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看護医療学科
2015.12.21
『サルコペニアとフレイル』 書評
日本では急速に高齢化が進んでおり、現在では4人に1人が65歳以上となっております。 これは今後もさらに進むと予想されています。 その高齢者に関する最近のトピックスが本著のタイトルにもなっている『サルコペニアとフレイル』です。 サルコペニアは筋肉量と筋力低下による身体機能の低下、フレイルは要介護状態になる前の高齢者の虚弱を言います。 本著は、総論と各論の2部構成になっており、その各論においては、さらに動脈硬化や肝疾患、慢性腎臓病、認知症などとフレイル・サルコペニアとの関連性や、それら疾患から生じる嚥下障害やオーラルフレイルを詳しく知ることが出来ます。 さらにその各論の後半部分では、フレイル・サルコペニアに関する治療に関してまとめられており、栄養介入や運動介入、介護予防などリハビリテーションに関する臨床的な内容まで含まれているため、非常に参考になります。 前半部分に関しましては、フレイル・サルコペニアを理解するための1つのテキストとして非常に役立つものと思われます。 私は本学において老年系理学療法学を担当しているため、これから講義を実施するにあたり非常に有意義な情報をいただけたことを嬉しく思っています。 また後半部分での、より臨床的な内容は、現場で活躍している看護師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士、介護福祉士など高齢者に関わる専門職の方々に役に立つ内容かと思います。 また本著には、本学健康栄養学科の金内雅夫教授が「フレイルと生活の質」について総論を執筆されており、特定の疾患ごとのフレイルとQOL等について医学博士の観点から最新の知見を紹介されています。 最後に、特に私個人にとって、非常に興味を抱かせてくれた内容として、本著は論文や基礎研究の内容を存分に活用されていること、かつ骨格筋に関する基礎研究や分子メカニズムに関して色々とまとめてくださっているところは、今後の研究にも役立てられると思いました。 本著は、一般の方から、今後専門職をめざす方々、現在臨床で活躍されている医療者、また、高齢者研究をされている研究者と幅広い方々に読んでいただける内容かと思われます。 理学療法学科教授 今北英高
2015.12.17
平成27年度 臨地実習指導者研修会を開催しました~看護医療学科
2015(平成27)年12月12日(土)午後よりP302講義室において、看護医療学科「臨地実習指導者研修会」を行ないました。 この研修会は、看護医療学科の臨地実習指導者および本学教員が学生の看護実践能力の向上に向けて協働し、効果的な実習指導を行うことを目的として、また日頃の学生指導を振り返るとともに相互の交流と親睦を深める機会として年1回開催しており、今回で4回目となります。 当日は暖冬の影響か、12月にしては暖かい日となりましたが、各施設・病院から41名の臨地実習指導者の方々にご参加いただきました。 第1部は、大阪府看護協会理事・看護師職能委員会Ⅱ委員長 社会医療法人美杉会佐藤病院理事・看護部長 認定看護管理者の髙須久美子先生に、「“いまどきの新人看護師”の特徴について -特に早期離職の問題に焦点をあてて-」というタイトルでご講演をいただきました。 先生のご講演から、内容をかいつまんでご紹介したいと思います。 新人看護師は、専門的な知識・技術が不足しており、医療事故を起こさないか不安であると悩んでいます。また、その不安が離職の理由にもなっているようです。新人看護師の離職・退職理由として、よく挙げられるのが「人手不足で新人なのに頼れる先輩がいない」、「仕事の覚えが悪く、周りに迷惑ばかりかけてしまう」というもので、人間関係のストレスや業務に体や心がついていけないことが多いようです。また、新人看護師にせよ看護学生にせよ、指導者や教員とは年代が異なることが多く、褒められて育ったなど、若い世代の特徴を汲むことが大事です。また、悩みを抱えている新人看護師に対し、指導の方法もそうですが、例えば、一人でご飯を食べている、食欲がないなどの「サインを見逃さない」ことが重要です。 効果的なコミュニケーションのためには、相手を理解し、相手が受止めやすい形で伝えたいことを伝えることが必要です。そのときに有効な手段の一つが「リフレーミング」です。半分の水が入ったコップを「もう半分しかない」と捉えるか「まだ半分ある」と捉えるか、人によって価値観という枠組み(フレーム)が異なります。そのフレームを別の視点から見るようにするのがリフレーミングです。