2026.03.18 

看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.3 ~ 4回生は緩和ケア病棟の見学をしました。

看護医療学科2年次配当「海外インターンシップ」は、海外の異なる文化や歴史、その中で築かれてきた保健・医療・福祉制度を学んで日本の制度や保障との比較をすること、グローバル化に対応できる看護職者としてのコミュニケーションスキルを身に付けることを目的としています。

2日目:4回生は台北へ向かいました!

本日は2回生と分かれて、4回生はホテルからバスで台中駅に向かい、新幹線で台北駅に向かいました。この新幹線は、日本の東海道・山陽新幹線を台湾仕様にカスタマイズされた車両でした。とても広く快適でした。

 

 

 

 

台北駅構内の地下街で、台湾ランチを食べました。大きなフードコートがいくつもあり、ショッピングモールの中にいるようで驚きました。

 

 

 

昼食後、台湾初の都市型鉄道である台北地下鉄(MTR)に乗って国立台湾大学医学部付属病院へ向かいました。乗車には、台北駅で予め購入していた『悠遊カード(ヨウヨウカード)』という交通系ICを利用してスムーズに移動することができました。

 

▼ 悠遊カード(ヨウヨウカード)

国立台湾大学医学部付属病院を見学

国立台湾大学医学部付属病院の緩和ケア病棟で病院見学を行いました。

 

 

緩和ケア(ホスピス)において、台湾は世界第3位、アジアでは不動の1位という高い評価を受けているそうです。その背景には、台湾特有の理由が大きく4つありました。

 

  1. 看護師の患者・家族を共に支えるケア
    台湾では、家族が24時間体制で患者に付き添うことが一般的です。看護師は家族を単なる「面会者」ではなく、共に患者を支える「ケアのパートナー」として尊重し、時には家族の疲れや悲しみにも寄り添います。また、日本でも同じように、看護師は、患者の「その人らしさ」を最も大切にし、「QOL」を尊重した看護が提供されています。
  2. 宗教の壁を越える「スピリチュアルケア」
    台湾のホスピスの最大の特徴は、宗教の多様性に対する圧倒的な受容力です。仏教、キリスト教、道教など、患者が信じる神仏や死生観を否定することなく、その教えに基づいた儀式や対話を祈祷室で行います。それだけでなく、臨床宗教師が常駐しており、医師・看護師と共に、チームの一員として活動し、患者が信じる宗教の言葉で「死への恐怖」を和らげます
  3. 「心の専門家」としてのボランティア
    病棟にはボランティアが働いていました。しかし、ボランティアという位置づけではありますが、単なるお手伝いではなく、18週間の厳格な研修を受講し、高度な医療知識と傾聴技術を習得したプロでした。このボランティアという存在がいることにより、医療者が忙しい時でも、患者に対し、「大切にされている」という安らぎの時間を提供します。
  4. 法律・施策・研究も世界屈指
    台湾では、アジアでいち早く「患者の自己決定権」を法制化するなど、医療分野における先駆的な法整備が行われました。また、公的保険も充実しており、誰もが経済不安なく高品質なケアを受けられる仕組みが整っていることを知りました。さらに、研究分野も秀でており、ターミナルケアを進展させる要因の1つとなっていました。

これらのことから、台湾では緩和ケアの現場が「生と死の最前線」であると同時に、台湾の看護や介護の質の高さを示していることを学びました。また、看護師が大切にしている姿勢や、ボランティアに求められる高い意識や質が、患者やその家族が安心して快適に過ごせる環境を生み出しており、それが世界やアジアでもトップレベルと評価されている理由の一つなのではないかと感じました。

 

 

日本と台湾の文化の違いについても理解を深めることができ、非常に実りのある見学となりました。

 

 

 

看護医療学科 4回生

岡本 彩・北裏 凜

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