2023.03.04

多くの理学療法士が購読する「理学療法ジャーナル」の特集を本学教員が企画!~理学療法学科・健康科学研究科

健康科学部理学療法学科、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの森岡 周教授が理学療法ジャーナルVol.57 No.3 2023年3月号(医学書院)において特集「システムとしての姿勢制御 メカニズムの解明から臨床応用まで」を企画・編集しました。本雑誌は、理学療法士ならば誰もが必ず読んだことのある雑誌になります。       本特集は畿央大学関係者も執筆しており、今回、本特集の執筆に関わった、卒業生である植田 耕造さん(本学理学療法学科3期生、博士後期課程修了、JCHO滋賀病院 リハビリテーション部主任、本学大学院客員准教授)に、本特集ならびに畿央大学の特徴を聞きました。   植田 耕造さん コメント 私は本特集の中の「注意操作を用いた姿勢制御アプローチ」を執筆しました。 私は畿央大学大学院在籍中に「姿勢制御への注意機能の影響を調べた研究」を行っております。 この研究では、立位中の姿勢動揺に注意を向け随意的に動揺を制御する時(随意的制御)と、立位中に計算などの認知課題を行い姿勢動揺から注意を逸らした時(自動的制御)では、動揺の振幅は同程度だが、随意的制御の方が動揺速度が速く揺れの質が異なることを示しました。     本特集では、先の研究のような注意の操作により姿勢動揺が増減することや、高い所に立つことで起こる恐怖心により自分の身体に注意が向いてしまい意識的に姿勢制御を行ってしまうことなどを説明しました。また、立位中に計算など認知課題を行う、いわゆる二重課題法を用いたアプローチの効果などを解説しました。 私が注意機能へ興味を持ったのは、実は畿央大学在学時の卒業研究の時になります。その時は、障害物跨ぎ動作の時に携帯電話の操作を行うことの影響を研究しました。畿央大学の特徴の1つとして、卒業後に大学院への進学や研究を行う方が多いことが挙げられますが、これは各分野の第一線で活躍されている教員の先生から卒業研究を通して研究の重要性や面白みを伝えていただけることが大きく影響していると思います。   また、本特集には本学4期生の石垣智也さん(名古屋学院大学講師)も「接触操作を用いた姿勢制御アプローチ」を執筆しています。 石垣さんとは、大学、大学院と切磋琢磨した間柄です。特に大学院では同じ姿勢制御グループとして多くの時間を共にしました。卒業してからも世代関係なく先輩後輩の仲が良く、活躍してる人が多いのも畿央大学の特徴です。   本特集の著者の多くは、畿央大学のニューロリハビリテーション研究センター主催研究会「リハビリテーションのための姿勢運動制御研究(第1回、第2回)」で講師をしていただいています。それを発端に日本前庭理学療法研究会(塩崎智之 理事長/耳鼻咽喉・頭頸部外科教室 助教、理学療法士、本学大学院修士課程修了)も発足しました。こうした背景からも、姿勢制御研究において畿央大学が重要な位置を担っていることが伺えますし、学部教育や研究を行うだけでなく臨床家と研究者の架け橋という役割も畿央大学の特徴だと思います。   関連リンク 固定物とヒトへの軽い接触による立位姿勢制御の特徴 軽く触れることで得られる立位姿勢の安定化に直接影響を与える大脳皮質領域 軽く触れることで得られる立位姿勢の安定化に関係する脳活動

2023.03.03

カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.7~ビクトリア最後の日!

