2025.02.22
完成した椅子を畿央大学付属広陵こども園の子どもたちにお届け ~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」~
1回生対象の科目「立体表現Ⅱ」では、丹波篠山で家具作家をされている稲葉 崇史先生を講師としてお招きし、2023年4月に開園された「 畿央大学付属広陵こども園 」の子どもたちのために、2021年からこども用椅子を製作しています。
本年度は31名の学生が履修し、全15回の授業を通して、子ども達の成長をサポートすることができる以下の条件をふまえた椅子を一人一脚製作しました。
- 木の材質をそのまま活かしたシンプルなもの(子どもの好むデザイン性)
- 一人ひとりの子どもの身体(足の長さ)にあったもの
- 椅子の高さは両足が床に着く長さ(膝と股関節が横から見て90度)のもの
- 少々乱暴に扱っても壊れないくらいの強度と安全性を保っているもの
椅子の製作が始まりました!
まずは、基本デザインをもとに、こどもたちが安全に使用できるデザインを考え、学生が設計図を描きます。
設計図が完成すると、椅子の材となる「脚」「貫」「座面」「笠木」の加工を行います。のこぎり、鑿(のみ)、鉋(かんな)などの工具や、バンドソー、ドリルなどの本格的な電動工具を使用します。ほとんどの学生は、初めて工具を使用するので、先生から使い方を学びながら、加工を進めていきます。授業の後半になると、工具にも慣れ、各々が加工に没頭している姿がみられました。
自分で製作した椅子に座る瞬間は、はじめは不安そうに腰をおろしていましたが、しっかり座れることが確認できると、とても満足気な表情を浮かべていました。完成させた達成感に加え、椅子に対する愛着も感じているようでした。
こども園に完成した椅子を届けました!
後日、子どもたちに椅子を届けるため、こども園を訪問しました。
椅子に取り付ける「キャラクターを描いた名前タグ」も用意し、一緒に渡しました。
椅子のデザインは一つも同じものはなく、すべてが「世界にひとつだけの椅子」です。子どもたちは、好きな形の椅子を見つけると座って、満点の笑顔を見せてくれていました。その姿をみて、学生たちも満足げにとても喜んでいました。
初めて工具に触れる学生が、職人から技法を学び、椅子を作り上げることは容易ではありませんが、全員が完成させることができました。
今度は自分の椅子を作りたい!という学生もおり、ものづくりの楽しさを実感することができたと感じています。
人間環境デザイン学科
助手 中井千織
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