2025.03.31
【フィールドワーク】京都の魅力をさがす vol.2 ー 錦市場の巻~ 現代教育学科 岡田ゼミ
教育学部現代教育学科で生活科・社会科を専門とする岡田 良平先生のゼミでは、フィールドワークを実施しています。今回はゼミ生の皆さんにその様子をレポートしていただきました!第2弾は京都市内です。
いざ、錦市場へ
さぁ、おたべ作りを体験しておなかペコペコの私たちが次に行くのは、京都で有名なあの市場。そう錦市場です!
▼ 錦市場入口
市場に入る前に、まずは私たち錦市場組からの解説です。
錦市場は平安時代に魚屋が開かれたとされ、江戸時代に幕府から正式に認められ、本格的な魚市場として始まりました。現在は「京の台所」と呼ばれ鮮魚や生鮮食品、加工食品や京料理の食材など様々なものが売られています。また、全長は約390mと短いですが、店の数はなんと120を超えています!
近年、円安の常態化で外国人旅行客が増加し、インバウンドによる観光公害という言葉も近年では聞かれるようになりました。岡田先生が京都を事例に観光の課題について解説してくれました。一見、すごく賑やかで繁盛しているように見える京都ですが、少子化や伝統的な建物の保存のため、人口が減少し、大幅な財政赤字になっている現状です。
▼ 解説をきく岡田ゼミ生
めざせインスタグラマー in錦市場 開催!!
岡田先生の解説のあとに、私たち錦市場組はただ食べ歩くだけでは面白くないなと思い、ゼミのみんなにミッションを与えました。
それは時間内に各々インスタ映えしそうな写真を撮ってくるというものです。自分たちが外国人観光客の視点から錦市場を同じ目線で見ようと考えました。視点を変えて、実際に経験してみることが重要だと考えたからです。 さぁ誰がゼミ内のインスタグラマーになるのか楽しみですね。
▼ ミッションの説明をする馬場先輩
錦市場で撮った写真を紹介
▼ 頭がうずらの卵のたこたまご
▼ 抹茶の入ったスヌーピー焼き
▼ ながーーーーい海老天串
錦市場の中で岡田先生から錦市場についての解説がありました。錦市場は間口が狭く、奥行きのある建物が多いです。このことを細長いうなぎになぞらえて「うなぎの寝床」と言います。縦に細長くすることによってお店の数を増やすことができます。岡田先生の解説を受けてお店に目を向けてみると、本当に奥行きがあることを確認!錦市場の全長390メートルの中になぜ120ものお店があるのかが分かりました。
おいしそうなものばかりでどれを食べるかかなり迷いました。
あと全体的に値段が高めでお財布の中身が―!! この経験からインバウンドの実態について身をもって知ることができ、京都が少子化や伝統的な建物の保存のためと人口が減少の影響で大幅な財政赤字になっていることについて、歩きながら改めてみんなで考えることができました。
男子組が向かった先は・・・
▼ チャーシュー棒にかぶりつく男たち
▼Nippon Ramen 凛(りん)
男子組は錦市場から少し離れたところにある「ラーメン屋 凛」にお邪魔していました。らぁ麺はとてもさっぱりしていて食べやすく、ちゃあしゅうご飯はチャーシューの味付けがちょうどよくご飯ととてもあいました。ちょっとおいしすぎましたね。
▼ 醤油らぁ麺とちゃあしゅうご飯
ラーメン食べた後は抹茶を食べに行った男子組。
▼ ラスト一個のアイスをゲットしてウキウキな垣内君
京都の本場の抹茶を食べながら、「抹茶アイス、甘すぎず苦すぎずで美味しい!」と感じました。実は抹茶は千利休の時代に茶道に取り入れられ、抹茶を用いた茶の湯を広めた歴史がありました。その茶道に取り入れられた抹茶は京都の宇治の生産地として有名になった宇治茶であり、抹茶の中でも特に高品質だと評価されています。そのようなことから千利休の時代から抹茶の文化が京都を中心に広がったとされ、現在まで抹茶は日本人にとっても外国人にとっても愛される食材です。
▼ 抹茶でカンパーイ
抹茶アイスを食べている外国人観光客、抹茶のお店に入って抹茶のスイーツやお菓子などのお土産を買っている外国人観光客を見て、抹茶がとても人気で、価値の高いものだと感じることができました。
学年を超えて女子会開催!
▼ 猫になる二人 「ニャー!」
女子組は岡本さんが紹介してくれた抹茶のお店でスイーツを食べながら女子会をしました。食べた抹茶わらび餅は一粒一粒が大きくプルプルでした。また、パフェに入っている抹茶のゼリーやシリアル、抹茶アイスも本格的な濃い抹茶の味でとてもおいしかったです。お腹もかなりパンパンになりました!
抹茶スイーツを食べながら、大学の話や3回生たちの教員採用試験の勉強話ができました。先輩と後輩との異学年の会話は共感できる部分が多く、今後の学生生活のアドバイスを聞くこともできた貴重な時間になりました。フィールドワークをすることの大切さはゼミ全体で街を歩きながらその土地について深く学ぶだけではなく、このような交流をすることも一つの学びであると実感できました。
▼ 抹茶スイーツ とうちゃーく
▼ 抹茶の前でハイチーズ
岡田ゼミ インスタグラマー発表!!
市場を回る時間は1時間しかなく、集合時間に間に合わない人も何人かいましたが、さあ撮ってきた写真のお披露目会です。インスタグラマーに選ばれるのはだれかな?
▼ 写真を見せあうゼミ生
みんなきれいに撮れていて、面白写真もありましたが…
選ばれたのは…
垣内君のとった抹茶の写真でした!!おめでとう!君がゼミ内のトップオブインスタグラマーだ!
今回は「インスタ映えする写真を一人一枚撮ること!」というミッションでしたが、社会科の岡田ゼミでは「自分が見えやすい以上に他者に見えやすい」写真の撮り方はとても重要です。このミッションでも全員、「この角度だと影ができなくて見やすい」、「他の人が見ても良いと思ってもらいたい」と試行錯誤しながら写真の撮り方について学びました。
3回生は今後の卒業論文を書く際に使用する写真もこのフィールドワークの場を借りて写真の撮り方を勉強できました。
▼ 選ばれた垣内君の写真
また、市場に関するクイズも出しました。クイズの内容は「市場内にあった抹茶のお店の名前は何?」というものです。正解者には馬場先輩が作ってくれたリボンのプレゼント!
結果は・・・
全員無事正解し、リボンをゲット!このリボンは先輩曰く後ほど使うらしい?いったい何に使うのか楽しみですね。
また、視点を変えて体験してみると、「外国人の人たちが日本食に求める日本らしさ」というものも見えてきました。「京都=和風=抹茶」という絵に描いたような構図がとても強調されていることです。錦市場で見た「JAPAN」や「KYOTO」は私たちの知る日本や京都とは違い、非日常的で不思議な空間でした。私たちもよくインスタ映えする写真に惹きつけられますが、視点を変えて見てみると新たな発見がありました。
お腹がいっぱいになったところで次が最後の目的地、京都水族館にレッツゴー!!
現代教育学科
4回生 馬場 美帆
3回生 中西 陸人、岡本 茉里
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