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看護医療学科
2019.08.31
畿央大学夏期短期語学留学プログラム2019(イギリス)現地リポートvol. 1
8月31日(土)から19日間 イギリスで行われる夏期短期語学留学プログラムに参加! 畿央大学の短期語学留学プログラムは、毎年夏休み期間中に行われます。英語学習はもちろんのこと、英国文化に触れることができ、博物館見学や美術館での美術鑑賞、サッカー観戦、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、イギリスでの生活を満喫することもできます。 【畿央大学夏期短期語学留学プログラム2019概要】 場 所:イギリスのカンタベリー(ロンドンの南、車で2時間程の場所にあります) 研修場所:コンコルドインターナショナルスクール 期 間:2019年8月31日から19日間 内 容:2週間英語学習(ホームステイ滞在)、その後5日間のロンドン文化体験(観光等) 今年も2週間の語学研修と5日間の自由時間からなる短期語学留学が始まりました。8月31日(土)の早朝、関空を出発し、およそ20時間をかけて、韓国経由でイギリスに到着しました。 到着翌日は、朝10時から現地在住の講師によるオリエンテーションを行い、午後から語学研修の場所であるカンタベリーへ移動。その日の夕方から、ホームステイでの生活が始まりました。コミュニケーションや文化の違いに戸惑いながらも、様々なことを学び吸収してほしいと思います。 9月2日(月)からは、いよいよ語学研修が始まりました。午前中は、プレイスメントテストやオリエンテーションに加え、学校スタッフによるカンタベリーの案内もありました。カンタベリーは小さいながらも、イギリスらしい街並みが広がり、落ち着いた綺麗な街です。明日からは、本格的な授業が始まりますが、英語の勉強だけでなく、様々なことを学び経験することを願っています。 ▲ロンドンでのオリエンテーションの様子 ▲大英博物館 ▲カンタベリーでの街案内の様子 では、夏期短期語学留学の日々の様子を参加学生にリポートしていただきます。 朝早くから関西空港に集合し、特に問題なく韓国の仁川空港行きの飛行機に乗ることが出来ました。仁川空港までは2時間ほどだったのでまだまだイギリスへ向かうワクワクとドキドキが感じられましたが、仁川空港からイギリスのヒースロー空港へ向かう飛行機は約12時間だったのでヒースロー空港に着いた頃には、みんなの顔はドキドキどころか疲れ切っている様子でした。 仁川空港へ向かう飛行機では日本人の添乗員さんがいたので日本を出たという感覚はあまり感じられなかったのですが、ヒースロー空港へ向かう飛行機では日本人の添乗員さんではなかったため、昼食や間食、夕食のやり取りはすべて英語でした。うまく英語が聞き取れなかった私は、とりあえず隣の人と同じメニューにすると韓国風の味付けがされている少し辛めの夕食になってしまいました。イギリスでは、なんとなく、その場しのぎではなく、しっかりと相手とコミュニケーションをとり自分の意思を伝えられるようにしようと思えた瞬間でした。 ▲機内食 無事ヒースロー空港に到着し、ホテルに向かうバスではロンドンでの過ごし方や注意事項を教えていただきました。ホテル到着後はホテルの周辺を先生が案内して下さいました。赤い二階建てのロンドンバスや、見慣れない建物などが目にとまりイギリスにいるという実感が湧きました。 ▲ロンドンバス いよいよ明日からはホームステイがはじまります。不安と楽しみで複雑な気持ちですが頑張っていきたいと思います! 現代教育学科1回生 石川芹 こんにちは。健康科学部看護医療学科1回生の勝島千尋です。いよいよ、2019年度英国短期留学がスタートしました!!留学に行くまで3回オリエンテーションを行いました。それらのオリエンテーションは、留学に行くことが初めてで不安ばかりだった私の気持ちを楽しみに変えてくれました。現地に着くと、オリエンテーションで行った事前準備や学習の大切さを実感しました。私の留学での目標は19日間の短期研修で英語力を高め、イギリスの歴史、文化、社会を知る中でイギリスの魅力を沢山見つけることです。 8月31日(土)当日は、7時半に関西国際空港に集合しました。関西国際空港から仁川経由での初めてのイギリス留学のため、乗換や搭乗ゲートなど様々な不安はありましたが、10時間以上の飛行を経て無事ロンドンのヒースロー空港に降り立つと荷物を受け取って旅行会社の方と合流することができました。 ホームステイやコンコルドインターナショナルでの学習では自ら積極的にコミュニケーションをとりたいです。そして、沢山の人々と出会い、様々なことを感じ、学び、挑戦できる充実した19日間にします!! 看護医療学科1回生 勝島千尋 ●過去のイギリス短期語学留学の記事はコチラから!
