2026.09.01
認知症ケアにおける「支援の拒否」を紐解くケアカフェ&松本 一生先生特別講演会』を開催しました~看護実践研究センター認知症ケア部門
こんにちは!畿央大学 看護実践研究センター 認知症ケア部門です。
令和8年8月23日(日)、本学L203教室にて研修会認知症ケアにおける「支援の拒否」を紐解く~本人の尊厳を守り、本人も家族も笑顔になる介入とは~を開催いたしました!
当日は現場で活躍する看護師や介護職、地域包括支援センターの職員、当事者・ご家族、そして本学の教員や学生まで、総勢70名(終日)の皆様にご参加いただきました。
今回は「ケアカフェ(グループワーク)」「ランチタイム&体験コーナー」「特別講演」の豪華3部構成で行われた当日の様子をたっぷりとお届けします!
なお、今回の取り組みは、文部科学省「リカレント教育エコシステム構築支援事業」として奈良国立大学機構奈良カレッジズ連携推進センターの共催をいただき開催しました。
[第1部]午前:ケアカフェ(話題提供&グループワーク)
午前中は、実際のケア現場で直面する「支援拒否」や「介入困難事例」をテーマにケアカフェを行いました。
病院の看護師さんや地域の支援者の方々からご提示いただいたリアルな事例をもとに、5つのグループに分かれてディスカッション。「なぜ拒否が起きるのか?」「ご本人の尊厳を守るために何ができるか?」について、立場を超えて熱い議論が交わされました。
アドバイザーとしてご参加いただいた松本 一生先生(松本診療所院長)からは、「事例から見えてくる本人の気持ち」について貴重なコメントもいただき、参加者からは「明日からのケアのヒントが見つかった」といった声が聞かれました。
参加者の感想
- 時間が短く、十分な話し合いができなかったですが、とても有意義な内容でした。
- 先生のご意見もとても分かりやすく、支援を考えるうえで、非常に勉強になりました。
- 様々な環境で働く他の方の意見や知識が共有できたことが良かったです。



[昼休み]Kioカフェ&リラックスコーナーでひと息
お昼休みには、L204教室にて学生スタッフによる「ハンドケア体験」やドリンクを提供する「Kioカフェ」、認知症ケアのグッズ(マフ等)や学生の学びに関する展示コーナーを設けるなど、おもてなしの空間をご用意しました。
午前中の緊張もほぐれ、コーヒーやハンドケアを楽しみながら、参加者同士や学生との温かい交流の場となりました。
参加者の感想
- リラックスできるような配慮があり、本当にありがとうございました。
- 学生さんたちが非常に明るく元気でパワーをもらえました。
- 学生さんにハンドケアをしていただき、気持ちがなごみました。
- カフェでは暑い中、冷たい飲み物が嬉しかった。

[第2部]午後:特別講演「認知症の人と家族の生き方を尊重するケアのヒント」
午後は、松本 一生先生をお迎えしての特別講演会です。
長年、認知症医療・ケアの第一線でご活躍されている松本先生から、ご本人の尊厳を尊重した関わり方や、ご家族も含めた「みんなが笑顔になる介入」についての深いお話を伺いました。特に、認知症の人は「自分が認知症であることがわからない」、と思われがちですが、「多くの人は初診時には自身のもの忘れ等機能が低下したことに対する自覚がある」こと、精神的なショックで、命を絶とうと思うほど追い詰められている人もおられることを諭してくださいました。認知機能の低下に気づき、医療やケアにつながるまでの「空白の期間」の過ごし方、支援のあり方の大切さや、診断後、病状が進行したときに、自身の人生をどう過したいのか、認知症だからと周囲が決めるのではなく、丁寧に本人の思いをくみ取りながら多職種で意思決定を支援することが重要であるとを学ぶことができました。
講演後の質疑応答や、ゲストスピーカーの平井 正明さんによるコメントも含め、終始温かい雰囲気に包まれ、参加者の皆様が深く頷きながら耳を傾けている姿が印象的でした。
参加者の感想
- 相手の気持ちに寄り添う心理面に関わる大切さばかりに目を向けていましたが、生物的、社会的側面、それから家族のケアに至るまで、偏らずにアセスメントしなければと振り返りができました。
- さまざまなな事例を交えて説明していただき、非常に理解しやすく、勉強になりました。
- 松本先生の実際の体験からの講演、とても興味深いお話を聞かせていただき勉強になりました。
- ご本人がどんな気持ちになるのかを詳しく具体的に教えていただき、ご本人の想いを感じることができました。空白の期間があり、孤独と不安をご本人は感じている。怒りを抑えると鬱になることも新しい発見でした。


おわりに
ご参加いただいた皆様、そして準備から当日の運営・誘導・ハンドケアまで大活躍してくれた12名の学生スタッフの皆さん、本当にありがとうございました!
畿央大学認知症ケア部門では、今後も専門職の皆様と共に学び合い、地域に貢献できる取り組みを続けてまいります。
看護医療学科
准教授 室谷 牧子
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