タグ

看護医療学科

2023.11.09

外部講師による講義「筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の看護について」~看護医療学科「慢性期看護学援助論Ⅰ」

看護医療学科2回生対象「慢性期看護学援助論Ⅰ」では、2023年10月31日(火)4限目に外部講師による筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の看護について講義を行いました。 外部講師としてお招きしたのは、本学看護医療学科7期生の富本尚寛さんです。現在は、大阪急性期・総合医療センターの脳神経内科/外科・神経内科病棟の6年目の看護師として、患者様への看護実践はもとより、後輩看護師や看護実習生への指導等、中堅看護師として日々、活躍しています。看護医療学科3回生も慢性期看護学実習では富本さんに丁寧に指導をしてもらい、心強い存在です。   さて、ALSとは随意筋の運動麻痺によって身体の自由が利かなくなり、嚥下障害、コミュニケーション障害、呼吸障害に伴い、胃ろうによる栄養管理や意思伝達装置、人工呼吸器といったデバイスが必要となります。そして、これらのデバイスの導入についての患者様・ご家族の意思決定支援は、生命の選択とも関わり深刻です。脳・神経系の疾患というだけで学生には苦手意識があり、さらに、国内の患者数は1万人ほどという身近にない疾患のため、学生に理解をしてもらうことも容易ではありません。     講義は富本さんの日々のALS患者への看護実践から事例を交えながら具体的に、病態の説明、症状の説明、病気の進行過程に伴う看護援助のあり方について説明がされました。また、ALSを取り上げた映画やドラマについても動画を用いて説明がされ、少しでもイメージがわくようにと工夫がされていました。大阪急性期・総合医療センターでは、大阪府の難病支援センターが併設されており、難病支援センター職員をはじめ、多職種と連携し、患者様・家族にとって必要な支援や社会資源の活用について、密に共有し、共に検討していることが説明されました。「看護師だけで解決できないことも多いので、多職種と一緒になって解決策を探る」と多職種連携の意義についてわかりやすく説明してくれました。そして、多職種でのカンファレンスでは看護師が司会をすることも多いので、実習等でカンファレンスの司会の経験を積んでおくことが後々役に立つと先輩らしいアドバイスもさりげなく入れてくれました。     講義の後半では、人工呼吸器の意思決定について事例が紹介され、どのように支援すべきであるのかを学生間で考える機会が設けられました。2年生には少々難しいお題でしたが、みんな真剣に考えている姿が印象的でした。     受講した2回生からは、 「ALSの看護の実際を、事例をもとに講義いただき、非常にわかりやすかった。また具体的な内容であったため、イメージしやすかった」 「先輩ということで、親近感をもてた」 「大学で学んでいる知識を臨床現場での実践へ結びつけて考えることができた」 「臨床現場の看護がリアルに感じることができた」 「授業で紹介されたドラマを是非見ようと思う」 といった感想が聞かれました。 今回、卒業生に看護実践にもとづくリアリティにあふれた講義をしてもらいました。卒業生の頼もしい姿に学生だけではなく、私達教員も勇気づけられました。富本尚寛さん、ありがとうございました。   看護医療学科 教授 山本 裕子 准教授 對中 百合   関連記事 2023年度 看護医療学科卒業研究発表会を開催! 令和5年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催!~看護医療学科 奈良県看護協会主催「訪問看護インターンシップ」参加レポート!~看護医療学科 JICAでの保健・医療活動の実際を通しての学び②学外演習編〜看護医療学科「国際看護学Ⅱ」 JICAでの保健・医療活動の実際を通しての学び①外部講師による講義編〜看護医療学科「国際看護学Ⅱ」 「薬害の実情」と「患者の人権」を学ぶ~看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」 手術を受けた患者をイメージした「患者モデルの作成」と術後看護演習~看護医療学科「急性期看護学援助論Ⅱ」 4回生から3回生へ学びの伝達「緩和ケア病棟の実際―病院インターンシップ実習を経験した上級生とのディスカッションー」~看護医療学科「終末期ケア論」 「臨死期の看護を学ぶ」エンゼルメイクの演習を実施! ~看護医療学科「終末期ケア論」 外部講師による講義「国外における国際看護と国際看護活動に必要な能力について」~看護医療学科「国際看護学Ⅰ」 2023年度 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポート~看護医療学科 外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」 2023年度新入生研修 学科別レポートvol.1~看護医療学科

2023.10.17

2023年度 看護医療学科卒業研究発表会を開催!