学科を問わず参加できる畿央大学の短期語学留学プログラム。コロナ感染拡大の影響で3年ぶりの実施となる今回、5学科9名の学生が2023年2月17日(金)~3月6日(月)までの18日間をカナダのGlobal Villageで過ごします。英語学習はもちろん、カナダの文化に触れることができ、博物館や美術館鑑賞、アイスホッケー観戦、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、カナダでの生活を満喫します。ブログ第7弾は、ついにビクトリア滞在最後の日を迎えた看護医療学科2回生の森岡さんが、今の気持ちを報告してくれました! カナダのビクトリアに来て2週間が経ちます。時間が過ぎるのが早すぎてまだ帰りたくありません。ホームステイのホストマザーもホストファザーもとても優しくておもしろくて、いつも心が和みます。私の家は留学生も多くて全然寂しくならないので、2週間という短い時間ということもあると思いますが、まったくホームシックになりません。         私は初めて海外に来た上に、普段は看護の授業に忙しかったことを理由に、ほとんど英語の勉強をせずにカナダに来たので、外国人の早い英語に耳が追い付かず、買い物でさえ初めは戸惑いました。しかし、約2週間経った今、買い物程度ならほとんど日本と変わらないくらいになりました。         学校周辺のダウンタウンをはじめとして、飲食店が本当に多いので、色んな店で食べているうちに、何となく言っている内容がわかってきているのだと思います。           また、海外は日本に比べて少し怖いイメージもありましたが、想像とは裏腹に、日々現地の方々の人柄の良さを感じることばかりです。           学校の授業は、クラスによると思いますが、内容自体は以前に習ったことのあるような難しくない内容です。しかし、授業はすべて英語でしか聞くことができないため、初めの1週間は聞き取るのが難しく、ほとんどBGM状態になってしまっていました。しかし、先生の説明はとてもわかりやすく、今はほぼ理解できているので、日々意識的に英語を聴くことはとても大切だと思いました。クラスの子も親切に教えてくれるので、初めの英語が聞き取れなかった時も、問題なくワークに取り組むことができました。       初日は名前や出身を聞くことくらいの会話しかできなかった外国の人とも、今は一緒に遊びに行って会話も続くくらいの英語力が身についていることにびっくりです。現地での出会いは本当に一期一会なので、出会いを大切にしたいです。       ビクトリアでの滞在は今日が最後なので、思い残すことがないように最後の一日を過ごしたいと思います。     健康科学部看護医療学科 2回生 森岡 美咲   【関連記事】 カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.6~ラストウィークに突入! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.5~念願の留学生活! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.4~いよいよ授業スタート! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.3~学校が始まるまで! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.2~ホームステイ開始! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.1~出発編(オリエンテーション~到着まで) 短期語学留学の記事はコチラへ 現代教育学科英語教育コース セメスター留学の記事はコチラへ

2023.03.03

カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.6~ラストウィークに突入!

学科を問わず参加できる畿央大学の短期語学留学プログラム。コロナ感染拡大の影響で3年ぶりの実施となる今回、5学科9名の学生が2023年2月17日(金)~3月6日(月)までの18日間をカナダのGlobal Villageで過ごします。英語学習はもちろん、カナダの文化に触れることができ、博物館や美術館鑑賞、アイスホッケー観戦、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、カナダでの生活を満喫します。ブログ第6弾は、2週目に入って残された時間を楽しみながら成長を実感する様子が届きました! こんにちは。看護医療学科2回生の横沢 莉子です。 私たちの短期語学留学も最後の週に突入しました。私たちが通うVictoria Global Villageにはさまざまな国の出身の人が通っており、会話はすべて英語で行う必要があります。そのため、授業開始当初は英語しか使うことができないことで、ペアワークの際にうまく伝わらないもどかしさを経験しました。2週間目に突入して、やっと授業のリズムやペアワークに慣れてきました。留学は今週で終了しますが、まだまだうまく伝わらないこと、聞き取れず理解できないことがあるため、帰国まで英語を少しでも身近に感じられるよう多国籍の人とのコミュニケーションの場を大切にしていきたいと思います。         ホームステイ先のホストマザーはとてもやさしく、面白い方です。1日目はうまく伝えられないことも多かったのですが、今では話していることがわかることが増えてきました。ホストマザーの親戚に会う機会もあり、さまざまな年代の方と関わることができて、とても楽しい日々を送っています。         留学前は「英語が話せなければ留学中に何かを得ることは難しいかもしれない」と思っていましたが、実際はそんなことはなく、学校でもホームステイ先でも知っている単語やジェスチャーを使いながら英語を補い、たくさんの人と交流を持つことができ、それぞれの価値観や国について知ることができました。       放課後には毎日友達と出かけ、ビクトリアの良いところをたくさん知ることができました。 留学も残りわずかなので、全力で楽しみたいと思います!             健康科学部看護医療学科2回生 横沢 莉子     【関連記事】 カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.5~念願の留学生活! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.4~いよいよ授業スタート! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.3~学校が始まるまで! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.2~ホームステイ開始! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.1~出発編(オリエンテーション~到着まで) 短期語学留学の記事はコチラへ 現代教育学科英語教育コース セメスター留学の記事はコチラへ

2023.03.03

畿友会(学生自治会)だよりvol.88~2022年度畿友会運営委員総会を開催!

