2026.07.01 

畿央大学付属広陵こども園との連携事業 段ボール小屋積木「だんごや」の制作と組み立て遊び ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ

人間環境デザイン学科の陳ゼミは、畿央大学付属広陵こども園と連携し、段ボール小屋づくりの部材である「だんごや」を設計・制作しました。「だんごや」という名称は、「段ボール」と「小屋」を組み合わせて、ゼミ生が考案したものです。

2026年4月23日(木)、畿央大学付属広陵こども園の遊戯室で、5歳児クラスの園児約50名、保育士10名、学生9名、大学教員1名が協力し、「だんごや」の部材を用いて自由な発想による小屋などの制作を行うとともに、段ボール遊びの可能性について探究しました。

 

 

製作の様子

ゼミ生たちは、段ボール小屋の形状を自由に発想し、ゼミ内で議論を重ねながら、オリジナルの段ボール小屋積木「だんごや」を設計しました。その後、全員で協力し、一枚一枚の段ボール部材をカッターで丁寧に切り出しました。

 

材料には、人間環境デザイン学科の卒業展示会で使用した段ボールパネル(180cm×90cm)16枚を再利用し、8種類の壁部材と屋根・カウンター部材を含む計48枚の部材を制作しました。各部材は共通のモジュール(※建造物などを設計・製作する際の基準となる寸法)に基づいて設計され、ホゾとホゾ穴を設けることで、多様な組み立て方が可能となるよう工夫しました。

 

 

▼学生は、段ボール小屋や段ボール屋台を実際に組み立て、試作を行いました。

 

▼端材(※部材を切り出す際に生じた段ボール)も無駄にせず、有効活用して段ボール積木を制作しました。

 

「だんごや」〜畿央大学付属広陵こども園 段ボール小屋積木〜

 

 

「だんごや」の設計コンセプト

  • 形の可変性・自由性:園児の自由な発想や創造力によって、さまざまな形を創出できる。
  • 遊び方の多様性:組み立てた形や園児の想像力によって、多様な遊びへと発展できる。
  • 共同制作による世代間交流:園児が学生や保護者の補助を受けながら組み立て、世代間の交流を促進できる。
  • 繰り返し組み立てられる構造:接着剤を使用せず、ホゾとホゾ穴による接合によって、繰り返し組み立てや解体ができる。
  • モジュール化と拡張性:積木のように自由に組み合わせることができ、拡張性のある段ボール小屋用部材とする。
  • SDGs・持続可能性:段ボールの再利用に加え、切り落とした端材も積木として最大限に活用する。

 

 

「だんごや」の使い方

園児は保育士や学生の補助のもと、自由に組み立てながら創造的に遊ぶことができます。8種類の壁部材と屋根・カウンター部材を組み合わせることで、小屋、屋台、家屋、まち、迷路など、多様な遊び空間を構成できます。

また、サイズの異なる部材を用途に応じて組み合わせることで、窓やドア、看板などを表現することも可能です。さらに、段ボール部材に自由に絵を描いたり、ドアや窓を開閉できるように加工したりすることで、より豊かな遊びや創造的な活動へと発展することが期待されます。

 

いよいよイベント当日です!

 

イベント当日、畿央大学付属広陵こども園の遊戯室において、園児たちに好きな部材を選んでもらい、各部材の組み立て方法について説明を行った後、組み立てを開始しました。

 

 

約50名の園児(2クラス)は、保育士や学生と協力しながら、「だんごや」の部材を自由な発想で組み立て、多様な遊びを展開しました。

 

 

学生がサポートを行いながら、園児たちは段ボール小屋の組み立てに意欲的に取り組みました。

 

 

その後、2クラスがそれぞれ制作した小屋や屋台を組み合わせることで、一つの大きな建物やまちが完成し、園児たちは店屋さんごっこなどの遊びを楽しみました。

 

 