2023年10月7日(土)に看護医療学科「2023年度卒業研究発表会」が開催され、看護医療学科4回生が各教員のゼミに所属し頑張って取り組んできたきた「卒業研究」(看護医療学科4年次科目)を発表しました。また3回生の学生も実習期間ではありますが、発表会に参加していました。   今年度の卒業研究発表会について、2つのゼミから学生のレポートをお届けします。     室谷ゼミより 今回、約9か月間かけて卒業研究を進めました。研究は、文献研究を中心として、これまでに講義や実習を通して学んだことが、実際にはどのように研究され、成果として公表されているのか分析し、論文としてまとめました。 就職活動や実習、国家試験の勉強など多忙な中での卒業研究で大変でしたが、そんな中、研究内容や方法について、ゼミの仲間や担当の先生と試行錯誤を繰り返し、無事に発表会を迎えることができました。 午前の部では、終末期看護、救急看護、母子看護、地域医療など幅広い研究が発表されました。その様子について、一部ではありますが報告させていただきます。     それぞれ分野の異なる発表は、非常に興味深いものばかりでした。今回の発表会で他の学生の研究を聴くことで、新しい知識を得ることもでき、とても良い機会になりました。 今回の研究で得られた経験や知識を4月から始まるそれぞれの舞台で存分に発揮し、日々精進していきたいと思います。最後にご協力いただいた方々並びにご指導頂きました先生方に厚く御礼申し上げます。   看護医療学科 室谷ゼミ 4回生 安藤 悠乃、池島 和子、藤原 瑞希、藤原 萌花 小林ゼミより ゼミの所属が1月に決まり、4月から本格的に卒業研究を行ってきました。インターンシップ実習や就職活動・試験、国家試験対策などがあり忙しい日々を送っていましたが、その間個人で進め、大学に集まって他のメンバーから意見をもらい、また先生から丁寧なアドバイスもいただき、お互いに助け合いながら作成していました。途中、何度も挫折しそうになりましたが、励まし合いながらメンバー全員が卒業研究を終わらせることができました。 私たちのゼミでは「ワークライフバランスの影響要因と改善に向けたスタッフナース・管理者の取り組みについての文献検討」、「男性看護師における性差による業務上の困難」、「早期離床を促す術前の看護援助についての文献検討」、「新人看護師のストレス要因・症状とその対処方法」というテーマについて研究し発表しました。昨年度はオンラインでの発表会でしたが、今年から対面で行うようになり、一人一人の表情が見える中で前に立って発表することに緊張しました。しかし、プレゼンテーション資料を作成して伝えたいことをまとめることで、相手に自分の研究内容を自信をもって伝えることができたと思います。     他のゼミの発表では、小児がんや脳血管疾患、高齢者や発達障害に関するものなど私たちが行ったテーマとは異なる様々な分野について研究されており、発表を聞くことで新たな知識を得ることができました。 この卒業研究で学んだことを、さらに今後の看護研究で深め、看護の実践の場で活かしていきたいと思います。   看護医療学科 小林ゼミ 4回生 安田 杏奈、辻 涼雅、小谷 明日香、綱谷 早起   【関連記事】 令和4年度 看護医療学科卒業研究発表会をオンラインで開催! 令和3年度 看護医療学科卒業研究発表会をオンライン開催! 令和2年度 看護医療学科卒業研究発表会、初めてオンラインで開催! 令和元年度 看護医療学科卒業研究発表会を開催!