  皆さん、こんにちは!学生自治会の「畿友会運営委員」です!   2023年2月17日に畿友会運営委員で2022年度の総会と撮影を行いました。         総会の議題 2022年度の活動報告 各部署からの報告 次期執行役員・幹部の紹介 周年事業について 撮影 ▼畿友会 岸 維織会長(現代教育学科3回生)       ▼総会の様子           総会では畿友会で実施したイベントについての活動報告を行いました。 今年度は活発に各部署が活動し、七夕企画では約900枚ものたくさんの願いを笹に飾る事が出来ました。         また3年ぶりに復活した球技大会でも多くのご応募とご参加をいただき、畿友会としても皆様と楽しく活動する事ができ、大変貴重な思い出を作ることができました。         クリスマス会では応募開始早々約300名様にご応募いただきました。また出演いただいたクラブの皆様にはクリスマス会にぴったりな素敵なステージをご披露いただきました。         様々な畿友会主催イベントにご参加いただきました多くの皆さんには大変感謝しております。ありがとうございました!     ▼畿友会運営委員 集合写真 ※写真撮影時のみマスクを外しています。     ▼畿友会広報部     2023年度もたくさんの楽しいイベントをご用意いたしておりますので、是非ご参加ください!!お楽しみに~!   畿友会広報部 健康栄養学科3回生 松井 沙織   Instagram:@kiyukai_kio Twitter:@kiyukai_kio LINE:@kiyukai_kio    ▶畿友会に関連するブログ記事 KIO Smile Blog

2023.03.02

英語教育コース「セメスター留学2022」現地リポートvol.11~高校でカナダの教育を体感!

2020年度に開設された現代教育学科英語教育コースでは、6か月間英語圏で生活し語学や異なる文化・価値観を学ぶ「セメスター留学」を2回生後期に開講。コロナ禍の影響で延期になっていた3回生と2回生あわせて11名が、2022年9月17日(土)にカナダのビクトリアに出発しました。ブログ第11弾では、ビクトリア高校を訪問した様子を現代教育学科の福島先生が報告してくれました。 いよいよセメスター留学も残り2週間弱です。2月22日(水)午後は、ビクトリア市内の高校を訪問しました。 カナダで一番気候が温暖と言われるビクトリア市の本日の天気は摂氏マイナス2度。冷たい風が吹きつけます。         ビクトリア高校はカナダ西海岸の公立高校では歴史が古く、由緒ある高校です。実際の校舎は改装中で、現在は仮の校舎で運営されているそうです。         ▼エントランスの様子     訪問した2月22日は「ピンクシャツデー」でした。日本でも取り扱われるようになった「いじめ反対」の意思表示をするキャンペーン、実はカナダの高校での出来事がきっかけです。校内では、ピンク色のものを身につけた先生と生徒、そしてピンク色の掲示物が目立ちました。         以下、2つの授業を見学させていただきました。 English Language Support  最初はMcKay 先生のEnglish Language Support のクラスです。英語教師をめざす学生のために、Teaching Proficiency through Reading and Storytelling (TPRS)を用いた授業実践を見せていただきました。   授業では、McKay先生と生徒たちが話をする過程を経て、文法事項や新しい単語が紹介されていきます。雑談のように見える会話も、McKay先生のテンポの良い語りで知らぬまに学習の一部に結びつきます。         French Immersion class 続いて向かったのは Morrison先生のFrench Immersion classです。英語と仏語の二言語を公用語 とするカナダでは、母語とは違う第2言語で通常教科の全て(又は一部)を教えるイマージョン教育という試みが多くの学校で行われています。   授業では生徒が即興で「トラブル解決のために議論をする」という場面を演じていました。フランス語が分からなくても先生のダイナミックな授業運営に引きつけられます。先生からは「外国語を教えるのは母語話者でないといけないということはないのです。私自身がフランス語母語話者ではなくても、自信を持って話すことが大切だと思っています。」と教えていただきました。         多くのクラスでは、授業開始前にこちらに携帯電話を預けるルールのようでした。         学校案内では、さまざまな状況の生徒に対応する学校の仕組みを教えていただきました。カウンセリングルームは複数設置されています。           図書館は、本を探すだけでなく、英語を母語としない生徒、授業進度に困難を抱える生徒、さらには、授業準備で大変な先生方へのサポート体制が整っています。             英語学習者の私たちのために役立つ学習資料も紹介してくださいました。         こちらは地域に根差しつつ、様々な背景を持つ人たちと共生することをテーマとした、地元のアーティストと生徒の共同作品だそうです。         最後は教頭先生と英語の先生を交え、学生からの様々な質問に答えていただきました。カナダの学校の現状や、カリキュラムの基になるコア能力(Core Competencies)、教員としての職場環境、さらには実際に教壇に立つ時に参考になるアドバイスも多くいただき、これからもいつでも質問があれば教えてね、と心強いお言葉をいただきました。         セメスター留学期間中に色々な苦労を乗り切ってきた学生たちは、英語のディスカッションにも積極的に参加しており、予定時間をオーバーしてしまうほどでした。   日本と異なる学校の様子に、驚きや新たな発見、そして参考になる部分も多かったようです。本日の学びが日本の教育現場でどのように応用できるのかを振り返り、指導案作成や実習における教育実践に活かしてくれることを期待しています。       現代教育学科 講師 福島 玲枝   【関連記事】 英語教育コース「セメスター留学2022」現地リポートvol.10~カナダならではのアクティビティを紹介! 英語教育コース「セメスター留学2022」現地リポートvol.9~有名レストランとワイナリーが集まるイベントに参加! 英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.8~New Year in Canada! 英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.7~HAPPY HOLIDAY!! from Canada 英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.6~カナダでFIFAワールドカップを観戦! 英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.5~ホストファミリーとライブへ! 英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.4~11月のビクトリアとナイアガラの滝! 英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.3~ビクトリアとトロントへ! 英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.2~ロッキー山脈ツアーとサンクスギビングデイを体験! 英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.1~ホームステイ先に到着! セメスター留学1期生、カナダへ出発!~現代教育学科 英語教育コース 「セメスター留学」が始まります!~現代教育学科