リフレーミングを行うと、人間関係も好循環のスパイラルを生むのではないかと思います。 非常に素晴らしいご講演でした。先生のご講演を伺いながら、「臨地実習の現場(新人看護師)」も「大学の現場(学生)」もやはり共通した問題を抱えていると感じることができました。 第2部では、「早期離職の問題と基礎教育の在り方について」というテーマで、指導者のみなさまと教員の混合編成により9つのグループに分かれ、白熱したディスカッションを行いました。その後、各グループより発表を行いました。 各グループの『若い看護師・看護学生を育てるには、どうすればよいか』の発表の要点は次のような内容でした。 ・「現状を理解し、すべてを受け入れる心を持つ」 ・「見守り続ける・認める・評価する。ささないな一言をかける。先輩ナース(教員)が行っているコミュニケーション+看護を実際に見せる」 ・「新人看護師(学生)の特徴を理解し、先輩ナース(教員)がフォローしながら成長させる」 ・「達成感を得る、誰が聞いてもわかるようにする、適材適所、自身の看護を見つめなおす」 ・「次世代を担う人材を育てる気持ちで、学生時代に受け持った患者さんのようにスムーズにいかないこともある、そのギャップがわかるように育てていく」 ・「新人ナース(学生)も人間だ!頭ごなしに怒らない」 ・「達観-仏の心、抱え込まない」 ・「看護の素晴らしさを体験。学生の個性を引き出す」 ・「教えることは学ぶこと」 最後に、第1部にて講演いただいた髙須久美子先生、本学看護医療学科長の河野由美教授から講評をいただきました。 どれも納得のいく「なるほど!」と思えるようなことで、非常に貴重な示唆を得ることができました。しかしながら実際におこなっていくには少し工夫が必要なこともあります。1部、2部両方を通じて、臨地実習指導者も教員も同じ課題を抱え、かつ「同じ思い」を共有しながら前進していける関係であることがわかり、本研修会を催して本当によかったと思います。また研修会のアンケートからも、このような場を設けることの意義をご記入いただいたものもあり、実りの多い研修会でありました。 今後も臨床側、大学側が「同じ思い」で進みつつ、学生に還元できるよう努力を重ねていきたいと思います。 看護医療学科 准教授 文 鐘聲
2015.11.27
第3回Kioオレンヂ喫茶(カフェ)in和里(にこり)を開催しました~看護医療学科
11月21日(土)14:00~15:00に、大和高田にある社会福祉法人 太樹会 介護老人保健施設 和里(にこり)の南館1階の喫茶コーナーで、<第3回Kioオレンヂ喫茶(カフェ)in和里(にこり)>を開催しました。 <Kio オレンヂ喫茶(カフェ) in 和里(にこり)>は介護老人福祉施設 和里のご協力をいただき、国の「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」の中の<認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指す>という基本的な考え方にのっとり、地域の人々へ参加を呼びかけて、畿央大学看護医療学科 老年看護学領域の教員と健康栄養学科 林京子講師、そして和里(にこり)の管理栄養士 空先生とが行っているものです。 今回のテーマは「絵手紙を描こう =自由に表現してみよう=」でした。 入所されている高齢者が3名、短期入所を利用されている高齢者が3名、面会に来られた1名の合計7名が参加してくださいました。また、奈良県の認知症看護の認定看護師3名も参加してくださいました。 最初は「上手く描けないわ」とおっしゃっていた方も、気がつけば2枚描いておられました。手の力が弱く、全部は描けなくても、向日葵の花の中心を書いてくださった方もおられました。看護医療学科の学生が描いた絵手紙を見て「すてきね」「うまいね」とおっしゃる方もおられました。 絵手紙の後は、林先生が作ってくださった豆乳と大豆を使ったデザートとコーヒーをいただきました。 皆さん「また次も来ます」と笑顔でおっしゃっていました。 次回は、平成28年2月13日(土)です。 地域の皆さんのご参加をお待ちしています。 看護医療学科 講師 南部登志江 【Kioオレンヂ喫茶(カフェ)関連記事】 12/6(日)「畿央大学シニアキャンパス~ロコモと認知症の意外な関係~」を開催します。 御所市連携コミュニティカフェ~「kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かちあいin御所」 Kio オレンヂ喫茶(カフェ) in 和里(にこり)を開催しました。