2023.10.16

看護実践研究センター「親子のつどいサロン秋祭り」を開催しました

看護実践研究センター地域包括ケア部門は、乳幼児から高齢者までの看護分野における連携および他職種との連携と協働からのケアシステムおよびケアのあり方を探求するとともに、それらに関連する情報を提供し、健康増進に寄与することを目的とした研修会や事業活動をしています。 今年度は、母子分野の事業活動として、障がい児ボランティアの育成および親子のつどいサロン「安心感の輪子育てプログラム」の普及啓発を行う「安心感の輪子育てプロジェクト」を展開しています。 そのプロジェクトの一環として、10月9日(月・祝)に畿央大学アリーナで親子のつどいサロン秋祭りを開催しました。重症児放課後ディサービス・訪問看護ステーション・障がい児ボランティアサークルの学生による運営スタッフ38名で、お子様74名(医療的ケア児、重症児等含む)、保護者71名、計145名の参加がありました。   運営スタッフであるアイデルリハビリ訪問看護ステーションの皆様には、企画の段階より専門的サポートをご協力いただき、学生ボランティアも運営スタッフとして大活躍でした。     今回の秋祭りでは、安心感の輪子育てプログラムの紹介、二胡・ピアノ・ギター演奏、ゆるキャラダンス、綿あめやヨーヨー釣り等を楽しんでいただきました。 ご参加くださった方からは「障がい児が参加できるイベントは少ないですが、いろいろ工夫してくださっていたので親子で楽しめました」「将来障がい児に関わる可能性がある学生さんに一緒に遊んでもらえて良かった」とのお声をいただきました。     またお子様の様子を通して「肢体不自由の子どもが参加できるよう各ブースで工夫してくれたので子どもも楽しんでいた」「周囲の目を気にせず、広いアリーナで喜んで遊べました」との感想をいただき、障がい児のきょうだいを含めた親子で和やかに楽しく過ごせる機会となったと思います。     学生ボランティアからは「多くの子ども達と関わり楽しくボランティアをすることができました。また参加したいと思いました」という感想の声がありました。     親子のつどいサロンでは、これからも地域で障がい児とそのご家族の皆様がほっと楽しめる居場所を学生ボランティアや専門職の皆様と創っていきたいと思います。畿央生の皆さん、ぜひ一緒に活動してみませんか!   ★子育て応援ボランティアSMILEではメンバー募集しています。見学も大歓迎です★   本年度の看護実践研究センター地域包括ケア部門の活動として、以下の開催を予定しております。   10月21日(土):畿央祭がんカフェにて、産婦人科専門医による特別講演会 「子宮頸がん最新情報― HPV ワクチンによる予防と治療の進歩」 詳しくはコチラ 11月25日(土):研修会「地域共生社会の実現に向けて~様々な在留資格による外国人介護職受け入れの現状と課題~」 詳しくはコチラ こちらへのご参加をお待ちしております。   看護実践研究センター 地域包括ケア部門 看護医療学科 准教授 田中 陽子   【関連記事】 畿央大学 看護実践研究センター 看護実践研究センター第8回研修会「医療的ケア児と家族が安心して暮らせる地域づくり」を開催しました。 2022畿央祭・ウェルカムキャンパスで、がんカフェ「きらめき」 を3年ぶりに対面実施!~看護医療学科 畿央大学看護実践研究センター第7回研修会 「地域で・笑顔で 生きるとは」を開催しました。