2019.08.30
看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.5
看護医療学科ではオーストラリアビクトリア州のメルボルンで「海外インターンシップ」を行っています。今年度で4回目の研修になりますが、2018年8月24日(土)から31日(土)の日程で、2回生8名が参加しています。大学の講義に参加したり、高齢者施設を見学したり、オーストラリアの緩和ケアや認知症ケアなどについて学ぶことを目的にしています。また、グローバル化に対応するためのコミュニケーションスキルを身に付けることも目的の一つです。 6日目:8月29日(水) 今日はホテルからトラムでフリンダースストリート駅まで行き、4日目と同じWatsonia駅(※)からポール夫妻の車に乗ってBundoora Extended Care Centre(以下BECCと記載)へ行きました。Geriatric assessment 2病棟とGeriatric psychiatric 1病棟、Nursing Homeが並ぶ広大な敷地にある施設です。まず初めに急性期の病棟を見学させていただきました。BECCではノーリフトポリシーを掲げており、様々な機械によって看護師が患者さんを持ち上げなくていいようになっていました。私たちも実際に機械に乗せてもらい、体験させてもらいました。 ▲立位補助具の体験 この施設には認知症の患者さんも多く入院や入居しており、度々「家に帰りたい」と訴えるそうです。彼らのためにこの施設にあるのがバス停です。バス停に実際にバスは来ませんが、家に帰りたいという患者さんの気持ちを否定するのでは無く、気持ちが落ち着くことを助けるために設置されています。 Geriatric psychiatric 病棟では、認知症ケアを実施していました。ここではほかの施設に入ることが難しい患者さんがいます。この病棟では身体拘束を行うような道具は一切なく、一番の特徴が横半分に切られた扉です。興奮してしまった患者さんの安全を確認することができるため扉の上半分があけられるようになっていました。 BECCではナーシングホームと病院が敷地内にあることから、環境が変わることなく、患者さんがナーシングホームから病院へ、病院からナーシングホームへ移動することが出来ます。患者さんの気持ちを1番に考えたケアの重要さを学びました。 ▲餃子専門店の昼食(Dumpling) 昼食はポール夫妻に中華料理のお店に連れてきてもらいました。ここではたくさんのおいしい料理が出てきました。するとコンテイナーをお店の方が用意してくださり、残ったものをテイクアウトすることができました。これは日本では珍しいですが海外では一般的だそうです。昼食でもオーストラリアの文化に触れることができました。 午後からはAustin Hospitalに訪れました。 Austin Hospitalは私立の病院です。私たちはその中にある緩和ケア病棟とOlivia-Newton-John Cancer&Wellnessセンターを訪問しました。この病棟はオーストラリアの有名な女優Olivia-Newton-Johnさんが母親の病をきっかけに寄付によって作られた病棟で母親の名前が付けられています。この緩和ケア病棟は28床あり、病棟内に映画などを家族とも見ることができるリラクゼーションルームや一緒に食事ができるブレイクアップスペース、そして各部屋にはバルコニーがついていました。また、どの部屋もバルコニーにまで、どのような患者さんでも利用できるように酸素とナースコールが設置されていました。 患者さんの不安は常に変化していて、その時々に合わせて対応する必要があり、その不安を取り除くためには、タイムリーな対応が必要です。不安のある患者や家族のために24時間いつでも質問できる電話窓口やインターネットWebサイトなどを紹介していました。また、患者同士で話をしたときに不安が増さないように、様々な種類のがんに関するパンフレットや多言語に合わせたパンフレットもありました。 ▲多様な(言語の)資料 病院には移民が多いオーストラリアならではのそれぞれの信仰に合わせたマルタイフェイスというお祈りの部屋や教会が設置されいて、患者の不安を取り除くための施設がありました。 患者さんの不安を取り除くためには、Pastoral care workerや牧師など他職者とともに身体的なケアだけではなく、スピリチュアルケアや家族ケアなど様々な対応が必要であると学びました。2020年には東京オリンピックを控えている日本もこのようなダイバーシティケアを取り入れて、多様な言語を医療の中にも取り入れていくことが大切だと考えます。 1週間の研修もいよいよ明日で終わります。まだまだたくさんのことを学んで日本に帰国したいと思います。 看護医療学科2回生 中田萌 【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.4 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.3 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.2 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.1
2019.08.29
