2026.08.03 

糖尿病患者さんの生活を支える看護を体験的に学びました ~ 看護医療学科「慢性期看護学援助論Ⅱ」

看護医療学科3回生の「慢性期看護学援助論Ⅱ」では、後期から始まる臨地実習に向けて、「セルフモニタリングが必要な患者のアセスメントと支援」をテーマに、糖尿病患者さんへの支援について実践的に学ぶ演習を行いました。

今回の授業では、糖尿病で入院中の患者さんが退院後も安心して療養生活を送れるよう、血糖自己測定(SMBG)の指導と食事療法の支援を組み合わせて学びました。

 

血糖自己測定の演習では、学生が患者役と看護学生役に分かれ、患者さんへの説明や手技の指導を実践しました。

 

 

学生は事前学習として、既存のパンフレットを参考にしながら、文字の大きさやイラスト、説明の順序などを工夫したオリジナルの患者指導用パンフレットを作成しました。当日は、そのパンフレットを活用しながら、患者さんに寄り添った説明を行いました。患者役の学生から「針を刺すのが怖い」、「痛いですか」といった不安の声が聞かれる場面もありましたが、看護学生役は「少し痛みはありますが、すぐに終わりますよ」、「怖いですよね」と相手の気持ちに寄り添いながら説明していました。技術だけでなく、不安を受け止め、安心につながるコミュニケーションの大切さを実感する機会となりました。

 

 

また、食事療法の学習では、糖尿病患者さんを想定した献立作成に取り組みました。食品写真を組み合わせながら楽しそうに献立を考える一方で、完成した献立を振り返ると、「カロリーだけでなく塩分や栄養バランスにも配慮が必要」、「和食は意外と塩分が多くなりやすい」など、多くの気づきが得られました。さらに、「この献立を患者さんが毎日何年も続けるとしたらどうだろう」という視点で考えることで、食事療法を継続する難しさや、患者さんやご家族の思いにも目を向けることができました。食事療法は単なる制限ではなく、その人らしい生活を大切にしながら継続できるよう支援することが重要であることを学びました。

 

 

学生からは、

 

  • パンフレットを使うことで患者さんと一緒に確認しながら説明できた。
  • 文字の大きさや色など、患者さんに伝わりやすい工夫を考えることができた。
  • 患者役を体験し、事前に説明を受けることで不安が軽減されることを実感した。
  • 食事療法はカロリーだけではなく、継続しやすさや生活背景まで考える必要があることがわかった。

といった学びが聞かれました。

 

 

今回の演習を通して学生たちは、糖尿病患者さんの療養生活を支えるためには、医療技術の指導だけでなく、患者さんの不安や生活、価値観に寄り添いながら支援することの大切さを体験的に学びました。

 

後期からはいよいよ臨地実習が始まります。学内で培った知識や技術、そして患者さんの立場に立って考える姿勢を実際の看護実践へとつなげ、一人ひとりに寄り添う看護師へ成長してくれることを期待しています。

 

看護医療学科

教授 山本 裕子

准教授 對中 百合

助教 中谷 隆太郎

助手 金岡 邦枝

 

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