2023.09.27

奈良県看護協会主催「訪問看護インターンシップ」参加レポート!~看護医療学科

今年度も奈良県看護協会主催の「訪問看護インターンシップ」が開催され、看護医療学科2回生1名が参加しました。   訪問看護インターンシップは7月24日(月)~9月1日(金)の期間で実施され、本学の学生は2日間の日程で、奈良県内の訪問看護ステーションにお世話になりました。 両日を通して実際に勤務される看護職の方と同行訪問し、患者さんやご家族とコミュニケーションをはかりながら、訪問看護の現場を学びました。   参加学生からのレポートをお届けします。     参加学生のレポート 夏休みに2日間、奈良県看護協会が主催する訪問看護インターンシップに参加しました!応募したきっかけは、病棟以外で働く看護師の姿を実際に見てみたいと思ったからです。   今回は他大学の学生と2人での参加だったためとても緊張しましたが、それぞれの大学の話やプライベートの話などで盛り上がり、緊張はすぐにほぐれました。 2日間で4軒の高齢者の自宅を訪問し、訪問看護師さんが内服薬の説明や処置を行っているのを見学しました。移動中もなぜ病棟看護師ではなく、訪問看護師になったのか、訪問看護をする上での注意点、またプライベートな話まで看護師さんといろいろな話をすることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。   私が今回のインターンシップで一番印象に残っているのは、摘便を見たことです。摘便(大便を指で摘出すること)は実際の病棟では中々見ることができないため、今回の訪問看護インターンシップで見ることができてとても勉強になりました。また、訪問看護は患者さんの自宅に訪問看護師が行き、その人の生活に合わせて処置などを行うため、看護に重要な「その人なりの看護」をより実践することができると学びました。   私は最初、訪問看護に興味があったわけではありませんが、今回訪問看護インターンシップに参加させてもらい貴重な経験をしたことで、今では将来働きたい場所のひとつになりました。   看護医療学科2回生 内海 茜 今回の経験を活かして、今後も目標とする看護師をめざし、日々邁進していただければと思います!     訪問看護インターンシップ担当 キャリアセンター 飯山 知里   【関連記事】 令和5年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催!~看護医療学科 JICAでの保健・医療活動の実際を通しての学び①外部講師による講義編〜看護医療学科「国際看護学Ⅱ」 「薬害の実情」と「患者の人権」を学ぶ~看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」 手術を受けた患者をイメージした「患者モデルの作成」と術後看護演習~看護医療学科「急性期看護学援助論Ⅱ」

2023.09.22

エリシオン真美ケ丘・エリシオン真美ケ丘アネックス「ひまわりカフェ」9月活動報告!~認知症ケアサークルOrange Project®畿央大学

Orange Project®とは、熊本県(熊本大学・熊本保健大学・崇城大学)と奈良県(畿央大学)、愛知県(同朋大学)を中心に活動している認知症啓発のための学生ボランティア団体です。 “認知症になっても安心してくらせるまちづくりに貢献する”をコンセプトに、認知症啓発運動を行っている学生を中心とした団体で、2020年にはロゴやマークが商標登録されました。 2019年9月に畿央大学では「認知症にやさしい広陵町、認知症に強い畿央大学」となることを目的に、サークルとして発足しています。   2023年9月3日(日)、広陵町にある介護付き有料老人ホーム「エリシオン真美ケ丘・エリシオン真美ケ丘アネックス」で開催されている「ひまわりカフェ」にボランティアとして参加させていただきました。 私たちがひまわりカフェに参加するのは5度目です。   「ひまわりカフェ」は認知症の方や認知症の家族がおられる方、地域の方々、施設ケアマネジャーや生活相談員、施設長などが集い、楽しいイベントや世間話、介護相談など地域の人々の交流の場として1か月に1回開催されています。   9月に入ったにも関わらず、厳しい暑さが続く中、今月もたくさんの方が参加してくださっていました。 皆さんが集まられてから、ランチをいただきました。今月のランチメニューはちらし寿司、にゅう麺、おひたしでした。     私たちもご一緒させてもらい、たくさんお話しながら、おいしくいただきました。     ランチが終わると、今月のメインイベント「ひまわり運動会」をしました。紅組と白組に分かれて、スタッフの方お手製の鉢巻きをつけました。玉入れ、借り物競争、パンつかみ競争、叩いてかぶってジャンケンポン(職員競技)の計4種目を行いました。             どの競技も接戦で、応援も盛り上がりました。結果は同点に終わりました。身体を動かした後は、コーヒーとお菓子で喫茶の時間です。     皆さん、運動会を振り返って、「久々にこんなに動いて疲れたけど楽しかった」と話されていました。毎月参加させてもらっていることで、参加者の方と顔見知りになることができ、名前を覚えていてくださったり、前に話したことを覚えていてくださったりと嬉しいことがたくさんありました。これからも参加を続けていきたいと強く思いました。   畿央祭で、独自の認知症カフェの開催を計画しているところなので、今回のカフェでの学びも取り入れていきたいと思います。   エリシオン真美ヶ丘・エリシオン真美ヶ丘アネックスの皆様、参加者の皆様、ありがとうございました。 これからもOrange Project®をよろしくお願いします。   看護医療学科 1回生 四方 千尋   【関連記事】 真美ケ丘子ども会の児童に、認知症の啓発活動!~認知症ケアサークルOrange Project®畿央大学 エリシオン真美ケ丘・エリシオン真美ケ丘アネックス「ひまわりカフェ」活動報告!~認知症ケアサークルOrange Project®畿央大学 認知症ケアサークルOrange Project®が活動を再開!~エリシオン真美ケ丘「ひまわりカフェ」活動報告 認知症ケアサークルが「2022年度Orange Project®記念式典」にオンライン参加! 対面とZoomで「七夕交流会」を開催!~Orange Project®畿央大学 第1回エコマミ公開講座に山崎教授と学生が協力!~Orange Project®畿央大学 認知症啓発のための「絵本・紙芝居で子どもから社会へつなげよう」活動報告!~Orange Project®畿央大学