2015.11.27
看護医療学科『母性看護学援助論Ⅰ』~教員による授業レポート
2年次後期配当科目『母性看護学援助論Ⅰ』 ~2・3回生のコラボ授業を開催しました~ 看護医療学科2回生は、現在、母性看護学援助論及び病態医学において、妊娠期・分娩期の正常・異常、看護の実際を学んでいます。そして、まさに同時期、同学科3回生は、病院での母性看護学臨地実習で、母性看護の実際を学んでいる最中です。 今年度はどちらの科目も私が担当しているため、ちょうど母性看護学の臨地実習が終わって学内で学生実習をしている3回生に、2回生の授業に参加してもらいました。 2回生は、初めての先輩からの真剣な説明に、いつもとはまた違った真面目な表情でしっかりとメモを取り、熱心に聴いていました。かつ、後輩の緊張も十分わかっている先輩ならではの和やかな質問には、緊張しながらも、積極的に答えていました。 講義終了後の感想は、「とてもわかりやすかった」「先輩のようにしっかりと勉強しないといけないと思った」など、全員が満足していました。 ~担当してくれた3回生のコメント~ (先生方へ)母性看護学臨地実習、ご指導ありがとうございました。また、2回生の授業を担当することで多くを学ぶことができました。(2回生へ)ちゃんと聞いてくれてありがとうございました。こちらも勉強になりました。今回のことを今後に役立ててくれたら光栄です。知識もまだ未熟で、実習に向けて不安も大きいと思いますが、実習に出ることで実感することや学びが深まることも多く、楽しいです。今は焦らず、目の前の授業をしっかり聴いて、実習用のノートづくりなどを頑張ってください。 笠井、太田、神垣、佐藤、山下、泉谷 実際の母性看護学の臨地実習での体験でとても成長した3回生が見れたとともに、今の2回生と同じような経験をしてきたからこそできる説明があると痛感しました。 3回生へ「今後も続く、各看護学実習を頑張ってくださいね。」 2回生へ「これから一緒に頑張りましょうね。」 看護医療学科 母性看護学領域 講師 鷲尾弘枝
2015.11.17
御所市連携コミュニティカフェ開催レポートvol.36~「kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かちあいin御所」
今までの「認知症カフェ」が本日より名称を変更しました!! 11月13日(金)「金曜日カフェ~つどい~」(御所市連携コミュニティカフェの新名称)では、「kioオレンヂ喫茶(カフェ) 分かちあいin御所」を開催しました。 今年1月に厚生労働省が認知症高齢者にやさしい地域づくりとして新オレンジプランを策定しました。このオレンジプランの目的と名称を受けて、看護医療学科山崎尚美教授を中心とした老年看護学領域の先生方が実施するものを「kioオレンヂ喫茶(カフェ)」と呼んでいます。実施する目的は、住民や当事者の方々の思いを聞きながら、これからの認知症ケアのあり方を考えることにあります。 「金曜カフェ~つどい~」では、今年4月より毎月「認知症カフェ」を開催し認知症についての学習を重ねてきました。本日からは「kioオレンヂ喫茶(カフェ) 分かちあいin御所」と名称を変え、午前中は地域住民の方を対象とした学習会を開催し、午後からは認知症および介護をされている家族の方を対象とした集いの場にリニューアルいたしました。 午前は看護医療学科の山崎尚美教授による認知症の正しい理解を講義形式で学びました。この講義の受講者は、認知症サポーターの証として“オレンジリング”がもらえます。その後は、お茶や珈琲を飲みながら認知症に対する思いやイメージについて自由に語り合いました。 午後は御所市地域包括支援センター長の西村さんと看護医療学科の老年看護学領域の先生方5名も参加され真剣にお話されていました。また参加された皆さんが頂いた”オレンジリング”を早速身に着けている姿を見受けることが出来ました。 残念ながら今回、当事者の方のご参加はいただけなかったのですが、今後の方向性について参加者で話をしました。話し合いの結論としては現在、御所市にはない「認知症家族の会」を発足させることを目的にしようということになりました。 この「kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かちあいin御所」が今後しっかりと浸透し、認知症高齢者にやさしい地域づくりに貢献できるよう私たち一同頑張っていこうと思います。毎週金曜日に”金曜日カフェ~つどい~”を開催しておりますので、是非一度お越しください。斎藤ゼミ一同皆様にお会いできるのを心からお待ちしております。 人間環境デザイン学科4回生 堀田晃平 【今後のスケジュール】 御所市連携コミュニティカフェ イベントスケジュール 【kioオレンヂ喫茶(カフェ)の取り組み】 Kio オレンヂ喫茶(カフェ) in 和里(にこり)を開催しました。