2023.03.01

本学教員の編集した「エビデンスから身につける物理療法」第2版が発行!

理学療法学科の庄本康治学科長が編集した「エビデンスから身につける物理療法」第2版が2月17日、羊土社から発行されました。発行にあたり、庄本学科長からコメントをいただきました。   左から中村潤二さん(理学療法学科1期生)、大住倫弘准教授(同3期生)、庄本康治学科長、瀧口述弘助教(同5期生) 理学療法学科 庄本康治学科長 コメント 2017年8月に第1版を出版してから5年経過しましたが、物理療法においても日進月歩の進化が起こっています。中でも、超音波や電気刺激による迷走神経刺激に代表されるbioelectric medicine、電気刺激療法、体外衝撃波療法などの基礎・臨床研究が顕著に増加しています。さらに、国際疼痛学会による疼痛の定義が改変され、新たな疼痛評価方法なども数多く報告されています。 そこで、第2版では、新たな物理療法として体外衝撃波療法を追加し、その中でもセラピストが実施可能な拡散型圧力波療法について、最新の理論はもちろん、技術的解説も含めて、中村 潤二先生(畿央大学大学院健康科学研究科 客員研究員/西大和リハビリテ−ション病院)に論述して頂きました。拡散型圧力波療法は、様々な疾患や障害に対する効果が報告されていて、新たな物理療法として学修、臨床実践して欲しいと考えています。 国際疼痛学会が2020年に新たな疼痛の定義を発表していますが、第2版でもこれを反映させ、さらに、「リハビリテ−ション現場における痛みの評価」を加え、単なる痛みの強弱のみならず、多次元的評価を学修可能にしています。痛みの専門家として高名な大住 倫弘先生(畿央大学ニューロリハビリテ−ション研究センター)に最先端の情報も含めて解説頂きました。 第1版から論述している物理療法については、新たな研究報告や最新情報を追加しています。さらに、臨床場面や健常人によるデモンストレーションなどの新たな画像、動画を加え、学習効果を上げやすいように工夫しています。 本書によって、エビデンスに基づいて物理療法を適切に実施可能な臨床家や物理療法の研究者が増加し、機器開発メーカーを含めた協働活動がさかんになり、結果的にさまざまなクライエントによい影響があることを祈念しています。 執筆に関わった本学関係者 庄本 康治(本学理学療法学科 教授・学科長) 大住 倫弘(本学健康科学研究科 准教授) 瀧口 述弘(本学理学療法学科 助教) 生野 公貴(本学客員准教授、博士後期課程修了) 徳田‎ 光紀(本学客員准教授、博士後期課程修了、理学療法学科1期生) 中村 潤二(本学客員准教授、博士後期課程修了、理学療法学科1期生) 吉田 陽亮(本学客員准教授、博士後期課程修了、理学療法学科1期生) 肥田 光正(本学修士課程修了) 箕島 佑太(本学理学療法学科4期生)   関連リンク 書評:理学療法学科教員陣が執筆「理学療法概論:課題・動画を使ってエッセンスを学びとる」 書評~庄本康治教授執筆「エビデンスから身につける物理療法」