看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.4
看護医療学科ではオーストラリアビクトリア州のメルボルンで「海外インターンシップ」を行っています。今年度で4回目の研修になりますが、2018年8月24日(土)から31日(土)の日程で、2回生8名が参加しています。大学の講義に参加したり、高齢者施設を見学したり、オーストラリアの緩和ケアや認知症ケアなどについて学ぶことを目的にしています。また、グローバル化に対応するためのコミュニケーションスキルを身に付けることも目的の一つです。 5日目:8月28日(水) ホテルからトラム(路面電車)に乗り40分、ラ・トローブ大学に到着し、記念写真を撮りました。 ▲ラ・トローブ大学の構内 ラ・トローブ大学に着くと、エリーズ・フォックスワース先生が笑顔で迎え入れてくれました。 ▲エリーズ先生のガイダンスの様子 昼食後、ラ・トローブ大学で日本語を学んでいる学生たちと交流をしました。 まずは、英語と日本語でお互いのことをプレゼンテーションしました。ラ・トローブ大学の学生たちのプレゼンテーションに圧倒されながらも、練習を積み重ねた私たちのプレゼンテーションを一生懸命やり遂げました。 また、ラ・トローブ大学の学生と各々英語や日本語を混じえて会話をしましたが、スムーズに会話の意図が通じない時もありました。その時はラ・トローブ大学の学生の方が一生懸命に日本語を考え伝えてくださり、自分の英語力不足を感じました。 ▲ラ・トローブ大学の学生と畿央大学の学生のプレゼンテーションの様子 その後休憩をはさみ、日本語クラスに参加しました。 日本語クラスでは学生同士でのディスカッションをすることが多かったのですが、日ごろ、受け身の授業が多いと私自身が感じていたので、このクラスでは自ら参加し、自分の意見や発声練習など主体的な授業であったため、違いを学べました。授業の中では、私たち日本人の学生が発音の手本になるなど、自分たちが先生の立場になって教えることが、今までになかったので新鮮な体験でした。 ▲日本語クラスの様子 日本語クラスの後に、今日一日お世話になったエリーズ先生に日本のお土産と私たちが書いた色紙をプレゼントしました。とても喜んで下さいました。 ▲エリーズ先生と記念撮影 夜はクイーン・ビクトリア・マーケットに行きました! マーケットにはネパールやインドなど多国籍の飲食店やアクセサリー店が立ち並んでいました!その中でもひときわ行列ができていたのがSOUP FACTORYというお店でした。丸いパンの中にスープがたっぷり入ったものを食べました。パンが大きく中のスープもたっぷりであったためこの1つでお腹がいっぱいになりました! ▲クラムチャウダー入りのパン 集まっている人々も国籍がさまざまで、マーケットは人で溢れていました!オーストリアは移民の国と言われているように多国籍の人がいるため、その人たちの生活や食事がこのマーケットから学べました。 看護医療学科2回生 森屋奈菜実 【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.3 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.2 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.1
2019.08.28
看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.3
看護医療学科ではオーストラリアビクトリア州のメルボルンで「海外インターンシップ」を行っています。今年度で4回目の研修になりますが、2018年8月24日(土)から31日(土)の日程で、2回生8名が参加しています。大学の講義に参加したり、高齢者施設を見学したり、オーストラリアの緩和ケアや認知症ケアなどについて学ぶことを目的にしています。また、グローバル化に対応するためのコミュニケーションスキルを身に付けることも目的の一つです。 4日目:8月27日(火) 今日は、本来月曜日に訪れる予定であったBlue Cross Livingstone Gardensというナーシングホームを訪問しました。 Flinders Street駅から電車で40分程かけて移動した後、Watsonia駅から施設までは今回の海外インターンシップで大変お世話になっているJulie Paulさん(以後、Julieさん)とTim Paulさん(以後、Timさん)の車でナーシングホームに向かいました。 朝が早かったので眠かったのですが、通勤通学の人たちの様子を目にすることができて新鮮でした。日本のように急いでいる雰囲気がなく、コーヒーを手にしていたり、穏やかな印象を受けました。 ▲フリンダースストリート駅のホーム ▲Blue Cross Livingstone Gardens(訪問先のナーシングホーム) 施設に到着してからは、さっそく世代間交流の場に参加させていただきました。 ▲世代間交流体験の様子 この日に訪れていた幼稚園児は、3歳と4歳のクラスで、25人の幼児が少し緊張しながら高齢者の方とコミュニケーションを図っていました。幼稚園は、ナーシングホームから2分の場所に位置しているのですが、幼児のスピードでは15分くらいかけて全員で紐をもちながら移動していました。