2023.09.10

イギリス短期語学留学2023 現地リポートvol.2~語学学校での勉強がスタート!

学科を問わず参加できる畿央大学の短期語学留学プログラム。今回4名の学生が2023年9月2日(土)~9月17日(日)までの15日間をイギリスのカンタベリーで過ごします。英語学習はもちろん、イギリスの文化に触れることができ、博物館や美術館鑑賞、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、イギリスでの生活を満喫します。ブログ第1弾では、ホームステイ先に到着するまでをレポートしました。今回は語学学校やホームステイ先での様子をご報告します!   看護医療学科2回生の長野 まゆです。現在、イギリスのカンタベリーに留学中です。こちらでの生活をリポートします!     イギリスで過ごして1週間が経ちます。カンタベリーは、落ち着いている街で、穏やかで優しい方が多くとても過ごしやすいです。語学学校のConcorde Internationalに通って英語の勉強をしていますが、私が間違えても先生はまず私の考えを肯定し、丁寧に教えてくださるため、以前より自信をつけることができました。他の国の方と一緒に授業を受けているので、英語の勉強以外にも他の国の文化等について学ぶことができ面白いです。     最初はバスの乗り方やホームステイ先での食事やシャワーの時の文化の違いに戸惑いましたが、かなり慣れてきて日々楽しく過ごせています。ホストファミリーとの会話も最初は話すスピードが速く聞き取れないことも多かったのですが、夕食時に会話することで聞き取れることが多くなり日々成長を感じています。日常生活を送る中で留学前に想像していたより英語で発言することの難しさを実感しました。残りの1週間で少しでも話せるように積極的にホストファミリーと会話したいです。     また、学校のプログラムで他の都市も観光することができとても満足しています。まだ留学して1週間ですが、あらゆることが新鮮で刺激的な日々を過ごせており留学して本当に良かったです。残りの日々も様々なことに目を向け吸収できるように過ごしたいと思います。       看護医療学科 2回生 長野 まゆ   【関連記事】 イギリス短期語学留学2023 現地リポートvol.1~イギリスに到着するまで 短期語学留学の記事はコチラへ 現代教育学科英語教育コース セメスター留学の記事はコチラへ