2023.02.28

カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.5~念願の留学生活!

学科を問わず参加できる畿央大学の短期語学留学プログラム。コロナ感染拡大の影響で3年ぶりの実施となる今回、5学科9名の学生が2023年2月17日(金)~3月6日(月)までの18日間をカナダのGlobal Villageで過ごします。英語学習はもちろん、カナダの文化に触れることができ、博物館や美術館鑑賞、アイスホッケー観戦、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、カナダでの生活を満喫します。ブログ第5弾では、学校や放課後、そしてホームステイで充実した時間を過ごしている様子を報告してくれました! こんにちは!人間環境デザイン学科2回生の廣瀬舞果です。現在ビクトリアに来て2回目の週末が終わろうとしています。 私は英語が好きで「留学したい」という気持ちがずっとありました。ネイティブに囲まれて英語を学ぶことでもっと自分の英語力をスキルアップしたかったのと、「自国を超えた他国の文化や価値観を知り自分の視野をもっと広げたい」という気持ちが強くありました。   学校には様々な国の学生がいて、みんなとてもフレンドリーです。私があまりよく理解できなかったことをゆっくりともう一度説明してくれたり、意味を教えてくれたりします。授業では文法の授業を受けたり、作文を書いたり、ゲーム形式で学びを深めたりと様々です。カナダでの授業は日本よりも、積極的に発言する学生がとても多い印象です。     授業の後は放課後アクティビティに参加したり、他の国の学生たちと一緒に会話をしたりと、とても充実しています。他国の友達とたくさん会話を交わすことで自分自身の英語のスキルも向上するし、相手の国の文化などを知ることができます。また日本が好きな海外の学生がとても多いので、会話が弾みやすいです。     ▼リサイクルのボランティア活動にも参加(使い古したタオルやスリッパの整理など)     また、この留学中の私の楽しみの1つが、帰宅後のホストマザーとの会話です。今日はどんな1日だったのか、何を発見したか、友達とどんな会話をしてきたか、またホストマザーはいつも私が食べたことのない様々な国の料理を作ってくれるのでどんな食材を使っているのか、どんな風に調理したのかなど会話が弾むととても嬉しく、また、自分の英語が伝わっているんだなあと成長も感じることができます。     ▼ホストマザーは趣味が料理でいろいろな国の料理でもてなしてくれます。下はアフリカの料理。       ▼ホストマザーと一緒に麺から手作りしたパスタ。他にも「私が挑戦してみたい!」というと、いろいろなメニューを考えてくれます。       今週末は短期語学留学で出会った日本人学生と他の国の友達と一緒にdinnerをしたり、スケートに行ったりしました。自分たちから積極的に声をかけたり会話をしたりすることで交流の機会を増やすことができました。また、街を歩いていたり、店に入ると”Hi, How are you?” と現地の人が声をかけてくれます。とてもフレンドリーで親切な人が多いです。   残りの留学生活も楽しみたいと思います!     人間環境デザイン学科2回生 廣瀬 舞果   【関連記事】 カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.4~いよいよ授業スタート! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.3~学校が始まるまで! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.2~ホームステイ開始! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.1~出発編(オリエンテーション~到着まで) 短期語学留学の記事はコチラへ 現代教育学科英語教育コース セメスター留学の記事はコチラへ

2023.02.28

養成校の4割が使用!本学教員が編集する「標準理学療法学 神経理学療法学」第3版が発行されました!

