加しており,研究,臨床両側面からのディスカッションが行われていました. 私たちは半側空間無視の演題を3つ並べて発表しました.画像提示時の視線分析による評価の考案という内容を私(大松聡子D3)が,タッチパネルを使用した選択反応課題にて注意障害と半側空間無視を分けて病態把握するという内容を河島則天客員教授が,そして実際に症例に対して行った視覚刺激とtDCSを併用した介入経過内容を高村優作(D1)が報告しました. 3演題並べることで,内容も伝わりやすく,病態把握からの介入アプローチまで示すことでより理解されやすかったのではないかと思いました. その他,研究室からは痛み関連では西祐樹(M2)が,片山修(D1),今井亮太(D2)が,そして失行患者の遠心性コピーに関する内容で森岡周教授が発表してきました. 国際学会では海外にいく,英語での発表やディスカッションなど普段経験できないことで,緊張することも多かったですが,多くのディスカッションを行うことで,今後に向けた建設的意見を頂けたこと,また発表の方法など自分自身を振り返る機会にもなり,充実した日々でした. 畿央大学の研究に対する御支援と,森岡教授をはじめとする多くの方々のご指導,ご協力のもとで,このような素晴らしいな経験ができたこと,心より感謝申し上げます.この経験を糧に,より良き研究成果を公のものにできるよう,さらに日々励んでいきたいと思います. 畿央大学大学院健康科学研究科 神経リハビリテーション学研究室 博士後期課程3年 大松聡子 ※ 修士課程をM,博士課程をDと表記しています.
2016.11.02
第21回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で大学院生が優秀賞に選出!
平成28年10月29日(土)・30日(日)に、名古屋国際会議場で第21回日本ペインリハビリテーション学会学術大会が開催されました. 本学会は「慢性痛対策におけるリハビリテーション戦略」というテーマで行われ,痛みに対する評価や治療戦略に関する研究報告のみならず,慢性痛によって日本経済に齎されている莫大な不利益や,慢性痛対策の現状,そしてリハビリテーションの観点からの施策の立案,実現への展開といったシンポジウムもありました.そのためには,医師や看護師といった医療従事者の理解,協力を得る必要があり,また,慢性痛のメカニズムの解明や介入研究を行い,発信していく意義を再認識致しました.他にも,理学療法士によるベンチャー企業の設立や産業理学療法に関する講演もしていただき,スポーツ現場や医療施設での理学療法士の役割しか知らなかった私にとっては,理学療法士の新たな可能性を感じずにはいられませんでした. 畿央大学大学院からも多くの方が口述あるいはポスター発表をされ,発表後も意見交換を行う等実のある学会になったのではないかと思います.また,担当教授である森岡周教授は「ニューロリハビリテーションによる中枢神経系の再構築」という内容でシンポジウムを行い,慢性痛患者の神経科学的な特性や症状,それらに対するニューロリハビリテーションを本学本大学院のこれまでの研究も踏まえながら,難解な分野ですが平易簡明な講演をされていました. 私(西 祐樹)も「痛み関連回避行動と人格特性の関連性-Voluntary movement paradigm-」という演題を発表し,この度、優秀賞を受賞いたしました.初めての口述発表でこのような賞をいただけたのは,偏に森岡周教授をはじめ,大住倫弘特任助教,信迫悟志特任助教,本学本大学院の神経リハビリテーション学研究室の皆様に研究指導をしていただいたお陰であり、深く感謝申し上げます.今後は本研究を国際雑誌に投稿し,この場で再度公表させていただければと思います. 畿央大学健康科学研究科 神経リハビリテーション学研究室 西 祐樹
2016.10.31
運動器リハビリテーションセミナー「下肢編」を開講しました。
こんにちは!畿央大学大学院修士修了生の田中和宏です。10月30日(日)に運動器リハビリテーションセミナーが開催されました。今回は下肢編ということで、全国各地から運動器に興味がある70名の皆様が参加してくださいました。 この運動器リハビリテーションセミナーは、卒後のリカレント教育(再教育)の機会や最新知見を提供することで、運動器リハビリテーションに必要な知識を基礎から実践まで系統的に学べるプログラムとなっています。畿央大学運動器リハビリテーションセミナーは明日の運動器リハに使える『エビデンス編』、部位ごとに基礎から臨床応用まで学べる『上肢・体幹編』・『下肢編』、臨床現場での日々の疑問を客観的に解決する手法を学ぶことで、未来の運動器リハビリテーションを創造する『臨床研究編』の4つで構成されています。 