2015.10.19
「ハンセン病療養所訪問学習を通しての学び」報告会を開催しました。~看護医療学科
第13回畿央祭ウェルカムキャンパス 看護医療学科企画 「ハンセン病療養所訪問学習を通しての学び」報告会 -あなたにも知ってほしい ハンセン病とともに生きる人々のことー 10月17日(土)畿央祭・ウェルカムキャンパスにおいて、看護医療学科4回生のプロジェクトメンバー9名による『ハンセン病療養所訪問学習での学びの報告会』を開催しました。この企画は、8月25・26日に岡山県の長島愛生園と邑久光明園を訪問した「健康学特論」履修生29名の中からプロジェクトメンバー9名を選出し、「健康学特論」でのグループ発表の内容をさらに再編・統合し、自分たちの事前学習のときに感じていたことと現地での見聞を通して感じ、考えたことを中心に「見学学習に参加する人たちに知ってほしいこと・伝えたいこと」を報告しました。 プロジェクトメンバー9名のうち、6名の学生は保健師課程の臨地実習中であり、他の学生も国家試験の勉強をしなければならない中、リーダーの岸君を中心に発表内容を検討し、パワーポイントの作成、発表練習に励みました。また当日の配布資料として、奈良県中和保健所より奈良県作成のハンセン病パンフレットをご提供いただきました。 プログラムは第1部として長島愛生園歴史館学芸員の田村朋久氏を招いての講演、第2部として学生の学びの報告の後、参加者全体での意見交換を行いました。 講演では、田村氏から、ハンセン病に対する国の対策の歴史や療養所での生活など貴重な資料や写真を提示して、わかりやすく講演していただきました。 続いての学生の学びの報告では、ハンセン病における隔離対策や断種、国内外での差別、医療と看護などについて人権の観点から、事実だけでなく自分たちで見て聞いて感じたことや考えたことを中心に報告しました。主な内容は、療養所での生活は厳しく、疾病の治療に専念する実態ではなく、自分たちで住居を建て、食料を自給自足し、逃走や反抗的な態度をとれば、監禁室に監禁され、自殺する人や栄養失調等により死亡した人の遺体を患者自ら火葬しなければならないなど、想像を絶する状況の中でも、祭りや芝居、文学など“人らしく”生きるための楽しみや希望を持ち続けていたことを報告しました。 元患者の自治会長さんの語りを聞いての学びでは、療養所での過酷な生活のほか、里帰り事業で奈良まで行っても家には帰らないでほしいとの家族の申し出に実家に帰ることができず、母親の死も第三者から聞いたことなどの体験や「人間が人間をしばってきた歴史を残したい」と国の補償を求める活動を始めたときに療養所内外で迷惑だと反発されたことなど、学生なりに自治会長さんの思いを理解したことを報告しました。自治会長さんが奈良県出身ということで、偶然の一致ともいえる何かのご縁を感じたものです。 参加者は延べ28名で期待していたよりも少なかったのですが、参加してくださった方は、非常に熱心に聞いてくださいました。意見交換では、それぞれの発表を聞いての感想や思いを述べていただき、学生の発表を通して、今まで知らなかったことがわかりやすく報告されていて、よく理解できたこと、自分自身もぜひ長島愛生園に行ってみたいと感じたことなどの感想がありました。特に本学の看護学生においては、看護学のカリキュラムの中でハンセン病について学習することは、保健師課程を選択の学生のみで、「病名は知っていたけれど、今日聞いたことは知っておく必要があると感じた」とアンケートに綴られており、保健師課程選択学生以外にも学習する機会を設ける必要性を感じました。 田村氏からは、見学後に一般の方に向けての報告会が開催されることは少ないので、非常に意義があることと、学生の報告に対する真摯な姿勢が感じられ、ぜひ看護者となってもその思いを持ち続けてほしいとの嬉しいエールをいただきました。 企画者として、厳しい時間調整の中、最後までやり通した9名のプロジェクトメンバーの頑張りを称えたいと思います。 畿央祭ウェルカムキャンパス企画担当 看護医療学科教授 松本泉美 【関連記事】 看護医療学科4回生が国立ハンセン病療養所を訪問!~「健康学特論」 看護医療学科4回生が国立ハンセン病療養所を訪問(2日目)!~「健康学特論」 看護医療学科4回生が国立ハンセン病療養所を訪問~学生レポート「健康学特論」
2015.10.15
学生広報スタッフblog vol.186~茨城県常総市水害支援ボランティアに参加!