2023.09.07

イギリス短期語学留学2023 現地リポートvol.1~イギリスに到着するまで

学科を問わず参加できる畿央大学の短期語学留学プログラム。今回4名の学生が2023年9月2日(土)~9月17日(日)までの15日間をイギリスのカンタベリーで過ごします。英語学習はもちろん、イギリスの文化に触れることができ、博物館や美術館鑑賞、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、イギリスでの生活を満喫します。ブログ第1弾は、ホームステイ先に到着するまでのレポートです!   健康科学部看護医療学科1回生の萩原咲です。現在イギリスのカンタベリーに留学しています。私がイギリスのホームステイ先に到着するまでをレポートします。     私が今まで行ったことのある国は台湾だけで、英語圏へ行くのは初めてのことだったためとても不安でした。私が東京からロンドンまでの飛行機に乗っている間、右側に帰国するイギリスの方々が座っていました。機内食が出た時、私と左側に座っている日本人の方はお箸で食べ、右側に座っているイギリスの方は基本フォークで食べていて、お箸は使っていませんでした。その時に、イギリスと日本が離れていることもあり、お箸を使わないこと以外にも日本とは違う文化があるのだと気づきました。日本とは全然違うものを見ることができると楽しみに思う反面、文化が違うため自分が普段している行動が失礼にあたってしまわないかも不安に感じました。しかし、これから過ごすイギリスで日本との違いを沢山見つけ、自分もその文化に合わせた生活を楽しみたいと思います。     ホームステイ先に着いた時には、優しく迎え入れてくれました。心配していた文化の違いについても、朝食を頂いた時も指摘されることや否定されることも無く、気持ちが楽になりました。     これから始まる2週間では日本との違いで戸惑ったり、ミスをしてしまうこともあると思いますが、それを日本との違いだなと楽しみながら学びたいなと思います。英語の学習に関しても、実際普段から英語を使っている方と会話することや聞くことで、正しい発音やよく使われるフレーズなど、日本では学ぶことが難しいようなことを学んで帰りたいです。     看護医療学科 1回生 萩原 咲   【関連記事】 カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.9~ビクトリアと短期語学留学の魅力を紹介! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.8~ビクトリアでの自由時間! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.7~ビクトリア最後の日! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.6~ラストウィークに突入! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.5~念願の留学生活! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.4~いよいよ授業スタート! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.3~学校が始まるまで! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.2~ホームステイ開始! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.1~出発編(オリエンテーション~到着まで) 短期語学留学の記事はコチラへ 現代教育学科英語教育コース セメスター留学の記事はコチラへ

2023.09.04

令和5年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催!~看護医療学科

畿央大学では、入学後早期にチーム医療の実際にふれ、職種間の協働の重要性について学ぶ「チーム医療ふれあい実習」を行っています。今年度から看護医療学科のみのグループ編成で、6施設に分かれて実習を行い、最終日には実践発表会においてそれぞれの学びを共有しました。 新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことから、4年ぶりに全施設において臨地実習が可能となり、実際の現場での見学や体験を通して、さまざまな気づきや学びが聞かれました。   以下、学生の学びの様子を紹介します。 今回の「チーム医療ふれあい実習」では様々な専門職について理解を深め、医療現場で実践されているチーム医療について学びました。「授業でチーム医療について習ったのに実習に行く意味なんてあるのかな」と、実習前はそんなことを思っていました。しかし、実際の医療現場では教科書に載っていないような職種間での連携や患者さんの安全を守る工夫、実際に病気を患う患者さんの様子など現場に行ってみなければわからないことの連続でした。   看護師を目指す私にとって最も勉強になったのはコミュニケーションです。今から何をするか、そのためにどこを動かすのか声掛けをしていました。さらに、患者さんに対して「点滴が一つ減りましたよ。よかったですね」と、良くなったことを伝えることで治療や入院生活へのモチベーションの向上につなげていました。忙しい業務の中でも看護師の丁寧な対応や言葉の一つ一つが患者さんにとって大切なものであるのだと学びました。   見学の中で、患者さんが腹痛を訴えていることをご家族の方が伝えに来てくださった場面が印象に残っています。チーム医療における家族の役割が非常に大きいものであると気づかされた瞬間でもありました。信頼関係が築かれているからこそ、家族になら言えることも多いのだと思います。そのため、ご家族とのコミュニケーションも、看護師として常に重視しなければならないと学びました。   病棟では理学療法士がリハビリを行う姿やカンファレンスで様々な専門職が意見交換する姿を何度も見ました。患者さんの最善を考え、実践する上でどの専門職も欠けてはいけないのだと切に感じました。   実習を通して、今の自分の知識と技術では何もできないのだと痛感しました。しかし、前期に学修した手指消毒、手袋の着脱の技術は看護の基本になっていることに気づきました。次に行われる実習までに多くのことを学び、患者さんのために自信を持ってできることを増やしていきたいです。本当に多くのことを吸収することができた、意味のある濃い5日間でした。   新型コロナウイルスが完全に収束していない状況でも私たちの実習を受け入れてくださった施設の方々、この実習に関わってくださった先生方への感謝の気持ちはこの先忘れてはいけないものだと思います。今回の貴重な経験をモチベーションにして今後も知識・技術・態度の向上に努めていこうと思います。   看護医療学科 1回生 髙橋 美羽     今回、各専門職の方々と関わり患者さんとふれあうことで、将来、自分たちが患者さんを中心としたチーム医療を担う一人であることを改めて自覚するとともに、それぞれが目指す看護職について自己の課題を認識したことと思います。本実習での学びを土台とし、新たな目標に向かって歩んでいってほしいと思います。     最後に、今回の実習でご協力いただきました患者の皆様、施設・指導者の皆様に感謝申し上げます。誠にありがとうございました。   看護医療学科 准教授 小林 智子   【関連記事】 令和3年度「チーム医療ふれあい実習」レポート 令和元年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催!~理学療法・看護医療・健康栄養学科 平成30年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催しました!  平成29年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催しました!  平成28年度「チーム医療ふれあい実習」を終えて 