その中でも今回は『下肢編』ということで、臨床でも多く経験する下肢の運動器疾患に対する治療戦略を多くの研究論文から学ぶことが出来ました。 今回の講義も内容が盛り沢山で、とても充実していました。How toを学ぶことが出来る講習会とはまた異なり、治療に対する考え方を学ぶことができたこと、自分が行っていた治療手段が、研究結果からエビデンスがあるものであったと気づけたことなど、自分の臨床にエッセンスを加えられるような内容ばかりでしたので、明日からの臨床がとても楽しみになりました。 次回は、実際に計測機器を使用する『臨床研究編』です。研究をしている方も、これから研究していこうと思っている方にも、実際の計測機器に触れることで、研究に対する具体的なイメージが湧き、とても勉強になる内容ですので、是非ご参加下さい! 畿央大学大学院健康科学研究科修士修了 田中和宏 →平成28年度運動器リハビリテーションセミナー
2016.10.27
第37回日本肥満学会でプロジェクト研究の成果を発表!~畿央大学健康科学研究所
畿央大学健康科学研究所プロジェクト研究・課題名「アンチエイジング戦略の疫学的・実証的研究」(研究代表者:金内雅夫)の研究成果について第2報、第3報を発表しました。 演題名:「地域在住高齢者における腸内細菌叢と食習慣・肥満の関連について」 柴田 満(健康栄養学科)、岩村真樹(大学院生・理学療法士)、藤澤弘枝(看護医療学科)、金内雅夫(健康栄養学科) ▲肥満学会総会でポスター発表する柴田助教 最近、食習慣と併せて腸内細菌叢の異常が肥満や糖尿病など代謝性疾患の病態に関連するのではないかと注目されています。私たちは地域で元気に暮らす高齢者から健康長寿の秘訣を探る目的で、香芝市で現地調査を行いました。元気高齢者の方に集まっていただき、食習慣の調査、運動機能の測定、腸内細菌叢の分析、唾液の測定などを実施しました。今回、その研究成果の第2報を、2016年10月7日(金)~8日(土)に東京都で開催された第37回日本肥満学会総会で発表しました。柴田助教は、高齢者での食習慣と腸内細菌叢の変化は肥満や低体重と関連する可能性があることを報告しました。 演題名:「地域在住の元気高齢者における地中海食の傾向」 金内雅夫(健康栄養学科)、柴田 満(健康栄養学科)、藤澤弘枝(看護医療学科)、岩村真樹(大学院生・理学療法士) ▲老年医学会近畿地方会での筆者 海外では地中海食の食習慣が心血管病、代謝疾患、がん、認知症などのリスク低減と関連するといわれています。しかし日本人は一般に典型的な地中海食に馴染まないのではないかと思われており、地中海食の食習慣と健康リスクの関連も明らかにはされてきませんでした。今回、プロジェクト研究の第3報として、地域で元気に活動している高齢者の食生活とくに地中海食の傾向について検討した成績を2016年10月22日(土)に開催された第27回日本老年医学会近畿地方会で発表しました。 健康栄養学科 教授 金内 雅夫
2016.10.12
アジア理学療法学会(ACPT)に参加、発表!~理学療法学科瓜谷ゼミ
平成28年10月6日(木)~10日(月)にかけて、マレーシアのクアラルンプールで開催されたAsian Confederation of Physical Therapy congress 2016(ACPT congress 2016)に瓜谷ゼミ4回生の5名とゼミのOB、大学院生の方とともに参加し、ポスターセッションにて発表を行ってきました。私たちは神戸市のアパレルメーカー、株式会社Value Planningと共同開発した女性用パンツが下肢のバイオメカニクスに与える影響についてのテーマで発表を行いました。 初めての学会で、緊張や不安もありましたが、果敢に他国の方とのコミュニケーションをはかることができ、大変良い経験になりました。機器展示コーナーでは、多くの機器を体験することができ、臨床へ応用できる内容もたくさんありました。 学会以外の時間には、ツインタワーやチャイナタウン、バツー洞窟などマレーシアの観光名所を巡ることができ、現地の人の優しさや、生活に触れることができました。 今回の学会を通して学んだことや、経験、楽しかった思い出を糧に、今後の研究、国家試験を乗り越えていきたいと思います。最後になりましたが、このような貴重な機会をいただいた瓜谷先生ならびに株式会社Value Planning様、ありがとうございました! 理学療法学科4回生 高田はるな 【関連記事】 卒業研究で女性向けパンツを共同開発!~理学療法学科 瓜谷ゼミ 理学療法学科教員が衣料品メーカーと商品開発の共同研究!
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