今回の記事は災害ボランティアについて。 こんにちは!学生広報スタッフの、きーさんです☆ 9月の関東・東北豪雨による鬼怒川の氾濫で、死者や住宅浸水等の被害を受けた茨城県常総市に行ってきました☆ 今回のボランティアを企画したのは「teamココカラ。」災害復興支援を主とした学生団体で、代表は畿央大学教育学部2回生の田中航大君、副代表は関西大学2回生の尾﨑敬祐君です☆ きーさんは、「畿央大学災害復興ボランティア部HOPEFUL」を通してこの企画を知り、参加しました。 参加者は全部で20数人☆ 「HOPEFUL」メンバーを始めとした畿央大生の他、他大学の学生や社会人の方もいました(^^) その中には、以前の記事で紹介したネパール震災復興支援活動や24時間テレビ東北復興支援募金活動に参加した顔見知りもいて、人と人とのつながりを感じました♪ (写真左)集合場所は梅田☆ 10月10日、水害からちょうど1か月の日に出発です (写真右)バスで約7時間。翌11日早朝に、茨城県南西部にある常総市に到着! 写真は集合場所の老人ホーム☆ 現地でボランティアの受け入れや活動場所の割り振りを行うのは「一般社団法人つながり」。老人ホームの1階部分や駐車場を借り、ボランティアが打ち合わせしたり寝泊まりしたりできるようにしています☆ 「つながり」は、きーさんが畿央大学に入学する前から東北復興支援活動で関わっていた団体で、勝又代表ら懐かしい顔ぶれにも再会!やはりここでもつながりを感じました(^^) (写真左)「teamココカラ。」含め、この日集まったボランティア全員でのミーティング☆ (写真右)ボランティアは皆、この「つながり」ビブスを着用します(^^) この後、活動前に堤防決壊の現場を勝又代表に案内してもらい、当時の様子や災害1か月後の現状について説明を受けました☆ (写真左)勝又代表からの説明☆ (写真右)この写真の奥が鬼怒川です。堤防の手前には、傾いた電柱や家屋が見えます。 (写真左)むき出しの地面が広がっています。報道では、電柱に摑まって取り残されていた人や犬とともに屋根の上に避難していた老夫婦が救助される様子が中継されましたが、その場所がまさにこの辺りなのです。 (写真右)アスファルトが砕けています。改めて水の力は凄まじいと感じました。 水害から1か月の10日現在でも、まだ400人以上が避難所生活を送っていること、浸水した自宅や畑等が手つかずで、未だ生活再建の見通しが立たない人がいること、そしてそうした方々が日々「つながり」に支援を求めてきていること等。最近は余り報道もされなくなって来ていましたが、被災地の現状はまだまだ厳しいものがあると感じました。 現状を知り、いよいよ活動開始です。私たちはまず、被害を受けた農園に向かいました。数か所あるビニールハウスに分かれて入り、農家の方が大切に育てた鉢植えの清掃、地面にたまった泥のかき出し等の作業です。 (写真左)たくさんの鉢植え。泥をかぶっていますが、この一つひとつが農家の方にとって大切なもの☆ (写真右)地面にたまった泥をかき出す作業 きーさんはこの現場で、また懐かしい顔ぶれと再会!3年前、福島から近畿に自主避難された人に対するイベントが行われた際、「HPOEFUL」からも3人が参加したのですが、その時にお世話になった方が偶然同じ場所に!三たびつながりを実感しました(^^) お昼休みを挟んで、午後はいくつかの現場に分かれました。引き続きビニールハウスで作業するグループと、民家で泥出しを行うグループです☆ きーさんは後者に入り、民家へ向かいました。ここでもビニールハウスと同様、他のボランティアチームの方々と一緒に協同作業です。 ▲民家に到着☆ 床下にたまった泥をかき出す通称「モグラ」作業を数人で行います。 (写真左)モグラ隊の雄姿☆ 床下を這って移動しつつ作業します (写真右)休憩~♪ 右は「HOPEFUL」メンバーの教育1回生久保田君。