2023.08.17

JICAでの保健・医療活動の実際を通しての学び①外部講師による講義編〜看護医療学科「国際看護学Ⅱ」

「国際看護学Ⅱ」は、看護医療学科4年前期に選択科目として開講しています。看護医療学科のディプロマ・ポリシーである「医療をめぐる問題の国際化に対応できる知識・理解力を身につけている」という方針と、看護学教育モデル・コア・カリキュラムに基づく、国際社会・多様な文化における看護の役割について学ぶことを授業の目標にしています。   7月28日(月)の国際看護学Ⅱの講義では、NGO「うどんハウス」代表の楠川 富子先生を講師としてお招きしました。楠川先生は40年間の看護師経験と看護管理者としてのキャリアをお持ちです。ご退職後に、独立行政法人国際協力機構(JICA)のシニアボランティアとして2度にわたりカンボジアで活動をされました。現在は、カンボジアの学校保健と衛生教育の改善に取り組まれています。今年の4月にはカンボジアと香川県を結ぶ「KAGAWAアンバサダー」に就任され、日本の国際化に向けた活動にも従事されています。 今回の講義はカンボジアからオンラインで、楠川先生のJICAでの活動や現在のカンボジアでの学校保健への取り組み内容、そして現地での看護師の役割、国際看護と看護観についてご講義いただきました。       受講した学生の感想 世界の医療の現状などを知ることで、自分自身が新しく気づいた部分もありました。看護師として働く際に活かすことができる内容だとと思うので、これからも世界の文化や医療の現状などを知っていくことが大切だと感じました。 看護医療学科4回生 角島朝香 今まで日本の医療の現場や看護師を取り巻く状況について様々な講義を通して学んできましたが、他国の医療がどのように行われているのかについて知るきっかけになりました。先進国と発展途上国で存在する医療格差も、いつか全ての人々が公平に医療を受けられる世の中になればいいなと思いました。 看護医療学科4回生 辻涼雅 楠川先生の講義を受け、その地域の文化や保健医療に対する知識や技術の普及状況に着目しながら、一人一人に向き合って看護を提供することが重要であると学ぶことができました。そして、「今日行く(教育)ところに今日用(教養)がある生活」という先生の言葉が強く印象に残っており、私もライフプラン・キャリアプランを考え、向上心を持って何事にも取り組んでいきたいと思いました。 看護医療学科4回生 安田杏奈 看護師は看護技術以上に人間性がすごく必要な職業であると感じることができました。年齢や看護師の臨床経験は看護技術の維持向上に必要不可欠だと思いますが、笑顔や看護師として患者に向き合う姿勢が国を超えて、患者に伝わると講義から学ぶことができました。新人看護師は看護技術の習得や医療知識の習得に一生懸命になると思いますが、この患者へ向き合う姿勢や笑顔を絶やさない看護師になりたいと思いました。3時間と短い講義でしたがとても刺激的で楽しかったです。ありがとうございました。 看護医療学科4回生 三島大空   看護医療学科 教授 林田 麗   【関連記事】 「薬害の実情」と「患者の人権」を学ぶ~看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」 手術を受けた患者をイメージした「患者モデルの作成」と術後看護演習~看護医療学科「急性期看護学援助論Ⅱ」 4回生から3回生へ学びの伝達「緩和ケア病棟の実際―病院インターンシップ実習を経験した上級生とのディスカッションー」~看護医療学科「終末期ケア論」 「臨死期の看護を学ぶ」エンゼルメイクの演習を実施! ~看護医療学科「終末期ケア論」 外部講師による講義「国外における国際看護と国際看護活動に必要な能力について」~看護医療学科「国際看護学Ⅰ」 2023年度 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポート~看護医療学科 外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」