また、この地域は中国から移民してきた方が多く住んでいるので、幼児の30%は中国、30%はインド・ネパール、30%がオーストラリア、残り10%はその他の国の出身の親をもつ児が参加していました。一方、高齢者はアングロサクソンとオーストラリアの方がほとんどのようでした。幼児が緊張して、高齢者と話せずにいると保育士さんが絵本や色鉛筆を手にして、上手にコミュニケーションの橋渡しをしていました。 私たち学生も始めは英語でどのように話しかけたらよいか戸惑いましたが、幼児たちが高齢者の方と一緒に絵本を読んだり絵を描いたり、パズルをすることで会話を進んで行っているのを見て、同じようにうまく物を使うことで会話をはじめるきっかけとしました。そこからはどんどん質問をして幼児たちや高齢者の方々と短い時間でしたが親睦を深めることができた思います。 この交流を通して感じたことは、幼児が「できたこと」に対しての褒め方が、オーストラリアの方が表現が豊かであり、幼児たちも嬉しそうだということでした。高齢者の方と幼児が接する機会というのはなかなか無いと思うので、このような交流の場がどんどん増えていけば、それぞれの年代の役割が発揮され、地域の活性化にもつながると思いました。 その後、施設マネージャー (クリティカルナース)の説明を受けながら施設の見学をしました。施設内には、週に一度映画を観ることができるシアタールームや好きなようにヘアカットをしてもらえる美容室、インターネットも利用できる図書館がありました。また、開放感のある場所に家族や夫婦で自由に使用できるデイルームがありキッチンも大きくて綺麗でした。どの階からの眺めもよくて、ここが本当に高齢者ケアの施設なのかと疑うほど素敵な場所でした。 ▲シアタールーム ▲美容室 ▲図書館 ▲デイルーム 個室も一つひとつに患者さんそれぞれの個性があり、心地よく暮らせるような工夫がなされていました。まず、部屋の入り口には「メモリアルボックス」という、ガラスのケースが設置されていて、自分が今まで大切にしてきたもの、例えば家族との思い出の写真や自分の生まれた家の写真、自国の民族の小物などをショーウインドウのように飾ることができるようになっていました。このことは、自分らしさ(その人らしさ)を大切にしていて、自分が自分であることも意味付けやその人の価値観をとても尊重したケアに繋がっているのだと学びました。部屋の中も見させていただいたのですが、入り口からトイレ、浴室まで1つも段差がなくバリアフリーが徹底されていました。転倒予防のために浴室もかなり広く、ベッドも頭や足の高さ調整が細かくできるようになっていました。また、スタッフの腰痛予防のためにオーストラリアで1998年に策定された「ノーリフト」のポリシーに従って、2人以上のスタッフで移乗したり、リフトの使用を義務付けたりしていました。 ▲写真左:浴室・トイレ 写真右:個室の室内 説明の後、昼食にサンドイッチとドリンク、スイーツをいただきました。 ▲サンドイッチとココア そして、昼食後は認知症の専門看護師(クリニカル・ケア・コーディネーター)の方からお話を伺い、学生1人ずつ英語で質問をし、全体でその内容と意味についてふり返りを行いました。 日本とオーストラリアでは異なることがたくさんありました。例えば、認知症ケアのスペシャリストになるための過程、施設を利用する際の費用設定や身体拘束の概念などが異なっていました。施設の運営基準においては、①認知症ケアの専門的な教育を各施設で計画し(この施設では、毎日10分間程度実施)認定書を発行する、②施設使用料は高齢者の財産や収入により設定され、かつ美容室やアクティビティ・ケアの参加など個人によって異なるので、日本のような一律の基準はないこと、③身体拘束はしていなけれども、センサーマットや薬による鎮静は行っており、鎮静ではなく鎮痛(ペインコントロール)の必要性や魔の3ロック(身体拘束・言葉・薬物)の危険性について学習しました。 また個別性を大切にし、患者さんの生活や価値観を尊重すること、時代背景を捉えて支援することは私たちが学んでいることと同じであるということを学びました。 またメルボルンではポリシーの改定の場に看護師も積極的に参加されているということを知りました。そして看護師さんが“いつも新たな状況に直面したときは自分のチャレンジだと思っている”とおっしゃったことから大変前向きに仕事をされている印象を受けました。そのような看護師さんを見て、私も自分の仕事に誇りを持ちポジティブに働くことができるように頑張りたいと思いました。 その後、「memory support」 アクティビティ・ケアについての説明を受けました。 このアクティビティ・ケアにも世代間交流が取り入れられており、バリデーションやDT(Diversional Therapy)やボランティアによる、人形(Doll Therapy)や大工道具(作業療法 Men’s Sheds)などを用いながらケアを行なわれていることを知りました。昔に体得している、子育てや日常大工仕事など、その人のできる力(もてる力)を大切にしたケアだと思いました。日本にもある、アザラシロボット(写真)もいました。 その人の感性に働きかけるケアとして、オーストラリアでは一般的な「Sensory Therapy」使用する庭には、ミントやローズマリーなどのハーブや植物が植えてあり爽やかな気持ちになれました。 ▲memory supportアクティビティ・ケアの説明を受けている様子 説明を受けて、今回目標にしていた内容「高齢者との世代間交流の実際と意義」について自分なりに考えてみました。 