2026.09.04 

台湾・台北の大学&病院を訪問しました ― 3月の海外インターンシップに向けて~ 看護医療学科

2026年8月31日(月)から9月1日(火)にかけて、看護医療学科の森岡教授と酒井の2名で台北市を訪問し、来年3月に予定している海外インターンシップの下見を兼ねて、亜東科技大学 看護学科、亜東記念病院、そして国立台湾大学医学院附設病院を視察してまいりました。どちらの大学・病院でも本当にあたたかく迎えていただき、学生同士の交流に大きな期待を寄せてくださっていることがひしひしと伝わってくる、とても充実した2日間でした。今日はその様子をご紹介します。

 

亜東科技大学 看護学科を訪問

最初に訪れたのは、来年3月のインターンシップでパートナーとなる亜東科技大学の看護学科です。理工系の総合大学として発展してきた同大学ですが、隣接する亜東記念病院との強い連携のもとで、今年でちょうど創設25周年を迎える看護教育の拠点へと成長してきました。教員数は約14名、学生数は約399名という規模で、アットホームな雰囲気の中で教育が行われています。

 

特に驚かされたのは、看護師国家試験の合格率です。台湾全体の平均合格率が約50%であるのに対し、同学科は4期連続で合格率100%という圧倒的な実績を誇っています。4年次には復習に特化した専門コースや試験直前の集中講座(スプリントクラス)が用意され、教員陣が一丸となって学生をサポートする体制が徹底されていました。

 

 

VRやAI、標準模擬患者(SP)を使った実践的な教育

案内していただいた実習室では、最新のテクノロジーを取り入れた教育の工夫を随所に見ることができました。多数の新生児モデルを使った演習室では、実際の臨床現場さながらの緊張感の中で技術を学ぶ学生の姿が想像できましたし、VRゴーグルを使った分娩シミュレーションでは、陣痛の間隔をリアルタイムに体感しながら対応を学ぶ、非常に臨場感のあるトレーニングが行われていました。

 

 

 

このほかにも、病院の人材バンクから派遣される専門訓練を受けた標準模擬患者(SP)を授業に取り入れるなど、「本物」に近い環境で学べる仕組みが整っています。修士課程には現役の看護師長クラスの学生も多く在籍しており、キャリアアップの場としても機能している点が印象的でした。キャンパス内では新棟の建設も進んでおり、来年には施設の一部改修も予定されているとのことで、ますます充実した教育環境になりそうです。私たちが訪問する予定の来年3月には新しい施設に伺うことになるでしょう。

亜東記念病院を見学

看護学科の視察に続いて、隣接する亜東記念病院を訪問しました。1981年に150床の病院として創立されて以来、2006年には新北市(当時の台北県)で初となる医学センターに昇格しました。現在では、医療の質と情報化を評価する国際認証「HIMSS Stage 7」を取得するなど、台湾でも屈指のスマート医療拠点として知られています。

 

 

看護部長をはじめとする職員の皆さんからは、看護師が働きやすい環境づくりへの強い思いを伺うことができました。とりわけ印象的だったのは、AIを活用した申し送り支援システムです。従来、新人看護師にとって大きな心理的負担となっていた申し送り業務をAIがサポートすることで、経験の浅い看護師も自信を持って業務にあたれるようになり、ベテランと新人のスキルギャップの解消にもつながっているとのことでした。

 

  • 患者の状態悪化を早期に察知する「早期警戒スコア(NEWS)」システム
  • 心拍数・呼吸をモニタリングするスマートウォッチや転倒検知システム
  • 院内搬送を担うロボット、開発が進む介護支援ロボット
  • 全職員がTeamsを通じて院長に直接声を届けられる、風通しの良い組織づくり
  • 生成AIを用いた実習生が活用しているフィジカルアセスメント学習システム

ダビンチ手術支援ロボットを用いた低侵襲手術や臓器移植など高度医療にも積極的に取り組む一方で、温水洗浄便座や電子ホワイトボードを備えた快適な病室など、患者さん一人ひとりに寄り添うホスピタリティも大切にされている、まさに「先端」と「あたたかさ」が両立した病院でした。

 

 

国立台湾大学医学院附設病院にも足を延ばして

2日目には、台湾を代表する医療機関のひとつである国立台湾大学医学院附設病院(国立台湾大学病院)も見学させていただきました。20世紀初頭に建てられた赤レンガの旧館は、まるで美術館のような美しい佇まいで、歴史と最先端医療が同居する台湾医療の奥深さを肌で感じることができました。

亜東科技大学の皆さんも、亜東記念病院の皆さんも、そして国立台湾大学病院の皆さんも、私たちを本当にあたたかく迎えてくださいました。何より、台湾の学生さんたちが日本の学生との交流を心待ちにしてくれていることが、直接お会いしてよく分かりました。3月のインターンシップは、教室では決して得られない、ここでしかできない貴重な経験になると確信しています。

 

2回生・4回生の皆さん、3月インターンシップにぜひご参加を!

来年3月には、今回訪問した亜東科技大学の学生たちと合同で行う海外インターンシッププログラムを予定しています。現地の学生と一緒にシミュレーション演習に取り組み、実際の病院見学も行う、まさに「現場で学ぶ」貴重な機会です。

 

学年混在の少人数プログラムだからこそ、先輩・後輩を超えて深い学びと出会いが生まれます。詳細は今後改めてお知らせしますので、2回生・4回生の皆さんはぜひ積極的にチャレンジしてみてください。

看護医療学科

海外インターンシップ担当

教授 森岡 広美

准教授 酒井 啓子

 

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