10月のオープンキャンパスにも参加していました☆左は愛知県から来た6人グループの1人、三浦さん。この日の作業を通して、この6人グループとも意気投合しました(^^) ▲家周りの泥も除去していきます☆ この作業を通して土嚢の結び方をマスターしました♪ 通りすがりの住民の方々からは”お疲れ様です”と温かい声をかけて頂き、元気が出ました! (写真左)休憩時間♪ こうした時間を通して初対面の皆さんとも仲良くなりました☆ (写真右)本石下地区泥出しチーム! 作業後はボランティアセンター(老人ホーム)に戻り、終礼です☆ (写真左)この日作業に参加したボランティアは合計100人、そしてこの日までに100か所の現場に作業が入ったとのこと☆ (写真右)それぞれがボランティアを通して感じたこと、得たものを述べ、共有しました☆ 続いて「teamココカラ。」メンバーで終礼☆ ここで、先ほども紹介した愛知県からの6人メンバーも合流! すっかり意気投合し、6人は「teamソコカラ。」を名乗っていました(笑) (写真左)それぞれが得たものを共有し合う、大事な時間です☆ (写真右)代表の田中君! ほんとにお疲れ様でした。尾﨑君ともども、ありがとう♪ きーさんはこの活動を通して、人と人とのつながり、絆を強く実感しました。災害復興ボランティアをしようという気持ちのある人はいろんな場所でつながっていて、こうした人的資源は関西に住む私たちが近い将来直面する東南海・南海地震の際に必ず力となって活きてくると感じました(^^) 地震を予知することや完全に消滅させることはできなくても、それに対する備えを十全に行うことで被害を最小限に抑えることはできます☆ 活動を通して得た防災に関する知識や人のつながりは、そのための強力なインフラであると実感した1日でした。 ▲teamココカラ&ソコカラ。集合写真! 最高の仲間たちです(^^) みんな本当にお疲れ様でした♪ この後は皆でお風呂に入り、サービスエリアでご飯を食べて帰りました☆ 12日早朝に大阪着☆ きーさんはこの日模擬試験なので授業のあるメンバーとともに大阪方面からの直接登校!でも大勢に激励されたおかげで、いつもより調子よく受験できたように思います(笑) また、茨城との往復行程を交替で運転してくれた3人の運転手さんも熱い人たちでした☆ ボランティアに行く意志のある人を支援することも大切という考えのもと、広島での水害支援でも活動されていたとのことです☆ ちなみに、現地ではまだまだボランティアを必要としています。今回、私たちが行ったのは3連休ということもあって人数が多かったのですが、平日はかなり少なく大変であるとのこと。「一般社団法人つながり」は今後も活動を続け、ボランティアも募集していますので、是非ひとりでも多くの方が参加してくれればと思います。
2015.10.09
学生広報スタッフblog.vol.185~卒業研究について☆
こんにちは♪ 学生広報スタッフの、きーさんです(^ω^) 今回のテーマは卒業研究!! 看護医療学科では、3回生前期にまず「看護研究基礎論」という必修科目を履修します☆ この科目で研究とは何か、研究方法、進め方、論文の形式や書き方等を学びます(^^) ▲看護研究基礎論☆ 担当は、現在の学科長・河野先生でした(^^) そして領域別実習も始まった3回生後期の12月中旬までに、研究テーマを考え提出するのです☆ 翌1月には配属ゼミが発表され、大体一つのゼミに4~5人のメンバーが所属することになります(^^) きーさんは精神看護領域の研究に興味があり、乾富士男先生のゼミを希望。そこに配属となりました♪ ▲乾先生のオフショット!