高齢者の方々にとってのメリットは、幼児や若者と関わることは、若い頃の記憶を蘇らせること、幼児に何かを伝えたり教えることで、自分が人のために何かできるという役割を感じること、一度取得した技術などを継続したり、想起することで記憶を保持できるということにつながるのではないかと考えました。 また、幼児にとってのメリットは、自分が知らないことを経験談とともに知ることができることにあると考えました。 そして最後は、「Music Therapy」として、ハープを演奏されているMs. Janet Borgさんのハープセラピーについての話を聴きました。 ▲Music Therapyの説明を受けている様子 実際に体験させていただいて、とても美しい音色でリラックスできました。 またハープのテンポを一定にすることは心拍が一定であることを想像させるので、そうではなく不規則に演奏するようにしておられ、より自然に感じました。大変貴重な体験をさせていただきました。 その後は施設を後にし、Heidelberg駅からFlinders Street駅に到着して解散しました。 今日から本格的な学習が始まり、なかなか英会話に切り替えができないところもありましたが、充実した1日を過ごすことができました。 明日は、日本語を学んでいる学生さんとの交流があるので、積極的に会話できるように頑張りたいです。そしてこの海外インターンシップ研修でたくさんのことを学んで、日本に伝えられるようにしたいです。 学習の内容が中心で文章が硬くなりましたが、うまく空いている時間を見つけて思い切り楽しみたいと思います。 看護医療学科 2回生 今上実玖 【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.2 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.1
2019.08.27
看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.2
看護医療学科ではオーストラリアビクトリア州のメルボルンで「海外インターンシップ」を行っています。今年度で4回目の研修になりますが、2018年8月24日(土)から31日(土)の日程で、2回生8名が参加しています。現地の大学の講義に参加したり、高齢者施設を見学したり、オーストラリアの緩和ケアや認知症ケアなどについて学ぶことを目的にしています。また、看護分野のグローバル化に対応するためのコミュニケーションスキルを身に付けることも目的の一つです。 3日目:8月26日(月) 今日はBlue Cross Livingstone Gardens(Beacon Street Children’s Centre)の施設を見学する予定だったのですが、施設でインフルエンザが流行してしまい、急遽、施設見学からフィールドワークに変更になりました!! ▲パッフィンビリー鉄道の機関車 各グループでいろいろな場所を巡り、メルボルン動物園に行く人もいましたが、私はパッフィンビリー鉄道に乗りに行きました。(パッフィンビリー鉄道は知らない人も多いかもしれませんが、蒸気機関車に乗ることができる郊外の鉄道です!) ▲メルボルン動物園 この2つ以外にも行った場所はあるのですが、今回はこの2つのスポットについて書かせていただきます。 パッフィンビリー鉄道では、写真のような橋の上を渡ったりもしました。メルボルンの気候は日本とは真逆の冬なので、今は肌寒いのですが、森の中は特に寒くて、日本の真冬のようでした。最後に機関車の運転手と記念撮影をする機会もあり、メルボルン郊外の景色も楽しみました。 ▲橋を渡り森の中に入っていく機関車 メルボルン動物園では、キリンやゾウ、シマウマもいました!日本の動物園とあまり変わらない部分も多くありましたが、違いと言えば…動物たちは人間と目が合ったら、すぐに逃げて行ってしまいました(日本の動物園の動物のように人間に馴れていない気がしました)。 あっ!オーストラリアといえば…、コアラとカンガルー!! 残念ながら、カンガルーはいませんでした(なぜだかわかりませんが)。 ですが、コアラはもちろんいましたよ!ただ、コアラはユーカリの木に登っていて、写真を撮ろうにも、どこにいるのか探さないと見つからなかったです。 ▲木の中にようやく見つけたコアラ 現地時間18時からは市立図書館のグループスタディルームを借りてカンファレンスを行いました。各自、今日の目標は何だったのか、どこに行き、何を学んだのかを発表し、学びを整理しました。「積極的に会話を試みたり、メルボルンの街並みに親しんだりできました」という振り返りもありました。声をかけると愛想のよい対応が返ってきたり、道に迷ったときに道案内をしてもらったりしたことから、他者に対する優しさを感じることができました。そして、自ら積極的に英語でコミュニケーションを図ることの目標は、道に迷ったときや電車のホームを確認したりする際に訪ねるなど、全員が達成できていました。 このカンファレンスでは、学んだことだけではなく、明後日にLa Trobe大学で発表するプレゼンテーションの最終確認も行いました。そして、明日の学習目標の確認や学内で学習した世代間交流の意義などの復習を行い終了しました。 明日はいよいよ施設見学です。学内での準備を有効に活用し、積極的に知りたいことを質問していきたいです。 ▲カンファレンスの様子 看護医療学科2回生 小山美咲 【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.1
