2026.05.01
活躍する大学院修了生vol.6 ~ 塩家 崇生さん(帝塚山大学教育学部 こども教育学科 准教授/教育学研究科 教育実践学専攻修士課程修了)
働きながら学べる畿央大学大学院を経て、現場で活躍する修了生をご紹介!大学院への進学を考えている方、あるいは研究に興味をお持ちの方に向けて、これまでのキャリアや大学院での経験、研究の魅力などを振り返っていただきました!
- 塩家 崇生さん( 教育学研究科 教育実践学専攻修士課程修了 2022年3月修了)

これまでのキャリアを教えてください!
大学卒業後、陸上自衛官や中学校教員などの職を経て、兵庫県伊丹市の公立小学校教諭として採用されました。その後、伊丹市教育委員会での指導主事を経験し、直近では伊丹市の小学校にて主幹教諭を務めておりました。
2026年3月末に同校を退職し、同年4月より帝塚山大学教育学部こども教育学科の准教授として着任いたしました。
現在は大学において、道徳教育やICT教育を中心に教員養成に携わりながら、子どもたちが「できる・わかる」実感を持てる授業づくりを追求し、日々研究・教育活動を続けています。

これまで取り組んできた研究や、今関心のある研究テーマ、研究キーワードは?
大学院では、道徳科の授業において一人一台端末をどのように効果的に活用し、学びを深めるかについて研究を重ねてきました。現在はその知見を土台とし、さらなる授業の質向上をめざして「深い学び」のある授業づくりを追求しています。
特に、言語によるやり取りだけでは思考を深めることが困難な子どもたちであっても、思わず「考えたくなる」「参加したくなる」授業を実現するため、演劇的手法を取り入れた実践研究に注力しています。
近年は道徳科にとどまらず、国語科や総合的な学習の時間など、他教科においても演劇的手法を用いた授業実践を行い、研究の幅を広げています。
研究キーワードは、「道徳教育」、「演劇的手法を用いた授業デザイン」、「ICT活用」、「深い学び」です。
大学院に進学したきっかけや目的は?
教育委員会で指導主事を務めていた際、受講した研修を通して「道徳教育の面白さ」に改めて気づかされたことが、本格的に研究を志す大きな転換点となりました。
進学にあたっての最大の決め手は、道徳科における「深い学び」のある授業づくりの第一人者である島 恒生先生の存在です。「島先生のもとで直接学び、理論と実践を深めたい」という強い思いが、畿央大学大学院を選ぶ決定打となりました。
実際に入学してみると、島先生はもちろんのこと、他にも高い専門性を持った諸先生方と出会い、多角的な視点からご指導をいただくことができました。特定の専門領域を深めるだけでなく、多様な分野の知見に触れられたことは、今の私にとってかけがえのない財産となっています。
大学院での時間を一言でいうと?
「実践家と研究者の視点が融合した、濃厚な自己変革の時間」です。
平日の日中は小学校教諭として教員を務め、夜は大学院生としてレポートや修士論文の執筆に没頭する。この過酷とも言えるサイクルの中で、昼間に教室で直面した課題を、その日の夜には学問的な知見と照らし合わせて分析するという、二つの立場を絶え間なく往還する日々を過ごしました。
このプロセスを通じて、論文を書くということが、自身の教育実践を深く振り返り、論理的に再構築する極めて重要な営みであると実感しました。大学院在学中から、培った視点をもとに積極的に教育実践論文コンテスト等へ応募し、外部からの客観的な評価を得ようと挑戦する「新たな自分」が生まれた場所でもあります。
こうしたハードな挑戦を支えてくれたのは、同じように現場に立ちながら学ぶ仲間の存在と、実践に寄り添いながら理論的な価値づけをしてくださる先生方の存在でした。実務と研究を切り離すことなく、その同時並行を全力で後押ししてくれる環境こそが、畿央大学大学院の最大の魅力だと感じています。

今の仕事や研究に、大学院での学びはどう活きていますか?
大学院での学びは、自分の授業スタイルを改善してくれただけでなく、教育に対する見方を根本から広げてくれました。
自分の授業を客観的に見つめ直す経験をしたことで、他の先生方の授業に対しても、どこが素晴らしいのか、どこに課題があるのかがより深く理解できるようになりました。現在、他の先生にアドバイスをする際にも、単なる経験談ではなく、理論に裏打ちされた具体的な提案ができるようになっています。
何より、研究を通して自分自身の根底にある思いを再確認できました。それは、「子どもを主役にした授業をつくる」ことを何よりも大切にしたい、という強い信念です。大学院での時間は、この思いを改めて自覚する貴重な機会となりました。
現在は大学で、未来の先生を育てる仕事に携わっています。大学院で得た学びと現場での経験を活かし、「子どもたちが素敵な先生に出会えるように」という一心で、学生たちの育成に全力を注いでいます。

これから大学院進学を考えている方へのメッセージを!
もし今、大学院パンフレットを見て「どうしようか」と迷っているのなら、ぜひ勇気を持って一歩踏み出してみてください。
仕事と学びの両立には大変なこともありますが、そこで得られる理論や新しい視点は、あなたの実践をより確かなものにしてくれます。そして、あなたが学びを深めた先には、もっと成長したあなた自身と、それによって輝く「子どもたちの幸せ」が必ず待っているはずです。
私も今は大学という新しい舞台で、子どもたちのために挑戦を続けています。皆さんと切磋琢磨しながら、日本の教育をより良くしていけることを楽しみにしています。
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