(離島・へき地医療体験実習にて:左の男性です) 4回生前期では、いよいよ「卒業研究」という科目として履修登録し、研究を進めていきます☆ 保健師課程や養護教諭課程の科目受講、病院インターンシップ等、ゼミ所属の5人それぞれが別々に多忙な時期を迎える中で、研究のペースを、ある程度学生の自主性に任せて頂いていたおかげで、無理なく研究を進めていくことができました(^^) また、毎週1回を基準に論文抄読会も行われ、研究論文を読む力もついたと思います☆ 研究論文の提出期限は9月末。着手して約半年、無事に提出を終え10月3日(土)に学内で卒業研究発表会が開かれました☆ 1つのゼミの持ち時間は25分! 乾ゼミは5人なので、1人当たりわずか5分!! 半年の研究成果をいかに5分に収めるか。長い時間発表することよりも、短い時間に収めることの方がずっと難しいと感じました☆ しかし、メンバーそれぞれが努力を重ね、チームワークで無事25分以内に発表をまとめることに成功! 発表に関心を持って頂いた先生からご質問も頂き、半年間の卒業研究の総まとめとして良い形で発表会を終えることができたと自負しています(^^) ちなみに、きーさんの研究テーマはSOC(sense of coherence)について☆ これはストレス対処能力を表す概念で、幼少期の家庭環境や思春期・成人期の人生経験で形成されるものなんです(^^) これについて書かれた多くの先行研究の論文を読み、現在の研究動向から何が言えるのかを導き出す。看護医療学科での卒業研究は、こうした「文献研究」が主体です☆ 4回生の研究論文は、全員分を冊子にまとめて図書館に置かれるので、是非興味のある人や来年研究に取り組む3回生の皆さんは見て参考にして下さい(^^) ▲乾ゼミの発表の様子! チームワークで制限時間内に主張したいことを最大限まとめました♪ ▲他のグループの様子☆ みんなそれぞれ興味深いテーマでした(^^) (写真左)堀内先生からの講評☆ (写真右)乾ゼミお疲れ様でした! & 乾先生ご指導ありがとうございました!
2015.10.06
学生広報スタッフblog vol.184~秋のオープンキャンパスレポート☆
こんにちは(^ω^) 学生広報スタッフ♪きーさんです! 10月に入り、今年度も折り返し点を過ぎました☆ 畿央大学志望の受験生の皆さんにとっては、いよいよ公募推薦入試まで約1か月! そこで、10月4日(日)に開催されたオープンキャンパスでは「公募推薦入試プレチェックテスト」が行われました(^^) 本番さながらの1時間半の試験と、それに続いてワンポイントアドバイスまで♪ まさに至れり尽くせり、当日は予備の教室まで使用するほど多くの参加者がテストを受けていました☆ もちろん、学科ガイダンスや体験授業、キャンパスツアー、フリートーク、個別相談等の普段のオープンキャンパスイベントも行われました。今回のレポートはこちらを中心にご紹介します(^^) (写真左)秋晴れの好日(^^) おなじみの旗も並んでいます☆ (写真右)受付横にある案内板☆ 構内のどこで何を何時から行うかが一目で分かります♪ (写真左)Cグループミーティング☆ 五位堂駅で旗を持って案内しているスタッフはこのグループのメンバーです(^^) (写真右)オープンキャンパス看板登場!スタッフのみつおは、畿友会(学生自治会)でも活躍しています(^^) (写真左)プレチェックテストの受付☆ スタッフも「頑張ってください!」と激励しました♪ (写真右)テストを受けない人の受付☆ キャンパスツアーやフリートーク等で畿央を知ってもらえると幸いです♪ 受付開始時間の少し前からエントランスの前には参考書を開いて勉強している来場者の姿も見られ、受験に臨む真剣さがこちらにも伝わってきました。 (写真左)畿友会はじめ様々なクラブを掛け持ちするスタッフけんけんが個別相談を担当☆ いろんな質問に幅広く対応できるベテランです(^^) (写真右)キャンパスツアー☆ 食堂を案内中♪ どんなメニューがあるかは皆さんの関心事! フリートーク♪ 教育学部志望の来場者が多く来た時には、急きょ案内担当のスタッフが応援に入り手の空いているスタッフが案内を代わりに行うという見事な連携も見られました(^^) 少ない人数の中、スタッフ同士もチームワーク抜群☆ 下宿のこと、実習地は家から遠いのか、この科目が苦手だけど入学後ついて行けるかetc きーさんは毎回スタッフとして登板していて、こうしたご質問を頂くことが多いように感じました。 