2019.08.26
看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.1
昨年に続いて、看護医療学科ではオーストラリアビクトリア州のメルボルンで「海外インターンシップ」を行っています。今年度で4回目の研修になりますが、2018年8月24日(土)から31日(土)の日程で、2回生8名が参加しています。大学の講義に参加したり、高齢者施設を見学したり、オーストラリアの緩和ケアや認知症ケアなどについて学ぶことを目的にしています。また、グローバル化に対応するためのコミュニケーションスキルを身に付けることも目的の一つです。 1日目:8月24日(土) 看護医療学科の海外インターンシップin Australiaが、今日から始まりました!! 18時の関西国際空港発の飛行機に乗り、21時に香港国際空港に到着しました。 乗り換えまでの時間が長かったため、みんな買い物や軽く食事を済ませて休憩していました。 飛行機の中では機内食で夕食を済ませました! チキンやビーフのどちらかを選ぶことができ、飲み物の種類もたくさんありました! 映画を観ることや音楽を聴くこともでき、充実した時間を機内で過ごせてよかったです! ▲野菜中心の機内食 2日目:8月25日(日) 11時にメルボルン国際空港に到着し、バスで《スタンフォードプラザメルボルン》のホテルまで30~40分程度かけて、街並みを楽しみながら移動しました! ホテルに到着して、チェックインまで時間があったためメルボルン市内の中心区域を無料で走るトラム(路面電車)に乗ってフリンダース・ストリート駅まで行き、Mykiというメルボルンのすべての公共交通機関に使えるカード(日本のICOCAのようなもの)にお金をチャージしに行きました。 ▲フリンダース・ストリート駅の外観 再度ホテルへ戻り、チェックイン終了後各自で自由行動の時間としてスーパーやコンビニエンスストアに行ったりして、日本に置いているものとの違いなどを見ました。また、雑貨屋や服屋の散策も行いました! ▲宿泊しているホテル ▲スーパーの野菜売り場 ▲クラッシックな建築物 インターンシップ2日目にしてとても充実した時間を過ごすことができてよかったです! 看護医療学科2回生 京川瑞生 ●過去の看護医療学科の海外インターンシップの記事はコチラから
2019.08.19
新生児蘇生法(NCPR)一次コースの講習会を開催!~看護医療学科
令和元年8月18日(日)、新生児蘇生法(NCPR)専門Bコースの講習会を開催しました。 看護医療学科の学生を対象にしたこのNCPR一次コースは、今回で5回目の開催となります。 「すべての分娩に新生児蘇生法を習得した医療スタッフが新生児の担当者として立ち会うことができる体制」の確立をめざし、日本周産期・新生児医学会では、2007年から新生児蘇生法(NCPR)普及事業をスタートしました。 今回、私たちが開催した一次コースは、看護学生等を対象にした一次コースというもので、出生時に胎外呼吸循環が順調に移行できない新生児に対して、いかにして心肺蘇生法を行うべきかを学ぶことを目的としたものです。この講習会受講後に試験を受けて合格すると、所定の手続きを経て「新生児蘇生法修了認定」の資格を得ることができます。本講習会によって、標準的な新生児蘇生法の理論と技術に習熟することにより、児の救命と重篤な障害の回避が期待されます。内容は、「臨床知識編」「実技編」で構成される「基本的な新生児蘇生法の習得」を目的とした講義と実践です。 講習会は、小児外科の小角卓也先生と看護医療学科講師の鷲尾弘枝がインストラクターとして講義を行いました。 朝9時30分から、助産専攻科の実習室で、講義の前にまずプレテストからスタートです。 2回生なので、基礎知識も十分ではないため、プレテストを前にみんな少しパニック気味です! ▼プレテスト前の様子 そのあと、いよいよ講習会開始です。 私がスライドを使用した講義を45分くらい行ったあと、必要な物品の説明をしました。 そして、実際のケース事例をもとに3名ずつの学生でシナリオによる実践練習をしていきます。事例演習では、「2015年版 NCPR アルゴリズム」を基本として、最初は60秒、そして、その後は30秒ごとに評価し、蘇生を行います。 みんな、知識・技術を身につけようと、小角先生の説明に真剣そのもので聞き入っています。 そして、最後は本番の試験です。 ▼試験直前の様子 <講習会後の学生の感想> ・先生から優しくわかりやすく教えていただき、楽しく新しい知識を得ることができました。 ・実技を通して、緊張感を持ちながら楽しく知識や技術を身につけることができました。 ・先生2人が優しく、楽しく学び知識を身につけることができました。 ・新しい知識を身に着けることができて、楽しかったです。 ・実技では難しかったけど、みんなで協力することでだんだん上手になりました。 ・シミュレーションを用いての学びは、とても分かりやすかったです。 みんな頑張ったね。参加してくれた2回生18名が全員試験に合格してくれていることを心から祈っています。本当にお疲れ様でした! 看護医療学科 講師 鷲尾弘枝 【関連記事】 平成30年度 新生児蘇生法(NCPR)一次コースの講習会を受講!~看護医療学科 新生児蘇生法(NCPR)講習会を受講!~看護医療学科 新生児蘇生法(NCPR)一次コース講習会を開催!~看護医療学科