健康科学部理学療法学科、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの森岡 周教授が編集した「標準理学療法学 神経理学療法学第3版」が医学書院から出版されました。本書(第2版)は、養成校の教科書シェアが実に4割と、多くの大学・専門学校で使用され、広く認知されています。この度、第3版として大幅に内容が改訂されました。 本書は畿央大学関係者が多く執筆していますが、今回、本書の執筆に加わった、卒業生である中村潤二さん(本学1期生、西大和リハビリテーション病院主任、本学大学院客員准教授)、石垣智也さん(本学4期生、名古屋学院大学講師)に、本書ならびに畿央大学の特徴を聞きました。     中村 潤二さんコメント 私は第3版で新たに追加された章「病期別の脳卒中理学療法 回復期」を執筆しました。 回復期の脳卒中患者に対する理学療法の考え方を整理し、理学療法の中核的な役割の一つである運動障害や歩行障害に対する運動療法、物理療法、装具療法などを、エビデンスに基づいて記載しました。また回復期の理学療法士には、退院後の生活環境の調整など多くの役割が求められますので、これらに携わる者や、これから携わっていく者が知っておくべきスタンダードな情報を記しました。 畿央大学は、教員の方はもちろんですが、卒業生の様々な分野での活躍を見聞きすることができます。神経理学療法学の方向性を指し示す教科書である、この神経理学療法学 第3版の執筆にも畿央大学の関係者が多く関わっています。このような活躍の背景には、畿央大学が教育や研究の基盤が整備されていることや、各分野を牽引する教員の方から学ぶことができ、研鑽を積むことができる充実した環境があるからだと考えています。私自身、そのような環境で学生時代を過ごせたことが、今の礎となっていますし、誇りに思っています。     石垣 智也さんコメント 私は新たに追加された章「病期別の脳卒中理学療法 生活期」を執筆しました。 生活期にみられやすい脳卒中後遺症者の諸問題に触れ、直接的な理学療法とは別に、セルフマネジメントという間接的な関わりの重要性をエビデンスをもとに解説しました。また、この中で近年注目されている身体活動の有効性や社会参加の重要性も取り上げ、それらを支援する理学療法士の役割も紹介しています。 畿央大学は、学生と教員、職員の距離が近いのが特徴で、卒業して10年以上が経った今でも様々な場面で「畿央のつながり」を感じられます。また、臨床的なことはもちろん、近年、益々重要視されているEBM(根拠に基づく医療)や、その基盤となる科学的態度の形成まで教育を受けられることは大きな強みです。     執筆に関わった本学関係者 松尾 篤(本学理学療法学科 教授、健康科学研究科 教授) 森岡 周(本学理学療法学科 教授、健康科学研究科 教授・研究科主任) 岡田 洋平(本学理学療法学科 准教授、健康科学研究科 准教授) 大住 倫弘(本学健康科学研究科 准教授) 信迫 悟志(本学健康科学研究科 准教授) 生野 公貴(本学客員准教授、西大和リハビリテーション病院技師長) 佐藤 剛介(本学客員准教授、奈良県総合医療センター主査) 中村 潤二(本学客員准教授、西大和リハビリテーション病院主任) 石垣 智也(本学客員研究員、名古屋学院大学講師) 野添 匡史(本学客員研究員、甲南女子大学准教授) 高村 優作(博士後期課程修了者、国立障害者リハビリテーションセンター研究所研究員) 脇田 正徳(修士課程修了者、関西医科大学助教) 関連リンク 教育学部教員による書評~森岡周教授著「コミュニケーションを学ぶーひとと共生の生物学ー」 書評「リハビリテーションのための脳・神経科学入門 改定第2版」 書評:森岡周教授執筆「発達を学ぶ―人間発達学レクチャー―」 理学療法学の教科書シリーズ「標準理学療法学 神経理学療法学」 発刊!! 書評『リハビリテーションのための神経生物学入門』

2023.02.27

カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.4~いよいよ授業スタート!

