2026.09.08
2026年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催しました ~ 看護医療学科
看護医療学科では、入学後早期に医療施設に出向いてチーム医療の実際にふれ、各職種の協働の重要性について学ぶ「チーム医療ふれあい実習」を行っています。今年度は、8月17日(月)~21日(金)の5日間、学内学習も含め6施設に分かれて実習し、その成果を最終日に実践発表会で共有しました。
今回のブログでは、実際の現場での見学や体験を通して得られた、学生の学びの様子を紹介します。

学生の感想より学びの様子をご紹介します
- 実習前は、患者さんの治療や療養生活を支える中心的な存在として看護師を捉えていた。しかし、実際の医療現場を見学し、医師や看護師だけでなく、薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師、リハビリテーション職、管理栄養士など、多くの専門職が関わっていることを知った。各部署の見学では、それぞれの専門職が異なる視点から患者さんを支えていることを学んだ。放射線科では検査を通して病気の発見や診断につなげ、薬剤師は薬の調剤や管理だけでなく、患者さんが適切に服用できるよう工夫していた。リハビリテーション科では、患者さんの状態に合わせて声のかけ方やコミュニケーション方法を考え、身体面だけでなく精神面の回復も支援していた。また、栄養科では栄養価だけでなく、味や見た目、温度などにも配慮して食事を提供していた。このことから、医療職は治療だけでなく、患者さんがその人らしく生活できるよう支援していることを学んだ。
- 病棟見学では、安全・安心な療養環境を整えることも看護師の重要な役割であると気づいた。患者さんの状態に合わせてベッドの位置を考えたり、必要な物品をすぐ使用できるよう整理したりするなど、さまざまな工夫がされていた。感染症対応では患者さんだけでなく医療者自身の感染を防ぐことも重要であり、医療者を守ることが患者さんを守ることにつながると学んだ。また、看護技術だけでなく声かけの大切さにも気づいた。援助を行う前に説明し、患者さんの反応を確認しながら進めることで、不安を軽減し安心して援助を受けてもらうことができる。患者さんとのコミュニケーションでは、目を見て話を聞き、表情や反応を観察することが大切だと学んだ。一方で、療養生活について十分に聞き出せなかったため、今後は質問の仕方を工夫し、専門的なコミュニケーション能力を高める必要があると考えた。

- 多職種カンファレンスでは、各職種がそれぞれの専門的な視点から意見を出し合い、情報を共有していた。一つの職種だけでは気づきにくい問題も、多職種で考えることで発見し、より適切な支援につなげられることが分かった。その中で看護師は、患者さんと接する時間が長く、日々の生活や状態の変化を把握しやすい立場である。そのため、患者さんの思いや生活状況、変化を捉え、多職種へつなぐ役割があると考えた。
- 今回の実習を通して、チーム医療では、それぞれの専門職が専門性を発揮するだけでなく、互いに情報共有や意見交換を行い、同じ目標に向かって患者さんを支援することが重要だと学んだ。今後は看護の知識や技術だけでなく、他職種の役割についても積極的に学び、さまざまな視点から患者さんを捉えられるようになりたい。また、患者さんの思いや生活を尊重し、安心して話してもらえる信頼関係を築ける看護師を目指して、コミュニケーション能力を高めていきたい。

- 今回の実習を通して、チーム医療とは、多職種がそれぞれの専門性を活かし、患者さんを中心に同じ目標に向かって協力することだと学んだ。多職種カンファレンスを見学させていただいた際、それぞれの職種が異なる視点から意見を出し、患者さんにとって何が最善かを考えていた。職種によって見る視点は違っていても、患者さんにより良い医療を提供するという目的は共通していることに気づいた。そして、目の前の病気だけではなく、その先にいる一人の人として患者さんを「視る」ことの大切さを学んだ。
- 実際の患者さんを前に、初めてシーツ交換を行った際、患者さんがテレビで野球を見ていたので私は「今はテレビに集中したいのだろう」と考え、話しかけることを遠慮した。しかし、指導者の方から「本当にテレビに集中したいのかは患者さんにしか分からない」とご指導を受けた。患者さんのためを思ってした行動でも、自分の想像で患者さんの気持ちを決めつけてしまえば、自分中心の医療になってしまうことに気づいた。患者さん中心とは、自分が「患者さんのためになる」と思ったことを行うだけではなく、患者さん本人の言葉や思いを大切にすることだと考えた。そのためには、まず自分から声をかけることが必要だ。しかし、ただ声をかけるだけではなく、患者さんの反応や言葉を受け止め、その人が何を思い、何を望んでいるのかを知ろうとすることが重要であることに気づいた。患者さんの言葉を傾聴することで、患者さんを中心としたコミュニケーションにつながるのだと学んだ。
- 実際の医療現場で、看護師や多職種の方から直接学び、指導者の方から自分では気づけなかった多面的に捉える視点を教えていただけたことで、改めて、看護師という誇り高い職業に憧れを持った。今回の学びを今後の演習や実習、そして看護師として働くときに活かし、多職種と連携をとりながら、患者さんの言葉や思いを大切にし、その人自身を「視る」ことができる看護師を目指す。

学生たちは、各専門職との関わりから、様々な視点で患者さんを捉えることの重要性に気づき、自分たちがチーム医療に携わる一員として役割を担っていることを改めて認識していました。その役割を果たすためにも、本実習での学びを土台とし、それぞれの課題に取り組みながら目標に向かって歩みを進めてほしいと願っています。
最後に、今回の実習でご協力いただきました患者の皆様、施設・指導者の皆様に感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
看護医療学科
准教授 小林 智子
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