2019.08.06
The 20th Biennial School Nurse International Conference 参加レポート~看護医療学科教員
2019年7月23日(火)から26日(金)にかけてスウェーデンのストックホルムで開催されたThe 20th Biennial School Nurse International Conferenceに参加発表してきました。 本学会は、学校を場として子どもたちの健康を支援している世界のスクールナースや研究者が参加し、研究報告はもちろんのこと、活動報告もおこなわれる隔年開催の学会です。 WHO子どもと思春期の健康部門の方の講演では、最新のデータを基に世界の子どもたちの健康の現状の報告があり、WHOがSchool Healthを強化していることをお話しくださいました。開催国のスウェーデンでは、学校にスクールナースの他、スクールカウンセラー、スクールサイコロジストなどが常駐しており、こころの問題などを抱えた子どもたちの癒しのためにセラピードックが飼われているとのこと!病院などの治療場面以外にもセラピードックが活躍していることを初めて知り、感動しました。 大会2日目に演題“Basic nursing education aimed at developing practical nursing competency in support of school children in need of medical care.” のポスター発表を行いました。特別支援学校で医療的ケアを行うスクールナースの教育ニーズを調査したものです。参加者の方からは、重要なテーマだと言っていただけ、今後の研究の励みになりました。 今大会では2021年7月の次期開催国の審議があり、複数の候補からなんと日本が選ばれました。“Japan!”と発表されたとき会場では大きな歓声があがり、東京オリンピック発表のロゲ会長の“Tokyo!”のときを彷彿とさせる歓喜に包まれました。 翌日、次期大会長の弘前大学名誉教授面澤和子先生のプレゼンテーションがあり、私もI LOVE JAPANのTシャツを着て、日本から参加した研究者や養護教諭、インターナショナルスクールのスクールナースの方々と日本の旗を振って歓声に応え、貴重な経験ができました。 2年後に向けて、また頑張っていきたいと思います。 看護医療学科 准教授 廣金和枝
2019.08.06
熟練助産師に学ぶ!側方介助と肩甲難産時の分娩介助~助産学専攻科
令和元年7月4日(木)に外部講師の江口美智子先生をお招きし、「側方介助と肩甲難産時の分娩介助」を教わりました。江口先生は、大阪の産婦人科病院の師長をされており、経験された分娩介助件数は2500件以上にのぼります。今回は、江口先生のキャリアの中で工夫されてきた分娩介助の方法を教えていただきました。 私たちは分娩介助を始めたばかりで、応用のイメージがまだついていませんでした。児と産婦の安全を一番に考え、介助の手技1つ1つに根拠を持つことが大切であるとわかりました。また、安全・安楽に分娩介助をするためには、腰を十分に落として手に力がかかるように考えていく必要があると学びました。 演習の中で、産婦さんが努責や呼吸法をコントロールできない際の分娩介助を行いました。最初は、私たちの今の力では児の娩出をコントロールできず、出てくるスピードに驚きました。児の娩出をコントロールするためには、両手の調和を考え、児を安全に娩出することが大切であると学びました。 私たちはまだ分娩介助の練習が始まった段階であり、イメージがつきにくかった部分もありましたが、今回の演習を受けて基礎的な技術を身に付け、応用にも臨機応変に対応できるように日々練習を積み重ね、安全で安楽な分娩介助ができるように頑張っていきたいと思います。 最後になりましたが、江口先生、臨床から参加いただきました木内助産師、安住助産師、ご指導いただきありがとうございました。 助産学専攻科8期生 田中魅紅・谷田佳世 【関連記事】 外部講師に学ぶ分娩介助「安産にむけての準備とケア」~助産学専攻科 「周産期災害演習」を実施!~助産学専攻科 熟練助産師による分娩介助の特別講演!~助産学専攻科 フリースタイル分娩を学びました!~助産学専攻科
2019.07.26
外部講師による摂食嚥下機能の講義・演習、臨地実習の準備~看護医療学科