2023.08.04

熟練助産師から学ぶ分娩介助の応用「会陰保護技術と肩甲難産の分娩介助技術」~助産学専攻科

令和5年7月28日(木)3・4限、熟練助産師でいらっしゃる江口 美智子先生、木内 美菜子先生、松田 伊都子先生らによる「分娩介助の応用」の講義・演習を通して、会陰保護技術やさまざまなパターンの産婦さんへの対応方法、肩甲難産の場合の分娩介助方法について学びを深めました。     まず、会陰保護技術について教えていただきました。会陰保護技術とは、分娩時に赤ちゃんの頭や体が会陰(外陰部から肛門の間)を通過する際に会陰の損傷(会陰裂傷)を防ぐ目的で行われます。 この演習では、学生が普段練習している会陰保護の方法を見ていただいた後に、会陰保護技術で気をつけるポイントやコツを教えていただきました。分娩台の高さはこれまでより低くするとともに、助産師が腰を下げてしっかり足を開き支持基底面を広く取ることで、母児の安全を守り、助産師の腰痛予防にもつながると学びました。また、赤ちゃんが娩出される際の姿勢やスピードをコントロールし、会陰裂傷の予防や赤ちゃんの安全を守るためには両手の調和をとることも大切だと学びました。     また、さまざまなパターンの産婦さんへの対応についても教えていただきました。これまでは、スムーズに分娩が進行する産婦さんを想定して練習していましたが、上手く努責をかける(力を入れていきむ)ことができない、陣痛の痛みでパニックになる、分娩について理解がないなどの産婦さんへの対応は初めての体験であったため、うまく声かけができず戸惑ってしまうこともありました。しかし、それぞれの産婦さんに合わせた声かけを行うことで、会陰裂傷を防ぐとともに、産婦さんの不安を軽減させることができるように関わっていくことが大切であることがわかりました。また、直接介助者だけでなく、間接介助者など周囲からの働きかけの重要性についても学ぶことができました。     最後に、肩甲難産における対処法について教えていただきました。肩甲難産とは、赤ちゃんの頭が娩出された後、肩が恥骨に引っかかることで娩出が困難な状態であることを指し、母子の命に関わる危険性もあります。今回は、この肩甲難産への対処法について教えていただきました。赤ちゃんやお母さんの危機が迫る中で、適切な判断、対処、そして評価することの難しさを実感しました。   今回の講義・演習を通して、分娩における手技のみならず、その場に応じた声かけなど産婦さんに合わせた関わりや寄り添うことの重要性について学びました。また、限られた時間ではありましたが、各演習で何度か練習する機会があり、先生方が毎回アドバイスを下さったおかげで、1回目よりも2回目のほうが上手くできたと実感することができました。この経験を生かして、実習や臨床の場でも産婦さんが安全・安楽に分娩できるような声掛けを意識することを大切にしていきたいです。       ご指導いただきました、江口先生、木内先生、松田先生、本当にありがとうございました。   助産学専攻科 足立 百合菜 市本 有砂 森口 茉倫   【関連記事】 産婦人科医に学ぶ!会陰縫合理論と縫合技術~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅱ」 児童養護施設「飛鳥学院」を見学!~助産学専攻科「ヒューマンヘルス」 産婦人科医に学ぶ超音波診断法~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅰ」 2022年度 新生児蘇生法(NCPR)Aコース講習会を受講しました!~助産学専攻科 第11期生事例研究発表会を開催しました~助産学専攻科 外部講師に学ぶマタニティヨガとベビーマッサージ!~助産学専攻科 災害時の行動をロールプレイで学ぶ「地域母子保健論」~助産学専攻科