フリートークには全学科の学生、個別相談には職員さんもいますので、遠慮なくどんなことでも聞いてくださいね☆ (写真左)集計も佳境に!片付けが終わって手の空いたスタッフも手伝いに入ります(^^) (写真右)外はすっかり夕暮れです☆ 受験生の皆さん、いよいよシーズンですね☆ 頑張ってください! 受験を考えている皆さん、オープンキャンパスで少しでも畿央大学のことを知って頂けたでしょうか。 さて、次回のオープンキャンパスは11月22日(日)です。 今度は一般入試対策講座(英語・国語・数学)がありますよ♪ 毎回恒例のキャンパスツアー等もありますので、受験生だけでなく高1・2年の皆さんも是非お越しくださいね! スタッフ集合写真!メンバー同士もすぐに仲良くなれるので、最近はオーキャン後の打ち上げでラーメンを食べに行くのがなんとなく恒例(?)のようになっています(^^) ある1回生スタッフが高3の時にオープンキャンパスのフリートークで話した相手が、今日もスタッフとして登板していたとのこと♪ もしかすると、今日の来場者の中にも来年一緒にスタッフとして頑張ってくれる人がいるかもしれませんね☆
2015.10.05
看護医療学科卒業研究発表会を開催しました。
平成27年10月3日(土)9:30~15:30 P棟P201・P202講義室にて、4回生全員が各教員のゼミに所属し、半年かけて頑張ってきた「卒業研究」(看護医療学科4年次科目)の研究発表会が開催されました。 午前午後で4つのブロックに分かれてその成果を発表しました。各ブロックのそれぞれの”学生の声”を紹介します。 【午前の部】 ブロック1(山崎・南部・鷲尾・堀江・祐實ゼミ) 忙しい中、約半年間かけて取り組んだ論文の発表が終わりました。初めての経験であるため、戸惑うこともありましたが、ゼミの先生や友達のサポートがあり、この日を迎えることができました。発表された研究テーマは幅広く、小児・母性・老年などがあり、どの発表も興味深く、今後働くにあたって勉強になることばかりでした。私が印象に残っているのは「笑いの効果」の研究発表で「幸せだから笑うのではない。笑うから幸せになるのだ」という言葉です。この言葉を忘れず、残りの学生生活を精一杯過ごしたいと思いました。 中田千尋 ブロック2(林・須藤・小林・弓場・須藤ゼミ) 約半年間の発表の成果と活発な意見交換が行われました。多くの研究テーマについて聞くことができて、貴重な体験ができました。 中屋友希 【午後の部】 ブロック3(對中・神戸・山本・林田・大友ゼミ) 自分たちの興味があるテーマに基づいて、初めての論文作成を行い、その発表会ということでたくさんの不安と緊張がありました。発表練習や運営準備など、それぞれがこの発表会に向けて取り組んだため、満足のいくものだったのではないかと思います。私は頑張って取り組んできたので達成感でいっぱいです。 大川朋美 ブロック4(堀内・松本・廣金・乾・文ゼミ) 将来、看護師や保健師になった際、関わる対象者に対する援助方法の検討だけでなく、大学生の問題、飲酒行動に関する研究など、今、自分たちの身近にある問題をテーマとして挙げている学生もおり、様々な研究発表が行われ、お互いに知識を深め合う有意義な時間となりました。 瀧井智尋 卒業研究の発表会が終わり、これから学生さんたちには、国家試験に向けて残りの学生生活をしっかり頑張ってもらいたいと思います。 看護医療学科講師 鷲尾弘枝
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