学科を問わず参加できる畿央大学の短期語学留学プログラム。コロナ感染拡大の影響で3年ぶりの実施となる今回、5学科9名の学生が2023年2月17日(金)~3月6日(月)までの18日間をカナダのGlobal Villageで過ごします。英語学習はもちろん、カナダの文化に触れることができ、博物館や美術館鑑賞、アイスホッケー観戦、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、カナダでの生活を満喫します。ブログ第4弾では、現地校での授業や課外活動の様子をリポートしてくれました! ビクトリアでは、たくさんの初めてのことに挑戦しています。 学校への登校すら、私にとっては初挑戦の出来事でした。テストとオリエンテーションが終わって、その日の午後に初めての授業を受けました。初日は先生が説明していることがほとんど分からなくて、正直なところ「置いてけぼり」状態でした。しかし、分からないところを先生に尋ねると先生は丁寧に教えてくれます。他の留学生たちもそうやって沢山の質問をしていたので、分からないところは自分からどんどん質問することが重要なのだと分かりました。   何日かして少し慣れてくると、「他の国から来た留学生とも友達になりたい」と思い、放課後に積極的に話しかけてみました。私の英語はまだまだ未熟だと思いますが、留学生たちは理解しようとしてくれて、とても嬉しく思いました。一緒に写真を撮ったり、日本のコインをプレゼントしたりして楽しい時間を過ごしました。   木曜日には、放課後アクティビティでビリヤードをしました。私は今まで一度もビリヤードをしたことがなく、ルールも何も知らなかったのですが、同じテーブルになったアルゼンチン人の男の子がルールやボールの打ち方を丁寧に教えてくれたので、みんなと一緒に楽しむことができました。       今週1週間が終わってみて、すごく楽しく刺激に溢れる毎日だったと思いました。たくさんの人と話をして仲良くなることができました。しかし、もっとスムーズにコミュニケーションが取れたら今よりも会話が広げられたり、さらに多くの人と仲良くなれるのではないかと思います。       私は今回の短期留学でビクトリアに来て、楽しいだけではなく自分の英語力のレベルも改めて知ることができました。この悔しい気持ちを忘れずに、日本に帰っても英語に挑戦し続けたいと思います!   人間環境デザイン学科 2回生 富久 菜乃華   【関連記事】 カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.3~学校が始まるまで! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.2~ホームステイ開始! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.1~出発編(オリエンテーション~到着まで) 短期語学留学の記事はコチラへ 現代教育学科英語教育コース セメスター留学の記事はコチラへ

2023.02.27

次世代教育センター主催 「ひとの生活を支える近未来テクノロジー」を開催!