老年看護学援助論Ⅱの授業では、看護医療分野に関する高い専門性と臨地に役立つ実践力を修得することを目標の一つに掲げ、さまざまな講義・演習の取り組みや、外部講師をお招きして教育の質の向上に努めています。今回は、外部講師の授業の様子や、実習施設の方を招いたミニシンポジウムの様子を紹介します。 < 7月11日(木)・18日(木)生活援助技術演習 > 老年看護学援助論Ⅱの生活援助技術演習では、2019年7月11日(木),7月18日(木)の2回にわたり、摂食・嚥下障害看護認定看護師の伊藤美和先生を講師に迎え、「高齢者の摂食嚥下障害看護」「経管栄養について」の講義や演習を行いました。 伊藤先生は、愛知県の特別養護老人ホーム 清州の里の看護主任として働いておられるので、講義では、施設で生活する高齢者の様子を紹介しながら、口腔ケアや食事の際の観察点、ケアのポイントや注意点などをわかりやすく説明してくださいました。また、摂食嚥下機能を評価する検査として、反復唾液嚥下テストや水飲みテストも実際に行いました。 反復唾液嚥下テストは30秒間に何回嚥下できるかを観察する簡単なテストですが、観察ポイントを知っておくことで臨地実習に行った際には、患者さんの食事の様子から嚥下機能を観察することができると思いました。 ▲講義の様子 また、認知機能の低下した高齢者が食事介助を受ける模擬体験や、複数の飲み物にとろみをつけ、味や匂い・舌触り・のどの感触などを体験する演習も行いました。 トロミ剤の濃度や種類によって飲み物がどのように変化し、味や匂いがどうなるのかを体験することで臨地実習に行った際には、患者の状態に合った嚥下調整食を提供することができると考えます。 飲み物の中でも味噌汁や牛乳などではとろみがつきにくく、とろみがつくまでに時間がかかります。このことを知らずに臨地実習で実践をすると、トロミ剤を入れすぎてしまい、飲めない状態になってしまいます。後期から臨地実習に行く3回生達は、熱心に講師の話に耳を傾け、互いに意見を出し合って演習での学びを深めていました。 ▲市販の嚥下調整食の試食 ▲トロミ剤の濃度の違いによる食感の比較体験 今回の演習には、老年看護学実習の実習施設から実習指導のあり方の共有を目的に師長や臨床指導者も参加され、学生がどのようなことを学んで臨地実習に臨んでいるのかを見学されていました。師長や臨床指導者も学生と共に演習に加わり、実際の臨床現場ではどのように使用しているかなどのアドバイスも頂きながら演習を進めることができました。 ▲実習病院の師長や臨床指導者と共に演習を行っている場面 以下、演習に参加した学生のコメントです。 外部講師の方に来ていただき、演習形式の講義をしていただきました。普段の授業では学ぶことのできないことを、実際に現場で働いている人の話を聞いて学ぶことができました。 授業を通して、援助者の少しの工夫で高齢者の誤嚥性肺炎を予防することができるとわかりました。また、声かけや口に運ぶタイミングを工夫することで、より安全に食事の楽しみを感じてもらうことができるとわかりました。 これから始まる領域の実習で活かしたいと思いました。 看護医療学科3回生 滝尾愛 あと少しで領域実習が開始となります。老年看護学に関する多くの知識と技術を活用し、高齢者における看護のあり方を追求してほしいと願います。 (写真は撮影許可を得て使用しております。) 看護医療学科 助手 島岡昌代 <7月18日(木)ミニシンポジウム> 2019年7月18日(木)ミニシンポジウムが開催されました。対象は看護医療学科3回生です。3回生の学生さんは8月より臨地実習が始まります。その実習病院・施設の看護部長さんに来ていただき、病院・施設の紹介、特色、目指している看護などについて説明をしていただきました。お越しいただいたのは西大和リハビリテーション病院の大久保由美子看護部長、平成記念病院の伊東厚子統括部長です。 それぞれの病院・施設では、対象者の意思や人格を尊重しその人らしく生活が送れるようまた、社会・家庭に帰ることを目指されており、細やかな配慮が出来る看護を提供できるような人材の育成に力を入れておられます。 看護学生に対しても、学生からの育成が必要であり、その責任があるとおっしゃっておられました。学生にとってはとても心強いお言葉であり、実習での学びが看護実践、臨地の知だけでなく、人としての成長もできることになるのだと確信しました。また学生が実習を安心して行える環境であることも伝わりました。病院実習は3週間になりますが、その期間に対象の「その人らしさ」を理解しどのような看護を提供できるか楽しみですね。今までの机上での学びを実習で活かし、看護につなげてくださいね。 施設の看護師の役割についても説明して頂き、病院での役割との違いを理解できたと思います。特に入居者の方にとっては最後の住居となります。健康に安心して生活し、自分らしく暮らしていける環境が必要です。また看取りの場にもなることから医療、看護、介護の力を統合し連携していく必要があります。その中で看護師の役割はその調節役を担い、日常生活の援助だけでなく医療処置、健康管理、家族との関わりなどを介護職員と連携しながら行っていることが理解できました。その為にはそれぞれ入居者の方を観察する眼を養う必要があることを教えて頂きました。 3回生の学生も熱心に聴講していました。8月より実習する病院・施設のイメージがついて実習への意気込みが伝わってきました。どのような学びが得られるか楽しみですね。その為にもしっかり準備を行い、目標を持って実習に望んでほしいと思いました。 最後に伊東敦子統括部長はミニシンポジウムで畿央大学に来られた時に、看護棟へ案内した学生の対応をとても褒めてくださいました。その時の対応が細やかな配慮であるとおっしゃっておられました。この大学生活のなかで細やかな配慮が身に付き成長されていることにとても感銘されていました。 看護医療学科 助手 杉本多加子 【関連記事】 「老年看護学実習」施設実習レポート!~看護医療学科 老年看護学施設実習打合せ&ミニシンポジウムを開催!~看護医療学科
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