2026.08.04 

伝統漆喰壁の補修実践ワークショップ 第2回・第3回を実施しました ~ 人間環境デザイン学科

香芝市穴虫に位置する旧吉田家住宅の米蔵にて実施している「伝統漆喰壁の補修実践ワークショップ」。第2回(2026年6月13日(土))、第3回(2026年7月11日(土))の実習を行いました。

▶第一回ワークショップはコチラ

第2回 荒壁付け

第2回は、第1回で学生たちがつくった荒壁土を用いて、荒壁付けを行いました。

 

まずは練習用の壁パネルを作ります。次に寝かせておいた土に稲わらを少量加えて調整しました。その後、鏝(こて)と鏝板の基本的な使い方を学びながら、練習用パネルで荒壁塗りを体験。十分に練習を重ねた後、実際の壁面で荒壁付けを行いました。

 

 

 

 

施工では、既存の荒壁を十分に湿らせて新しい土とのなじみを良くし、土を丁寧に塗り付けます。最後は柱際(柱チリ)を刷毛できれいに掃除し、仕上げました。

 

実習では、荒壁の仕組みについても学びました。表側から押し付けた土は竹小舞の隙間から裏側へ回り込み、「手」のような形となって引っ掛かることで、壁土の剥落を防いでいます。実際に施工することで、伝統土壁の構造的なメカニズムを理解することができました。

 

 

 

第3回 中塗り土づくり

第3回は、中塗りに使用する土づくりを行いました。

 

左官仕事では「材料づくりが七割」と言われるほど、土づくりは重要な工程です。

 

まず、荒壁用の土に水を加えて攪拌し、二段階の濾し器を用いて長い藁などを取り除きました。さらに、香芝市内の江戸時代の民家修理現場から提供していただいた古い土壁を細かく粉砕し、新しい土とブレンドした後、再び濾し作業を行いました。最後に細かなスサを加え、中塗り土を仕上げました。

 

 

 

土の配合は、修理前の土壁の分析結果をもとに検討しています。学生たちは、左官技術は「塗る技術」だけではなく、「材料をつくる技術」に支えられていることを学びました。

次回は、この中塗り土を用いて中塗り工程を行う予定です。

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