21世紀に入って20年以上が経ち、携帯電話やお掃除ロボット、無人自動車など人工知能(AI)を搭載したロボットが活躍する流れは加速しています。そこで、次世代教育センター※では、これからの社会を担う皆さんに「ひととAIの関係」に関する教養を身に付けてもらうことを目的として、昨年度に引き続き、冬休みにオンデマンド型の講座を実施しました。学科、学年をこえて18名の学生が参加しました。 次世代教育センターは2021年4月、次世代社会のニーズに応えられる幅広い教養を身につけた人材の育成を目的として開設されました。毎年度、様々なテーマを取り上げた講座を実施しています。 今年度は、ひとの生活を支えるために現在普及しつつあるAIテクノロジーを紹介した上で、今後開発され、普及するであろうAIテクノロジーについて説明しました。また、新型コロナ感染対策のため、担当教員が全1回の講義動画を配信し、学生の皆さんから、質問や意見、感想を送ってもらいました。そして、全ての質問と意見への回答や皆さんの感想を記したファイルを作成し、参加者全員で共有しました。   第1章「医療系のテクノロジー」 生体情報を最新のセンサーにより数値化し、そのデータを最新のAIが分析した結果を用いた医療行為を説明しました。たとえば、脳波のAI分析結果を用いて動作補助装置を制御して四肢のマヒを克服するリハビリテーションを紹介しました。また、ひとが動いている動画を分析して身体の各部分の位置とその変化を数値化するAIについても紹介し、携帯とPC用のAIアプリを皆さんに体験してもらいました。そして、AIによる動作分析が心理的要素も考慮したリハビリテーション(ゲーミニフィケーション)につながる可能性も説明しました。     ▼動作分析のAIアプリについての説明スライド     学生の皆さんからは、「技術の進化で病気を素早く発見したり、リハビリにも役立ったり、考えた人たちはすごいなと思いました」「AIと私達の生活は大きく関係していることが分かった」という意見を貰いました。また、「AIに頼ることの健康への影響は?」や「医療で現在使われている遠隔系のものをうまく活用する方法は?」という質問ももらいました。このような意見や質問は非常に興味深く、コミュニケーション上での問題点をいくつか挙げて回答をさせてもらいました。ただ、VTuber などのように実態のないキャラが遠隔医療をする可能性もあり得るのではないかと、こちらも考えさせられました。 第2章「医療系以外のテクノロジー」 労働・移動・教育・文化と娯楽という4分野におけるAI搭載ロボットの活躍について説明しました。労働分野では農業や運送などに役立つ人体装着型のロボットスーツなどを紹介しました。また、移動分野では歩行困難な人の下半身の代わりとなる屋内外兼用4輪ロボットなどを紹介しました。さらに、教育分野では初等教育におけるプログラミング教育を、そして、文化と娯楽分野では、異文化交流に便利な70カ国以上の言葉をその場で翻訳してくれるポケットサイズのAI翻訳機を紹介しました。     ▼人体装着型の運送用ロボットスーツを説明したスライド       学生の皆さんからは「ハリウッド映画に出てくるようなアイアンマンスーツの開発は可能ですか」や「ナノテクノロジーはどこまで進んでいますか」という質問が出ました。これらの質問に対しては、映画のような超人的な力をひとにあたえるスーツの開発は可能であると説明しました。そして、ひとのように傷が自然に治る金属なども開発されているため、そのような物質で作られたAIロボットが登場すれば、人間が電波などで遠隔操作しない限り、AIロボットがひとから独立して社会を混乱させる可能性についても説明しました。   第3章「近未来テクノロジー」 現在開発中あるいは普及し始めているAI搭載ロボットなどを紹介しました。過去の多くの患者さんのデータを分析するAIが登場して、生活習慣病のような気が付いたらかかっている病気でも、問診票や動画をAIに送るだけで予防のアドバイスをしてくれるようになるでしょう。また、正常な手と同じ機能を持つ義肢が登場したり、生体内マイクロチップが今後日本でも普及するだろうことや、ネット上の安価あるいは無料の高等教育コンテンツが日本でも普及して、教育の機会が拡大する未来図も説明しました。   ▼生活習慣病の予防にAIが活躍する未来を示したスライド         学生の皆さんからは、生体マイクロチップなどの便利さへの感動を伝えてもらった一方で、AIとの共存に関する質問や意見ももらいました。「AIがひとの仕事を奪ってしまいませんか?」や「AIと共存するにはどうすれば良いのですか?」という質問です。これらの質問に対しては、AIが人間の代わりに仕事をすれば、そのAI自体をコントロールするひとの仕事が新たに生まれるため、ひとの仕事自体の量は減りにくいことを説明しました。また、AIと共存するにはAIに感情を持たせないようにすることが大切であるという考えを伝えました。そして、「AIまかせにすると、ひと自体の不測の事態への対応力や創造的なアイデアが衰えるので、いつの時代にもひとは考えることをやめてはいけない」という意見もありました。   プログラム全般を通じて、学生の皆さんからの質問や意見、感想は非常に本質的かつ発展的であったため、我々教員も触発され、色々なことを考えながら回答しました。今年度も充実したプログラムになったと考えています。 「ひととAIの関係」に関する次回のプログラムは2023年度に予定しています。   畿央大学大学院健康科学研究科 冬木正紀・大住倫弘       次世代教育センター     【関連記事】 次世代教育センター主催「モバイルプラネタリウム上映会」を開催!!~協力:畿央大学サイエンスコミュニケーションサークル 次世代教育センター主催 「Excel集中講座」を開催!(今年度2回目) 次世代教育センター主催「Excel集中講座」を開催! 次世代教育センター主催「コミュニケーション力養成講座~プレゼンテーション」を開催! イベントプログラム「これからも『ひと』と『ロボット』は共存できるのか」を開催!~畿央大学次世代教育センター 次世代型情報教養プログラム「ロボットとプログラミング」を開催しました~次世代教育センター