2クラスの作品を組み合わせた結果、段ボール積木は全長6メートルを超える大きな遊び空間となりました。

 

 

園児たちは段ボール積木に動物のスタンプを押し、自由な発想で装飾を楽しみました。

 

 

学生も園児たちと一緒に段ボール小屋の中で遊び、笑顔あふれる交流の時間となりました。

 

 

活動の最後には、園児たちは学生と協力しながら、自分たちのクラスの小屋や屋台を組み立てました。

 

▼ばら組の園児たちが制作した段ボール小屋

 

 

▼ゆり組の園児たちが作ったカウンター付きの五角形の家

 

 

今回、畿央大学付属広陵こども園の保育士の皆様や園児の皆さんと一緒に、段ボール小屋積木「だんごや」を使って遊ぶ機会をいただき、ゼミ生にとって大変楽しく、貴重な経験となりました。

一緒に段ボール小屋を組み立て、笑顔あふれる時間を共有できたことを心より感謝申し上げます。ご協力いただき、誠にありがとうございました。

 

 

参加学生の感想

 

設計する段階では、子どもでも簡単に遊べるようなデザインを心掛け、ダンボールのサイズや枚数の制限がありながらも、できるだけ不要な部分が少なくなるようにするのが難点でした。製作段階では、ダンボールを切るのがとても大変で、ほぞ穴の加工に苦戦しました。

切り落とす部分を間違ってしまうというハプニングもありましたが、合計48枚を切り出すことができました。子ども向けに制作していたため、10種類の部材を判別しやすいように、それぞれに動物を振り分け、スタンプを押しました。実際に子どもたちと共に遊んでみて、私たちが組み立てた時よりも自由な発想で組み立てていて面白いなと感じました。

椅子を小屋の中に入れて遊んでいて、想定していた小屋として活用されていてよかったなも思いました。また、スタンプも子どもたちに使ってもらいましたが、端材を用いて作った段ボール積木に押していたり、小屋の部材に直接押していたりと大人気でした。

人間環境デザイン学科

3回生 佐伯 穂寿実さん

園児が作ることが難しい屋根パーツを持って行ったことにより、暗闇やお店、ホテルなどを作り、とても楽しそうにしていました。屋根や壁パーツをつける際に段ボール積木で大工さんのようにトントンと叩いているところが私には無い発想でした。パーツを取り外し扉にしていたり、冷蔵庫に見立てておもちゃを中に入れていたりと、子どもたちの発想力が見ていて面白かったです。楽しんでいてくれて嬉しかったです。

 

人間環境デザイン学科

3回生 浦西 舞佳さん

追記

4月23日(木)の活動後、日頃の保育の中で園児たちは「だんごや」で遊ぶ様子が見られるようになりました。また、自ら組み立てて遊ぶ姿も見られ、園児たちの成長が感じられました。今後は、より多様な形を組み立てたり、さまざまな遊び方へと発展したりすることで、「だんごや」の活用がさらに広がり、園児たちの創造力が一層育まれることを期待しています。

 

 

 

人間環境デザイン学科

准教授 陳 建中

 

関連記事

「佐味田みんなの縁側」の掲示板「佐味板」の増設および卒業研究の発表~人間環境デザイン学科 陳ゼミ

「スポーツ・健康まちづくりデザイン 学生コンペティション2025」デザイン部門 「優秀賞」 受賞~人間環境デザイン学科 陳ゼミ

第5回近畿学生住宅大賞で2回生が「企業賞」に!~ 人間環境デザイン学科

築56年の住宅地建替えコンペで「審査員特別賞」に!~人間環境デザイン学科 吉永ゼミ

「佐味田みんなの縁側」 板絵描き・障子替え-夏から秋へ ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ

「いつもの場所で時を織る」—ストリート織り機から生まれたソファーカバーがお披露目されました ~ 人間環境デザイン学科 村田ゼミ

この記事をシェアする